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らき☆すた 陵桜学園 桜藤祭 IF-SS 5話目

1 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/11(木) 10:32:50 ID:gCUPchqt
※ネタバレですのでご注意ください。

らき☆すた 陵桜学園 桜藤祭の
らきメモENDの後が気になってしまうこの頃。
もしも、あの後も話が続いていたら・・・というIFのSSを考えて
個人で書くのもよし、皆で書くのもよし。
自由に後味の良いストーリーを考えて書き込んでください。
もちろん、らきメモに限らずこのゲームに関っているものなら基本的にOKです。

・.txt、.html、スレに直接投下、形式はなんでもおk

※えちぃ作品について
 ・性描写(18禁)を含む作品につきましては、スレへの直接投下は避け、
 .txt等に直して投下していただくようお願いします。
 まとめサイトのほうにはきちんと保管しますのでご了承ください。

まとめサイト:ttp://www9.atwiki.jp/ryouohgakuen/ 


■前スレ:らき☆すた 陵桜学園 桜藤祭 IF-SS 4話目
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gal/1221314091/

■らき☆すた 陵桜学園 桜藤祭  公式サイト 
http://www.vridge.co.jp/homepage/contents/products/lucky_ps2/


2 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/11(木) 10:51:13 ID:gCUPchqt
前スレ500オーバーしていたので立てました

前スレ>802で短編を投下したのですが
それをもとに話をすこし長くしてみました。
今回は導入部を投下します。

タイトルは
「思い出す恋人たち」
主人公の名前は短編と同じくようたで。

こなたside

私は変わらない生活を送っていた。

私とかがみとつかさとみゆきさん。
そして桜藤祭前に転校してきたようた君。

変わらない親友関係が続いている。

でも、何かを忘れてる気がする。
それは忘れてはいけないことだったはずなのに。
私は忘れてしまっている。
最近急にそんな事を考えるようになった。

私はなかなか思い出せない事に少しストレスを感じながら今日も教室から星桜を眺めている。

星桜を眺めてたら思い出せそうな気がする。
もしかしたら星桜に関係することなのかも。


3 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/11(木) 10:55:44 ID:gCUPchqt
ようたside
あ、こなたさん今日も星桜を眺めてる。

こなたさんは最近教室から星桜をよく見ている。
でも俺が教室にいる時は何故か星桜を眺めてはいない。
いつものようにかがみさんたちとバカやってる。

星桜は俺が今いる渡り廊下と俺たちの教室からじゃないとよく見えない位置にある。

ちなみに渡り廊下からは教室が見えるけど教室からは渡り廊下にいる俺は見えない。

話は変わるが俺は最近思い出さないといけない事がある気がしてならない。
絶対に忘れてはいけないこと。
だけど全然思い出せない。

何故かは分からないが教室から星桜を見ているこなたさんを見ている時にふと思った。
この渡り廊下から星桜を見ているこなたさんを見ていれはいつかは何かも思い出せそうなのだ。
根拠なんてある訳ないがそんな気がする。

しかし恋人でもないこなたさんを眺め続けるのはなぁ・・・

今回は以上です。

4 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/11(木) 12:55:03 ID:xxcXVFlZ
スレ立て&投稿乙です。

5 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/11(木) 12:57:02 ID:0NGXt52e
>>1スレたて乙です!

前スレ>>805さん
乙です!まつり姉さん軽いw
続き待ってます!

6 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/11(木) 15:08:28 ID:ohnePR8B
>>1
乙です
500オーバーさせてしまいすみません;;

7 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/11(木) 19:30:32 ID:ohnePR8B
>>5
感想ありがとうございます

そう言われるとヤル気がでます(`・ω・')

8 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/11(木) 19:38:49 ID:GgYvawEu
>>1スレ立て乙 >>2乙です!柊家+主人公とは、何とも新鮮ですね。続き待ってます!

9 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/11(木) 22:01:54 ID:ohnePR8B
前スレの>>777です。

今日も投下したいと思いますのでよろしくお願いします。

投下は夕飯食べた後にでも。

10 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/11(木) 22:21:46 ID:ohnePR8B

「ふふっ、こうやって話をしていると、〇〇君はかがみから聞いたまんまの人ね」

「ちょ、いのり姉さん!」


穏やかに笑いかけて俺に話すいのりさんとは対照的に、かがみは必死にいのりさんを止めようとしている。

「俺は何て言われてるんだ?」

俺はいのりさんからかがみへと目を向けた。

「何も言ってないわよ!」


ちょ…マジギレしないでください、かがみさん…


11 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/11(木) 22:28:22 ID:ohnePR8B

「え〜…身体検査でかがみの下着姿見ちゃったんでしょ?」

まつりさんがニヤニヤしながら俺を見る。


「あと、いきなり授業中にかがみの教室に入って、手を握って凄いこと言ったとか…」

いのりさんがニコニコしながらまた俺を見る。


「あと、あの星桜の下でかがみと…キス…しちゃったんでしょ?」

みきさんも少し恥ずかしがりながら俺を見る

「ど、どうしてその事を…」

俺は体温が一気に上がるのを感じた。
どうして3人が俺の黒歴史を知っているんだろう…


12 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/11(木) 22:40:34 ID:ohnePR8B

「かがみってば何でも話したがるのよね〜」

みきさんがかがみを見ながらニコニコしている。

当の本人は湯気が出るんじゃないかってほど赤くなっている。


「まだまだ聞いてるわよ。例えば…」


「つ、つ、つかさ!約束のもの買ってきてくれた?」

いのりさんがニコニコしたまま話しだそうとしたときに、かがみが急に立ち上がった。


「う…うん。台所の机の上に全部置いてあるよ」

つかささんはビックリして目を丸くしていたが、かがみはそれを聞くとどこかへ走り去ってしまった。


13 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/11(木) 22:46:00 ID:ohnePR8B

「にひひひ…逃げたか」

まつりさんがニヤニヤしながらかがみが走り去った方を見た。


「〇〇君も大変でしょ?かがみってば真面目に見えてワガママな性格だし」

みきさんがなかば呆れ気味な声と表情で俺を見る。

「い、いえ。たまにキツいですけど…優しくて、とても気がきいて、いい女の子です」

俺はかがみに対する正直な気持ちを伝えた。
すると、みきさんはにっこりと笑って頷いた。

「ふふっ、二人はお互いに想いあっているのね。
かがみ、〇〇君と付き合い始めてからウチでの笑顔も増えたのよ」


14 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/11(木) 22:47:01 ID:ohnePR8B

「最近のお姉ちゃんとの会話も【〇〇君がね〜】って始まるんだよ〜」

つかささんもあごに人差し指をあて、考えるように呟いた。

「〇〇君、かがみがたまにむちゃくちゃな事言うかもしれないんだけと、それはかがみが〇〇君を頼ってるからだからね」


いのりさんが俺を指差し言った。


俺は3人の言葉を聞いて、さっきの恥ずかしさとは違う何か温かいものが自分に入ってきた気がする。

「あ〜ぁ。こんな話聞いてると私も彼氏欲しいなぁ…」

まつりさんがゆっくりと立ち上がり、さっきかがみか座っていた場所に座った。


15 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/11(木) 22:50:01 ID:ohnePR8B

「…こうやってよく見ると…〇〇君カッコいいわね。どう?大学生のお姉さんとか彼女にしたくない〜?」

まつりさんはニヤニヤしながら俺の腕に腕を絡めてきた。

「ま、まつりさん!?」

俺はあまりに突然なことだったので身体を硬直させたままどうする事もできなかった。

ぎこちない動きで首だけを動かし、まつりさんを見ると、ニヤニヤ顔を変えずに更に腕を絡めてきた。

すると、俺の腕が何かの異変に気付いたようだ。

【ちょっとまつりさんっ!
俺の腕に何か柔らかいものが当たってますって!】


俺はそう叫びたいのを押さえて、冷静になるために素数を数えた。

しかし、腕についている柔らかい感触には勝てなかった。


とりあえずここまでです

16 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/11(木) 23:06:53 ID:gXq3Kaso
もうちょい行間詰めても良いんじゃね?

17 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/11(木) 23:16:16 ID:GgYvawEu
乙です!絡まれてますね〜主人公君

18 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/12(金) 01:17:32 ID:emsPpxfc
乙です!まつり姉さん悪女www

19 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/12(金) 01:24:19 ID:MbdNbiPa
なんと言う寸止めwwwwwww
続きを楽しみにしております!

20 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/12(金) 19:51:34 ID:LcW0YBOs
niceboatエンドですねわかります

21 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/13(土) 21:17:08 ID:OR5OicAJ
すみません;
昨日は投下する前に寝てしまいました^^;

今日はまた夕飯食べた後にでも投下します

よかったら感想お願いします

22 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/13(土) 21:52:58 ID:OR5OicAJ

「ちょっとまつり…やめてあげなさいよ。〇〇君困ってるじゃない」

いのりさんがため息混じりにまつりさんを説得した。

「困ってなんかいないわよね〜〇〇君?」

まつりさんはニヤニヤ顔から少しにこっと笑うとそのまま身体を預けてきた。

「えっと…あの〜…その…」

「できたぁ!」

俺はなにも言えずに固まっていると、どこからかいきなりかがみの声が聞こえた。

まつりさんは慌てて腕を外し、急いでさっき座ってた場所に戻った。

「できたわよ〜…って何〇〇君何にやけてるの?」

居間に戻ったかがみと目が合った時に不思議そうな顔をされた。


23 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/13(土) 21:54:04 ID:OR5OicAJ

「そ、そんなことないよ」

俺は両手を前に出し、手をヒラヒラさせた。

「まぁいいわ。とりあえずこれ食べてみて」

かがみは俺から目を反らし、何かが入ってる皿を俺の前に出した。

「玉子焼きだよね?」

「そうよ」

俺は目の前に置かれた小さな玉子焼きを見た。
見た目は…結構崩れていて正直あまりよくない。

「いただきます」

俺はゆっくりと玉子焼きを口に運んだ。

「あ…意外とおいしい」

「意外ってなによ」

かがみは目をつりあげ、拳を振り上げた。
かがみが作った玉子焼きは形に似合わず結構美味しかった。


24 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/13(土) 21:55:55 ID:OR5OicAJ

「ごめん、ごめん。でも結構美味しいよ」

そう言いながら俺はまた食べ始めた。

「そう?頑張った甲斐があったわ」

かがみはにっこりと笑って俺が食べているのを見た。

「けど…何か足りない気がするんだよなぁ…」

「えっ…?」

かがみの表情が笑った顔から段々不安そうな顔に変わった。

俺は食べている途中で首をひねって考えた。

それを見たつかささんとみきさんが手を伸ばして玉子焼きを食べ始めた。



25 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/13(土) 21:58:28 ID:OR5OicAJ

「う〜ん…ホントに少し何か足りないような気がするなぁ…」

つかささんも首をひねって考え始めた。

「あ…。あれが足りないんじゃないかな」

みきさんは玉子焼きを食べた後すぐに俺達に笑顔を向けた。

「今度はお母さんが作ってみるわ」

みきさんはそう言い終わると立ち上がり、かがみがいなくなった方へと向かった。

「あれって何だろうね?」

「さぁ?あ、そういえば姉さん達と話した?」

「う、うん」

俺はちらりとまつりさんを見た。
まつりさんは俺を見てニコニコしていたが、俺はまつりさんと目をあわせるのが恥ずかしかったので、かがみの方へと目を移した。


26 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/13(土) 21:59:23 ID:OR5OicAJ

「そういえばさ…あ、明日もお弁当作って行っていいかな?」

かがみを見ると顔を赤くしながらこちらを見ている。

「かがみがいいなら…明日も作ってもらえるかな?」

俺は恥ずかしかったが、彼女の手料理を食べられるのもいいことだと思い、嬉しくなって自然と笑顔になった気がする。

「うん!私まだまだ上手くないけど、頑張るから!」

かがみがとびきりの笑顔を俺に見せてくれた。
その笑顔を見て、俺も自然と顔がほころんだ。


27 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/13(土) 22:00:26 ID:OR5OicAJ

「お熱いね〜お二人さん」

「ホントね〜。お姉さん達を差し置いていい雰囲気を作るなんてね」

「あはは…いいんじゃないかな」

まつりさんがニヤニヤして横から茶化し、いのりさんはなかば呆れながら俺達を見て、つかささんは顔を赤くしながら俺達を見ている。

「っ…!」

かがみと俺は3人を見た後、お互いに顔を合わせ真っ赤になった。

「できたわよ〜」

みきさんの声が聞こえ、みきさんが居間へと来た。


28 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/13(土) 22:01:37 ID:OR5OicAJ

「これならどうかしら?」

そう言うと、みきさんは俺の前に玉子焼きが入っている皿を出し、みきさんは俺の後ろに立った。

「おぉ〜」

さすがお母さんと言うべきだろうか、見た目はとてもよく美味しそうだ。

「いただきます」

俺は手を合わせて玉子焼きを口へと運んだ。

「この玉子焼きスゲー美味しいです!」

俺は振り向き、みきさんの顔を見た。


29 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/13(土) 22:04:30 ID:OR5OicAJ

かがみの玉子焼きと味はそれほど変わりがないが、なぜかとても美味しく感じた。

「ふふっ、よかったわぁ」

みきさんの表情が普段の表情から笑顔へと変わった。

それを見たつかささんとかがみが玉子焼きをつまんで食べた。

「うん!やっぱりお母さんのは美味しいね〜」

「…そうね」

美味しそうにニコニコ食べるつかささんとは対照的にかがみは元気がない。

「ねぇ、お母さん。私の玉子焼きとなにが違うの?」
かがみは少し悲しそうにみきさんに尋ねた。

「ん〜…それはね〜…」

みきさんの一字一句を聞き逃さないようにかがみも段々と真剣な表情をした。


30 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/13(土) 22:09:57 ID:OR5OicAJ

「〇〇君への愛の差かな〜」

みきさんは一度にこっとした後、俺の後ろから俺を包みこむように抱き締めてきた。

まつりさんの時と同じような、今度は背中に柔らかい感触を感じる。

「えっ!?」

俺はビックリしてみきさんの方を向き、かがみは突然の出来事にぽかんとしている。

「み、みきさんっ?何やってるんですかっ!?」

「そ、そうよ!お母さん何やってるの!」

俺はみきさんの方に顔を向け、我に返ったかがみはみきさんに向かって叫んだ。


31 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/13(土) 22:10:57 ID:OR5OicAJ

「あらあら、食べ残しが口についてるわよ」

みきさんは俺とかがみの叫びを無視して、俺の口の周りについている食べ残しを人差し指ですくいあげ、それを自分の口へと持っていった。

俺は恥ずかしさでまつりさんの時と同じくらい、いや、それ以上に身体が火照っり、かがみはフリーズしてしまった。

「お母さんってば…」

まつりさんはニヤニヤしながらその光景を見ていて、いのりさんとつかささんは俺達を見ているまつりさんを見てお互いに顔を合わせ、苦笑いしていた。


とりあえずここまでです

最近量が少なくてすみません;;

32 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/13(土) 23:44:51 ID:GY0505Ge
乙です!みきさんなにしちゃってるんですか

33 :龍二:2008/12/14(日) 01:50:41 ID:wf/VlAwq
>>31
乙です!投稿早いし話が安定してすごく楽しいです!
続きまってます^^

こんばんわ。久々の龍二です。
僕はいつも問題発言ばかりしてこのスレを
嫌な雰囲気にさせてしまったりしましたが、
そういう事がないよう、気を引き締めて作品を投稿したいと思います!

ということで、「遠く、どこまでも近いモノ」を投下させて頂きます。
少しの間、ご付き合い下さい。

*この作品は原作では名前が決まっていないキャラ等に
名前を付けているものがあります。

*この作品は「白石」や「あきら」に「おとなし」など、
ゲームに登場しなかった(又は直接関係しなかった)キャラが登場します。

*今回の話は雑談が多く、話はあまり進まない雰囲気があります。

この「*」の内容に不信感を抱きになられた方は、
ご覧にならずに飛ばすことをオススメ致します。

それでは、次レスから開始します。

34 :龍二:2008/12/14(日) 01:52:29 ID:wf/VlAwq
「みんながどうかしたのか?」

オレは不敵にニヤリとした白石の表情に不安を抱き、
少しオドオドと聞いた。

「お前…。オレの話、聞いてたのか?」

白石は少し怒った表情でこっちを見る。

「最初に言っただろ。このみんなと触れ合う事でオマエが
記憶のフラッシュバックを見る事が多かったって。」

「…なんだ。その話か。
じゃあ、さっきのあの不敵な笑みはなんだったんだよ。」

「顔に出てた?」

「出てた。」

タハーッ、と白石は笑いながら後頭部に手を当てる。
そしてまたニヤリとしながらオレの耳元に口を近づけ、囁く。

「立てちまえってんだよ。」

「立てるって……何を?」

「フラグだよ。フ・ラ・グ。」

「はぁ!?」

いきなり、こなたさんレベルの専門用語を言い放つ白石。
どこでそんな言葉覚えたんだコノヤロウ。

35 :龍二:2008/12/14(日) 01:54:06 ID:wf/VlAwq
「いっとくが、オレはギャルゲとかはやってないぞ?」

「じゃあなんでそんな言葉を知ってるんだよ。」

「泉がいつも言いまわしてる。」

……つまりは感染したってことですか。あの子も人を染めるのはうまいもんだな。
白石が昨日言ってた…。ゲーム内マネーのティーク、だっけ?
一万円分も持ってたってことは、やっぱそれも感染と影響なんだろうな。

「せっかくのチャンスなんだ。一緒に帰るかなんかすればいいじゃねぇか。
意外とホイホイついてくるぜ?そういうの。」

「だからそのいやらしい表情と手つきをやめろ。
しかも一緒に帰るったって、誰とだよ。」

「あ〜、もう、いい加減脊髄反射的な返答はやめないか、この鈍感ヘタレ。」

「どっ……。」

「選ぶんだよ。お前がな。泉曰く、選択肢?分岐点?…どうでもいいか。
つまり!オマエはこの花園から一厘の花をおもちかえりできるってこった。」

「なんじゃそら。じゃあオマエはどうするんだよ。
……あ、そうだ。あきらさんと帰らなきゃいけないんだっけ。」

「知らねーよ。オレはせっかくだからこのみゆき様を選ぶぜ!
この安定したバスト!そして締まったウェスト!そして大きすぎないヒップ!
何よりあの破壊力抜群の萌え要素!泉が褒めるのもわかるってもんだぜ!!」

36 :龍二:2008/12/14(日) 01:55:13 ID:wf/VlAwq
「え?ツンデレ好きなオマエなら絶対かがみさん選ぶと思ってたのに。」

的確にツッコミを入れたオレに白石は両手を上げて驚く。
こいつ、時々オーバーリアクションだな。面白いけど。

「ぬわぁんで知ってるんだ!?」

「『らっきー☆ちゃんねる』だっけ?ネットで掲載されてたから聴いたよ。
知り合いについてトークしてるときに、ツンデレについて熱弁してたじゃないか。」

「聴いてたのかよ…。聴いてくれてるのはありがたいけど
こういうときに使われるとちょっとな……。」

「ついでに曲も聴いてやったさ。」

「もういい。オレが悪かった。やめてくれ。
いいからお前は会議にでも参加してろって。」

白石が照れ隠しにオレを強引に会議側に押したので、
オレはこれ以上いじめるのはやめてみんなのところへ行った。

37 :龍二:2008/12/14(日) 01:56:02 ID:wf/VlAwq
会議の内容はそれほど難しいものではなかった。
内容はというと、

まず、チアを踊るメンバーは完全決定だそうだ。敬称略で

こなた、かがみ、つかさ、みゆき、みさお、あやの、
ゆたか、みなみ、ひより、パティ、こう、やまと。

そしてチアの前にあきらさんが「三十路岬」を歌うんだとか。
司会として白石が入るようで、なかなかスムーズに進みそうではある。

そしてオレはあきらさんのボディーガード。つまりあきらさんが歌い終わったら
オレは自由時間なわけだ。まぁ、桜藤祭のオープニングだから
生徒全員強制で見ないといけないわけだけど。というか自由でもモチロン見るけど。

さて、会議は終わり、みんな帰る準備をし始めたわけだ。

オレは誰と帰るかを決めることになるのだが――。

白石はみゆきさんと帰るようなので、オレは…。

「………。」

そこで一人取り残されたあきらさんを送ることにした。

38 :龍二:2008/12/14(日) 01:57:24 ID:wf/VlAwq
「いや、ホント最初から最後まですみませんね、世話していただいて。」

「気にしてないよ。しかも、ウチの文化祭を盛り上げてくれる人なんだから、
……っていうか、普通だったらオレが敬語を使うべきなんだと思うけど…。」

「別にいいっすよ。私もそんな敬われるほど有名じゃないですし、
楽屋じゃまったく頭が上がらないから慣れてしまったというか……。」

……こんな小さな子が大変な道を通ってるんだな…。
やっぱり、白石はすごいな。この子は楽屋での態度が
身に染みちゃってるんだろうけど、アイツと話してる時だけ、素直だった。

アシスタント、ね。なかなかやるじゃん。アイツ。
オレの中で白石の評価が上がった気がした。

「あ、あきらじゃ〜ん!お〜い!!」

「お、音無〜!?なんでこんな所をウロチョロしてんのさ〜!」

どうやら、あきらさんの友達みたいだ。
さて、オレの仕事は終わりですな。送る必要もなさそうだ。
ここは友達と帰りたいだろうから、空気を読んで一人で帰還するとしよう…。

39 :龍二:2008/12/14(日) 01:59:03 ID:wf/VlAwq
「きらっち、いつのまに男作ったんだよ〜!
なに?年上?高校生?やるじゃ〜ん!」

「え、いやオレはちがっ!」

「違うよバカ。男なんか作ったら事務所の人に怒られるっつの!」

……そっか。アイドルだからそう簡単に
好きなと付き合う事も出来ないのか。

「あきらさん。」

「はい?」

「がんばれよ!応援してるから。」

「は?」

意味がよくわかっていない様子のあきらさんと
お友達を残して、オレは家へと歩き始めた。

「……どういう意味だったのアレ?」

「まぁ、ファンが一人増えた〜…って事じゃない?」

やっぱり意味は伝わってなさそうだった。

40 :龍二:2008/12/14(日) 02:08:43 ID:wf/VlAwq
これにて終了です。
それと、誤字抜字を発見してしまったので、
この場をお借りして修正させていただきます。

誤「あ、あきらじゃ〜ん!お〜い!!」
正「あ、きらっちじゃ〜ん!お〜い!!」


誤 ……そっか。アイドルだからそう簡単に
好きなと付き合う事も出来ないのか。
正 ……そっか。アイドルだからそう簡単に
好きな人と付き合う事も出来ないのか。

以上です。それと最初に書き忘れていたのですが、
まず、IF-SS4話目から移動したわけでして、
いつ前回までの話が見れなくなるかわからないので保存場です。
ttp://syosetu.com/g.php?c=W0622C&m2=nl

それと、製作状況をお知らせするブログです。
http://ameblo.jp/26310

最後にもうひとつ。「複数同時連載」はしても大丈夫でしょうか?
独断でやってはいけないかなと思い質問させていただきました。
よろしければスルーして下さい。問題がありましたら指摘をお願いします。

ご付き合いありがとうございました。龍二でした。

41 :龍二:2008/12/14(日) 02:10:00 ID:wf/VlAwq
↑ブログの h 抜き忘れました。
問題がありましたらレスを削除してください。

すみませんでした。

42 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/14(日) 04:35:09 ID:mWEok+BU
乙です!主人公はあえてあきらを選びましたか、意外ですね。そしてチアが増えているw 続き待ってます!

43 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/14(日) 08:32:26 ID:nJiUa444
>>31
乙ッス!
読みやすい構成と文章ですね。そう書けるあなたが正直羨ましい…。

>>龍二さん
乙ッス!
白石はみゆきさんにアタックか。…無謀な…(笑)
しかしそこであきらを選ぶとは。何だか大人しめのあきらが可愛いッス!

