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歴代ライダー主人公が兄弟だったら26

79 :名無しより愛をこめて:2011/09/05(月) 19:26:35.62 ID:i6E4Dyey0
弦太朗が本当に光の速さで馴染んでいるようなので…。

弦太朗がライダーハウスにやって来たその夜。
表現方法に差はあれ兄弟みんなが新しい末っ子を構いたくて仕方がないでいる中、渡は一人離れた場所に座り
月を見上げていた。良太郎はそれに気付き、そばに座る。
渡が振り向くと、良太郎は少し困ったように、けれどやっぱり嬉しそうに笑った。
「すっごく元気だよね弦太朗って」
「…うん、そうだね」
何を隠したような表情で渡はうなずく。良太郎は迷った末、思い切って「ごめんなさい」と頭を下げた。
「え?なんで謝るの?良太郎」
「えっと、渡兄さんが忘れてって言った事、覚えてるから…」
驚きに見開かれた渡の目の中に、本気ですまなそうな良太郎が写る。
渡は一瞬言葉を失ったが…。
「ぷっ」
「およ?」
渡は吹き出し、良太郎の頭の回りにはハテナマークが飛ぶ。
「そんな事で謝るの良太郎くらいだよ」

新しい兄弟の話題が飛び交った頃、やっぱり夜空の下、二人は会話をした。
「僕、新しい兄弟は、弟でも兄さんでもいいけど、ちょっと弱虫だったらなって、思ってるんだ」
「およ?!」
驚く良太郎に渡は我に帰り、両手をあわあわと振る。
「あ、そうじゃなくって、えっと、何て言うか…ごめん!こんな事、願っちゃいけないよね。忘れて欲しい」

その時の会話をすっかり思い出した渡は頭を掻く。
「あの時言いたかったのはそういう意味じゃなくって…っていうか“仮面ライダー”なんだから弱いワケないし、
 性格が戦いに向いていないとしたらすっごく辛いと思うし。だから『弱虫がいい』なんて絶対願っちゃいけないんだ」
「でも、渡兄さんが言うなら、何か理由があるんだよね」
渡はうなずく。
「うん。僕、この家に来たばかりの頃、みんなにすごい迷惑掛けただろ?」
「迷惑って思った事は無い、けど…………すごかったよね」
渡は、あ、良太郎がすごく言葉を選んでいると思いつつ話を続けた。
「だから今度は僕が伝えたいんだ。どんなに最初はびっくりしたり悩んだりしても乗り越える強さは必ず持ってて、
 ここにいるみんなはそれに気付くのをずっと待っていてくれて、何よりもここにいるとすごく楽しいんだ!って
 …みんなに迷惑掛けて支えてもらった僕だからこそ、伝えられる事もあるんじゃないのかなって」

渡の右手が滑り、月夜に澄み切った音が響き渡る。

「渡兄さんだから伝えられる事か…なんかすごく、頼もしいかも」
「ありがとう。良太郎もがんばらないと『お兄ちゃん』として頼りにされてるんだから」
「お、およぉ〜」
困るというより照れ臭くて、良太郎は思わずうつむく。

二人の間に漂う柔らかな空気の中、渡の発する音は響く。

その時、良太郎は重要な事を思い出しすぐに顔を上げた。
「あ、でも本当に渡兄さんを迷惑なんて思った事無いからね!逆にあの頃はウチのイマジン達(特にリュウタロス)が
 迷惑かけちゃって…」
「ううん!今思うと結構面白かったよ!」

見交わす笑顔を、渡が奏でる“金属音”が包み込み…。

「いい会話だ。感動的だな。だが!……ザンバットソード研ぎながら喋るのはよしなさいわーちゃん。
 なんか違う意味に聞こえるから。良ちゃんもそこはつっこんでいいんだよ?」
「ヒビキ兄さん!えっとこれは……宇宙キター……」
「お、およ〜」


渡さん、ニスの材料も宇宙進出の時代です。

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