「複数同時連載」ってどういう事でしょう?
「複数のSSをここで連載していく」って事なら良いのでは?
個人的には、全て完結していれば何も問題無さそうに思いますが。

44 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/14(日) 14:24:04 ID:MwfvFDqN




45 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/15(月) 03:48:04 ID:VyTYvZrk
最強

46 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/15(月) 06:57:22 ID:VyTYvZrk




47 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/15(月) 07:23:40 ID:kagg6Tp2
両者乙です!
今回も楽しく読ませていただきました。

48 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/16(火) 00:05:20 ID:x0bD35Tf
職人がいるとスレも活気づくな。
続き楽しみです。

49 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/16(火) 00:52:58 ID:fwrfYR3D
こんばんは〜>>31です

今日も投下しにきました

量が少ないですが出来る限り毎日落とします。

50 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/16(火) 00:55:49 ID:fwrfYR3D

「あら、こんなことで真っ赤になっちゃって。〇〇君ってば可愛いわね〜」

みきさんは妖しく笑うと、自分の顔を俺に少しずつ近付けてきた。

かがみはまだフリーズしているので、他の3人に助けてもらおうとするが、みんな顔を赤くしなから俺とみきさんを見ていた。

そうこうしているうちに、俺の目にはみきさんしか見えなくなるくらいの距離になってしまった。

悪あがきで少し顔を遠ざけるように顔を引いた。

「ふふっ、恐がらなくても大丈夫よ…」


51 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/16(火) 00:57:38 ID:fwrfYR3D

みきさんは更に顔を近付けて、妖しく笑うのを崩さず俺の顔を通りすぎ耳元で呟いた。

「っ…!」

それと同時に、俺は耳まで真っ赤になったのが分かった。

みきさんはそれを確認したのか、また俺の顔の前へときて、目を瞑り顔を近付けてきた。

俺は目を瞑ったみきさんを見て一瞬かがみと見間違えた。
親子だから似ているのが当たり前だが、そのせいで顔を引くのを忘れてしまった。

「だ、ダメっ!」

もう間に合わないと覚悟したとき、横から声が聞こえた。
俺の身体はその声の方へと引っ張られるようにグラッと動いた。

52 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/16(火) 00:59:58 ID:fwrfYR3D

「た、助かったあ…」

俺はそう呟き、顔を上げ声の主を見た。

見慣れた紫色のツインテール…
かがみだった。

「よかったぁ…」

かがみは大きく安堵の息を吐き、みきさんを見た。

「お母さんってば何やってるの!?」

半ば怒り半ば呆れの声でみきさんの前にいた俺を押し退け、尋ねた。


53 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/16(火) 01:01:00 ID:fwrfYR3D

「ごめんね、かがみ。最初は冗談のつもりだったんだけど、〇〇君若い頃のお父さんに結構似てていつの間にか…」

とかがみを見て申し訳なさそうに笑った。

「え〜…」

みきさん以外はみんな肩の力が抜け、苦笑いしかでなかった。

「でも、お父さんこんな顔してたんだぁ…」

つかささんがまじまじと俺の顔を見てきた。

「へぇ〜」

かがみも少しにこりとしながら俺の顔を見てきた。

「ちょ、2人ともそんなに見ないでくれ」

俺は少し恥ずかしくなって2人から目を反らした。


54 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/16(火) 01:04:34 ID:fwrfYR3D

「ふふ〜。あ、そういえばお母さんと私の玉子焼きとの違いって…?」

かがみが俺からみきさんの方へと目を向け、聞いた。

「だから愛の差〜…」

みきさんがニコニコしながら言ったが、みんなは冷ややかな目でみきさんを見た。

「あはは…冗談よ冗談。…後で教えるわ」

みきさんは空気を察したのか、まともな事を言った。

「さ、さてと…夕飯の準備でもしようかしら」

みきさんは空気に耐えられず、少し逃げるようにして立ち上がり、どこかへ歩き去った。

「あ、私も手伝うよ〜」

つかささんも急いで立ち上がり、みきさんの後を付いていった。


55 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/16(火) 01:05:28 ID:fwrfYR3D
短くてすみません^^;

とりあえず今日はここまでで勘弁してください;;

56 :龍二:2008/12/16(火) 02:31:44 ID:el3FnlMl
>>55
乙です。今回も楽しく読ませていただきました。

「複数同時連載」の件ですが、>>43さんが言うとおり、
「複数のSSをここで連載していく」ということです。

これについては、もう少し今連載しているSSを進めて、
反応次第で同時連載をしていこうかと思います。

ご意見ありがとうございました。

57 :>>2-3:2008/12/17(水) 13:56:48 ID:8F14MJib
>>55乙です

>>2-3の「思い出す恋人たち」の続きです

こなたside

今日も私は星桜を見ていた。

いつもだったら眠ってしまう授業中にもずっと見ている。

今日なんか黒井先生に授業に集中しろって怒られちゃった。
そこ、いつも怒られてるだろって突っ込みはいれないように。

クラスのみんなに笑われる。つかさもみゆきさんも案外酷いよ。

でも、ようた君は笑っていなかった。
ようた君も考えごとしてたのかな?
だとしたら不公平だよ。ようた君も黒井先生に怒られなくちゃ。

その時私と目が合ったんだけど急に目をそらした。
しかも慌てた様子で失礼しちゃうよ。

あとでとっちめてやろう。



58 :>>2-3:2008/12/17(水) 13:58:12 ID:8F14MJib
ようside

こなたさんは今日も星桜を見ている。

俺の席からはこなたさんが星桜を見ているかは分からないんだけどずっと外を見てるからきっとそうだ。

と言うかこなたさん、黒井先生が睨んでますよー。

ちょ、近づかれても気付いてないよ。

あ、直撃。
うわ・・・今日も痛そうだ。

クラスのみんなが笑う。
つかささんはともかくみゆきさんまで・・・

いつもだったら俺も一緒になって笑うんだけど・・・
笑おうとした瞬間こなたさんと目が合ってしまった。
俺はつい慌てて目をそらしたけど変に思われたよなぁ。

・・・チャイムが鳴ったら退却しよう。

今回は以上です。

59 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/18(木) 18:39:19 ID:brJ4vl2V
>>58
乙。心境のすれ違いってのもまたいいもんだな。

それにしても、職人離れに読者離れに…。
過疎化が、ヤバイ。早くなんとかしないと…。

60 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/18(木) 19:56:28 ID:Xlbbzfii
乙です!星桜がこのあとどう絡んでくるか気になりますな〜

61 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/19(金) 18:15:03 ID:V6S2nq6N
新スレ立ってたんだ


>>55
なんだろ主人公に殺意を抱くほど羨ましいんだが

62 :GREN ◆.V03vEgrME :2008/12/20(土) 00:04:51 ID:2vc2Ziz+
お疲れ様です。
今日、12月20日はゆーちゃんの誕生日ですよー。

てなわけで、記念ssを投下しますっ。

つ ttp://blogs.yahoo.co.jp/homurabe_2000/57759311.html
題して「うぉーみんぐはーと ☆ うぉーみんぐはんど」

いよいよクリスマスが目前ですね〜
クリスマスを題材にSSを書くのも悪くないですが、そういえば5月くらいにパティでクリスマスネタ書いたのを思い出したw

うーん、どうしよう?

63 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/20(土) 09:38:03 ID:9cxFK0PD
ゆーちゃんとマフラー巻くとか萌え死ぬんじゃ…何はともあれ乙です!

64 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/20(土) 20:33:09 ID:/h13cvlR




65 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/20(土) 20:38:04 ID:Gjsk7TOW
お久しぶりです>>55です

遅れてしまいすいません;;

はテストがあったんでそっちに力入れてました^^;

今日は少ししたら落としますのでよろしくお願いします

66 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/20(土) 23:06:02 ID:Gjsk7TOW

「あ〜!そういえば明日提出のレポート忘れてたぁ!」

みきさんとつかささんが出ていった瞬間に、まつりさんが突然立ち上がった。

「今更かよっ!」

かがみがいつもこなたさんにツッコミをいれるような感じでつっこんだ。

もしかしたらかがみのツッコミはここが原点なのかもしれない…。

「大丈夫よ〜。あと少しだけだから夕飯までには終わるって」

「いや、もっと早く終わらせとけよ」

胸を張って自慢するまつりさんを見て、かがみが呆れてため息をついた。


67 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/20(土) 23:08:02 ID:Gjsk7TOW

「というわけで、じゃね、〇〇君」

まつりさんが右手を上げ、手をヒラヒラさせながらどこかへ走り去った。

「なんか静かになったわね〜」

「そだね〜」

かがみが周りを見回しながら言った。

俺もそれにつられて見ると、居間には俺とかがみといのりさんだけになっていたことに気付いた。

「私はお邪魔かしら?」

いのりさんがニコニコしながら俺とかがみを見た。

「い、いえ。そんなことは…」

俺は少し熱くなりながら答え、かがみを見た。

かがみも同じように少し赤くなっている。


68 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/20(土) 23:09:48 ID:Gjsk7TOW

「〇〇君もかがみも素直じゃないんだから〜」

いのりさんは立ち上がりかがみの左隣に来ると、かがみの左頬を人差し指でツンツンと突いた。

「そ、そんなわけないじゃない!」

かがみは少しずつ顔を赤くしながら、いのりさんを見た。

「ホントに〜?」

いのりさんはかがみの反応を見ると、少し楽しそうにかがみの頬を突いている。

「もう!あ。そういえば境内に忘れ物しちゃったから取ってくるね!」

かがみはいのりさんに言い訳がましく言うと、立ち上がってどこかへ走り去ってしまった。

ガラガラと戸が開く音が聞こえたので、おそらく本当に外に出たのだろう。


69 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/20(土) 23:10:59 ID:Gjsk7TOW

「まったく…素直じゃないんだから」

いのりさんは多少呆れてかがみが走り去った方を見た。

「〇〇君も大変ね〜」

いのりさんは首を俺の方をに向け、苦笑いしている。

「いえ、馴れてしまえば結構楽しいですよ」

俺はかがみのさっきの行動を思い出し、おかしくて笑ってしまった。

「そうなんだ…。あ、〇〇君。かがみの小さい時のアルバム見る?」

「見たいです!」

いのりさんの嬉しい提案に、俺はすぐに見たいと答えた。

「じゃあ付いてきてもらえる?」

いのりさんはゆっくりと立ち上がった。

「はい……あれ…?」

俺も立ち上がろうと足を動かしたが、どうしてか分からないが身体がうまく動かない。


70 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/20(土) 23:12:05 ID:Gjsk7TOW

「どうしたの?」

なかなか立ち上がらない俺を見て、いのりさんが不思議そうに俺を見た。

「あ、足がしびれました…」

それもそのはずだった。
初めて彼女の家にきて緊張しまくってるのに、その上馴れない正座をずっと続けてきたからだ。

「あははははっ!〇〇君ってば面白いね〜!」

「笑わないでくださいよ…」

大きな声でいのりさん笑われてしまい、俺は恥ずかしくて顔が真っ赤になってしまった。

「ごめん、ごめん。あまりにも面白すぎて」

いのりさんはまだ笑いながら喋っている。
いのりさんを見ると、若干涙目にまでなっていた。
俺は早く立ちたいと思うのだが、どうしても足がしびれて動いてくれない。


71 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/20(土) 23:13:27 ID:Gjsk7TOW

「仕方ないなぁ…かがみが帰ってきちゃ見せらんないし…はい」

いのりさんは自分の両手を差し出し、俺の両手をしっかりと掴んだ。

「よっ…と」

いのりさんはそのまま掴んだ手を引っ張ってくれる。

「ありがとうございます…っと…うわっ!」


「えっ…きゃあっ!」

ドスンッ!

立ち上がろうと足をあげたときに、いのりさんがふざけ半分で一気に引っ張ったので俺の身体がいのりさんの方へと思いっきり傾いてしまった。

「いたた…あ、ごめんっ〇〇君!大丈夫?」


72 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/20(土) 23:14:33 ID:Gjsk7TOW

「え、えぇ。なんとか大丈夫で…す…あれ?」

俺はいのりさんの上に倒れてしまったので大丈夫だった。

それで俺は起き上がるために両手に力を入れたが、何やら右手に何か柔らかい物を掴む感触を感じた。

「あんっ…」

それを触った後、いのりさんが鼻にかかった甘い声を出した。


73 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/20(土) 23:15:28 ID:Gjsk7TOW

俺は不思議に思い顔を上げた。

顔を上げると、俺はいのりさんのむ…胸を触っていたことに気付いた。

「んっ…」

「す、す、すいませんっ!」

いのりさんがまた甘い声を出した時、フッと我に返り耳まで一気に真っ赤になった俺は急いで右手を離そうとした。

その時…


74 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/20(土) 23:18:18 ID:Gjsk7TOW

ドタドタドタ…

「〇〇君〜。今日はウチで夕飯食べて…い…く…?」

俺は音と声の方を見ると、黄色のエプロンをしたつかささんが立っていた。

見られた俺はもちろん、この光景を見たつかささんも一緒に時間が止まったかのように数秒間動かなかった。

「つ、つかささん…これは…」

俺はなんとか弁解しようとゆっくりと口を開いた。

しかし今、つかささんが見てる光景は誰が見ても誤解してしまうほどだ。


75 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/20(土) 23:19:33 ID:Gjsk7TOW

なぜなら、俺はいのりさんの上に乗っかかり右手でいのりさんの胸を触ってしまっている。
どっからどう見ても俺がいのりさんを押し倒しているようにしか見えない。


どうやって弁解しよう…

そう俺が口を開けたまま、いのりさんにも弁解してもらおうといのりさんを見ると、いのりさんは、妖しい笑いを浮かべ口を開いた。
このいのりさんの顔は、さっきみきさんが俺に迫ってきたきたときと全く同じ顔だった。
本当の大人の女性を感じさせるような艶めかしい顔だ。


76 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/20(土) 23:22:02 ID:Gjsk7TOW

しかし俺は、…何かよくないことを考えている顔…

ということで、何か危険を察知していた。

こういう時の悪い予感というものは本当に当たってしまうから悲しい。

案の定、いのりさんは俺の想像などまるでただの柵のように軽く飛び越え、とんでもない事を口走った。


「初めてなんだから優しくしてよね…」

……………えっ?
えぇぇぇぇ!
マジかよぉぉぉ!


77 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/20(土) 23:24:46 ID:Gjsk7TOW

つかささんにこんな光景を見られ、パニックになった俺を尻目に、いのりさんは俺から顔を反らし、真っ赤な顔をしながらつかささんにまでよく聞こえるような声でとんでもない爆弾発言をした。

これを聞いた俺とつかささんは、氷漬けになったかのように更にフリーズした。
「ぽぽぽぽぽ…」

「い、いや。これは違うんだよつかささんっ!」

俺はフリーズ状態を無理やり振り払い、勢いよく立ち上がりつかささんに叫んだが、つかささんは目が点になっていて俺の言葉など聞こえてないみたいだ。


78 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/20(土) 23:25:53 ID:Gjsk7TOW

「ダイジョウブダヨ〇〇クン。ワタシクチカタイカラ」

つかささん…なんでカタコト?
ってボケてる場合じゃない!

このままじゃ…

つかささんがありのままをかがみに報告する

かがみが怒る

本当の事を言うが聞いてもらえない

かがみと別れる


というコンピューターにも負けない瞬間的な早さで負の連鎖を察した俺は、つかささんにもう一度叫んだ。


79 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/20(土) 23:29:07 ID:Gjsk7TOW

「つかささん!聞いてくれよ!」

「ソーダ、ワタシコナチャンニメールシナキャ」

つかささんはブリキのおもちゃみたいに180度回転すると、カクカク動きでどこかへ歩き去ろうと動きだした。



今日はここまでです^^
お待たせしてすいませんでした;;

調子に乗ってOVAネタ入れてしまいました^^;

80 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/21(日) 01:18:48 ID:oulJasE2
乙です!!
待ったかいがありましたw

にしても主人公はおっぱい星人ですねwww


あんな美人姉妹&若いママがいる家に行ったら、理性ぶっ飛ぶだろうなぁ……

81 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/21(日) 02:05:40 ID:ffFQ1k8S

主人公テラ誠wwwwwww



このまま柊丼ですね、わかります。

82 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/21(日) 07:14:18 ID:96f0+/IM
性的ないじめにも程があるだろw
中学生の女の子が、本当に教室でこんなことされたら・・・ねええ?w

https://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_ss_?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Daps&field-keywords=%82%A2%82%B6%82%DF%82%C1%8Eq&x=16&y=17

83 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/21(日) 10:31:58 ID:Au6PZHbk
乙ですw
今回もまた楽しく読ませてもらいました

84 :ゆう:2008/12/23(火) 01:20:05 ID:MRIa/4YR
皆さんこんばんは。夜分遅くに失礼します。

前回より大分間が開いてしまいましたが、新作を書き上げたので投下させて頂きます。

と、それより先に>>1乙です。
それと>>79さん乙です。
柊家で誰か選べるとしたら自分は迷わずみきさんを選びますね。
それだけに主人公が羨ましい…。

さて、それでは自分も投下させて頂きます。

今回は今までとは若干異なり、

・主人公以外にもループの記憶がある
・若干設定を弄った箇所あり

となっています。

題名は「純愛〜ひかげの約束〜」になります。

それでは、宜しくお願いします。

85 :純愛〜ひかげの約束〜 1:2008/12/23(火) 01:25:19 ID:MRIa/4YR
桜藤祭まで残り数日となり、忙しいながらも平穏な時間を過ごしていたある日。

「…平穏なのは良いんだけどな。何回目のループだ…?」

制服に袖を通しつつ、○○は独り言を呟く。

「まぁ…、それもこれも、キッカケを事あるごとにスルーした俺のせいなんだけど…」
「今度こそ終わらせてやる。…多分」

そう意気込んでチラリと時計を見る。

「…まだ時間あるし、何かテレビやってるかな」

机のリモコンを取り、テレビのスイッチを入れる。
すると、懐かしい気のするフレーズが流れ、見覚えのある番組が始まった。


♪ちゃらっちゃっちゃっちゃちゃ〜ら〜ら〜♪
「ひなたと」
「ひかげの!」
「「あんらきしすた!!」」
「皆さん、おはようございますぅ! あんらきしすたが始まりますよぅ〜。司会はお馴染み『宮河ひなた』と…」
「『宮河ひかげ』だよ! さぁ、本日一発目のお題はこれ!」

ドンッ『番組終了。お疲れ様でした!』

「…え? 嘘! 何これ!?」

テレビの中の小さな女の子が慌てながら、次第に落ち込んでいく。
何度も見てきた光景だ。だが、その日はそれまでとほんの少し違っていた。

86 :純愛〜ひかげの約束〜 2:2008/12/23(火) 01:28:34 ID:MRIa/4YR
「まぁまぁひかげちゃん落ち着いてぇ。では、気を取り直して本日2個目のお題は、これぇ〜!」

ドンッ!『愛のカタチ』

「…愛?」
「そうよぉ。世の中には様々な愛のカタチが溢れているわぁ。
家族愛、兄弟(姉妹)愛、男女愛、師弟愛、友愛、同性愛、
果てにはホストやホステスに貢ぐのも、愛のカタチと言えるわねぇ」
「でも、それがどうかしたの?」
「それはね、ひかげちゃんが良く知ってるんじゃないかなぁ〜?」
「…え?」

ひなたに突っ込まれたひかげは、ブラウン管でもハッキリ分かるくらい、顔を真っ赤にしていた。

「今言った『愛のカタチ』の中に、何か思い当たる事があるんじゃないのぉ?」

狼狽するひかげに、ひなたは問い詰めながらにじり寄る。

「な、何の事? 全然分かんないもん」

プイッと顔を背けるが、赤面した顔と、その態度がひなたの指摘が当たっている事の証明になっていた。

「最近、学校に行く時が凄く楽しみみたいね? ひかげちゃん、もしかして――!」

嬉しそうな顔をしながら、ひなたがひかげの頬をつつこうとした瞬間。

87 :純愛〜ひかげの約束〜 3:2008/12/23(火) 01:31:14 ID:MRIa/4YR
「そ、そんなんじゃないも〜ん!!」

頭から湯気を出しながら、顔を真っ赤にしたひかげが暴走を始めた。

「そんなんじゃないもん!! 別に好きな人なんか出来てないもん!!
登校する時にその人見るのが楽しみなんかじゃないも〜ん!!」
「お、落ち着いてひかげちゃん! 何気にその反応はバレバレよぅ?」
「むき〜! きぃ〜〜〜!!」

手に掴んだパイプ椅子を振り回し、ところ構わずひかげは暴走する。
やがて、投げ付けた椅子がカメラにクリーンヒットし、画面が砂嵐に変わった。

ピンポンパンポーン

『しばらくお待ち下さい・・・』

呆然としてテレビを見ていた○○は、母親の声で我に返る。

「○○!学校に遅れるわよ!」

そう言われて、○○は慌てて時計を確認する。

「うわっ! もうこんな時間? 急がないと!」

大慌てで今日の昼飯代をポケットにねじ込み、玄関へと駆け降りる。

「行って来ます!」

ダイニングにあったパンを掴み取り、口に咥えながら家を飛び出していった。

88 :純愛〜ひかげの約束〜 4:2008/12/23(火) 01:34:42 ID:MRIa/4YR
○○は学校までの道をパンを咥えながら全力疾走していた。

(おかしいな…。今まであんな展開あったっけ…?)

見覚えの無い番組展開に不安を覚えながら、学校へと続く曲がり角を曲がった時。

――ドンッ!――

「うわっ!?」
「きゃあ!」

誰かと思いっ切りぶつかってしまった。
どこかであったシチュエーションだと思いながら、○○は慌てて謝る。

「あたたた…。ごめんよ、良く見てなくて」
「うぅ〜、痛いよぅ〜…」
「…ん? 君は…」

どこか見覚えのある顔だった。
青い髪、少し気の強そうなツリ目、何より小柄なその体格。
つい今朝方テレビで見た娘の特徴そのままだった。

「確か君は――」

思い当たる名前を聞こうとした瞬間。

89 :純愛〜ひかげの約束〜 5:2008/12/23(火) 01:36:53 ID:MRIa/4YR
「ご、ごめんなさ〜い!!」

女の子はそう叫ぶと、一目散に走りさって行った。

「…たしか、宮河ひかげ…だっけ? …もういないけど」

女の子が消えた方角を眺めつつ、○○は一人呟いていた。



全力疾走したひかげは、別の場所で待っている姉のひなたの元へ急いでいた。

(…うぅ〜。恥ずかしいから絶対イヤだって言ったのにぃ…)

顔を真っ赤にしながら、ひかげは姉に怨み言を呟く。

(『出会い頭にぶつかって恋が芽生える』…なんてあるわけないよ! もう恥ずかしくて死にそう…)

走りながら、ひかげは頬がどんどん熱を帯びていくのを感じた。
しばらく走り、一人暇そうに佇んでいるひなたの元に着くと、
息を整えるより先にひかげは姉に噛みついた。

90 :純愛〜ひかげの約束〜 6:2008/12/23(火) 01:39:05 ID:MRIa/4YR
「あら、ひかげちゃん。上手く――」
「いくわけないよ! あの人とぶつかって、
どうしていいか分かんなくなって逃げてきたの!」
「あらあら、逃げちゃダメよぅ〜?
アクシデントから始まるロマンスは、恋愛物ではベタベタな展開なのよぅ?」
「そんな事言われたって…。私小学生だもん…、わかんないよ」

息を整えていくのと共に、赤らんでいた頬が落ち着いていく。
それに合わせて、ひかげの顔も目に見えて曇っていった。

「…そうだよ…。私まだ子供だもん…」

小さな身体をさらに縮こませて、ひかげは小さく呟いた。

「あらあら、そんな事関係ないわよぅ? …好きなんでしょう? あの人が…」

ひなたからの問いに、再び頬を赤らめて固まってしまう。
顔を真っ赤にするひかげを見て、ひなたは目を細めた。

(…ひかげちゃんが誰かをこんなに想うなんて…。『まだ早いかしら?』…なんて思ったけど、
そんな事ないわよね。ひかげちゃんも女の子なんだから…)

赤くなりながら「でも…」「だけど…」を繰り返すひかげに、ひなたは高らかと宣言する。

91 :純愛〜ひかげの約束〜 7:2008/12/23(火) 01:41:21 ID:MRIa/4YR
「よぉ〜しぃ! それじゃあ、可愛いひかげちゃんの為にお姉ちゃん張り切っちゃうわよぉ〜!」

腕まくりをしながら張り切る意思を身体で表すひなたを、ひかげが至極不安そうに見ている。

「そんなに期待を込めた目で見ないのぉ。お姉ちゃんに任せなさい〜♪」
「込めてるのは不安だよ」

真正面からぶつけた皮肉も、はたしてひなたは聞こえないのか聞こえないフリをしているのか。
目に今まで見た事のない力を漲らせ、力強く決意を顕にするにする。

「絶対ひかげちゃんの想いを遂げさせてあげるからねぇ!」
「恥ずかしいから大声出すのは止めてよお姉ちゃん! ううっ…、この上なく不安だよう…」

両者は相対的なテンションのまま、ひなたはバイトに、ひかげは学校へと赴いていった。

92 :純愛〜ひかげの約束〜 8:2008/12/23(火) 01:43:29 ID:MRIa/4YR
――その日のお昼休み――
こなた達とのお昼休みを終え、睡魔の襲いくる中を何とか踏ん張りながら、○○は午後の授業を受けていた。

(…流石に午後イチの授業は…眠いなぁ…)

うつらうつらと船を漕いでいると、机に何かのメモが飛んできた。
メモが来た方を振り返ると、いつものように頬杖を突いたやまとが、目線だけ動かして○○を見ていた。

(…永森さん…?)

不思議そうに○○がメモを開くと、びっしりと文字の羅列が書かれていた。

(…何の暗号だこれは…)

恐らく何かの事象を説明しているのだろうが、書いてある内容が○○にはサッパリ理解出来なかった。
とりあえず「分かりません」という意思を込めて、やまとを見ながら首を横に振る。

「…はぁ…」

目に見えて落胆…、というか呆れた雰囲気を出しながら、やまとは溜め息をついて改めてメモを書く。

(…あれ? 凄いバカにされてない?)

○○が内心ショックを受けていると、やまとから新しいメモが飛んできた。
新しいメモを広げて中身を見てみると、分量がかなり減った内容がそこにあった。

93 :純愛〜ひかげの約束〜 9:2008/12/23(火) 01:45:59 ID:MRIa/4YR
(これなら読めるかな…。我ながら情けないけど…。…え〜と、何々…?)

「貴方がループを繰り返し過ぎたせいで、時間軸の干渉が今までよりもより激しく、顕著になり始めているわ。
具体的に言えば、『貴方のとった行動が、全く関係の無い人間にまで影響し始めている』」

(…これ…本当か?)

半ばまで読み進めて、○○は振り返ってやまとを見るが、やまとは相変わらず外を向いていた。

「信じられないかも知れないけど、これは事実よ。そして、その影響を受けて変化が表れた存在がいるの。
それが『宮河ひかげ』よ。貴方も気付いたんじゃない? 今朝の番組はいつものループと違った事に」

(…『あんらきしすた』の事か。永森さんも見てるのか?)

「見てないわ。あんなにじんわりと面白い番組見る訳ないじゃない」

(手紙で突っ込まれた…)

「ただ、現在は宮河ひかげ以外に現象が表れていないようだから、特に問題はないわ。
貴方が数百回ループした『らきメモ』に宮河ひかげが追加されたと思えば良いでしょ」

94 :純愛〜ひかげの約束〜 10:2008/12/23(火) 01:48:53 ID:MRIa/4YR
(…数百回って…)

「具体的な数字も知ってるけど、言わないでおくわ。貴方立ち直れなくなりそうだから」

やまとからのメモはバッサリと斬り捨てる形で終わっていた。

(…しかし、俺にどうしろと…)

そう考えていると、やまとから新しいメモが飛んできた。

「これから先、貴方は必ず一つの決断を迫られる事になるわ。その時は、貴方の心のままに決断すれば良い」

(…決断…? 一体何を――)

ゴンッ!!

「いったぁ〜!!」

教室中に鈍い音が響き渡り、○○は頭を抱えて机に突っ伏した。

「○○〜。ウチの授業聞いとるんかぁ〜?」
「き、効いてます…」
「字がちゃうやろアホ。次ボ〜ッとしたら踵落しやで」
「はい…、すいません…」

その日○○は鈍痛に頭を抱えながら、こなた達と寄り道して帰路に着いていった。

95 :純愛〜ひかげの約束〜 11:2008/12/23(火) 02:06:04 ID:MRIa/4YR
翌日

感覚的に、いつもならけたたましい音を目覚ましが鳴らしている時間だが、
何故かその音がまったく聞こえてこない。

(…あれ? 俺止めたっけ…)

そう考えつつ意識が覚醒してくると、布団に加えて、別の何かが乗っている事に気付く。

(…またこなたさんか。…ん? でも俺そうなるような選択したか?)

さらに覚醒していくと、聞き覚えの無いようで、聞き慣れた声が聞こえてくる。

『お姉ちゃん…、こんなの恥ずかしいよぉ…』
『あらあら、大丈夫よ。ひかげちゃん可愛いんだから』
『そ、そういう事じゃなくて…』
『それに、幼馴染みや近所のおませな娘、ブラコンの妹がこうやって起こすのは定番なのよぅ?』
『そんな定番知らないよ! 早くこの人が起きる前に…』
「…起きてるよ」
「「え?」」

そう言いながら目を開けると、顔を真っ赤にしながら○○に跨がっている女の子がいた。

「……」
「え〜と、とりあえず君は――」

そう聞こうとした瞬間。

「ご、ごめんなさ〜い!!」

脱兎の如く○○の上から飛び退き、そのまま部屋から出て行ってしまった。

96 :純愛〜ひかげの約束〜 12:2008/12/23(火) 02:09:37 ID:MRIa/4YR
「…まだ何も言ってないんだけどな…」
「ごめんなさいねぇ。ひかげちゃんこういうのに慣れてないのよぅ」
「…そうですか。ところで何故お二人はここに?」
「お母様に『息子さんを籠絡しに来ました』と伝えたらすんなり…」
「止めろよ母親」
「まぁまぁ、それより自己紹介がまだでしたねぇ。私は――」

自己紹介しようとしたひなたの言葉を、○○が引き継いだ。

「宮河ひなたさんでしょ? それから妹さんがひかげちゃん」
「あら〜? どうしてご存じなのかしらぁ? …まさか…、美人姉妹を狙うストーカー!?」
「自分で美人と言っちゃうあたり凄いですね。いや、テレビの『あんらきしすた』で見てましたから」
「あぁ、なるほどぉ〜。…と、ゆっくりしてたらひかげちゃん見失っちゃうわぁ。すみません、失礼しますねぇ」

ひなたはそう言うと、ゆっくりした動作でお辞儀をして部屋から出ていった。

(…これが永森さんの言ってた『時間軸の干渉』の表れなのかな?)

○○はベッドから降りて時計を見る。

97 :純愛〜ひかげの約束〜 13:2008/12/23(火) 02:13:50 ID:MRIa/4YR
「…うわっ、もうこんな時間? 急がないと!」

昨日と同じく慌ただしく階段を駆け降り、今度はパンを食う暇も無いまま家を出た。

「行って来ます!」



その日のお昼――

チョココロネやお弁当を片手にいつもの5人が集まる。
普段と様子が違うと言えば、○○の手元に食べるものが何もなかった事だ。

「あれ? ○○くんお昼ご飯はどうしたの? かがみみたいにダイエット?」

――ゴンッ!――

「…殴るわよ?」
「ぅおぉぉ…、もう殴ってます…」

頭を両手で押さえながら、こなたがうずくまっていく。

「でも本当にどうしたの? お昼ご飯食べないと、お腹が減り過ぎて痛くなっちゃうよ?」

心底不思議そうな顔をして、つかさが尋ねた。

「いや、今日は慌ててたから、お昼代持って来るの忘れちゃって…」
「そうなんですか? よろしければ私のお弁当をお裾分けしますよ」

そう言いながら、みゆきは○○へお弁当を差し出す。

「いや、大丈夫だよ。お昼を抜く位は我慢出来るから」

98 :純愛〜ひかげの約束〜 14:2008/12/23(火) 02:17:40 ID:MRIa/4YR
「ダメだよ! お腹減ったら、物凄くお腹が鳴っちゃうんだよ? 私のも食べて良いから」

若干的外れな意見を言いつつ、つかさもお弁当を差し出してくる。

「…しょうがないわね…。ほら、私のも食べなさいよ。…勘違いしないでよ!?
アンタのためじゃなくて、つかさが差し出すから仕方なく…」
「かがみんそんなにツンデレ全開しなくていいのに。
むぅ…、しかしこのままだと私の○○くんからの好感度が負けてるなぁ…」
「何の話?」
「女の子からお弁当のお裾分けなんて、イベント以外の何物でもないじゃん?
という訳で、私はこの口の中にあるチョココロネを…」

そう言いつつ、こなたは○○の頭をロックし、唇に向かってゆっくり近付いてくる。

「わ! ちょ! こなたさん待って!」
「むふふふぅ、観念したまへ!」

猫口のまま頬をチョココロネでパンパンにして、こなたが○○の唇目掛けて急発進した時。

「ダメ〜〜! そんなのやっちゃダメだもん!」

突然入口から最近よく耳にする声が響く。
声のした方を見ると、ひかげが少し大きめのお弁当箱を持ってそこに立っていた。

99 :純愛〜ひかげの約束〜 15:2008/12/23(火) 02:21:22 ID:MRIa/4YR
「…ひかげちゃん?」

○○が名前を呼ぶと、自分が注目を浴びている事に気付いたのか、一瞬で顔が赤くなる。

「ぁ…。…ぇ、え〜と…」

慌ててポケットから何かの紙を取り出し、さっと一読すると足早に○○に近付き、お弁当箱を差し出した。

「『お兄ちゃんお弁当忘れてたよ!』 …ぇ〜と… 『全く! 私がいないとダメダメなんだから!』 …んと… 『か、可愛い幼馴染みに感謝してよね!』」

何かを頭の中で探りながら、ひかげは顔を真っ赤にして捲し立てた。

「…これを俺に?」

確認の為にひかげに聞くと、物凄い勢いで首を上下させる。

「あ、ありがとう。お昼ご飯忘れてたから助かったよ」
「ホント!? えへへ…、ちゃんと味わって食べてね!」

○○がお弁当を受け取ると、ひかげは向日葵のような笑顔で嬉しそうにしている。

「じゃ、じゃあ私行くね! バイバイ!」

そこが高校の教室である事を思い出したか、ひかげは慌てて踵を返して教室から出て行った。

(…手作り弁当か…。こういうの貰うと、やっぱり嬉しいよな)

100 :純愛〜ひかげの約束〜 16:2008/12/23(火) 02:23:48 ID:MRIa/4YR
○○が嬉しそうにお弁当を眺めていると、四方からとある疑惑の目線が向けられている事に気付く。

「ん? どうしたの皆?」

○○がそう尋ねると、複雑そうな顔をしたこなたが口を開く。

「…○○くんさ…。もしかしなくても、小さな女の子が好きなタイプ?」
「…は?」
「いや〜、私としてはある意味喜ばしいのかも知れないけどね? …あれはマズいよ〜?」
「いや、おい、違、ちょ…」

だんだんこなたの言っている意味が分かり、慌てて弁明し始めるが、時既に遅し。

「アンタ…、流石にあれは犯罪よ! 目を覚ましなさい!」

かがみが本気の目で訴えてくる。

「○○くん病気なの? 前に『○○○ンは病気です』ってポスター見たよ?」

つかさが哀れみを込めて見つめてくる。

「…○○さん…」

言葉を失ったみゆきが呆然としている。が、その視線に痛い程の悲しみが込められているのが分かった。

「いや、違うって! あの子とはそういう間柄じゃないから!」

教室中から集まる疑惑に対して何とか弁明し、結局「ノーマル」と認定されたのはその日の放課後だった。

101 :純愛〜ひかげの約束〜 17:2008/12/23(火) 02:27:57 ID:MRIa/4YR
――放課後、体育館にて――

桜藤祭にて隣りのクラスと合同で開く演劇「フェイト/ステイナイト」の練習も一段落し、
皆が思い思いに休憩している時、みさおとあやのが○○の元へやってきた。

「う〜っす。お疲れ〜」
「○○くんお疲れ様」
「二人ともお疲れ様。日下部さんは今日も気合い入ってたね。意外と演技上手なんだ」
「意外ってなんだよ。まぁいいや、それより聞きたい事があるんだけどよぉ」

その表情と語尾に○○は嫌な予感がした。

「――お前○リ○○ってホントか?」

瞬間、○○は自分の顔が引きつるのを感じた。

「みさちゃん、もう少し聞き方を考えてあげた方が…」
「だってチビッコが言ってたんだぜ。○○は○○コ○だから、自分の方が勝算が高いって」

こなたを若干恨みつつ、何度となく繰り返した弁明を二人に伝える。

「ホントか? ホントにロ○○○じゃないんだな?」
「違うよ! だからそんなに連呼しないでくれ…」
「ほら…みさちゃん、○○くん困ってるよ? ――嫌われちゃっても良いの?」

102 :純愛〜ひかげの約束〜 18:2008/12/23(火) 02:31:31 ID:MRIa/4YR
未だに疑いの目を向けるみさおに、あやのがなだめる様に言う。
最後に何を言ったかよく聞き取れなかったが、その言葉を聞いた途端に、みさおはそれ以上追求するのを止めた。

「ぅ…。分かった…」

急にしおらしくなるみさおを不思議そうに見ていると、みゆきが体育館入口から皆に呼び掛けた。

「皆さん、そろそろ練習を再開しましょう。セイバーとのキスシーンからお願いしますね」

――キスシーン――
思い返されるループの記憶。○○がこなたと喧嘩する発端となったシーンだ。

「惜しいね〜。今だったら○○くんも私とキスシーンしてくれたかもしれないのに」

その声に振り返ると、セイバーの姿をしたこなたがニマニマしながら立っていた。

「何で今ならキスするんだ?」
「だってロリ――」
「しつこいっ! 違うよ! 断じて小さな子が好きじゃないからね!」

力強く否定すると、ニマニマしたこなたがより一層ニマニマしながらにじり寄る。

「ふ〜ん? じゃあ証明してよ」
「どうやって?」

そう聞くと、おもむろにこなたは目を閉じ、顔を○○に向けて上げた。

「…キス」
「…えぇ!?」

103 :純愛〜ひかげの約束〜 19:2008/12/23(火) 02:35:39 ID:MRIa/4YR
正直こなたでは証明にならない気がするが、○○に向けた顔は真剣そのものだった。

「いや、キスって証明するとかしないとかでするものじゃ…」
「出来ないんだ? じゃあやっぱり○○○ンだね」

こなたの放った一言に、○○はカチンときた。

「いいよ。こっち向いて」

少し乱暴にこなたの顔を向かせる。雰囲気を察したのか、こなたは顔を強張らせて目を閉じる。

「――いくよ」

頬に手を当て、唇を重ねようとした瞬間。

「ダメ〜〜! お願いだからキスしちゃダメぇ!」

体育館の入口から最近よく聞く声が響き渡る。
ビックリしてそっちを見ると、今にも泣きそうになっているひかげがいた。

「…ひかげちゃん?」
「ダメだもん! ――ダ…メ…」

必死に訴えながら、ついにはボロボロと大粒の涙を流しながら泣き出した。

「うぅ…、ひっく…。うぁぁぁん!」

零れる涙を拭いながら、ひかげは入口から走り去ってしまう。

「ひかげちゃん!」

慌てて後を追おうとするが、珍しく真剣な顔をしたひなたに遮られてしまった。

104 :純愛〜ひかげの約束〜 20:2008/12/23(火) 02:38:30 ID:MRIa/4YR
「今の貴方にひかげちゃんを追う権利はありませんよ」
「…ひなたさん?」

真剣で、非難の色を含めた目を○○に向ける。

「聞いていなければ、何を言ってもいいんでしょうか? 気付けない程鈍いんでしょうか?」
「…何の話ですか?」
「『断じて小さな子が好きじゃない』。――ひかげちゃんからの想いに気付いていれば、こんな台詞言えない気がしますが」

ひなたにそう言われて、○○はハッとした。

「――もしかして…」
「あの子は聞いてしまったんですよ。貴方が叫ぶのを」

○○は愕然とした。
いくら○○でも、ひかげから伝わる懸命な想いには気付いていた。
そのひかげからすれば、想い人から投げ付けられたその言葉は拒絶に等しい。
しかも○○とこなたがキスしようとしているのを見てしまったのだ。
小学生の女の子が受けるショックは決して軽くないだろう。

「…俺はそんなつもりじゃ…」
「『どんなつもり』かは関係ありません。あの子からすれば、聞こえてしまった言葉が全てなんです」

厳しい口調でひなたは○○を睨み付ける。

105 :純愛〜ひかげの約束〜 21:2008/12/23(火) 03:00:21 ID:MRIa/4YR
「正直失望しました。どんな事でも懸命にこなす貴方なら、
ひかげちゃんの想いにも正面から受け止めてくれると思っていましたから。…例えどんな答えであっても」
「…俺は――」
「もういいです。私の勝手な思い込みだったんでしょう。――もう二度と、あの子の前に現れないで…!」

怒りを込めた言葉を投げ付け、ひなたは立ち去ろうとする。
○○の中をひなたの言葉が駆け巡る。
同時に心に浮かんでは消えていくひかげの顔が、○○の心を締め付ける。
慌てながら落ち込むその顔
真っ赤になりながらアワアワしている顔
輝くばかりの笑顔を向けている顔
涙を拭いながら、何かを訴えるように泣いている顔
そして…、じっとこっちを見つめている悲しい顔――
ひなたの言葉と、浮かぶひかげの顔が混ざっては沈みゆく。

「――待って下さい!」

気付くと○○は体育館に響き渡るような声を上げていた。
ひなたが振り返ると、何かの決意を滲ませた○○が口を開く。

「…俺があの子のところへ行きます」
「…ダメです。今貴方が行っても、ひかげちゃんが混乱するだけです。
それに、同情や泣かせた責任感で言っているなら――」

106 :純愛〜ひかげの約束〜 22:2008/12/23(火) 03:02:56 ID:MRIa/4YR
「そんなんじゃない!」

遮るように○○は叫んだ。

「そんなんじゃないです! 同情ならこんなにあの子の顔が脳裏に浮かばない!
責任感なら、こんなにあの子の涙が俺の心に切なく写らない!」

声を上げながら、○○はやまとからのメモを思い出していた。

『貴方は必ず一つの決断を迫られる事になる』

それが恐らく今なのだろう。そう考えながら、○○は決意の言葉を口にする。

「俺は…、俺はあの子が大切なんです!
確かに年齢的にあの子の想いには応えられない。
だけど、ひかげちゃんを想う気持ちは、ひなたさんにも負けない位あります!」

ひなたを真直ぐに見据えて、自分の想いをさらけ出した。
今までなら、周りの目線を気にしたかもしれない。
それが今では誰にどう思われても怖く無くなったのだ。

――あの子が傷付かないのなら、俺がどう思われようと構わない――

○○の決意が、僅かな時間でその想いを強固なものにしたのだ。

「――分かりました。あの子は屋上に居ます。…ひかげちゃんをお願いしますね」

ひなたの言葉を聞き、力強く頷くと一目散に駆け出した。

107 :純愛〜ひかげの約束〜 23:2008/12/23(火) 03:06:01 ID:MRIa/4YR
「ぐすっ…」

放課後になり薄暗くなり始めた屋上に、宮河ひかげは佇んでいた。

――何でもっと早く生まれなかったんだろう――

さっきから同じ疑問ばかりがひかげの中を渦巻いていた。

――もっと早く生まれていれば、こんなに悩むことはなかったのに――
――もっと早く生まれていれば、あの人と同じ学校で生活出来たのに――
――そして、もっと早く生まれていれば、『小さな女の子』扱いをされなかったのに――

どうしようもない現実を、どうしようもない切なさを抱えて、ひかげは何度流したか分からない涙を流す。

「…ひかげちゃん」

突然の呼び掛けに、涙を拭うことなく振り返る。

「あ…、ぁぁ…」

申し訳なさそうな顔をした○○がそこに居た。
少しホッとした様な雰囲気で、○○はひかげに近付いてくる。

「ダメェ! 来ないでよぅ!」

近付こうとする○○に、ひかげは声を上げて首を横に振る。

「来ちゃダメだもん! 私に構わないでよ!」
「……」
「何で来たの!? 小さな女の子なんか好きじゃないんでしょ!?」

108 :純愛〜ひかげの約束〜 24:2008/12/23(火) 03:09:24 ID:MRIa/4YR
ひかげの言葉に、○○はさらに申し訳なさそうな顔をした。

「…構わないでよぅ! …そんなに心配されると、期待…しちゃうよぅ…」

そう言うと、ひかげは俯いて泣き出してしまった。

(…こんなにこの子を苦しめて…。自分の浅はかさに呆れるよ…)

心の中で自分自身に辟易しながら、ゆっくりひかげに近付き、片膝を付いて泣きじゃくるひかげをかき抱いた。

「…ぅあ!?」
「ゴメンね? 突然…。だけど、こうでもしないと泣きやんでくれないかと思ったから…」

突然○○に抱き締められて、ひかげは泣いていた事を忘れたかのように、顔を真っ赤にしてピタリと泣きやんだ。

「一つだけ確認したいんだ。…ひかげちゃんは、俺の事は好き…かな?」

○○がそう尋ねると、抱き締めた腕で分かる程、ひかげの体温が急上昇した。

「ぅ…。ぁう…」

――コクン――

言葉では上手く出て来なかったのだろう。○○の腕の中でひかげは小さく頷いた。
その様子に微笑ましさを感じながら、○○は優しくひかげの頭を撫でながら続ける。

109 :純愛〜ひかげの約束〜 25:2008/12/23(火) 03:12:49 ID:MRIa/4YR
「ありがとう。…だけど、やっぱり俺は高校生で、ひかげちゃんは小学生なんだ。
…これだけは、変え様のない事実なんだよ」
「だから、『今』はひかげちゃんの気持ちに応える事は出来ないんだ」
「だけど、君が嫌いとかそんなんじゃない。いや、誰よりも大切なくらいなんだよ」
「…だから、待ってて欲しい。君が高校を卒業するまで。その時になったら、必ず君を迎えに行くから」

ゆっくり、慎重に言葉を選びながら、○○はひかげへ『答え』を差し出した。

「…ホントに? ホントにホント?」
「もちろん。君が大切って証拠も見せようか」

そう言うと、○○はひかげを身体から少し離し、その小さなおでこに優しくキスをする。

「あっ…」
「俺はいつでも君を大切に想ってるから。…まぁ、ひかげちゃんが俺に愛想尽かしちゃうかもね」

苦笑いをしながら、○○は頬をコリコリと掻く。

「…そんな事ないもん」

そう言うと、ひかげは○○の首周りに勢いよく抱き付く。

「…大好きだもん。愛想が尽きる訳ないよ!」

110 :純愛〜ひかげの約束〜 26:2008/12/23(火) 03:16:15 ID:MRIa/4YR
心の底から嬉しそうに言いながら、ギュッと○○に抱き付いてくる。
体格差を考えると、「しがみつく」と言う感じだった。

「…絶対待っててね。…どっか行っちゃ…ヤダよ…」
「あぁ、大丈夫だよ。じゃあ、約束だ」

そう言って○○は小指を出した。
それを見たひかげは、嬉しそうに小指を絡ませる。

「「指切りげんまん嘘ついたら針千本の〜ます」」

遠い将来を小指と小指で結んだ約束。
二人の想いに偽りは無く、二人の約束に嘘は無い。
小指と小指、心と心で結んだ約束は、決して忘れられる事は無いだろう。

「あ…、そういえば」
「うん? ひかげちゃんどうしたの?」

抱き締めていたひかげが、少し身体を離しその距離の近さに改めて顔を赤くしながら呟く。

「私…お兄さんの名前知らない…」

考えてみたら、ひかげは一方的に巻き込まれた(?)存在なのだ。
「らきメモ」を何百回と繰り返した事による、時間軸の干渉を引き起こしてしまったからだ。

「そういえばそうだね。何だか変な感じもするけど、改めて自己紹介するよ。俺は『○○』だよ」
「○○さん…」

111 :純愛〜ひかげの約束〜 27:2008/12/23(火) 03:19:01 ID:MRIa/4YR
名前を呟き、その響きに顔を赤くしながら○○に抱き付く。

「もっともっとお話したい! いいでしょ?」

空は既に薄暗くなっていたが、期待を込めて○○を見つめるひかげを見て観念する。

「いいよ。たくさんお話しよう。ひかげちゃんの事をたくさん教えてね?」

○○はフェンスに寄り掛かり、屋上の縁に座った。
○○はてっきり横にひかげが来ると思っていたが、
ひかげは○○の膝に向かい合うようにちょこんと座った。

「あ、そこに座るのか」
「えへへ…」

恥ずかしがりながら、嬉しそうに頬を染めてひかげは話しだす。

自分の事、学校の事、姉の事――

二人はそんなたわいもない様な会話をして、幸せな時間を過ごしていった。



すっかり暗くなった頃、幸せそうに眠るひかげを背負って、○○は校舎を出た。
話し疲れと泣き疲れが出たのだろう。○○の膝の上で話していたひかげは、やがて○○に寄り添うように寝てしまっていたのだ。

「むにゃ…、○…○…さん…」

幸せそうな顔をして呟くひかげに、起こさないようにそっと返事をする。

112 :純愛〜ひかげの約束〜 28:2008/12/23(火) 03:24:41 ID:MRIa/4YR
「ここにいるよ、ひかげちゃん」

それが聞こえたのか、ひかげは「んむぅ…」と、○○の背中に顔を擦り寄せている。

(俺が夢の中にいるのかな? ひかげちゃんを泣かせない俺であって欲しいけど)
「ぅん…っ。もぅ…ダメだよぉ〜、こんなところでぇ〜。…えへへ〜」
(…夢の中の俺は何をしてるんだ?)

苦笑いしながら、○○はひかげを背負って歩いて行く。
約束の日まで○○はひかげの側にいるだろう。
――では、約束の日が過ぎたら――

(…考えるまでもないな。ひかげちゃんが不安にならないよう、それまでも、それからも何度だって約束しよう)
(遊びに行く約束…、ご飯を食べる約束、一緒に勉強する約束…、二度と悲しませない約束)
(そして…、ずっと側にいるって約束を)

「ひかげちゃん」

約束とは、口にして終わるような軽いものではない。
相手と交わして、それを守って初めて約束になる。

「約束するよ。俺は決してひかげちゃんの心から離れる事はないって。ひかげちゃんが俺を想ってくれる限りね」

眠れるお姫様にそう告げると、○○はその想いを証明する言葉を告げた。
起きているひかげが聞くのはもうしばらく先になるだろう、ひかげの一番待ち望んでいる言葉を。



「大好き…だよ」

FIN

113 :ゆう:2008/12/23(火) 03:26:53 ID:MRIa/4YR
以上で「純愛〜ひかげの約束〜」の投下を終了致します。

それでは、ついでではありませんが、オマケを投下致します。

114 :純愛〜ひかげの約束(オマケ)〜 1:2008/12/23(火) 03:31:24 ID:MRIa/4YR
屋上の入口から、複数の影がひしめいている。
それぞれの影が二人に向ける視線は様々だった。

見守るような優しい視線
嫉妬を含んだ激しい視線
羨望を隠す事のない視線

それらの正体は、○○が駆け出した時に体育館に居た全てのメンバーだった。

(あの体制は危ないんじゃないの? いろんな意味で…)
○○の膝に座るひかげを見て、こなたが発した言葉に同調するように周りが頷く。

(ひかげちゃんが危ないわね…。○○くんホントに○リコンじゃないんでしょうね?)
(大丈夫ですよ。あの人は随分分かりやすい方ですから。ひかげちゃんを傷付けるような事はしません)
(ひなたさん随分買ってるんだね? ○○くんの事)
(体育館で予想通りのお返事を聞きましたから。あれで○○さんの人となりを確信しましたよ)
(…もしかして…、焚き付けるように怒りをぶつけたのって…)

こなたが尋ねると、ひなたは含み笑いをしながら頷いた。

(えぇ、計画通りですよ。優しくて何に対しても懸命な方ですから。
ああ言えばひかげちゃんの元へ行ってくれると思いました。…ひかげちゃんの喜ぶ答えを持って…ね♪)

115 :純愛〜ひかげの約束(オマケ)〜 2:2008/12/23(火) 07:07:21 ID:MRIa/4YR
つかさやゆたか等は「スゴ〜イ」と感心しているが、
こなた達は「してやられた!」という顔をしている。

(でもひかげちゃん羨ましいなぁ〜。私も○○先輩の膝に座りたいなぁ〜)

心から羨ましそうに、ゆたかが呟く。

(ゆーちゃん大丈夫だよ。ひかげちゃんが高校卒業するまでまだまだ先だから。
○○くんを籠絡するチャンスはいくらでも…)

そこまで言って、こなたは突然背中にナイフを突き付けられたような感覚に襲われた。

(ひっ…!)

振り返ると、目を薄く開きながら口だけニヤリと笑うひなたが、こなたの目を凝視していた。

(…泉こなたさん…でしたか。何か言いましたか?)
(…な、何でもありませんっ…)

そう言うと、ひなたはいつもの優しい顔に戻っていた。

(恋愛は確かに自由です。…でも、私はどこまで行ってもひかげちゃんの味方なんですよ)

その言葉の裏には
「ひかげの邪魔になると分かったら、どんな手を使っても排除する」
という意思が見え隠れしていた。

116 :純愛〜ひかげの約束(オマケ)〜 3:2008/12/23(火) 07:10:00 ID:MRIa/4YR
(さぁ、暗くならない内に皆さん帰られては如何ですか? …今日だけで良いので、ひかげちゃんと二人にさせてあげて下さい)

ひなたはそう言うと、メンバーに向かって深々と頭を下げた。

(…分かったわよ。だけど私、諦めた訳じゃないからね!?)

そう言うと、かがみは足早に屋上を後にする。

(お姉ちゃん待って〜! あ、その! わ、私も諦めてないです!)

つかさはひなたに宣言すると、パタパタと姉を追いかけた。

(宮河さんでしたね? 恐らく、ここに居る方達は誰も諦めては無いと思います。
もちろん、私もです。それでは、失礼致しますね)

みゆきはひなたに向かって軽くお辞儀をして、ゆっくりと階段を降りて行った。
他のメンバーも、諦めていない事を告げると、屋上から立ち去って行く。
全員いなくなったのを確認すると、ひなたは楽しそうに喋るひかげを見つめながら呟いた。

117 :純愛〜ひかげの約束(オマケ)〜 4:2008/12/23(火) 07:11:51 ID:MRIa/4YR
(これから先はひかげちゃんが頑張るのよ? 捕まえてないと、あっと言う間に盗られちゃうみたいだから)
(○○さん…。出来たら、そのままひかげちゃんの側にいてあげて下さいね)

二人に向かい深々とお辞儀をすると、ひなたはゆっくり屋上から立ち去っていった。



その後、眠ってしまったひかげを送っている○○が、巡回中の警官に未成年者略取の疑いで捕まりそうになり、
突然表れたひなたが警官の記憶を改ざんして事無きを得たのは、また別のお話。

FIN

118 :ゆう:2008/12/23(火) 07:20:01 ID:MRIa/4YR
以上でオマケの投下を終了致します。

前スレでリクエストされてから、つい最近まで作成にかかってしまいました。
ひかげをリクエストして下さった方、如何でしたでしょうか?
良ければ感想などを聞かせて頂けたら嬉しく思います。

それでは、失礼致します。

119 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/23(火) 08:54:29 ID:Kf6ibc82
乙でした〜
リクエストした者ですが、見ていてニヤニヤが止まりませんでした。ひかげちゃん可愛すぎだぜ。そして、主人公が格好いい。ただ、百回のループってどんだけ〜w
あと、ひなたさん。記憶を改竄って、何者ですか、あなたはwww

120 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/23(火) 12:29:44 ID:RvPiNjhe
GJ! 今回も楽しく読ませていただきましたよ、相手が小学生ということで絡ませ辛いだろうと思っていましたが見事にまとめましたね凄いとしか言いようがない 乙でした!

121 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/23(火) 22:51:18 ID:+Eme+Cvo
ゆうさんお褒めの言葉ありがとうございました。
僕も柊家の中でみきさんが好きです♪

小説の方は…相変わらずクオリティの高い作品で僕の目標です
こんな難しいシチュを書くのは凄いと思いました

122 :ゆう:2008/12/24(水) 09:54:08 ID:K/dVIgPm
>>119
ありがとうございます。
今回は「一体どう書けばいいのか」すら分からず
不安なままの完成→投下したのですが、
何とか喜んで頂けたようで嬉しいです。


>>120
ありがとうございます。
結末は割りとすんなり決まったのですが、
課程がどうにも自分では難しく、結果前回投下よりかなりの日数がかかる事に…(´・ω・`)


>>121
恐縮です、ホント恐縮です(;'A`)
今回は無駄に長くなり過ぎたように感じたので、もっとスマートに書き上げれたら良かったのですが…。
目標…と言って頂けるのは大変有り難いのですが、
自分はまだまだ未熟ですので…。
同じ書き手として、ここを一緒に盛り上げましょう。
自分は貴方の作品は読みやすくてとても好きですよ。

123 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/24(水) 12:40:45 ID:jPkH5UnI
やったっ!流石>>118
俺達の無茶なリクエストに平然と応えてみせるっ!!
そこに痺れる憧れるぅ!!

というわけでリクエスト者の1人ですが非常に楽しませていただきました
ひなたさんの策がこなたと同じ発想だが実行者の違いでこうも変わるのか、と感心&萌えた
そして主人公の完璧すぎる「答え」にうっかり惚れそうだ……
あぁあ俺も膝の上にひかげちゃん座らせてお話してぇぇぇぇぇ(強制収用)

とりあえず主人公はらきメモ繰り返しすぎっつか確信犯としか思えんw
そしてオマケのひなたさん策士な上に記憶改竄能力とかマジ何者なんだw
しかし今は子供背負って歩いてると犯罪者扱いされるご時勢なんですかね……

また次の作品でお目にかかれるのを楽しみにしてます
愚かなファンの願いを聞いてもらえるならばこうちゃん先輩を書いて欲しい……

124 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/24(水) 21:16:42 ID:ARrqpfEb
>>118
GJ!
ちょい役だったひかげでこれだけの話を作れるなんて!
続編が出るとしたらシナリオはあんたに作ってほしい!

125 :霧波:2008/12/25(木) 00:44:01 ID:XmNnhh0I
こんばんは、お久しぶりです霧波です。
スレは見てるんですがネタが思い浮かばんので停滞してました。

イヴ終わっちゃいましたね。………イヴもの書いてたんですがイヴ終わっちゃいましたよ(;_;)

でもせっかくかいたので投下してもいいでしょうか?

126 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/25(木) 07:03:35 ID:I2ZRfCHB
是非よろ!

127 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/25(木) 08:17:18 ID:mz9L/g9C
>>84-118
乙です!まさかひかげメインの話がでるとは!
すげー楽しく読ませてもらいました。
あなたの書く話にはいつもひきこまれてしまいます。

>>125
駄目なんていう奴はこのスレにはいないから、どんどん投下してくださいオッスオッス!オナシャス!

128 :霧波:2008/12/25(木) 22:10:35 ID:XmNnhh0I
>>126-127
ただいま帰宅しました、投下しますね。
タイトルは「イヴと彼女と風邪ひきと」です

129 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/25(木) 22:12:48 ID:XmNnhh0I
今日は12月24日、クリスマス・イヴ。
今までは彼女がいない奴らと傷の舐め合いをする寂しい日だったけど、今年は違う!
今の俺にはつかささんという最愛の彼女がいる!つまり、今年のイヴは最高のイヴになること間違いなし!
だったのだが……

「体温は…38.5度か。はぁ、マジ最悪だよ……ぶぇっくしょんっ!」

そう、見ての通り俺は風邪をひいてしまったのだ。

話は昨日の放課後、つかささんと一緒に帰っていた時まで遡る。

「ねぇつかささん」
「うん?どうしたの、ゆうくん」
「明日ってクリスマスイヴじゃん?よかったら一緒に過ごせないかな〜って。予定あいてるかな?」
「うん、全然大丈夫だよ。もし予定あったとしてもあけちゃうもん!それに…私もゆうくんと一緒に過ごせたらな〜って思ってたし……えへへ」



130 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/25(木) 22:14:20 ID:XmNnhh0I
そう言うとつかささんは顔を赤くしながら照れ笑いを浮かべた。
ヤバい、超可愛いんですけど!しかもこんな可愛い子が俺の彼女なわけで、しかもクリスマスイヴを一緒に過ごしたいと思っていてくれたわけで!

「…うくん?ゆうくん!」
「ふゎっ!?な、なに?」
危ない危ない。思わず妄想スイッチが入りそうになっちゃったよ。って、最近田村さんの症状がうつってる気がするぞ……。

「そ、それはそうと明日は何しようか?とりあえず、学校終わったら一旦帰って私服に着替えた方がいいよね」
「うん。あっ!そういえばお母さんから聞いたんだけど隣町の駅前、クリスマスイルミネーションがすっごい綺麗なんだって!」
「へぇ〜、じゃあ見に行ってみようか。それと後は…クリスマスイヴなんだし、どっかでケーキ食べよっか」


131 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/25(木) 22:18:24 ID:XmNnhh0I
「えっ!?ダ、ダメっ!ケーキ食べるのはダメだよっ!」
「えっ?けどせっかくだし」
「け、けどけど……と、とにかくダメなの!」
「?つかささんがそこまで言うなら…」
「うん、ありがとね。ゆうくん」

その後もあれやこれやと話をしてると、いつの間にかいつもの別れ道についてしまっていた。
俺とつかささんは、名残惜しそうな顔をしながら繋いでいた手を離した。

「それじゃまた明日、だね」
「うん。ってか、楽しみすぎて夜寝れるかちょっと不安かも」
「うぅ、私もだよ〜。遠足の時とかも、いっつも明日の事考えて夜寝れなくなっちゃうの」
「あはは、つかささんらしいや。」
「うぅ…ゆうくんも人のこと言えないくせに〜っ」
「違いないや。それじゃね、つかささん」
「うん。バイバイ、ゆうくん」

こうして俺とつかささんは互いに家路についたのだった。


132 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/25(木) 22:21:45 ID:XmNnhh0I
それから時間は少し進み……

「う〜ん……」

ベッドの中で、もう何度目か分からない寝返りをうつ。明日の服の用意を終えて、さぁ寝ようとベッドに入ってから既に一時間近くたっていた。

「……眠れない」

俺は最悪の事態に陥っていた。そう、明日が楽しみで全く眠れないのだ。
なんたって、生まれて初めて出来た彼女との初クリスマスイヴなんだよ!?そりゃワクワクして眠れなくもなるさ。
とはいえ、このままでは流石にまずい。

「……軽く体でも動かそうかな。」

俺は、上着を羽織りランニングに出かけることにした。しかし……
一時間半後……

「ゼェ…ハァ…た、ただいま……」

軽い運動どころか汗びっしょりになって帰宅するはめになってしまっていた。
因みに何があったのかというと、軽くランニング→ランニング中に明日の事を考え出しニヤニヤ→一時間してようやく我に返る→慌てて来た道を全力で帰宅、というわけだ。
我ながら不審者極まりないと思う。

133 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/25(木) 22:25:37 ID:XmNnhh0I
「あ〜…つ、疲れた」

俺は着ているものもそのままにベッドに倒れ込んだ。疲れもあってか、さっきと違い吸い込まれるように意識はなくなっていった。

そして今に至るというわけだ。

「う〜、こんな事になるなら汗くらい拭いときゃよか…ぶぁっくしゅっ!……とりあえず着替えなきゃ」

ぼーっとする頭を振って目を覚まし…って余計にフラつくようになってしまったが、制服に着替え下に降りようとすると母親が階段を上がってくるところだった。

「あんた熱あんのにどこ行く気だい?」
「どこって…学校だけど?って何で熱あんの知ってるんだよ…」
「さっきあんたの部屋入ったときに顔赤かったから計っといたのよ。それより、学校だったらさっき休むって連絡入れたわよ」
「なっ!?大丈夫だってこれくらい!」



134 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/25(木) 22:32:02 ID:XmNnhh0I
そう言って母親の横を通り過ぎようとした瞬間、俺の顔に母親の掌が被さった。そして

ギリギリギリギリ……
「っ!?あだだだだっ!」
「病人がナマ言ってんじゃないよっ!」
「な、なら病人にアイアンクローすなっ!いだだだっ!」

そしてアイアンクローのままベッドまで引きずられてしまった。

「いいかい。ちゃんと寝てなさい」
「けど…」
クイクイ←顔の近くでアイアンクローの動作
「わ、分かりました」
「よろしい」

そう言うと母はベッドの上に十秒チャージのあれとペットボトルの水、そして風邪薬を置いて部屋を出ていった。

「とりあえず、つかささんに連絡入れないとな……」

俺は携帯の電話帳を開きつかささんの番号を……押さずにメールにした。つかささんの残念そうな声を聞きたくなかったからだ。

「これでよし。……ごめんね、つかささん」

俺は携帯を置き十秒チャージのあれで朝ご飯を済まし、薬を飲んでから横になった。薬のせいか寝たりなかったのか、睡魔はすぐ訪れた。
俺は心の中でもう一度つかささんに謝り睡魔に身を委ねた。



135 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/25(木) 22:36:59 ID:XmNnhh0I
同時刻、学校にて。

「おはよ〜こなちゃん、ゆきちゃん」
「つかさ、おは〜」
「おはようございます、つかささん」

私は教室に着いてからすぐ違和感に気づいた。

(あれ?ゆうくんまだ来てないのかな)

いつもなら私が来る時間にはいつも来ているはずのゆうくんがいないのだ。
しばらくたっても来る気配がなく、気になった私は連絡をしようと思い携帯に手を伸ばした。すると、

バルサミコ〜酢やっぱいらへんね〜♪

携帯が鳴りだした。開くと、まさに今連絡しようとしていたゆうくんからのメールだった。

(わわ、私達息ぴったりかも〜っ)

そんな些細な偶然に少し嬉しい気分になりながらメールを見てみる。

「え〜〜っ!」

思わず声を上げてしまった。その様子にびっくりしたのかこなちゃんとゆきちゃんがこっちに近付いてくる

「ど、どしたのつかさ!」
「何かあったのですか?」


136 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/25(木) 22:39:42 ID:dUCwjbWZ
しえん

137 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/25(木) 22:39:55 ID:XmNnhh0I
「こ、こなちゃんゆきちゃん!ゆ、ゆうくんが風邪ひいちゃったって!わわわ、どうしよう〜」
「お、落ち着きなって。つかさ〜」
「で、でもでも、ヒドい風邪かも知れないし心配だよ〜!」
「つかささん。とりあえず電話をかけてみたらどうですか?」
「う、うん。ゆうくんの番号は……」
プルルルル…プルルルル…留守番電話サービ…ピッ
「ど、どどどどうしよう。繋がんないよ〜!?」
「う〜ん。トイレに行ったとか?」
「もしくは寝てしまったのかもしれませんね」
「………決めた」
「つかさ?」
「私、ゆうくんの看病に行くっ!」
「ちょっ!?つかさっ!?少し落ち着……」
「ごめん。それじゃあねこなちゃん、ゆきちゃんっ!」

ダダダダッ……

「………」
「………」
ガラ
「ほら早よ座れ〜っ。ん?なんや、柊は休みかいな?」
「休みといいますか早退といいますか……」
「恋する乙女は風邪ひき王子様のところに行きましたよ〜」
「…?なんやそりゃ?」



138 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/25(木) 22:47:21 ID:XmNnhh0I
それから時間はたち……

「ん、ん〜…。今何時だろ?」

俺は枕元にある時計に手を伸ばした。時刻は12時半、学校ではお昼休み真っ最中か。
体を起こしてみる。うん、朝よりは具合は良いみたいだ。
俺は携帯を開こうと思い手にとるが…置いてあった場所に戻した。つかささんからのメールがあるかもしれないけど、今は見る気になれない。

「はぁ…悪いことしちゃったな」

つかささんの悲しそうな顔が浮かびまた溜め息を吐く。その直後、コンコンとノックの音の後に部屋のドアが開いた。。

「どうかした、母さ…んっ!?」
「あっ!ゆうくん目が覚めたんだ!よかったよ〜」

そこにいたのは母親ではなくつかささんだった。

「へっ?嘘っ!?いや、だって時間……」

今日は通常登校だから午後も授業があるはず。俺が混乱しているとつかささんが答えてくれた。

「……朝メール来てすごく心配だったから、あの後すぐ来ちゃった」

そい言って照れ笑い。うぁ、やっぱ可愛い…じゃなくてっ!

「だからって学校休むことはなかったろうに…」

そう言うと、つかささんは急に泣きそうな顔になってしまった。



139 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/25(木) 23:06:27 ID:XmNnhh0I
「だって…メールが来た後すぐ電話したのに繋がんないし、ゆうくんの家に来る途中も電話もメールも返事なくて……ぐすっ、私すっごく心配したんだよ?」

つかささんは、泣きながらも今までの事を話してくれた。母親に頼んで看病をしてくれてたこと、全然目を覚まさなくて心配だったこと、寝てる間に手を握ってくれていたこと。

「でも目を覚ましてくれてホント安心し……」
ギュッ
「えっ?ふぇぇ〜!?ど、どうしたのゆうくん」

俺はつかささんの事を抱きしめた。

「ありがとう。つかささんの気持ち、ホントに嬉しいよ」
「あ、当たり前だよ。だって私、ゆうくんの…か、彼女さんなんだから…」
「うん。こんな素敵な彼女さんがいてくれて俺、すっげぇ幸せだよ」
「ゆうくん……」

顔を真っ赤にしたつかささんと見つめ合う。どちらともなくお互いの距離が詰まりそして、俺はつかささんの唇に自分の唇を……

ガチャ
「………母さん邪魔だったかねぇ」
バタン
「………ふぁ」
「………くぁ」
「「〜〜〜っ!」」

重ねる寸前で妨害されてしまったのであった。



140 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/25(木) 23:17:57 ID:XmNnhh0I
それから数時間後……

「じゃあ私はお夕飯の材料買ってくるね〜」
「うん。気をつけてな」

母親の妨害から立ち直った俺達は、いつものようにまったりと過ごしていた。
体も大分楽になったので、元々の予定だったクリスマスイルミネーションを見に行こうと誘ったんだけど、

「風邪は治りかけが一番危ないんだから今日はゆっくりしなきゃダメだよっ」

と言われてしまった。
一人ですることもないのでぼーっとしてると玄関のドアの開く音と「ただいま〜。じゃなかったや、おじゃましまーす」と、つかささんの声が聞こえた。
二階に上がってくる音はしない。多分台所で夕飯を作ってるんだろう。
暫く待っていると夕飯が出来たようで、つかささんが部屋に入ってきた。手には小さな鍋がある

「お待たせ〜」

作ってきてくれたのは雑炊のようだ。

「ありがとう。それじゃ、いただきますっ!」

早速食べようと思いスプーンをとろうとしたが、それは既につかささんの手に握られていた。

「えっと…つかささん?それないと食べられないんだけど……」
「え、えと……わ、私が食べさせてあげるね」


141 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/25(木) 23:26:48 ID:XmNnhh0I
「えっ!?い、いやけど悪いって!それに恥ずかしいし…」
「い、いいのっ!ゆうくんは病人なんだから言うこと聞くのっ。…もしかして嫌かな?」
「そ、そんなことないよっ!」
「ならほら。あ、あ〜ん」
「いやでも…」
「あ〜〜ん」
「………ぱく」

恥ずかしさと嬉しさで味が分かんなかったのは言うまでもない。

夕飯を食べ終え、

「食器片付けてくるね」

と下に降りたつかささんが戻ってきた。手には2つのケーキと紙袋があった。

「ケーキ買ってきてくれたんだ?」
「ううん、私の手作りだよ。昨日から用意してたのを買い物帰りに取ってきたの」
「そっか。だから昨日ケーキ食べにいくのダメって言ってたんだ……。ありがとね、つかささん。でもそうなら言ってくれれば良かったのに」
「だってびっくりさせたかったんだもん。それとこっちはクリスマスプレゼントだよ」

そう言って紙袋を渡してくれるつかささん。中身を見てみるとマフラーだった。

「ごめんね。私ぶきっちょさんだから綺麗に出来なくて…」「そんなことないって、凄い嬉しいよ。それに…」

マフラーを巻いてみる。首もとだけじゃない、体も心も全部がつかささんの優しさに包まれた感じがする。

142 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/25(木) 23:34:39 ID:XmNnhh0I
「つかささんの俺への気持ちがこもってて、心もぽかぽかしてくるよ」
「そ、そうかな…。えへへ、ありがとゆうくん。さ、ケーキ食べよ?」
「うん。…あ、ちょっと待って」
「んく…。どうしたの?」

一口食べてしまったケーキを飲み込みながらつかささんがたずねる。

「俺からもつかささんにプレゼントがあるんだ」

俺は机の引き出しに入れていた小箱を取り出してつかささんに渡した。

「嬉しいな〜。ね、開けていい?」
「もちろん」

箱を開けるつかささん。中を見た瞬間、いつもの可愛い笑顔を俺に見せてくれた。

「わぁっ!綺麗なペンダント〜。あ、この花ロケットになってるんだ〜。ねぇゆうくん、これって何て花なの?」
「その花はね、睡蓮って言うんだ」
「スイレン?」
「うん。つかささん誕生日7月7日だったよね、その日の誕生花なんだ。睡蓮って」
「誕生日、覚えててくれたんだ…」
「そりゃ大切な彼女さんですから。ちなみに花言葉は優しさ、清純な心、純情だって。つかささんに似合いすぎてビックリだったよ。」
「ふぇぇっ!?そ、そんなことないよ〜」


143 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/25(木) 23:37:39 ID:XmNnhh0I
「ううん、ぴったりだよ。だってつかささんの優しいところと、今日みたいな相手のことを大事に想ってあげられるところを俺は好きになったんだから」
「ゆうくん……」

俺は顔を赤らめたつかささんを抱きしめた。

「大好きだよ、つかささん。これからもずっとそばにいてね」
「うん。私も…私もゆうくんの事大好きだよ……」

どちらともなく俺達は唇を重ねた。互いの想いを全部伝えれるように、互いの想いを全部受け止めるように長く………。

FIN

144 :霧波:2008/12/25(木) 23:44:48 ID:XmNnhh0I
以上です。
後、最初に書くの忘れてましたが自分のかく話の主人公は「真堂ゆう」って名前になってます。

しかし久々の投下、楽しみつつも携帯からなので親指が痛い(^_^;)

145 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/26(金) 04:57:18 ID:ITGb4Xc8
乙でした。
ネタがなくて停滞してる奴なんか沢山いますですよ。いつでもどうぞ。

続編書くっつってもう一年放置だよ・・・

146 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/26(金) 11:39:42 ID:ErLWSwU1
>>144
乙でした〜
つかさ可愛いよつかさ
まさかHR前から早退するとは思わなかったがw恋する乙女はアグレッシブだね〜
そして鋼鉄の爪を持つ母親は空気読めw

しかしクリスマスイヴに通常授業ってどんな学校なんだ陵桜学園……
24日は終業式じゃないのかJK

147 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/26(金) 23:31:06 ID:TW1vtDAo
進学校には冬休みにも行く冬期講座なるものが・・・・
ソースはイブとクリスマスが授業だった俺

148 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/27(土) 02:12:44 ID:e9OOmfV5



149 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/27(土) 15:58:05 ID:r8jqmuNQ
>>144
乙です!つかさ献身的すぎて泣けてくる
いいの読ませてもらいました

150 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/27(土) 20:00:52 ID:YYKAOixH
ABC

151 :牛乳帝国:2008/12/27(土) 21:23:02 ID:vPt/XDI3
ども、おひさしぶり
最近ゲームとか作っててなかなか顔を出せませんですた
特にネタも思い浮かばないのでリクがあったら言ってください
試しに書いてみるんで
では!!

152 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/27(土) 22:01:38 ID:UXm1C0PW
なら遠慮なくゆたか・みなみ→主人公の泥沼三角関係の話をリクエストしておく

153 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/27(土) 22:18:40 ID:TDwgi5A7
主人公に変なオリキャラ名が付いてなきゃなんだって良い

154 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/28(日) 00:39:04 ID:7wqt3GMQ
オリキャラ名くらいいいんじゃね?
ようはストーリーだろ。オリキャラ名つけてても
普通に面白い小説書けてる職人もいるし。

霧波氏や龍二氏もオリキャラ名アリで
いい作品書いてるぜ?

というか、名前があった方が自然で読みやすい。
人それぞれだから強制はよしたほうがいい。

155 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/28(日) 06:29:42 ID:KZTaO5qR
まことにして下さい

156 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/28(日) 08:40:03 ID:aevBXXQo
○○が多いんだろうが、長編作品なのに一切名前出さない人もいたな
後輩メインで書けば「先輩」で済むのか

157 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/28(日) 08:45:15 ID:xmFUh5vT
変なのがだめなのかオリジナル自体がだめなのか

158 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/28(日) 11:12:58 ID:2x+ummII
まことは不快だろ…
ってのは俺だけなのか?

159 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/28(日) 11:46:10 ID:yDRMEwAp
俺も伊藤誠はちょっと抵抗あるかもしれん、まぁ悪いのはぬまきちなんだけどw
後輩組は先輩でごまかせるから救いがあるな

160 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/28(日) 14:05:10 ID:7wqt3GMQ
他キャラの名前使うのはちょっとな…。
ぜんぜんオリジナルじゃないしw

161 :牛乳帝国:2008/12/28(日) 14:34:52 ID:ABFPSpNw
>>152
泥沼はきついよ・・・・・・( ゚Д゚)
できれば対象は一人で
>>154
主人公名は前回と同じでセイカでいいですか?
>>158
まことは俺もきついです・・・・・・

162 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/28(日) 15:55:43 ID:zsS6nx4+
>>122
好きだなんて本当に嬉しいですo(^-^)o

僕はゆうさんよりも未熟なんで頑張ります^^;

というわけで久しぶりに投下したいと思います

163 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/28(日) 21:13:52 ID:zsS6nx4+

「つかささんっ!」

俺は右手を伸ばしてつかささんの肩を掴み、勢いに任せて右肩を引っ張りつかささんを振り向かせた。

「……えっ?〇〇君。…ひゃあっ!どうして〇〇君が私の肩を触ってるの!?」

つかささんは少しの沈黙の後、キョトンとしたような声をだした。

よかった…いつものつかささんに戻ったみたいだ…

「えぇと…これには深いわけが…」

どう説明しようか迷っていて、しどろもどろになってる俺を、つかささんは少し顔を赤らめながら見ている。

「実はね…」



164 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/28(日) 21:14:55 ID:zsS6nx4+

――――――――――――

ガラガラガラガラ…

「ふぅ…。あ、3人してのんびりしてるわね〜」

かがみが何やら小さな袋を持って戻ってきた。

どうやら間に合った…

かがみが帰って来るまで凄く大変だった。

つかささんに本当のことを説明している最中に、いのりさんが「〇〇君ってば大胆に押し倒してきたのよ〜」とか「〇〇君ってばプレイボーイなのよ〜」とか、あることないことを横から言ってきたので、つかささんは頭にハテナマークをつけながら俺の話を聞いていた。

165 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/28(日) 21:16:32 ID:zsS6nx4+

そのせいで説明に倍の時間かかってしまった。

「おかえり〜」

つかささんといのりさんがかがみの方に顔を向けて笑顔でかがみを迎えた。

しかし俺は説明に疲れたのでかがみの方に顔を向けただけだった。

「ただいま〜」

かがみは2人を見た後に俺の方を見て不思議そうな顔をした。

「なんかまたニヤけてるわね…なんかあったの?」

「いやいや、特になんにも」

俺は顔に出やすいのだろうか…内心ギクリとしたが急いで首を横に振った。

「か、かがみこそ何を境内に忘れてきたの?」

俺はこの話題から逃げようとぎこちない感じでかがみに尋ねた。


166 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/28(日) 21:20:03 ID:zsS6nx4+

「えっ!?べ、別に大したものじゃないわよ」

大したものなんだな…

この場にいた全員がそう思うほど、かがみは俺にワイパーのように両手を大きく振るという大げさな動作をした。

「はいはい」

単調にかがみに返した俺と、苦笑いしたいのりさんはかがみの奇行にツッコまなかった。

「あ、私それ今日の朝お姉ちゃんが中に何を入れてるのか見たよ〜……むぐぐ」

「つっ、つかさぁ〜!」


すると突然、つかささんが俺の返事の後の沈黙を破り、リボンと人差し指をピンと伸ばし自慢気に話しだした。


167 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/28(日) 21:21:10 ID:zsS6nx4+

しかし、その瞬間かがみが脱兎のごとくつかささんの隣へ行くと、顔を真っ赤にしながらつかささんの口を急いで自分の両腕を使って塞いだ。

「もうっ!喋っちゃダメだってば!」

かがみは息を切らしながら、顔を真っ赤にしたままつかささんの口を塞いでいた腕を外した。

「えへへ…メンゴ〜」

つかささんはかがみを見ると、申し訳なさそうに頭を掻いた。

「つかさっ。かがみが何を入れたのかお姉ちゃんに教えなさいよ」

と、いのりさんがかがみとは逆側のつかささんの隣に寄り、自分の両腕をつかささんの肩に引っ掛け、つかささんに近づいた。


168 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/28(日) 21:23:15 ID:zsS6nx4+

「ちょ、つかさっ!ダメだからねっ!」

かがみは必死になっていのりさんと同じように腕を肩に掛けた。

おかげで3人の距離がメチャクチャ近い…

「ふぇぇぇぇぇぇ!」

つかささんは壊れたパソコンのように顔から煙をあげ、これ以上ないと言うくらい困った顔をして、かがみといのりさんを交互に見た。

なんかつかささんらしいなぁ…
と俺は感じて、目の前の光景を笑っていると

「〇〇君助けてぇ〜」

と、つかささんが拾ってくださいと懇願する小さな捨てられた子犬みたいなつぶらな瞳でこちらを見た。

「えぇっ!?俺ぇ!?」

第三者へ助けを求めるつかささんに、予想してなかった俺は思わず大きな声を出し。目を見開いてしまった。

169 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/28(日) 21:24:16 ID:zsS6nx4+

「〇〇君はどっちなの?」

かがみがつかささんの顔からから少し離れると、凄い早さで俺の方へ振り向いた。

「もちろん聞きたいわよね?」

いのりさんも同じくつかささんから顔を離し、俺の方を振り向いた。


ちょ、2人とも目をギラギラさせないでください…怖いっす…

そう最初は思ったが、口に出すと俺の命がどうなるか分からないので、蛇に睨まれたカエルのように身体が硬直し動けなかった。

「えーと…」

俺は硬直が解けると、2人から目を反らし、天井を仰ぎ見た。


170 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/28(日) 21:30:06 ID:zsS6nx4+

どうしようかぁ…と考えるが名案が思いつかない。

いのりさんを選ぶともちろんかがみが怒るが、かがみを選ぶといのりさんがさっきの事をかがみに話しそうなのでどちらを選んでも俺が大変だ。

そう思った俺は困り果て、また3人へと目を向けようと、目を下ろした時

「みんな〜。夕飯できたから持っていくの手伝って〜!」

みきさんの声がどこからか響き、こちらへと聞こえた。

「はーい!」

「…ふぅ、なんか私たちのやってることってバカらしくなってきたわね」

かがみといのりさんは一度顔を見合わせると、自虐的にお互い笑い、ゆっくりと立ち上がりどこかへ歩きだした。

また助かったぁ…といのりさんとかがみの行く方向を気の抜けた顔で見ていると、つかささんがまだ居間に残っていることに気付いた。


171 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/28(日) 21:32:15 ID:zsS6nx4+

つかささんを見ると、落ち着きがない感じでさっきまでかがみといのりさんがいた両側やわキョロキョロ見回していた。

「あ…やだ。恥ずかしいとこ見られちゃったな」

つかささんは俺の方を向くと、さっきの行動を見られたことに照れているのか、少し肩をすくめて目線を下に落とした。

「ん〜。結構つかささんらしくて可愛かったよ」

俺は2人に囲まれてオロオロしていたつかささんを思い出し、少し笑った。

「そ、そんなことないよ〜!」

ボン、と本当に鳴るんじゃないかってほどつかささんは一気に真っ赤になると、頭を俺に向けるほど目線を真下に向けた。


172 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/28(日) 21:34:49 ID:zsS6nx4+

「そんなこと言われたら私…たいしちゃうよ」

つかささんが自分に言ったのか、俺には聞き取れるか聞き取れないかの声で呟いた。
そのせいで聞き取れない部分が多少あった。

「ん?どうしたの?」

俺はつかささんが俺に言ったのかと思い、不思議そうに尋ねた。

「な、なんでもないよ〜」

つかささんは急に顔を上げたが、まだ照れていて顔が少し赤かった。

「じゃあ、私もお母さんのお手伝いしてくるから〇〇君は座って待っててね」

つかささんはゆっくりと立ち上がり、俺を見てニコッと照れ笑いすると、小走りでさっき2人が行った方へと消えた。


173 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/28(日) 22:02:02 ID:zsS6nx4+

「おまたせ〜」

つかささんが消えるのと入れ替わりに、かがみといのりさん、それにまつりさんもそれぞれ大きな皿を持ってやってきた。

3人が持ってきた皿の中には、肉じゃが、春雨サラダ、麻婆豆腐とどれも美味しそうなものばかりだ。

料理を机の上に置いた3人はそれぞれ最初に座っていた場所に座った。

「うわぁ…いいにおい〜」

座って少し待っと遅れてつかささんがコップや箸を、みきさんが料理をとる小皿などを持ってきた。



とりあえずここまでです

なんかグダグダで申し訳ありません^^;

よかったら感想お願いします

174 :霧波:2008/12/29(月) 20:00:03 ID:dQBpkGGX
皆さん、感想どうもありがとうございました!
これからもなるべく投下出来るように頑張りますっ!

>>173
乙です。○○よ、俺と変わってくれ!って叫びたい感じですね。マジでうらやましい…。
続き、期待して待ってますね

175 :ゆう:2008/12/30(火) 12:41:22 ID:A/XD8bVW
>>123
ありがとうございます。
リクエストして下さった方にそう言ってもらえるのは大変嬉しく思います。

>>124
あ、ありがとうございます。
御褒め頂けたのは嬉しいのですが、さすがにそれは持ち上げ過ぎな気が…(;^^ゞ
ですが、言葉を扱う仕事を目標としてますから、そう言ってもらえるのは嬉しい限りです。

>>127
ありがとうございます。
そのように言って頂けるのは、これからの励みになります。

176 :ゆう:2008/12/30(火) 13:00:52 ID:A/XD8bVW
>>霧波さん
乙です! つかさが可愛らし過ぎます。同じ名前の主人公が羨ましい…(´・ω・`)

>>牛乳帝国さん
リクエストはもう締め切りましたか…?
で、できたら黒井先生を…。黒井先生を〜…。
もうラブラブな感じでお願いしたいです!

>>173
乙です! あんな美人に囲まれるなんて、主人公が羨ましいですね〜。

177 :ゆう:2008/12/30(火) 13:05:20 ID:A/XD8bVW
皆さんこんにちは。

新作を書き上げたので投下させて頂きます。
時期が遅くなりましたが、クリスマスを盛り込んだ内容になります。

今回も例に漏れず、
・ゲーム主人公設定
・ただし、ゲーム内容はあまり出ない
・若干ループの記憶あり

となっています。


題名は「純愛〜こうの勇気〜」になります。

それでは、投下致します。

178 :純愛〜こうの勇気〜 1:2008/12/30(火) 13:08:14 ID:A/XD8bVW
「はぁっ…」

はく吐息が白く染まる。
12月も半ばを過ぎた頃、八坂こうは学校への道程を一人歩いていた。

「寒いなぁ…」

ポツリと呟くその言葉に、気温以外の何かが含まれている事にこうは気付いていた。

(冬って人恋しいんだな〜。…今までならこんな事考えなかったのに…)

再びため息をつく。その白い塊は寒空の中へ霧散して消えていった。

「八坂さん」

自分を呼ぶ声にピクリとする。振り返ると、ため息の元凶となっている人がそこにいた。

「おはよう、八坂さん」
「○○先輩、おはようございます」

後ろから駆け足で○○が横に並ぶ。それだけでこうの胸は高鳴った。

「めっきり寒くなったね〜。この調子ならクリスマスはホワイトクリスマスになるかな?」
「あ〜、そうかも知れませんね。締切近いんであまり関係ないですけど…」

少し投げやり気味にこうが呟いた。

「そういえば今大変みたいだね? 田村さんから聞いたよ。八坂さんが鬼気迫る勢いで頑張ってるって」
「鬼気迫るって…。何かイヤですねそれ」
「それだけ一生懸命って事じゃないかな? 凄いと思うよ」

179 :純愛〜こうの勇気〜 2:2008/12/30(火) 13:10:38 ID:A/XD8bVW
内容が内容だけに微妙だったが、○○から褒められてこうは僅かに頬を染める。

「八坂さん締切はいつなの?」
「え? え〜と、今月24日ですね」
「24? クリスマスイヴじゃないか」
「えぇ。でもまぁ、自分みたいなのにはあんまり関係ないですし…」

自虐気味に呟くこうを見て、○○は少し考えてからこうに提案する。

「俺でも何か手伝えないかな?」
「…へ?」

○○からの言葉に、こうは思わず○○の顔を凝視する。

「そんなに見ないでよ。いや、クリスマスイヴまでかかるなんてほっとけないよ」
「え? いや、大丈夫ですよ。先輩も受験で忙しいでしょうし…」
「大丈夫大丈夫。…気になり過ぎてそれどころじゃないし…」
「はい? どうかしましたか?」

○○の言葉がよく聞き取れずこうは聞き返すが、○○は柔らかく微笑んでごまかした。

「ううん、何でもないよ。で、どうかな? 俺としても気分転換になるし」
「…そういう事でしたら…、お願いしたいです…」

少し恥ずかしそうに、かなり申し訳なさそうに、こうは提案を受け入れた。

「よし、決まりだ。じゃあ早速今日から手伝いに行くよ」

180 :純愛〜こうの勇気〜 3:2008/12/30(火) 13:14:54 ID:A/XD8bVW
そんな話をしている内に、二人は学校にたどり着いた。

「じゃあまたね」
「はい、すみませんけど…、お願いします!」
「まかせてっ」

ガッツポーズを作り3年の教室へと向かう○○を見送り、
こうは教室へ向かうより先に、アニ研の部室へと急いだ。

(先輩が手伝ってくれるのに…、あんな汚い部室見せらんないよ!)

HRまでまだしばらく時間はある。それまでにこうは部室の掃除をしようと考えていた。
部室の前まで来てドアに手を掛けると、閉めていたハズのドアが開いている事に気付く。

(…あれ?)

さらに耳をそばだてると、中から声が聞こえる。

(――マズイネ…)
(――…だよ、パティ)

ドア越しで所々聞こえないが、どうやらパティとひよりらしかった。

(二人ともこんなに早くから何してんの?)

そう疑問に考えつつ、こうは部室のドアを開けた。

「パティ〜、ひよりんオハヨー! 二人とも朝早いね?」
「うわぁ! こうちゃん先輩??」
「OH! コウ good morning! もうそんな時間ネ?」

181 :純愛〜こうの勇気〜 4:2008/12/30(火) 13:16:45 ID:A/XD8bVW
二人は慌てて何かを隠しながら、努めて何事も無かった様に振る舞う。

「お、おはようございます! こうちゃん先輩!」
「今日も寒いネ! 凍えちゃいますヨ!」

その白々しさに、こうは二人をジト目で見ながら問い詰める。

「ひよりん、今隠したの何?」
「え゛? あ〜、っと。これは…」
「ひよりのプライベートノートデス! コウ気にしちゃダメデスヨ!」

明らかに挙動不振な二人だったが、掃除する時間が無くなるのはマズイと思ったか、こうは追及するのを止めた。

「まぁいいや。ちょうど二人居る事だし、部室の掃除手伝って!」
「へ? 掃除するんですか?」
「そうだよ! 外見だけでも綺麗に見える様にするから!」
「何かあるんですカ?」

パティからの素朴な疑問に、こうは答えに詰まる。

(『先輩が来るから』…なんて言ったら、この二人は間違なく盛り上がる…)

「え〜と、…そう! 抜き打ち検査があるんだよ! 綺麗にしとかないと部費50%カットされるよ!」
「ご、50%カットッスか!?」
「それはキツいデス! ひより、急いで掃除しまショウ!」

182 :純愛〜こうの勇気〜 5:2008/12/30(火) 13:19:06 ID:A/XD8bVW
こうの嘘に疑問を持つ事もなく、二人は辺りを片付け始める。
HRが始まる予鈴が鳴る頃には、散らかっていた部室が幾分綺麗になっていた。

(…まぁこれくらいならいいかな?)

ホッと一安心すると、首をひねりながらひよりがこうに尋ねる。

「…でも何で抜き打ち検査をこうちゃん先輩が知ってるッスか?」
「え? あぁ〜っと、あれだよ。会計の権力ってやつ?」
「さすがはコウ! 裏のボスは伊達じゃないですネ!」
「ほ、ほら! もう予鈴も鳴るから、二人共教室行きなって!」
「あ、もうこんな時間ッスか! パティ行くよ!」
「あ! 待ってクダサイひより!」

キャイキャイと騒ぎながら、二人は部室を後にした。

「ふぅ…。っと、私も行かないと」

鞄を持ち周りを一通り確認すると、部室に鍵をかけて教室へ向かった。

183 :純愛〜こうの勇気〜 6:2008/12/30(火) 13:22:11 ID:A/XD8bVW
――授業中――

カリカリとノートに書き写す音が響く。
黒板の前で教師が授業を執行う中、こうはペンを片手にノートを見つめていた。

(…乙女だよね〜。こんなに乙女だったなんて…ね)

見つめているノートには、○○の顔があらゆる角度で描かれていた。

(ちょっと自分でもビックリだね…。そりゃあ好きな人くらい出来るだろうけどさ…)

ノートに描いた○○の顔を見ながら、軽いため息をつく。

(あれから…、かな)

こうは数ヶ月前の桜藤祭を思い出していた。
初めての出会いは、ひよりとパティが襲われている最中だった。

(…襲ってるのは二人の方だったけどね)

その時はついカッとなって顔面に靴を投げつけてしまったのだ。

(よく笑って許してくれたよね…。普通なら相当怒られそうなのに…)

出会いが衝撃的だったせいか、それ以来○○を視線で追いかける自分がいた。
ひよりとパティの無理難題を一緒になって懸命に考えてくれたり、やまととの事も親身になって考えてくれた。
そんな○○を好きになったのは、ある意味自然だったのかも知れない。

184 :純愛〜こうの勇気〜 7:2008/12/30(火) 13:23:58 ID:A/XD8bVW
(でも…、先輩は今受験真っ直中…。卒業したら大学行っちゃうし…)

ノートに描く手がピタリと止まる。

(…それに…、きっと彼女いるよね…。あんな綺麗な人達と仲が良いんだし…)

「はあっ…」と再びため息をはく。それと同時に、スカートのポケットに入れていた携帯が震えた。

(あれ? 何だろ?)

携帯を取り出してメールを確認すると、やまとからメールが来ていた。

(やまとからだ。授業中になんか珍しいね)

『こう、今恋してる?』

「はあ!?」

突然の内容に、思わずこうは声を上げてしまった。

「どうした八坂? 何か分からんところでもあったか?」
「は? あ、いえ、何でもないです」

慌てて取り繕いながら、カチカチとやまとへ返信する。

『な、何言ってんのやまと! 変な電波でもキャッチした?』

しばらくすると、再び携帯が震えた。

185 :純愛〜こうの勇気〜 8:2008/12/30(火) 13:26:50 ID:A/XD8bVW
『メールなのにどもるあたり図星みたいね。心配しないで、彼には言ってないわ』
『誰が相手かも分かんの? 何で? どーして!?』
『見損なわないで。これでもこうの親友で、○○くんとは友人でもあるんだから。
それに、こうの様子を見てれば丸分りよ』
『お、おみそれしました…。だけど、何で急に?』
『こうが切ない気持ちになってる電波を捕まえたからね。親友の悩みはほっとけないでしょ?』
『…あ、ありがとう…、やまと。だけど、○○先輩は受験で忙しいんじゃない? それに、彼女とかいるんじゃ…』
『彼がその方面に敏感な訳ないじゃない。いないから安心してもいいわ。
まぁ、ライバルは多いから、のんびりしてると取られちゃうかも知れないわね』
『それはヤダよ! …よし、私もっとアプローチする!』
『その意気よ。今日から彼がお手伝いに行くんでしょ? チャンスは沢山あるわ。頑張ってね』

やまととメールしながら、○○への想いと告白する決意を改めて固める。

「携帯みてるヤツがいるな〜。授業中くらいしまっとけよ〜?」

心の中で意気込んでいると、教師からの遠回しな注意に、こうは慌ててポケットにしまいこむ。

186 :純愛〜こうの勇気〜 9:2008/12/30(火) 14:01:39 ID:A/XD8bVW
(…勝負は先輩が手伝ってくれる締切まで! 負けないんだから!)

優しく笑う○○の事を想い、頬をほんのり赤くしながら今度は板書の為にノートへ書き込んでいった。



――それから数日――

「…出来たぁ!」
「お疲れ、八坂さん」

アニ研の部室で出来上がった原稿をまとめて、こうが机に突っ伏す。

「つ、疲れた…。…あ、先輩もお疲れ様です」
「うん、ありがとう。でも俺手伝いになってたのかな?」
「もちろん! 見事なトーン削りでしたよ」
「そうかな? ――それは褒められてるんだよね…?」

「アハハ」と笑いつつ、こうは凝り固まった身体をほぐす様に、大きく身体を伸ばす。

「でもホントに助かりましたよ。一人じゃ締切間に合わなかったですし。ありがとうございます!」
「…もっと俺が戦力になれば良かったんだけどね。そうすれば、締切当日にならなくて済んだのに…」
「いやいや、先輩がいたから締切に間に合ったんですよ? 胸張って下さい!」

こうからの真直ぐな感謝の言葉に、○○は恥ずかしそうに顔を伏せる。

187 :純愛〜こうの勇気〜 10:2008/12/30(火) 14:03:33 ID:A/XD8bVW
「…じゃあ私これを印刷所に出して来ますね! す、すぐに帰って来ますから!」

こうはそう言うと、上着を羽織り原稿を片手に部室を飛び出して行った。

「…行ったか…」

一人残された○○はそう呟くと、立ち上がって何かを始めた。

「八坂さんが帰ってくる前にやっちゃわないと…!」

そう言いながら、○○はテキパキと部室を片付け始めた。



「…あれよあれよと言う間に締切当日まで来ちゃったよ…」

印刷所からの帰り道、こうは俯きながらトボトボと歩いていた。

「…私のいくじなし…。勇気出しなよ…!」

○○が手伝ってくれた数日。ひよりやパティが部室に居た時もあったが、チャンスは全く無かった訳でもなかった。

「…言えるくらいなら、もっと早く言ってるよね〜…。肝心な所で踏み出せないんだから。…バカ…!」

この数日、何度と無く○○へ想いを切り出そうとしたが、
一生懸命手伝ってくれる○○の横顔に見とれていたり、なんやかんやで結局言えなかったのだ。

「はぁ…。せっかくのクリスマスイヴなのになぁ…」

188 :純愛〜こうの勇気〜 11:2008/12/30(火) 14:05:12 ID:A/XD8bVW
何度吐いたか分からないため息をつく。
その白い塊は、想いを伝えられないもどかしさを表すように、凍えた空気の中を儚く霧散していった。
その行方を目で追っていると、白い粒が頬に舞い降りてきた。

「…雪だ…」

深々と降り出す雪を見て、こうは急に胸が切なくなるのを感じた。

――先輩の受験勉強の時間を奪っておきながら――
――クリスマスって素敵な時間を潰しておきながら――
――私は…、先輩に何もしてあげられていない――

(…初めて出会った時からそうだよ…。先輩の優しさに付け込んで…、私先輩に甘えてばかりで…)

寒さと長い間○○を拘束した事による罪悪感が、こうの思考を悪い方向にばかり向かせる。

――自分はいない方が良い――

そんな事すら考えてしまい出したのだ。

(そうだよ…。私邪魔しかしてないし…。この雪みたいに、先輩の前から消えちゃった方が――)

止めど無く思考がマイナスへと転がりかけた時、携帯が震えているのを感じた。

(…メール?)

携帯を開くと、○○からメールが来ていた。

189 :純愛〜こうの勇気〜 12:2008/12/30(火) 14:07:25 ID:A/XD8bVW
『印刷所にはもう出した? 八坂さんに見せたいものがあるから、早く部室に帰って来る事をオススメするよ』

(…見せたいもの?)

メールにはそれ以上は書かれていなかった。
疑問に思いつつも、○○を待たせる訳にもいかず、
こうは学校へ戻る足を早めていった。



部室の前まで戻って来て、こうは扉を開けるのをためらっていた。

(扉を開けたら、先輩との時間が終わっちゃう…)

原稿も完成したのだから、もう○○がここに来る必要はない。
明日からは○○は受験の為に勉強漬けの日々に帰る。
恐らくこうとまともに会話するのは今日で最後だろう。

(…もう少しだけ…。心の準備が――)

そんな事を考えながらモジモジしていると、扉越しに声が聞こえた。

「八坂さん? そこにいるの?」
「はぅあっ! せ、先輩?」
「どうしたの? 入っておいでよ」

バレている以上逃げる訳にもいかず、こうはゆっくりと部室へと入る。
扉を開け部室に踏み入れた瞬間、こうは自分の目を疑った。
部室の机には白いテーブルクロスが敷かれ、銀の燭台にロウソクが燈され、
実に幻想的な世界がそこにあったのだ。

190 :純愛〜こうの勇気〜 13:2008/12/30(火) 14:09:40 ID:A/XD8bVW
「…これは…?」
「御帰りなさいませ、お嬢様」

聞き慣れた声で聞き慣れない言葉が聞こえた。
驚いてそっちを向くと、タキシードに白手袋、髪はオールバックに眼鏡という正に「執事」がそこに立っていた。

「…○○先輩…?」
「驚いた? 俺からクリスマスプレゼントだよ」

突然の出来事に、こうはただ目を見開いて口をパクパクさせていた。

「ほら、桜藤祭の時こなたさんに『一日執事権』で釣る話があったでしょ?」
「あの時八坂さん随分食いついてたからさ。『写真とりてー!』って」
「だから今日は、八坂さんだけの執事になって、『一日執事権』をプレゼントしようと思ってさ」

○○が一通り説明すると、恭しくこうをエスコートして椅子に座らせた。

「御嬢様、寒い中ご苦労様で御座います。暖い紅茶をご用意致しております」

そう言うと、静かに紅茶の入ったカップをこうの前に差し出す。

「…………」
「八坂さん? 冷めない内にどうぞ」

○○に勧められ、カップに入った紅茶を口にする。
暖く甘い紅茶がこうの冷えた身体を中から暖めてくれた。

191 :純愛〜こうの勇気〜 14:2008/12/30(火) 14:11:28 ID:A/XD8bVW
「…………」

だが、こうは一口含んだだけで、カップを机に置いてそれ以上飲もうとはしなかった。

「…八坂さんどうしたの? …迷惑だったかな?」

今まで見た事のないこうの表情と雰囲気に、○○が不安になりながら尋ねる。

――フルフル――

ゆっくりとこうは首を横に振る。それは迷惑ではないという意思を表したものだろう。

「でも――」

『どうしてそんなに哀しそうなの?』

そう聞こうとして聞けなかった。こうの目に光る雫を見つけたからだ。

「八坂さん…?」
「――私…先輩に何もお返し出来てない…!」

その一言で堰を切ったかの様に、こうの目から涙が溢れ出す。

「先輩の時間を私なんかに使ってくれたのに…! 私クリスマスプレゼントなんか考えてもなかった!」

大粒の涙を零しながら、○○の目を見て捲し立てる。
○○はその視線を正面から黙って受け止めていた。

「受験の大切な時期だって知ってます! それなのに私は先輩の優しさに甘えて、こんな事手伝わせて…!」

192 :純愛〜こうの勇気〜 15:2008/12/30(火) 14:13:56 ID:A/XD8bVW
「私なんて! …私なんて先輩の前からいなくなった方が良かったんです!」
「そうすれば…、先輩はクリスマスって日をここで過ごさなくても良かったのに…」

こうの叫びを、○○は黙ったまま聞いていた。
その表情からは「執事」としてのポーカーフェイスしか読み取れない。

「…でも、このまま消えるなんてダメですよね。ちゃんと先輩にお返ししないと」

そう言うと、こうは目を赤くしながらゆっくり立ち上がって○○と向き合う。

「…○○先輩。私を――好きにして…下さい…」
「…今、何て?」

こうの言葉を聞いて、流石にポーカーフェイスを保てなかった○○が驚きを口にする。

「私に何しても良いです。…先輩が喜ぶ事、何でもしてあげます…」
「……」
「部室の鍵もかけられますから…」
「――良いんだね…?」

○○からの問いに、こうはゆっくり首を縦に振る。

(…これくらいしか…、先輩にしてあげられないなら…)
(覚悟決めなよ私! せっかく勇気出して先輩に捧げられるんだから…!)

193 :純愛〜こうの勇気〜 16:2008/12/30(火) 14:16:21 ID:A/XD8bVW
震える身体を心で押さえ込み、目を閉じて○○のしやすいように顔を上げる。
○○の手がこうの頬に触れる。手袋は外したのだろう、暖くて柔らかい手の感触が頬を通して伝わってくる。

(…今日限りでもいいから…。先輩、私だけ愛して――)

――ズビシッ!

「痛っ!」

突然額に弾けたような痛むが走る。
慌てて目を開けると、そこには両手で『でこピン』態勢を整えた○○がいた。

「せ、先輩? 何するんですか!?」
「動いちゃダメだよ。何しても良いんでしょ?」
「それは――痛っ!」

そうこうしてる内に2発目の『でこピン』が飛んできた。

「せ…、先輩! ――痛い! ちょ、待っ! 痛っ! た、助けて〜!」
「鍵かけたから助けは来ないよ。ほらほらぁ、まだまだ行くよ〜♪」
「ああぁぁぁ〜〜…!」



結局『でこピン乱打』が止んだのは10発を超えた辺りだった。
額を赤くしたこうは、机に突っ伏しながらぐったりしている。

「ひ、酷いです…」
「酷くない。…八坂さん、俺怒ってるんだよ」
「…え?」

○○からの予想外の言葉に、こうは突っ伏していた身体を起こす。

194 :純愛〜こうの勇気〜 17:2008/12/30(火) 14:19:48 ID:A/XD8bVW
「今のは何? 『好きにして下さい』って。俺そんなの望んだ?」
「…で、でも! 先輩にお返し出来る事なんてそれくらいしか――」
「俺は見返りが欲しくて八坂さんを手伝ったんじゃない!」

遮る様に発せられた言葉に、こうは思わず萎縮する。

「お願いだから…。そんな悲しい事言わないでくれよ…。…俺は、八坂さんが好きだから手伝ったんだ。
八坂さんと一緒に居たいから、こうしてここに居るんだよ」

○○の言葉を萎縮していて断片的にしか聞いていなかったこうは、目を丸くして聞き返す。

「え? は? あの…、今何て? え? …好き?」
「…何度も言わせるないでよ…。――好きだよ。八坂さんの事」

改めて耳にした言葉に、こうは涙目になりながら顔を真っ赤にする。

「で、でも私先輩に迷惑ばっかりかけてるのに…」
「迷惑? 例えば?」
「…初めて会った時なんかいきなり靴投げ付けましたし…」
「それは田村さんとパトリシアさんを助ける為でしょ? 後輩思いの行動だよ」

195 :純愛〜こうの勇気〜 18:2008/12/30(火) 14:22:10 ID:A/XD8bVW
「…その後も泉先輩を釣る為に無理矢理コスプレをする話になったし…」
「執事でしょ? 正装するだけなんだから気にしないよ。
それにその時はやらなかったよ。現に今は気にせず着てる訳だし」
「…やまとの時だって、先輩全然関係ないのに、あんなに一生懸命に…」
「関係ないなんてヒドいな。永森さんも八坂さんも、俺にとっては大切な友達じゃないか」

事も無げにさらりと受け流した○○を、こうは呆然と見つめる。

「他にはある?」
「…今がそうです。受験の大変な時に、私の原稿手伝って…」
「俺は嬉しいよ。だって、クリスマスに八坂さんと一緒に居られるだろ?」

ストレートな○○の言葉に、こうは恥ずかしそうに俯く。

「…で、八坂さん?」

呼ばれて顔を上げると、伊達だったのだろう眼鏡を外し、
真剣な表情をした○○が、こうを真正面から見据えていた。

「返事…、聞かせてくれるかな?」

そう言うと、○○はこうの手を握る。

「…ダメなら、何も言わないで手を離してくれればいいよ」
「…私――」

196 :純愛〜こうの勇気〜 19:2008/12/30(火) 15:00:35 ID:A/XD8bVW
繋いだ指先から○○の温もりが伝わる。
その優しい暖かさと、○○が紡いだ言葉がこうの心を満たしていく。
こうの心を巣くっていた「罪悪感」という名の氷が、○○からの温もりで優しく溶かしていたのだ。

「――わ、たし…」

気付くと、こうは涙を流していた。
だが、その涙は罪悪感からくるものではなかった。
冷えた心が○○の温もりに触れて、歓喜に震えた涙だった。

「――好き…で、す…! ずっと…ずっと…、先輩の事、想ってました…っ!」

○○に握られた手をギュッと握り返しながら、こうは自分の想いをぶつけた。

「八坂さん…」

こうを呼ぶ言葉の中に、ありったけの喜びを込めて○○が抱き締める。

「ありがとう…。嬉しいよ!」

愛しそうにこうを抱え、ギュッと抱き締める。想いが、温もりが伝わるように強く、強く。

「せ、先輩…。恥ずかしいって…」

こうは形だけ抗議をしているが、その顔は幸せそのものだった。

「…もう、あんな悲しい事言わないでくれよ? 八坂さんがいなくなったら…」
「…ごめんなさい。さっきはどうかしてたんです。…もう言いません。…だから――」

197 :純愛〜こうの勇気〜 20:2008/12/30(火) 15:02:08 ID:A/XD8bVW
そう言うと、こうは瞳を潤ませながら○○の顔を見上げる。

「先輩の気持ちの証を、下さい…」
「今度は、お返しなんてつもりじゃないよね?」
「…それは忘れて下さい…。今度は違うんです。…して、欲しいんです…」

そっと目を閉じるこうに、○○はゆっくりと唇を重ねる。
啄むように軽いキスを何度も重ねた後、濃く深いキスをする。

「ぅむ…ん…んぅ」

――ぷはぁっ――

永らく重ねていた唇を、酸素を求めてどちらともなく離した。

「せ、先輩…。いきなり激しいよ…」
「ご、ごめん。八坂さんが可愛くてつい…」
「ま、まぁいいけど…。でも先輩! 『八坂さん』って何?」
「え? 何って?」
「…先輩。私もう先輩の彼女なんだよね?」
「もちろん、そうだよ」
「だったら…、名字で呼ばれるのは寂しいよ…」
「…そうだよね。愛してるよ、こう…」

名前で呼ばれ、恥ずかしさを隠す様に○○の胸に顔を埋めた。

「……」
「こう?」
「…最高のクリスマスプレゼントだなぁ…って。嬉しくて…」
「ホントに? そう思ってくれて嬉しいよ♪」

198 :純愛〜こうの勇気〜 21:2008/12/30(火) 15:08:39 ID:A/XD8bVW
○○はそう言うと、こうの頭を優しくなでる。
あまりされた事はないのだろう、こうは気恥ずかしそうにしているが、それ以上に気持ち良さそうにしていた。

「…でも先輩。タキシードとかはどうして持ってるんですか?」
「これ? 永森さんから借りたんだよ。何故かサイズピッタリだけど…」
「やまとから!? 何で持ってんの?」
「さぁ…?」

二人は細やかな疑問に思わず顔を見合わせる。
目と鼻の先にあるお互いの顔に、改めて自分達の関係を認識した。

「好きだよ、こう…」
「…うん、私も…です。…○○さん」

静かに静かに雪が降り注ぐイヴの夜、二人はゆっくり唇を重ねる。
サンタからのクリスマスプレゼントがあるのなら、二人はかけがえのないものを手にした。
誰よりも愛しく、誰よりも大切な人を。

「○○さん…」

二人にとってイヴは特別な日になった。
そして、これからの未来の日々も特別になるだろう。
最愛の人が、自分の傍らに居てくれる限り。
それが永遠になるように、ありったけの想いと祈りを込めて、こうは○○へ告げた。



「大好き!」


FIN

199 :ゆう:2008/12/30(火) 15:10:48 ID:A/XD8bVW
以上で「純愛〜こうの勇気〜」の投下を終了致します。

それでは、ついでではありませんが、オマケを投下致します。

200 :純愛〜こうの勇気(オマケ)〜 1:2008/12/30(火) 15:15:07 ID:A/XD8bVW
「大好き!」



クリスマスイヴからしばらく経過したある日。
とある建物の前に○○とこうはやってきた。

「ここ? イベント会場って」
「そうだよ! くぅ〜! 楽しみだなぁ!」

満面の笑みを浮かべて楽しそうにしているこうは、待ちきれないと言わんばかりにウズウズしている。
今日はクリスマスイヴに完成させた本を、新刊として売り出す同人誌即売会である。
こうは良い機会だと言って、○○に売り子を依頼すると同時に、
自分のやっている事を肌で感じてもらおうと思ったのだ。

「じゃあ○○さん! 売り子ヨロシクお願いね!」
「う、うん。分かったよ。だけど、ここで売ってるのって…、この前完成させたヤツだよね?」
「そうだけど?」
「…あの…、男同士が濃いめに絡み合う…」
「気にしない気にしない! ここはそういう人ばっかりだから!
まぁ今日はBLオンリーイベントじゃないけどね」
「…まぁいいけどさ。こうと一緒に居られるなら何でも」

201 :純愛〜こうの勇気(オマケ)〜 2:2008/12/30(火) 15:19:58 ID:A/XD8bVW
○○の言葉にこうは顔を真っ赤にして俯く。
想いの通じた日から今日まで、こうは○○の言葉に赤面しっぱなしだった。
だが、その言葉が心地よかったのもまた事実だった。

「…もう! 早くスペースに行きますよ!」

○○の手をしっかり握り、二人は駆け足で会場へと入って行った。



スペースへとたどり着くと、こうは飲み物を買いに自販機の方へと消えて行った。
○○はやる事もないため辺りを見渡していると、隣りのスペースに人が入ってくる。

「隣りの方ですか? 今日一日お願いしますね」
「あ、はい。自分は売り子ですが、ヨロシク――」

隣りに入って挨拶してきた相手を向くと、見覚えのある顔がそこにいた。

「田村さん!?」
「○○先輩!? な、ななな何でこんなところにいるッスか!?」
「いや、こうの付き添いってか、売り子と言うか…」
「――え゛? こうちゃん先輩がいるんですか!?」
「うん、今は飲み物買いに行ってるからそのうち戻って――」
「あれ? ひよりんじゃない。ひよりんも参加してたんだ?」
「ああぁぁ! こうちゃん先輩!」
「何? 人をオバケみたいに」

202 :純愛〜こうの勇気(オマケ)〜 3:2008/12/30(火) 15:22:00 ID:A/XD8bVW
「な、何でないッス! それはもう平穏なものッス!」
「ひより! 飲み物買ってキマシタヨ!」
「パティもいたの? そういえば二人で何か作ってたよね」
「コウ!? 何でここにいるんデスカ!?」
「いや、参加してるからだけど…。二人とも何でそんなに驚くのさ?」
「そういえば田村さん達も本作ってきたの? 見せてよ」

そう言うと、○○は机に陳列されていた本を一冊手に取った。

「…『七坂こうの憂鬱』? …田村さん、これってまさか…」
「…オ、オリジナルッスよ…。決してモデルがこうちゃん先輩だとか、
○○先輩だとかいう事は無い訳でですね…」

○○は中をパラパラと流し読みしてみる。
内容は、こうが○○に恋心を抱いてから、○○と想いが通じるまでを壮大に描いたものだった。

「これは――」
「…二人とも、ちょっと座れ」

ゆらりとひより達の前に立ちはだかると、有無を言わせぬオーラで命令する。

「こ、こここ…こうちゃん先輩! 私達…悪気があった訳じゃ…」
「悪気が無くても許されるか! …今回は説教じゃ済まないよ」
「「ヒィィィ!」」

203 :純愛〜こうの勇気(オマケ)〜 4:2008/12/30(火) 15:26:00 ID:A/XD8bVW
ガタガタと怯える二人を庇う様に、○○が口を開く。

「まぁまぁ、こうも落ち着きなって」
「だけど! こんな内容を当人に内緒で描くなんて…!」
「内容は事実じゃないか」
「…そ、そう、ですけど…」

あっけらかんとした口調に、こうは言葉も無く押し黙る。
それを見たひよりとパティは爛々と目を輝かせて俄然盛り上がり始める。

「こうちゃん先輩やったんッスね!」
「OH! フィクションのつもりがノンフィクションになったネ!」
「いや、その…。…あ〜〜もう! ○○さんそんな事言っちゃダメだよ!」
「…こうは俺の事好きじゃないのか?」
「…そ、そんな! 好きに決まってるじゃないですか!」
「「…………」」

公衆の面前で愛を告げて、こうは茹蛸よろしく真っ赤になる。

204 :純愛〜こうの勇気(オマケ)〜 5:2008/12/30(火) 15:29:40 ID:A/XD8bVW
「でも良かったッス。こうちゃん先輩が幸せで」
「そうデスネ! コウとってもHAPPYな顔シテマスヨ!」
「ひよりん…。パティ…」
「――ってな訳ですから、こっちも売って良いですか…?」

そう言って差し出された本には、『続・七坂こうの憂鬱』とあった。
気になったのは、年齢制限が「18禁」とあった事だ。

「…田村さん?」

『逃げた方が良いよ』

そう言いかけて止めた。
既にこうがひよりの背後に回っていたからだ。

「なんですか? ○○先輩」
「…お大事にね」

意味も分からず振り返ると、今までに無いほどの眼光を放つこうがそこにいた。

「…ヒィッ!」
「調子に乗るな! このバカチンがぁ!」

205 :純愛〜こうの勇気(オマケ)〜 6:2008/12/30(火) 15:32:54 ID:A/XD8bVW
襲いかかるこうと平に謝るひより。
会場にはひよりの悲痛な叫び声だけが木霊していった。

その後、一般向けだけは何とか販売を許されたが、
18禁の方は全てシュレッダーにかけられて燃やされてしまった。

…が、○○が一冊だけコッソリ持ち帰り、こうと二人『だけ』で盛り上がったのは、また別のお話。


FIN

206 :ゆう:2008/12/30(火) 16:00:21 ID:A/XD8bVW
以上でオマケの投下を終了致します。

投下配分を間違えて、最後は随分短い投下になりました…。
それと、オマケの投下が最近1パターンのみになってしまってますね。
手抜きではないのですが…。出来てない以上同じですね。本当にすいません。

こうをリクエストして下さった方、如何でしたでしょうか?
自分もこうは黒井先生の次に好きなんですが、他のこう好きから見てどう映ったか…。

良ければ御意見、ご感想等をお聞かせ下さい。

それでは、失礼致します。

207 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/30(火) 21:44:56 ID:XpVUZE5N
ゆうさんの新作いつもいつも楽しみにしてますよ!
次回作がいまから待ち遠しいですよ!
最後に一言 GJです!

208 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/31(水) 00:01:06 ID:vYKC5Q1B
GJ! 今回も楽しく読ませていただき、途中からまた涙が止まらなくなりました。それだけ素晴らしいということなんでしょうね。次回を楽しみにしています 乙でした!

209 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/31(水) 00:57:17 ID:rTsCT3P9
>>206
年の瀬に今年最後にして最高のプレゼントが……
もう嬉しいやら感動やらこうちゃん先輩可愛いやらで泪が止まらないぜ!

……というわけでリクエストさせていただいた者です
基本まじめで常識人なこうちゃん先輩ゆえの苦悩が表れてましたね
まじめが祟って哀しい方向に暴走して……そうくるか、って感じでした
そして今回いつにもまして主人公がカッコいいなー
まさか執事で来るとは思わなかったw すっかり忘れてたw やられましたw

オマケを見る限りこうの想いはやまとならずとも丸分かりだったみたいだw
そして主人公ちゃっかり何持ち帰ってんのよw

オマケは1パターンでも全然おkだと思います
また次の作品が読めるのを心待ちにしてます、乙でした!

>>194の「何度も言わせるないでよ」は誤字なんだろうけど
一瞬「何度も言わせるでないよ」という変わった言い回しに見えて吹いた、というチラ裏

210 :>>2-3:2008/12/31(水) 01:31:20 ID:RP1u7oGv
皆さんお久しぶりです。そして乙です。
もう、今年も終わりですね。

素晴らしい作品の後に投下するのは中々に緊(ry

では『思い出す恋人たち』
投下します。

211 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/31(水) 01:35:35 ID:RP1u7oGv
こなたside

お昼休み、私はいつものようにかがみ、つかさ、みゆきさんとお弁当を食べていた。私はお弁当じゃなくてチョココロネだけどね。

「最近あいつ昼休みに見かけないわね」

あいつ?

「ようた君よ」
「そう言えば昼休みになるといつもいないね」
「食堂に行ってらっしゃるんでしょうか?」

でもいつもお弁当もってきてなかったっけ?

「そうよねぇ・・・屋上で食べてるのかしら?」
「この寒い時に?」
「さすがにこの時期に屋上で食るのはちょっと厳しいですね」

屋上でお弁当か・・・
ようた君に屋上でお弁当を食べさせてあげたこともあったっけ

・・・

ちょっと待ってよ、私ようた君にそんなことしてあげたっけ?

って言うかなんでようた君にお弁当作ってあげたんだっけ?

え?私ようた君にお弁・・・


212 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/31(水) 01:38:56 ID:RP1u7oGv
「どうしたのよ考えごとでもしてたの?」
「少し難しい顔をされてましたよ」

私もしかしてぼーっとしてた?

「しっかりしなさいよね」
本当はぼーっとなんかしてないよ。私はようた君にお弁当を作ってあげたことがあるんだ。だけどなんで作ってあげたのかまったく覚えてない。

まただ、また覚えてない
なんでなの?なんで覚えてないの?

なんでなの・・・

私、病気にでもなっちゃったのかな・・・

その時また私は星桜を眺めたら思いだしそうな気がして私は眺めた。

213 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/31(水) 01:46:23 ID:RP1u7oGv
ようたside

こなたさん早く星桜を見ないかなぁ

俺は渡り廊下でお昼を食べながらそんなことを呟いていた。
今日はいつもより食べるのに時間がかかっている。
今日はかがみさんたちとの会話が盛り上がっているんだろうか。

早く終わらないかなぁ・・・

って・・・これじゃあまるでストーカーじゃないか!寒い中渡り廊下なんかで寂しく1人でお弁当だなんて・・・何してるんだろ俺。
でも俺は別にこなたさんに恋愛感情は抱いてないからこれはストーカーじゃないのか・・・いやしかし・・・端から見れば・・・でも誰も見てな・・・

「ヨータ!」

わっ!

「こんなトコロでイッタイナニをシてるんデスカ?」

214 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/31(水) 01:49:17 ID:RP1u7oGv


な、なんだパトリシアさんか・・・びっくりさせないでよ。

「NO!ワタシのホウがビックリしまシタ。なんでヒトリでサムいナカおベントウをこんなトコロでタべてるデスカ?」

それはその、アレだよアレ。

「アレ?」

敢えて寒い中でお弁当を食べて鍛えてるんだよ。心身ともにね。

「ヨータはカわってマスネ」

うん、よく言われる。
あっ
こなたさんようやく星桜を見てるよ。

「ナニミてるんデスカ?」
いやや、ななんででもないよ

「とーってもアヤしいデス」

もう、何でもないんだってば、ほらもうお昼休み終わっちゃうよ?

パトリシアさんはオーと言いながら自分の教室に行った。
はあ、今日は結局こなたさんをあまり見れなかったなぁ・・・残念無念。

・・・ねぇ、やっぱこれってストーカー?


215 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/31(水) 01:54:23 ID:RP1u7oGv
毎度少ないですが今回はここまでです。

パティのセリフって難しい・・・
パティってこんな感じでいいんでしょうか?

それでは皆さんまた来年。

216 :霧波:2008/12/31(水) 18:00:19 ID:FMkYHbAS
>>206
ゆうさんGJです!
こうちゃん可愛すぎッス!主人公もカッコイいし話も感動的で楽しく読まさせてもらいました。

>>215
GJです!
どうなってくのか続きを期待してますね。
パティのセリフ、全然違和感ないと思いますよ。

それと皆さんに聞きたいのですが、設定改変物の場合どこらまでが許容範囲なんでしょうか

217 :名無しくん、、、好きです。。。:2008/12/31(水) 19:50:12 ID:2Mj6xt87
基本的にオリキャラはメインにするべきではないし、キャラ改変なら理由付けが必要だと思う
例えば元気なみなみ、不良なみゆき、お嬢なみさおとかが出てくるとして、
世界がループし過ぎで壊れた、とかの設定を作るならともかく、普通にそのまま出てきて、
くっついてハイめでたしなんて作品ならそれはらき★すたという名前だけの別作品じゃないかな

218 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/01(木) 23:45:01 ID:gIfCgp86
遅ればせながら、皆さんあけましておめでとうございます。
今年もたくさんの投下を心待ちにしております。

219 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/02(金) 00:31:59 ID:CwWUT4aR
もうすぐ発売から一年経つんだよなぁ。続編とは言わないけどそろそろ新しいゲーム出ないかねぇ

220 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/02(金) 23:47:11 ID:/6YdfDxw
よし、ならば俺が作ろう

221 :2438:2009/01/03(土) 00:20:04 ID:cDUvzh8p
あけましておめでとうございます。
だいぶ遅いですがリクエストに応えてひかげルートのSSを作ってみました。
もうすでにすばらしい作品が一作うpされている上に、まだ完成していないので心苦しいのですがとりあえず途中まで書き上げたので投下しようと思います。
よかったら読んでください。
では投下します。

222 :ひかげの花:2009/01/03(土) 00:21:27 ID:cDUvzh8p
「公開リハーサル?」
「ええ、みなさんに本番同様の空気の中で予行演習していただきたいと思いまして」

そんな話をみゆきさんから聞かされたのは、この陵桜学園に転校してようやく新しい生活にも慣れてきたと感じ始めたころだった。

「ですから申し訳ありませんがそのときまでに一応セリフは完璧にしていただきたいのですが…」
「わかった。なんとか頑張ってみるよ」
「ありがとうございます」

半ば押しつけられた形とはいえ引き受けたうえはちゃんとやらなきゃな。
とはいえ…一週間後か…きついなー。

「今日の練習はおしまいです。土日は休みにしますからゆっくり休んでください」
「やっと終わったね」
「そうだね〜、もう外暗くなってるよ」
「この一週間はホント忙しかったわね。やっとゆっくり休めるわね」
「あー、私は土日も休むわけにはいかないな〜」
「こなちゃん、何か予定あるの?」
「この土日はひよりんも参加する同人誌即売会があるからそれ行かないと」
「そういうことに関するあんたのエネルギーにはホント感心するわ」
「へー、こなたさんって同人誌とか読んだりするんだ」
「何?○○君も興味あるの?」
「いや、そういうわけじゃないけど…」

こなたさんは元気だな。
俺はこの一週間どたばたしていたからせめて土日はゆっくり休もう…


223 :ひかげの花:2009/01/03(土) 00:21:59 ID:cDUvzh8p
…と思っていたのだが

「なんで俺はこんなところにいるんだ?」
 
周りを見渡すとそこかしこに行列とひとだかり。
室内は熱気で満ち溢れている。

「なんでって私が誘って、君がそれに乗ってきたからじゃん」

そうあのあと俺はこなたさんに誘われて同人誌即売会来ることになったのだった。

「しかも○○君、私より早く待ち合わせ場所に来てたし意外に興味津津だったんじゃないの〜」

確かに…興味があったことは否定できない…

「や〜、やっぱりこの空気だよね」

隣のこなたさんは上機嫌だ。

「じゃあ私は自分の買い物行ってくるから…。○○君も好きな風に回っていいよ」

そう言ってこなたさんは人ごみの間をするすると抜けていく。
好きな風に…って言ってもそりゃ年頃の男が同人誌で欲しいものなんて同級生の女の子の前で買えるわけが…
っと思ったら目の前でこなたさんが明らかにBL物と思われる同人誌を購入していた。

なんかすごい世界だな…


224 :ひかげの花:2009/01/03(土) 00:22:34 ID:cDUvzh8p
「あ、ごめんなさい」

初めての体験に生気を抜かれてしまっていた俺は、目の前の小学生に気付かずに正面からぶつかってしまった。
小学生?こんなところに?

「もしかして迷子?」
「いえ、お姉ちゃんと来たんですけど、お姉ちゃんはりきっていろいろな所に行くからついてくの疲れちゃって…」
「一人で大丈夫なの?」
「ちゃんと時間で待ち合わせてるんで大丈夫です」

小学生にしてはずいぶんとしっかりしている子だな…
とはいえ、この人ごみの中に放置していたら危険な気がした。

「興味ないんだったらさ、外で時間つぶしてない?」
「いいんですか?」
「俺も友達に連れてこられただけだから」

せっかく連れてきてくれたこなたさんには悪いが、雰囲気を味わっただけで俺は満足してしまっていた。
こなたさんにメールを打ち、会場を抜け出す。
俺たちは外にある喫茶店の中でお茶を飲みながら時間をつぶした。

「へー、ひかげちゃんのお姉ちゃんってすごいんだね」
「こないだだってね?お金ないっていっときながら大量の同人誌を…」

大分、打ち解けてくれたようで、最初敬語で話していたのが今はすっかり砕けた言葉になっている。


225 :ひかげの花:2009/01/03(土) 00:23:19 ID:cDUvzh8p
「こなたさんといい勝負かもね」
「そのこなたっていう○○の友達も話だけ聞くとすごいよね」

ちなみにすでに俺は呼び捨てで呼ばれるようになってしまった。

そうこうしている間に時は過ぎ、こなたさん達が会場から出てきた。

「あ、こなたさんだ」
「あ、お姉ちゃん」

お互いが同時に顔を見合わせる。

「もしかしてあの小さい人がこなたって人なの?」
「もしかしてあのメガネかけた黒髪じゃない方の人がお姉さん?」

どうやらお互いの待ち人は同時に出てきたようだ。
しかもその待ち人同士は仲良さそうに話している。

「やっほー、おまたへ〜」
「お疲れさま、こなたさん、田村さん」
「いや〜、思ったより売れてよかったっす」

「ごめんね、ひかげちゃん」
「いいよ。お姉ちゃんの同人誌好きは今に始まったことじゃないし」

それからしばらく間があって

「で、なんで一緒にいるの?」

俺とこなたさんの声が見事にハモった。


226 :ひかげの花:2009/01/03(土) 00:24:05 ID:cDUvzh8p
それから奇妙な5人で自己紹介を交えつつ雑談をした。
なんでもひかげちゃんのお姉ちゃんであるひなたさんが以前から田村さんの漫画のファンであったらしく、そこから3人で意気投合したようだった。
そのあとひかげちゃんのことを知り、即売会が終わった後、一緒にここにきた、ということらしかった。

「いやー、しかし○○君がロリコンだったとは知らなかったなー」
「ちょっとこなたさん、勘弁してよ!」
「○○先輩、犯罪だけは気を付けてくださいっす」
「田村さんまで…」
「でも、ひかげちゃん。今度からは知らない人について行っちゃダメよ」
「うん。でもこの人は怪しい人じゃないって思ったし、手を出すほど根性ありそうにも見えなかったから大丈夫だよ」

数分の間に俺は、ロリコン+根性無しということになってしまったらしい。
もうどうにでもなれ…

「でも人の縁って不思議っすね」
「そうだねー、ひかげちゃんがたまたまぶつかったのが私の友達で、その姉のひなたさんが私の後輩のマンガのファンだからね」
「ほんとにそうね。でも今日は田村先生とお話できてよかったわ」
「そんな!先生なんて。照れるっす!ってか恥ずかしいです」
「ここで会ったのも何かの縁だし、もしよかったら今度私たちがやる文化祭の劇見に来てよ。今度の金曜日にリハーサルやるから」
「ホント!私行きたい。○○はどんな役やるの」
「一応、主役を…」
「あ、ちなみに私も主役だよ」
「じゃあぜひ見に行かなくっちゃね、ひかげちゃん」
「うん!絶対行こうね、お姉ちゃん」

心なしかひかげちゃんの目が輝いている気がした。

まずい、絶対にミスれないな…
家に帰ったら台本の読み合わせをしようと心に誓った。



227 :2438:2009/01/03(土) 00:26:19 ID:cDUvzh8p
とりあえず以上です。
続きはなるべく早く上げるつもりですがいつになるかはわかんないです。
気長に待っていただけると幸いです。

228 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/03(土) 00:37:37 ID:kooLVv+R
>>227
乙です!
確かにひかげは主人公を呼び捨てにしそうなイメージがあるなぁ
いきなりヘタレロリコンの称号を得てしまった主人公の運命やいかにw
ひかげスキーとして続きを楽しみにしてます!頑張って下さい!

229 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/03(土) 14:43:03 ID:PzKLLGe2

>>ゆうさん
今回もGJな作品でした!
こうの微妙な心境の変化を細かく書いてあってやっぱり凄いと思いました

>>215さん
パティは大丈夫だと思いますよ
それ以上に、今後の展開に期待してます


>>227さん
やっぱり主人公はロリコンが似合う気が…(笑
頑張ってください!


みなさんあけましておめでとうございます
>>173です

〇〇とかがみの物語を書いてきましたが、今回の投下で一段落つけますのでよろしくお願いします

230 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/03(土) 14:44:18 ID:PzKLLGe2

「あ…あの…」

みきさんとつかささんが1人1人に小皿やコップを配り終わり、2人が座った時に俺はみきさんに尋ねた。

「俺の前にも箸が置いてあるんですけど…あはは…」
俺は少し頭を掻きながら苦笑いした。
まさか初めて彼女の家に来た日に夕飯までご馳走になるなんて話は聞いたことない。

「あら?てっきりつかさが戻ってこなかったから食べるものだと思ってたわ」

みきさんが頬に手を添えてにっこりと笑った。

俺はみきさんが何を言ってるのか分からず、何のことだろうと、腕を組み頭をひねった。

……いのりさんに引っ張られた時だ。
その時につかささんが何かを言ってた気がしたのだが、まさかこのことだったとは…


231 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/03(土) 14:45:42 ID:PzKLLGe2

俺は目の前にある料理を見て、また苦笑いした。

「まぁ、〇〇君がいればかがみが喜ぶもんね〜」

まつりさんが俺の隣にいるかがみを見てニヒヒと笑い、からかった。

「そ…そんなことっ!…ある…けど…」

かがみは反論をしようとまつりさんを見たのだが、俺をチラッと見て素直な事を言った後、顔を真っ赤にして俯いた。

俺もかがみが素直に嬉しいことを肯定してくれたのが嬉しくて顔が熱くなった。

「ふ〜ん…」

すると、熱くなってる俺とは対照的な冷たい声と言葉がどこからかかかった。

声のする方へと顔を向けると、いのりさんとまつりさんが冷ややかな目で俺を見ている。

「幸せそうで何よりね〜」

まつりさんが表情を変えずに皮肉たっぷりに言った。

「まぁ…」

俺はまつりさんの言葉に皮肉が込められていたのは分かっていたが、さっきの嬉しさもあり、少し照れながらまつりさんに向け笑った。


232 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/03(土) 14:47:25 ID:PzKLLGe2

俺の幸せそうな顔が原因だったのか、まつりさんは腕をワナワナ震えさせた後、いきなり叫んだ。

「私も彼氏ほしい〜!」

あまりにも突然まつりさんが変なことを叫んだので、その場にいた全員が驚きのあまり、口をポカンと開けていた。

「な、何を言うかと思えば…」

いのりさんは片手をおでこにあて呆れすぎている。

「あはは……」

残りのつかささん、みきさん、かがみ、俺はお互いに目を合わせると、それしか言えなかった。

「そ、それじゃ夕飯にしましょ」

みきさんがコホンと咳払いをして両手をパンッと合わせた。

そのみきさんの姿を見た俺たち全員はあわてて同じように手を合わせた。

「いただきます!」

全員が手を合わせたまま頭を下げた。


233 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/03(土) 14:48:43 ID:PzKLLGe2
――――――――――――
「ごちそうさまでした〜!」

と俺は手を合わせて頭を下げ、頭を上げると同時に両手を上に上げて伸びた。

「はいは〜い」

みきさんが俺と机を交互に見て嬉しそうにニコニコしている。
机の上にはさっきまで乗っていた料理がきれいさっぱりなくなっている。

それもそのはず、俺が皆の2倍…もしくはそれ以上食べてしまったからだ。

はやめにお腹いっぱいになった皆は、目をぱちくりさせながら俺の食べているところを見ていた。

「よく食べるわね〜」

かがみが隣で驚き半分呆れ半分のような顔で俺を見た。

234 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/03(土) 14:50:18 ID:PzKLLGe2

「まぁお腹減ってたってのもあるけど…みきさんの料理美味しいし」

俺はお腹をさすりながら笑顔でかがみに言った。

「あら、ありがとね」

食器の片付けをしていたみきさんが俺の話を聞いていたのか、手を止めてニコニコ笑った。

「ふぅん…あ、〇〇君もう帰っちゃう?」

かがみが少し羨ましそうにみきさんをちらりと見た後、すぐに俺に目を戻して尋ねた。

「うん、片付けを手伝ってみんなの手が空いたらお礼を言って帰るつもりだよ」

周りを見るとすでにつかささん、まつりさん、いのりさんがみきさんと一緒に片付けに参加していた。


235 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/03(土) 14:52:06 ID:PzKLLGe2

「じゃあさ…片付けはみんなに任せて、私の部屋行かない?」

その言葉を聞き、かがみの方へと目を向けると、かがみは頭を半分ほど下げ、目線はキョロキョロしていてどこか落ち着かない様子だ。

「えぇ、みんな片付けやってるのにいいのかなぁ?」

俺はかがみからまた4人へと目を移した。
確かにかがみの部屋にも行きたいが、さすがにそれは俺の良心に反する。

「大丈夫。お母さんに聞いたらオッケーだって」

またかがみを見ると今度は顔を上げ、笑顔で俺を見た。

いつそんな事を聞いたのか分からないが、それなら大丈夫だろう。
そう思った俺は

「ならいいよ」

と頷いた。

「ホント?じゃあ、早く行こ!」

かがみは笑顔のまま立ち上がると、俺の腕を引っ張り、二階へと連れていった。



236 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/03(土) 14:54:10 ID:PzKLLGe2

――――――――――――

「ここが私の部屋よ」

そう言うとかがみは俺をドアの前まで引っ張ってきた。

「それじゃ、どうぞ」

かがみは言い終わると同時にドアを開けて自分が先に入り俺を呼んだ。

「お、おじゃましま〜す」

俺は挙動不審のように首を左右に振りながら恐る恐るかがみの部屋に入った。

自慢じゃないが俺は今の今まで女の子の部屋には入った事がない。
そのせいでやはり緊張しまくっている。

「こ、こら!あんまりキョロキョロするな!恥ずかしいだろ!」

かがみは照れ隠しなのか、少し大きな声で俺を咎めた。
おそらくかがみも男の子を部屋に招き入れることなど初めてなのだろう。


237 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/03(土) 14:55:21 ID:PzKLLGe2

「あはは、ごめんごめん。結構綺麗な部屋だなぁって」

言葉の通り、かがみの部屋にはほこり1つ落ちてない…というのは言いすぎだが、キチンと整理されていてゴミも落ちてない。

「当たり前よ」

かがみは腕を組んでニコニコし、自慢気に胸を張った。

「まぁ、ここに座りなさいよ」

かがみは腕を組むのを止めると、ベッドの上に座り、隣側をポンポンと叩いた。

「はいはい」

口では軽く言ったつもりだが内心やはり緊張している。
どことなくかがみが積極的な気がするからだ。

俺はぎこちない動きで、かがみが叩いた場所に座った。


238 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/03(土) 14:59:52 ID:PzKLLGe2

「ちょっと待っててね」

かがみは俺が座るのを目で追うと、ゆっくりと立ち上がって自分の机の前にある小さな紙袋を手に取り、こちらへ持ってきた。

かがみも緊張しているのが分かるほど動きがぎこちなかった。

「はい、これ…アンタにあげるわ」

そう言ってかがみは真っ赤な顔で俺にその小さな紙袋を渡すと、またベッドの上に座った。

受け取った俺は、嬉しい気持ちが沢山、そして少しの何故今プレゼントなのか、という気持ちが共存していた。

「お〜。ありがとう!開けてみてもいいかな?」

俺は嬉しさのあまり踊りだしそうだったが、それを抑えて、笑顔でかがみにお礼を言った。

「うんっ!」

かがみは顔を真っ赤にしてたが、俺以上の笑顔で返してくれた。


239 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/03(土) 15:02:04 ID:PzKLLGe2

俺はゆっくりと紙袋についているテープを丁寧に剥がし、中にあるものを取り出した。

「これは…お守り…?」

俺の手の中には赤くて小さなお守りが入っていた。
表には学業成就と書かれている。

「そ、そうよ。ウチのお守りだからね」

かがみは恥ずかしそうに目を伏せた。

「それに…アンタと同じ大学に行きたいから、アンタに頑張ってほしいのよ」

かがみは一語一語噛み締めるように言った。
その一言一言に自分の正直な想いが詰まっている。



240 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/03(土) 15:13:36 ID:PzKLLGe2

俺はかがみと同じ大学を希望している。
しかし、いつも寝ているせいもあり成績が思わしくない。

それなので、最近はかがみと毎日勉強している。
そのおかげもあり成績は上がったが、やはりまだ希望には届かない。

それでかがみは俺にこれをくれたのかもしれない。

いつもなら本人の努力次第などと言うが、そんなことお構い無しに俺に同じ大学を受かってほしいというかがみの想いが伝わってきた。

「ありがとう…俺、頑張るよ」

言葉は短いが全ての気持ちをかがみに見せ、自分ができる精一杯の笑顔を見せた。

「わ、私がここまでしてるんだから頑張りなさいよ!」

かがみも満面の笑みを俺に向けてくれた。



241 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/03(土) 15:14:37 ID:PzKLLGe2

…お互いに笑い終わると沈黙が訪れる。
それは気まずい沈黙ではなく、逆に居心地のいい沈黙である。

自然と俺はかがみを見つめる。
かがみも俺と同じなのか、俺を見つめてきた。

俺はゆっくりとかがみの手に自分の手を重ねる。
いつもなら手を繋ぐのさえ恥ずかしがるのだが、今は重なった手をチラリと見てまた俺を見つめてにっこりと優しく微笑んだ。


そして、かがみの方へと顔をゆっくりと近付ける。

かがみの方へと近づいていくとかがみの顔が段々と赤くなっていることに気付いた。

俺はそれを確認するともう片方の手でかがみの顔に触れた。

「っ…」

かがみは触れられたと同時に顔が赤くなった。
俺もかがみの顔に熱が一気に出たのですぐに分かった。

お互いの顔が段々近づいていき、俺の目にはかがみしか映らなくなくなった。


242 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/03(土) 15:15:27 ID:PzKLLGe2

「大好きよ…」

かがみとの距離がお互いの吐息がかかるくらいの近さにきたとき、愛の言葉を呟き、俺の方へと顔を近づける。
かがみの瞳から一滴の涙がこぼれ落ちた。

「俺も…」

かがみの言葉を聞き、涙も拭わずに俺も言葉を返すと同時に唇が重なる。

「ん…」

唇が重なるのをしっかりと確認したかがみはゆっくりと目を閉じた。

俺も同じく目を閉じる。

お互いの熱が交換されるようにかがみの熱が唇を伝ってくる。

幸せな感情と共に満足感に浸った俺はゆっくりと唇を離した。

「あ…」

俺が離した後、かがみが少し物足りないような顔で俺を見つめた。

「ったく…仕方ないなぁ…」

俺は少し意地悪そうに笑うと、かがみを柔らかく抱きしめ、一緒にベッドへと倒れ込み、また唇を重ねた。


243 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/03(土) 15:17:39 ID:PzKLLGe2

俺はかがみを抱きしめたまま唇を重ね、かがみが唇を離すまで続けていた。

…どれくらい時間が経っただろう。
ゆっくりとかがみが唇を離すとにっこりと笑って恥ずかしそうにもじもじしていた。

俺はかがみを見るとまだ恥ずかしそうにしていたが、俺と目が合うと、ゆっくりと頷いた。

俺はゆっくりとかがみに合わせ頷き、かがみをベッドの真ん中へ寝かせた。

緊張のあまり唇も渇ききってしまっていたが、覚悟を決め、かがみの方へと近付く。

ドサドサッ
「きゃあっ!」

俺はかがみに触れようと右手を伸ばした瞬間、かがみの部屋のドアが突然開いたと思ったら、将棋倒しのようにみきさん、いのりさん、まつりさん、そしてつかささんが現れた。

俺とかがみは身体に電気が走ったみたいにガバッとベッドから立ち上がった。


244 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/03(土) 15:18:31 ID:PzKLLGe2

「もう〜。つかさが押すから良いとこが見られなかったじゃない」

みきさんといのりさんが頬を膨らませて少し怒った。

「あはは、ごめんなさい〜」

つかささんは謝りながら顔を赤くしていた。

「ちょっと、なんでみんな私の部屋の前にいるのよっ!」

かがみが顔を真っ赤にしてみんなに向かって叫んだ。

「え〜、ま〜、覗き?」

まつりさんがニヤニヤ笑いながらかがみと俺を見た。

「お盛んで何よりね〜」

いのりさんも呆れ半分といじり半分で俺たちを見た。

「みんないるのにね〜」

とどめにみきさんがニコニコしながら俺たちを見た。

「う…」

全て図星を突かれた俺たちは声を合わせフリーズした。


245 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/03(土) 15:19:38 ID:PzKLLGe2
――――――――――――
「今日は本当にありがとうございました」

俺は玄関前で靴を履くと全員の方を向いて深く頭を下げた。

「私たちも楽しかったよ〜」

つかささんがにっこりと笑う。

「確かに楽しかったわね」

俺をいじった3人が意地悪そうに笑った。

「あはは…じゃあ、今日はこれで」

俺は3人を見て身震いと苦笑いすると、ガラガラと玄関の戸を開けた。

「またいらっしゃいね」

みきさんがにっこりと笑顔で手を振ってくれた。
それに続いていのりさんとまつりさん、つかささんも手を振ってくれた。

「はい、それじゃ」

俺は全員に手を振ると、柊家を後にした。

「さむっ…」

ポケットに手をいれ、白い息を吐きながら神社を抜け、鳥居を抜けて、後ろを振り返り鳥居を見た。
すると、後ろからツインテールの女の子が走ってやってくるのが見えた。


246 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/03(土) 15:20:38 ID:PzKLLGe2

「はぁはぁ…送りにきてあげたわよ」

かがみが息を切らしてやってきた。

「わざわざ?もう寒くなってきたから大丈夫なのに」

さすがに冬が近いので暗くなるのも早く、寒くなってきているからだ。

「いいじゃない。ま、まだ一緒にいたかったんだし…」

言葉を進めていくごとに恥ずかしいのか段々と声が小さくなっていたが、俺にはしっかりと聞こえた。

「そっか…ありがとね」

俺はかがみの気遣いが嬉しく、自然と笑顔になる。



247 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/03(土) 15:23:56 ID:PzKLLGe2
 
「いいわよ、大したことじゃないし。じゃあ、またねっ!」

かがみは大きく手を振りながら俺を送ってくれた。

「おう、またな!」

俺はかがみに負けないくらいに大きく手を振り返した。

「しっかり勉強しなさいよ〜」

かがみが手を振りながら付け足して言ってきた。

「まかせとけ〜!」

俺はそうかがみに言うと、かがみが見えなくなるまでずっと手を振り続けた。

「ふぅ…」

かがみが見えなくなると、俺は再び前を向いて家路へと急ぐ。

ふと上をみると、乾燥した空に満天の星が所狭しにまたたいていた。

――――――――――――

とりあえず一段落です
本当はもっと短くするつもりだったのですがダメでした;;

アフターストーリーも書きたいのですが…大丈夫ですかね?

よかったら感想お願いします

248 :霧波:2009/01/03(土) 20:14:01 ID:fQ50sWNg
>>217
遅くなりましたが助言ありがとうございました。

>>227
GJです!
主人公はヘタレロリコンの称号を撤回する事が出来るのか!?wktkしながら待ってますね

>>247
GJです!
柊家女性陣の主人公いじりっぷりが見てて微笑ましくもあり羨ましくもあり……。
主人公よ、立場を代わってくれ(笑)

249 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/03(土) 21:01:26 ID:iePA9K9y
乙です! いやあかがみ可愛いなあ

250 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/04(日) 00:50:57 ID:gveIcln2
乙です!!

柊家はいいなぁw

251 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/04(日) 02:57:30 ID:YOQKhrw9
陵桜

252 :龍二:2009/01/07(水) 16:56:17 ID:Y65TYW70
こんにちは。3週間ぶりの龍二です。
他の作業に入り込んでてなかなか投稿できませんでしたが、
なんとか冬休み中に書き切ったので投下します。

前話までのまとめ。(多々、修正アリ)
http://ncode.syosetu.com/n0788f/

進行状況をお伝えするブログ。
http://ameblo.jp/26310

※注意

*この作品は原作では名前が決まっていないキャラ等に
名前を付けているものがあります。

*主人公の性格がちょっとばかり変わっています。

*この作品は「白石」や「あきら」に「おとなし」など、
ゲームに登場しなかった(又は直接関係しなかった)キャラが登場します。

この「*」の内容に不信感を抱きになられた方は、
ご覧にならずに飛ばすことをオススメ致します。

それでは、「遠く、どこまでも近いモノ」をご覧下さい。

253 :龍二:2009/01/07(水) 17:31:40 ID:Y65TYW70
「……ふぅ。」

体育館から出て、一緒に帰ろうという誘いを断り、
いつもの私の非常階段。私はそこにいた。
私以外に誰もいない、私が悩む姿を誰にも見られない。私だけの、非常階段。

「やっぱり、何か変。…なんなんだろう。」

今日、屋上で弁当をみんなで食べたときもそうだ。
みさきちがサトシ君にミートボールをあげたとき、感じた『何か』。

羨ましかった?それともただの嫉妬?
何より、なぜそんな感情を抱く必要がある?

なにか……忘れている気がした。きっと一番忘れたくないものだった。
けれど、頭から出てこない。それがとても、悔しかった。

みんなも私と同じ感情を抱いていたのだろうか。
サトシ君がミートボールを食べるとき、みんなもサトシ君をガン見していた。

あやのさんだけは『みさきちがミートボールをあげるのは珍しい』って
理由だったけど…。みんなは違った。なんというか、態度と姿勢でわかった。

254 :龍二:2009/01/07(水) 17:32:05 ID:Y65TYW70
これは、何の感情?
攻略する側である私が抱くべき感情なのだろうか?

私は…、彼の事が…。

私は頭をかきむしる。
それでも、そんな姿は誰にも見られない。心配されない。

誰もいない、誰も見ない。私だけの非常階段。

…それでも、寂しい感覚だけが私にとりついた…。

255 :龍二:2009/01/07(水) 17:33:35 ID:Y65TYW70
「ただいま〜。」

二日目の学校が終わり、オレは家に帰ってきた。
転校二日目から色々な仕事を任される時点で、
やはりオレが初めてこの陵桜学園に転校してきたのだとは思えない。

まず、転校したばかりのヤツと接する態度じゃない。
こうやってたくさんの友達ができたのも、
『前の』オレがたくさんの友達を作ったからなのだ。

…『前の』オレの友達。
オレはただ、あの子達の親友である『前の』オレと
同じ姿をしている、全くの別物。

いいのだろうか。

それで、『オレの友達』で、いいのだろうか。

……いいわけがない。

256 :龍二:2009/01/07(水) 17:40:38 ID:Y65TYW70
『オレの友達』はオレが作らなければならないのだから。
オレは結果的に『前の』オレのモノを奪い取っただけ。

…なぁ、『前の』オレ。
またいつか、もう一度オレの前に現れてくれないか?

そうしたら、納得がいくまで話し合おう。
よければ、この体もお前にやる。もともとはお前のだったんだ。

それで、『オレ』が死ぬことになっても、『お前』が残るなら…。

「サトシ!!」

「!!」

なんと!一人で喋っている所を目撃されてしまった!頭の中でEncountorが流れている。
危険フェイズだ。とにかくスタンナイフでやりすごs――

「帰ってきたら手洗い、うがいよ!!いきなり部屋にいかないの!」

おっと、秋→冬という風邪を引きやすい季節の変わり目で
予防措置をとらないとは。オレとしたことが落ちぶれたもんだぜ。

257 :龍二:2009/01/07(水) 17:41:35 ID:Y65TYW70
とりあえずオレは手を洗い、うがいをする。
そして、もう一度オレは部屋に戻る。

WAWAWA忘れ物〜♪

この着信音は、白石からのメールか。
チャッと携帯を開き、オレはメールを確認する。


――――――――――――――――――――――――――
名前「白石 みのる」| 題名『Re:』
――――――――――――――――――――――――――
なんか、ものすごい確立は低いが、ものすごい事に
気づいてしまったかもしれない。本当に低い確率だ。

確立的に『ありえない』と表されてしまう程に
少ない確立だが、これがもし当たっていれば大騒ぎだ。

お前が警戒心を持つといけないから教えられないが、
一つだけ教えとく。『最後はまだ来ない。』覚えとけ。

           Dear soul brother's みのるより。
――――――――――――――――――――――――――


…いきなりものすごく重い内容のメールが届いたわけだが。
『これが最後ではない。』これを白石はオレに伝えたかったようだ。

けど、意味は全くわからない。
ただ分かるとすれば、白石が何かを掴んだという事。

258 :龍二:2009/01/07(水) 17:42:07 ID:Y65TYW70
そうすると、今日の白石の行動から考えると……。
……やめとこう。これじゃあ白石がオレに黙っておいた意味がない。

よくみると、白石のメールの文末に、追記が書かれてあった。


――――――――――――――――――――――――――
少ない確立だが、これがもし当たっていれば大騒ぎだ。

お前が警戒心を持つといけないから教えられないが、
一つだけ教えとく。『最後はまだ来ない。』覚えとけ。

           Dear soul brother's みのるより。

P.S.

泉がお前を攻略するだとか言ってたんだって?
面白いからネタバレはしないけど、明日面白い事が起こるぜ。
――――――――――――――――――――――――――


全く持って意味が分からない。
ループ中にパターンとして起きる出来事なのだろうか。

259 :龍二:2009/01/07(水) 17:43:22 ID:Y65TYW70
頭の中でグチを叩きながら、携帯から目をはなす。
そしてオレは流れるようにパソコンの電源をつけようとした。

ウ〜ル〜〜ト〜ラ〜マ〜〜ン♪

すると、ちょうどメールが来た。この着信音はやまとさんだ。


――――――――――――――――――――――――――
名前「永森 やまと」| 題名『Re:』
――――――――――――――――――――――――――
今日はこうと、その友達のひよりって子と
パティって子とクラスメートのこなたさんと一緒に帰ったわ。

こうとひよりとパティは、平然としてたんだけど、
こなたさんだけはあたふたしていた。

「なんで二年生なのに三年生として転校してきてるのか。」
ってね。私も知りたいわ。いつの間にかそうなってたし。

けど、他のみんなは
「確かにおかしいけどいつも通りじゃないですか」
とか言ってたわ。私の転校がいつも通り…ってことは、
私たちの知らない『ループ中』の世界での話ね。

260 :龍二:2009/01/07(水) 17:43:53 ID:Y65TYW70
こなたさんは
「この世界ではそれがあっちゃおかしいんだよ!
これが最後のループなんだから!!」
って言ってた。これ、本当なの?

私は詳しい話を聞いてないけれど、あなたは聞いたらしいし、
できれば教えて欲しいわ。お互い損はないでしょうしね。
――――――――――――――――――――――――――


そうか。これが最後のループだと知らない人もいるんだ。
たしか、昨日みゆきさんから聞いた話によると、

こなたさん、かがみさん、つかささん、みゆきさん以外の人の
動きが止まって、その4人で宇宙人が入り込んだやまとさんと出会って、
そしてもういちど最後のループをして、それがこの世界だと聞いた。

つまり、あの4人組み以外はこれが最後のループだという事を知らないのだ。
だから昨日、ななこ先生も電話でこう言っていたのだ。

「しかも…いつかウチらの記憶も消えて…。次にループした時には…
知らん人同士やで…。いやや…。いやや、そんなん…。」

と。

261 :龍二:2009/01/07(水) 17:44:45 ID:Y65TYW70
頭の中でもう一度状況を整理する。


・これが最後のループ。ループ中での記憶はオレだけがない。
それ以外の人は大体覚えているようだ。

・みんなと考えた結果、「時間が経つたびにループ中の記憶が失われる」
と推測された。一番最初に記憶が消えたのがオレだということらしい。

・やまとさんはループ中は意識を乗っ取られていたので、
ループ中の記憶がない。

・白石とやまとさんはオレの協力者である。

262 :龍二:2009/01/07(水) 17:45:17 ID:Y65TYW70
こうして整理した内容に、『最後はまだ来ない。』を照らし合わせる。
…オレの記憶の中に『最後』なんて言葉は一つしか浮かんでこない。

『これが最後のループ。』

だが、意味が分からない。ループをさせた張本人である宇宙人が
もういないというのに、矛盾点がありすぎじゃないか。

だが強引に、白石が言うとおり
確立的に『ありえない』と表されてしまうほど低確率なものを
つなげてしまうとしたら、それは…。


「ループはまだ、続くって言うのか……!?」


―――――――――――――――――――――――――
 「遠く、どこまでも近いモノ」

第二部 「浅はかな記憶、知らない自分の恋愛事情」 完
―――――――――――――――――――――――――

263 :龍二:2009/01/07(水) 18:03:32 ID:RX4nkVF7
以上です。メールの欄が見づらいかも知れません。
なんか強引に二部を完結させてしまいました。
お気づきかもしれませんが、
小説内での一日に付き一部進んでいます。

それと、ななこ先生の言葉が今頃になって出てきたように、
一話あたりでひそかに言ったセリフが重要なものになっていたりするので、
興味をもって頂けましたら、もう一度一話から見直して頂いても嬉しいです。

P.S.「時間軸」
この原作のゲームの時間の動きを忘れてしまった…。
一日目に転校してきて、二日目に攻略開始宣言。

三日目に攻略開始で、ケンカするのって何日目でしたっけ?
もういっかいやるかな、と思ったらPS2のコンセント失くして…。
誰か教えてくださると嬉しいです。龍二でした ≧w≦ノシ

264 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/08(木) 11:59:54 ID:yxtv8W9+
>>263
乙です〜
……やべぇ、前回までの内容かなり忘れてるw
でも最後のループだからチアとかあきらが出てくるのか、と納得
白石が何を掴んだのか気になるぜ、続きまってま〜す

俺の記憶が正しければらきめもルートでケンカするのは4日目だったと思う

265 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/12(月) 07:23:05 ID:Qv4HAyCG
まとめは更新停止?

266 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/12(月) 20:30:35 ID:wxZMQ+yW
>>265
まとめ管理者がもう見てないんじゃないか?
まぁ、権利を放棄したんじゃないなら勝手に編集していいのか悩むが。

267 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/12(月) 20:44:28 ID:vx/rYKxf
まとめに権利云々なんてある訳ねーだろ。
誰でも編集できるんだから。

268 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/12(月) 23:38:02 ID:wxZMQ+yW
>>267
迂闊だったぜ…!!

269 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/14(水) 22:18:21 ID:C/zChBI3
更新されてるな
してくれた人乙ヽ(´∀` )ノ

270 :龍二:2009/01/18(日) 19:16:08 ID:w/df4bSV
冬休みが終わってテストが終わった龍二です。
二週間ほど間が空きましたが、次章を書き上げれたので投下します。

連投は気が引けますが、神光臨までの暇つぶしとして
読んでいただけたらなと思います。

>>264さん、情報をありがとうございました。
これでオレでもちょっとはマトモな作品がかけそうです。

進行状況をお知らせするブログ http://ameblo.jp/26310
今までのまとめ http://ncode.syosetu.com/n0788f/

前回の「*」項目に不信感を抱いたかたは
見ずにスルーしたほうがよいかと思われます。

それでは「遠く、どこまでも近いモノ」をどうぞ。

271 :龍二:2009/01/18(日) 19:17:23 ID:w/df4bSV
―――――――――――――――――――――――――
 「遠く、どこまでも近いモノ」

第三部 「甦る記憶、知り行く誰かの恋愛事情」
―――――――――――――――――――――――――


………………。

…………………………。

「ふぅ…。また、ここか…。」

またも辿り着いた、このどこまでも白い世界。
…夢だとわかっている。いや、これはもう夢ではないのかも知れない。

もう一人のオレが『いる』ところ。
何もない、ただただ空白が続くこの白い世界。

まるで、全ての記憶を失った背景。

「ちょうどいい。オレも『オマエ』に会いたかったんだ…。」

周りに視線をやりながら、自分の目の前に『オレがいる』事を
確定しきったような口調で話す。

「オマエは、恨んでるんだろ?
オマエの記憶に勝手に上書きされた『オレ(記憶)』を。」

スゥ…っと、黒い影が見える。
それは紛れもなくオレの、『火野 サトシ』の姿だ。

272 :龍二:2009/01/18(日) 19:20:53 ID:w/df4bSV
「…よぅ、『オレ』。久しぶりだな。…まぁ一日しか経ってないけど。」

「………。」

軽く挨拶をしてやる。けれど、返事は返ってこなかった。

「とりあえず、オレの気持ちを言っておく。オレはオマエに体を返してやりたい。」

夢は前触れなく覚める。そして何度も伝えたかったことや
聞きたかったことを聞けなかったのだ。

ならばどうするか?まわりくどくせず、さっさと用件を伝えるのみ。
オレは早口になり過ぎないように注意し、それでいて早めに用件を口にした。

「『記憶(オマエ)』を失って、そこから新しく記憶が生まれる。
そうしてできる、『矛盾(オレ)』。一つに二つの記憶が存在する。
記憶ってのは、一つの命みたいなモンだからな。オレだって『火野 サトシ』だ。
……けど、サトシはもともとオマエのものだった。そうだろ?」

「………ふぅ。」

ため息をつかれた。正直、意外な反応。
サトシを返してもらえる。嬉しくはないのだろうか。

「オレが…、俺が気付きはじめてるんだよ?なら、キミもそうなんじゃないかな?」

「……?」

意味が分からない。だが、重要な感じが露骨なまでにプンプンだ。
オレは聞き漏らさないように話に集中する。

273 :龍二:2009/01/18(日) 19:22:27 ID:w/df4bSV
「体を返すとか返さないとか、その前にキミ、何も分かってないじゃんか。」

「…どういうことだよ。」

「だってさ。」

オレがオレの肩を持ち、つぶやくように言う。

「本当は…。……一人…オレ…んて…………。」

「な、なんだ!?聞こえない!もっと大きな声で言ってくれ!」

コイツの言葉が何より重要な手がかりなのだ。
聞き漏らしては絶対にならない。

「じゃあもう一度言ってあげる。」

「ああ。頼む。」


「「マインドクラッシュ!!」」

「!!」

なんと!誰かがオレの部屋にいるではないか!
危険フェイズ―――。って、

マインドクラッシュ?あれ?
今の声ってまさか…。

274 :龍二:2009/01/18(日) 19:23:49 ID:w/df4bSV
そう。一瞬脳裏によぎったのは、昨日の記憶。
みんながオレの家に押しかけて…。

「まさか今日もって言うんじゃないだろうな…。」

「そんなことより、今、この状況を喜ぶべきじゃないかな?」

こなたさんの声が聞こえる。やっぱいやがったぜ。
喜ぶべき状況?どういうことだ?

何か、重い。何か乗ってる?
とにかく、オレは目をこすって状況を確認する。

「先輩!!何とか気づいてないうちに脱出するつもりだったのに!
いきなり大声出して起こさないで下さいよ!!」

「この声は…。」

目をこすった後、オレは起きようとして、上に目を向けた。
すると偶然、誰かと目が合った。

「あ……。」

「あ、お、おはよう、先輩。」

「ええと、とにかくどういう状況なのかな?これは。」

「えっと、じ、事故よ、そう。事故。」

どういう事故で寝ているオレにかぶさるように乗る状況になるんだろう。
なんかオレが押し倒されているみたいだ。顔近いし。

275 :龍二:2009/01/18(日) 19:25:05 ID:w/df4bSV
「まぁ、その、やまとさん。とりあえず起きたいからどいてもらえないかな?
朝っぱらから刺激が強すぎるよ。オレだって興奮せざるを得なくなるからさ。」

「あ、うん。わかった…。」

我ながら冷静に見せれただろうか。実際は全くそうではないのだが。
冷静どころか頭の中で大パニックフォーエヴァーだ。

首筋まで真っ赤になったやまとさんは、オレの上から離れ、
ベッドから降りて顔をうつむけながらちょこんと正座で座った。

「で……なんだ。……その…。」

オレの前に並ぶ12人の女の子全員にオレはお約束どうり言った。

「…なんで……いるの?」

276 :龍二:2009/01/18(日) 19:34:21 ID:w/df4bSV
短いですが今回はここまでです>ワ<
なんか記憶について考えてたらごちゃごちゃになって
そのごちゃごちゃをそのまま文章にして勢いで小説に入れちゃいました。

意味が全くわからなかったらごめんなさい。
なんかもう相対性理論レベルによく分からない事を書いてしまいました。

主人公は全ルートを通った事になってます。
こなたルートやら何ルートやら…。
全選択肢を選んでいることになっています。

それでは、龍二でした!

277 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/19(月) 00:24:03 ID:BwPyCTdU
>>276
乙!
連投なんて気にすることないんだぜ、誰も書かないより断然いい
主人公を「先輩」と呼ぶやまとに違和感感じるけど
よくよく考えればこのやまとは素のやまとなんだからそれが自然なのか……
にしても全選択肢通過済みとか主人公やり込み派にもほどがあるw

278 :龍二:2009/01/22(木) 18:02:37 ID:vvsPie3A
>>277さん
超やりこみ派ですねw
作者の自分でさえ通過してない選択肢やルートありますw


さて、結構前に言いました、「同時連載」についてですが、
やっても大丈夫そうなので、もう一つSSを連載して行こうと思います。
1/25日頃から連載を始めさせていただきます。

龍二でした。

279 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/22(木) 18:06:23 ID:7CBbqc82
楽しみにしています!

280 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/24(土) 02:52:09 ID:82IaY9ih
みなさまみなみさま、らきすた桜藤祭一周年おめでとーございます
これからも皆様のこのスレへの変わらぬご愛顧をお願い申しあげます。

281 :龍二:2009/01/25(日) 00:03:18 ID:sqzY34JR
らき☆すた桜藤祭、一周年おめでとうございます。
そして、桜庭ひかる先生、誕生日おめでとうございます。
どうもこんばんは。龍二です。

今日はひかる先生の誕生日という事で、
前から予告しておりました、同時連載のSSを投下させて頂きます。

もちろん、「ひかる×主人公」のSSです。
「遠く、どこまでも近いモノ」が全然恋愛分の少ないカンジになってるので、
この小説はとことんラブコメにしてやろうと思います。

と、言っても、恋には障害はつきもの。
ということで、今から連載させて頂く小説の注意を…。

282 :龍二:2009/01/25(日) 00:18:28 ID:sqzY34JR
*主人公の名前がオリジナルになっています。

*ゲームに登場しなかったらき☆すたキャラが登場します。

*原作中で名前が付けられていないキャラに
名前を付けている場合があります。

*オリジナルキャラクターが登場します。

*ルートは、誰とも結ばれず、先生が主人公を「いやぁ、青春やなぁ。」
と起こしてそれからのアフターストーリーです。

「*」のいずれかに不満を抱いた方はスルーする事をオススメ致します。
それでもよいという方は、「ひかる×主人公」SS、
「光る世界を君に。」をご覧下さい。

283 :龍二:2009/01/25(日) 00:24:11 ID:sqzY34JR
「おはようございます!」

いつも遅刻寸前に登校してばかりだったオレだが、最近は全く遅刻しなくなった。
毎朝、オレは笑顔で先生達に挨拶を交わす。

「おう、おはようさん。」

「おはようございます。影人君。」

ななこ先生、ふゆき先生…。そして、

「おはようございます、ひかる先生!」

ひかる先生に。

「おう、光乃。最近遅刻が減ったじゃないか。」

「遅刻はしたことはありませんよ。寸前なら陵桜祭前はよくありましたけどね。」

「そ、そうだったか?」

ひかる先生は頬をポリポリと掻く。
先生は焦ったり照れたりすると、ほっぺをポリポリと掻く仕草を見せるのだ。
その仕草を見て、可愛いなぁ、なんて思ったりする。

別に好きだとか、そういうんじゃあない。先生は先生だもの。

ただ、その可愛らしい仕草をみるとなんだか今日一日、がんばれるような気がしたんだ。

284 :龍二:2009/01/25(日) 00:24:42 ID:sqzY34JR
「ほら、ひかる先生。先生の親友が保健室へ向かいましたよ。
まだ始業のチャイムまで時間があるんですし、行ってきてはどうです?」

「お!?ありがとう、よく見ていてくれた。ふゆきぃ〜!」

まるで飼い主を見つけた小さな子犬のようにご機嫌で走っていく先生。
オレはそれを見届けると、教室へゆっくりと歩き出す。

この時間に登校してきているとすれば、みゆきさんくらいだろうか。
こなたさんが来ていないのはもちろんのことだが、

かがみさんはつかささんを待ってるだろうし、
あやのさんはみさおさんを……といった感じだろうさ。

一年、二年の方にはもう登校していそうな知り合いもいたが、
さすがに朝っぱらから他学年の教室まで顔を出すのはやめておいた。

オレは自分の教室である、3−Bの教室の扉を開ける。

285 :龍二:2009/01/25(日) 00:26:35 ID:sqzY34JR
「あ、おはようございます。光乃さん。」

予想どおり、みゆきさんがそこにはいた。

「おはよう、みゆきさん。朝早くからお疲れ様だね。」

「そう思うなら手伝ってくれよな、影人。」

みゆきさんのと共に作業を進めている男子生徒がひとり。
このクラスのと〜ってもマジメな副委員長だ。…にしては髪を伸ばしているが。

「やぁ、生徒A。影が薄くってわからなかったよ。」

「いい加減、その呼び方やめろよな影人。僕には赤松という
地味っぽいけどキチンとした名前がだな…。」

「自覚、あるのか?確かになんか某殺し合い小説で真っ先に
疑心暗鬼に取り付かれそうな名前してるよな。」

「そうそう、ボウガンもってしても装備なしの野球少年に負け…じゃなくて!
こういうベタなノリツッコミを僕にさせるヒマがあったら手伝ってくれよ!!
そして世界中の赤松さんにあやまっとけよ!!」

それにしても、クラスのリーダーってのは大変なんだな、と改めて思った。
陵桜祭が終わったと思って一息入れる間もなく、彼らはクラスを整えなければいけない。
オレが入るとかえって邪魔な気がするので、オレは教室から出ることにした。

「まぁ〜、なかなかいい雰囲気のようですし?
オレはおいとましますかね。ガンバレよ、副委員長、赤松翔太くん。」

すると、翔太とみゆきさんは少し向き合うと、顔を赤くして俯いてしまう。
オレはその目に優しい空間を見つめ、微笑み、そして扉をしめてまた歩き出す。

286 :龍二:2009/01/25(日) 00:27:05 ID:sqzY34JR
転校したてのオレみたいなヤツが女子とこういう雰囲気にはなれないんだろうしな。
オレが関わってる女子…、といえば、陵桜祭に関わった人たちだけだ。

こなたさんやその友達。まぁ、誰もかれも『友達』ですんでしまうような間柄だけど。
しかも、オレはその子達とそれ以上の進展を紡ぐつもりはない。

オレには憧れの人がいた。陵桜祭が終わって、それから知った子だ。

オレは3−Dの教室を窓からのぞく。そこにもクラス作業に取り組む女の子の姿が見えた。
3−D組のクラス委員長、縁 なつみさん。……はっきり言うとこの人がオレの憧れの人だ。

毎日、明るくスポーツや学事作業に取り組むその健全な姿に、
オレはいつの間にか惹かれていた。……話した事もあまりないのに。
彼女の笑顔、言動、仕草。すべてがたまらなく愛おしかった。

「お〜い!影人!そろそろ始業のチャイムなるぞ〜!」

翔太の声がする。時間とは早いものだ。全く意味がわからなかった相対性理論ってヤツも
今ならかたっぱしから理解できる。つまりは、時間はいつでもオレの事を嫌ってやがるって事だ。

授業の始まりだ。オレに残されたことは受験あるのみ。
転校してきて一週間程でこんな状況になるのは普通、寂しいものだろう。

なのに、なぜかコレが自然であるかのようにオレは机に向かった。
……なんだか、もっともっと長くここで暮らしていたような気もする。


287 :龍二:2009/01/25(日) 00:28:17 ID:sqzY34JR
「……ということだ。つまり、時間というものは…。」

ひかる先生の授業。オレは黒板以上に、ひかる先生を見ていた。
黒板に何かを書くのではなく、手を組んで言葉で説明しつづける先生。
そして、言い終わったあと自分で納得したかのように「うん。」とうなずく先生。

「……可愛いなぁ…。」

先生なのにこんなに小動物チックで、仕草の一つ一つも可愛らしくて。
恋人というより、『飼いたい』なぁ、だとか思ってしまう。

「何が可愛いって?飼いたいだと?いきなりなんだ、光乃。」

げ、ヤバ。声に出てたか。

軽く戦慄を味わってると、つかささんがあわてて何かを隠す素振りを見せた。

「ん、なんだ?柊妹。」

「ひっ!地獄耳!?」

「それを言うなら千里眼、だな。全く体の部類が違うが…。」

的確なツッコミにつかささんはしどろもどろになりながら
笑顔で答える。その何かを隠しながら。

288 :龍二:2009/01/25(日) 00:29:02 ID:sqzY34JR
「そ、そうですよね。耳じゃ何も見れませんよね。あははは…。」

「そうだな。さて、私の耳がしっかりと見ていたそのラクガキを貸してもらおうか?」

「ひぃ!!千里耳!!」

先生の注意があちらに向く。
ふぅ。危なかった。あんな恥ずかしい言動を追及されたらマジで困るよ。

「ん、何だ。可愛いじゃないか。」

「え、えへへ。思いがけず上手く描けちゃって。」

つかささんのノートを覗き見る。それは子犬の絵だった。
『ワンワン』の吹き出しの横で元気に駆け回っている。

「そ、そうですよ。上手いですよね!ホント、可愛くて飼いたいですよ!!」

ここぞとばかりにオレはさっきの言葉を無効化する。
ひかる先生の事だ。ラクガキを注意したあとには『さて、光乃の件だが〜。』とか
あまりに自然に追求されそうだから、念には念を押しておく事にする。

289 :龍二:2009/01/25(日) 00:29:57 ID:sqzY34JR
「そうか。確かに可愛いものな。」

「じゃ、じゃあそのノートを…。」

つかささんがノートを受け取ろうとする。が、先生はノートを持った手を
大きく上に上げて、つかささんの手をよける。

「ああ。ちゃんと没収しておくよ。」

「はぐぁ!」

「で、よそ見してた光乃も減点1。」

「げ、減点1ってなんですか!?1ってなんですか先生ッ!?」

「なんだろうね…。ククク。自分で理解するといい。」

な、なんだか触れてはいけない雰囲気だ。
ってか怖いよ!笑顔が怖いよ先生!

290 :龍二:2009/01/25(日) 00:31:01 ID:sqzY34JR
キーンコーンカーンコーン…。

チャイムが鳴り響く。午前の授業が終わりを告げ、昼休みの時間の到来だ。

「さぁ〜!屋上でみんなで弁当食べようか影人君!!」

こなたさんがオレの肩を元気よく叩く。ナイスアタック。
バレーならなかなかなスパイクが決まっていただろうに。

「あ、泉。ちょっとゴメン。影人に用があるんだ。」

横から翔太が割り込んでくる。オレに用事?
転校してきてまだ一ヶ月も立たないオレに頼まずとも、
もっと他の人が見当たると思うのだが…。

「なぁ、生徒A。お前友達いないのか?」

「なんの話さ。そしてその呼び方やめてよ。」

するとこなたさんは両手を傾げてフゥ、とため息をつきながら言う。

「仕方ありませんね。どうぞお二人で食べてきて下さい。
こちらはこちらで食べておきますので。まったく、困ったものです。」

「何のモノマネ?」

「有名だと思ったんだけど。『ふんもっふ!』って火の玉をバチコーンッとぶつける人。」

「やっとわかった。マジで似てないからやめてくれ。」

オレはそういうと、翔太に引っ張られ、教室に戻った。

291 :龍二:2009/01/25(日) 01:29:51 ID:sqzY34JR
なんだかんだで一話終了です。

なんだか二つの作品がこんがらがりそうなので、
次から作品投稿時のコテハンは「龍二」に作品名を追記しておきます。

お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、
「生徒A」こと赤松翔太は、原作、らき☆すた第6巻に登場した
副委員長「生徒A」に名前を付けたキャラです。

縁なつみについては、
「この役目はらき☆すたキャラにさせるわけにはいかなかった」
という理由で仕方なく作ったオリジナルキャラクターです。

それでは、次話でお会いしましょう。龍二でした。

292 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/25(日) 11:09:12 ID:7fzfK701
乙です!ついに副委員長報われるのか!?次回が楽しみです

293 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/31(土) 03:21:24 ID:AQroVDl3
オレも他サイトでらき☆すたの小説書いてるんけど、こなたがオタネタに突っ走るとこを考えるのが難しい…
あとみゆきさんみたいな知性派はもっと書けなくなっちまう…

294 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/31(土) 09:25:36 ID:k0nK6RmV
ここの方が面白い

http://www24.atwiki.jp/rakirowa/pages/1.html

295 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/31(土) 12:28:33 ID:ZhS2ROwY
最近書き込み少ねぇな。
色々他サイトの話題が出てるけど俺は桜藤祭にしか興味ないしな…。

あと殺し合いは好きになれない。

296 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/01/31(土) 15:39:09 ID:BEEuknvR
確かにここんところの勢いは前スレに比べて激減したかな?

職人さん達もいろいろ忙しいのだろうな…

297 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/01(日) 08:06:36 ID:xDFKWlvJ
携帯厨だが、今短編描いてる。



完成したらここに投下する予定から今しばらくお待ち下さいw



いつになるかはわからんが

298 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/01(日) 12:09:49 ID:XVpuWCtb
桜藤祭でしからき☆すたを知らないオレがAmazonで原作を買う予定だからそれまで待ってろ

299 :2438:2009/02/03(火) 10:54:06 ID:C80+EHp1
>>291
2作同時連載すごいですね。
一作書くだけでもひーひー言ってる俺にはとてもじゃないけど無理そうですorz
オリジナルキャラがどう動いてくるのか楽しみです。
期待して続き待ってます。


前回の投稿から丸々一か月経ってしまいましたが『ひかげの花』の続きを投下したいと思います。
なるべく早く上げたいと言っておきながら遅れてしまって申し訳ないです。

では投下します。


300 :ひかげの花:2009/02/03(火) 10:57:43 ID:C80+EHp1
時間というのは早く過ぎ去ってしまえと思うときには憎たらしいほど遅く感じるくせに、時間が足りないとあせっているときには怒涛の勢いで過ぎ去っていく。
あの週末から公開リハーサルまでの日々はまさに練習づけと言うにふさわしい毎日だった。
それでもリハーサル前日にやっと通しの練習を一回やっただけという不安を残す結果になってしまった。

「まあここまできたらやるしかないよね」
「でも不安だよ、一回しか通し稽古してないし…あのシーンも…」

そう、こなたさんとのキスシーンは練習の段階でも飛ばしていてまだ一回もやっていなかった。

「まあそこは舞台の上での雰囲気ってことで。まあなんとかなるよ」

こなたさんはそう言って笑っていた。
俺自身もけっこう楽天的な性格だと自負しているがこなたさんには敵わないかもな…

「けっこう見に来てる人いるね」
「たかが高校生の文化祭の出し物の、しかもリハーサルなのにね」

観客席の様子をのぞき見ると思ったよりも多くの人が見に来ている。
あれ?あれは…
ひかげちゃん…?
観客席の中でもひときわ小さい女の子がしかも最前列に座っていたらいやでも目に入る。
こないだ言ってた通り来てくれたんだ…
そう思うとうれしさが湧きあがるとともに緊張感が嫌でも高まった。

「みなさん、リハーサル開始1分前です。それぞれの配置についてください」

考えて言ったって仕方がない。
こなたさんの言っていたとおりなんとかなるさ…
俺は練習通りにやることをやるだけだ。


301 :ひかげの花:2009/02/03(火) 11:00:21 ID:C80+EHp1
数時間後、舞台の上で俺たちは車座になって座っていた。
場には緊迫した空気が漂っている。
とはいってこれは劇の一場面ではない。

「それではなにか意見のある方はいませんか?」

劇の後の反省会である。

「やっぱりあのシーンが原因だったと思うんだけど」
「うんうん、その前まではすごくうまくいってたよね」
「そうですね。私もそのシーンが原因だと思っていました」
「そうよね、で…○○君…」

「「「なんでキスしなかったの??」」」

「そ、それは…」

そう、つかささんが言ったようにキスシーンまでは順調に進んでいたのだ。
緊張感が功を奏したのか、練習以上にみんなの演技は生き生きとしていた。
だが…キスシーンになろうかという場面、なぜか俺は観客席の最前列を見てしまった。
そしてそこにいたひかげちゃんと目があった。
その瞬間、俺の頭の中は真っ白になってしまった。
キスシーンこそこなたさんのアドリブのおかげでなんとか切り抜けたが、その後はボロボロだった。
俺の集中力は完全に切れてしまい、そのせいで周りのリズムも狂ってしまった。
こうして公開リハーサルは完全な失敗に終わったのだった。

キスシーンのことについて言いよどむ俺に対して、みんなの視線は冷たい。
そしてついにもう一人の当事者であるこなたさんが口を開いた。
それは今までに聞いたことのない、棘のある、きつい口調だった。



302 :ひかげの花:2009/02/03(火) 11:01:41 ID:C80+EHp1
「やっぱり嫌だった…?そんなにやりたくないの?」
「そんなことは…」
「みんな真剣にやってるのに、ちゃんとやってくれなきゃ困るよ!」

場に気まずい空気が流れる。

「帰る…なんかもうどうでもいい」

しばらくの沈黙の後、こなたさんはそう言って立ち去ってしまった。
その後、みゆきさんが「今日は解散しましょう」と言ったことで、みんなはバラバラと帰って行った。
俺はみゆきさんに顔こそ笑顔なもののその内部に貯め込まれた明らかな怒りが読み取れる声で

「責任は取ってもらいますから…」

と脅され、内心恐怖で震えながら帰路についた。

そしてその途中、

「お〜い、○○」

振り返るとひかげちゃんがいた。

「今日はどうしちゃったのよ。途中までいい感じだったのにさ」

俺とひかげちゃんは近くの公園のブランコに二人並んで座っていた。

「いや、途中から急に体調が悪くなっちゃってさ」

とっさに嘘をついた。
まさか小学生相手に本当のことを言うわけにもいかない。


303 :ひかげの花:2009/02/03(火) 11:04:17 ID:C80+EHp1
「嘘でしょ」

いきなりバレた。

「小学生だからって子供扱いしないでよ。あのシーン、本当はキスするはずだったんでしょ?」

そこまでお見通しなのか。
はじめに会ったときからしっかりしている子だとは思っていたが予想以上に鋭いかもしれない。
嘘はつけないな。

「そうだけど…」
「なんでしなかったの?またどうせ直前でへたれたんでしょ?」
「違うよ!」

そう、断じて違う。
いや、半分くらいは当たっているかもしれないけどたぶん違う。
そういうことにしておいてくれ。

「そうじゃなくて、やっぱりキスとかそういうのは劇とかで軽くやっていいもんじゃないって思うんだ」

我ながらかなり恥ずかしいことを言っていると思う。
だけどひかげちゃんは真剣な顔をして聞いてくれた。

「そっか。でもなんでそのことみんなに言わなかったの?」
「いや、なんか恥ずかしいし…」
「恥ずかしくないよ。立派な考え方だと思うよ。それとも私みたいな子供の言うことじゃ信頼ない?」
「そんなことないよ」

必死で否定する。
本心からの思いだった。



304 :ひかげの花:2009/02/03(火) 11:07:26 ID:C80+EHp1
必死で否定する。
本心からの思いだった。

「ありがとう…」

ひかげちゃんはそう言うと俯いて恥ずかしそうに笑った。

「とにかく明日謝ってみるよ」
「うん。きっとこなたさんは分かってくれるよ」

ひかげちゃんにそう言われると急に勇気がわいてきた。
うん、明日ちゃんと謝ろう。

「でも…」
「ん?」
「こなたさんはいいとしてもその委員長の人の方が後々厄介かもね」

そうかもしれない…
俺は先ほどのみゆきさんの威圧感たっぷりの笑顔を思い出して心の中でため息をついた。

そのあと外が暗くなってきたので俺はひかげちゃんを家まで送り届けた。
別れ際、ひかげちゃんが「じゃあね」と言って家に入っていく時、急に立ち止まり振り返って言った。

「さっきの○○、ちょっとだけかっこよかったよ」
「え?」

思いもよらぬ一言にあっけにとられている間にひかげちゃんの姿は見えなくなってしまった。
一人取り残された静かな路地で、自分の心臓がいつもより早く脈打っているのを感じた。


305 :2438:2009/02/03(火) 11:09:37 ID:C80+EHp1
今回は以上です。

次こそは続きを早く上げられるといいなあ。
また気長に待ってもらえるとうれしいです。

306 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/03(火) 19:27:04 ID:LpaZyQ25
こんにちは、かなり前にかがみの家に行くSSを書いた>>247です

今日は節分なので節分ネタを書いたので投下を試みたのですけど…桜籐祭と全く関係ないのですが…やっぱりマズイですかね?

307 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/03(火) 20:46:02 ID:HvNptnGI
ルールとしてはなんだろうけどどうだろう。
人も少ないし俺はいいと思うけど?

308 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/03(火) 21:25:28 ID:CBxiE47S
桜籐祭主人公がでてるなら大丈夫なんじゃないか?


309 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/03(火) 21:41:16 ID:LpaZyQ25
答えてくださったお二方ありがとうございます

桜籐祭の主人公も入れるの忘れてたので今回は遠慮したいと思います;;

310 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/04(水) 00:08:13 ID:SjOC+zhT
>>305
ひかげの花続きキタ―――――゜∀゜―――――!!
公開リハとか上手い具合にひかげを絡める場面作ってるなぁ、と感心
そして>>303の主人公の意見には全面的に同意できるわ
マジでキスさせようとする彼女らにずっと違和感覚えてたんだよなぁ
続き楽しみにしてます、気長に待ちますよ〜

311 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/05(木) 18:00:22 ID:peU2MnGT
wikiの更新ないなぁ
俺編集能力無いから誰かやってくれないかね

312 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/06(金) 01:39:36 ID:mhhzDvca
じゃあこれから投下される作品は僕が編集しますかね。
自分の作品は除いてw

313 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/07(土) 14:47:19 ID:qwfxZmT6
今まで投下されたやつはまとめられないまま忘れ去られていくんだろうか・・・・・・

314 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/07(土) 18:09:35 ID:pIx5oeoP
その辺は任せる。
自分も忘れたくはないけどそういう時間はないし…。

あと自分の作品も書かないと、だしね。
だれか他に編集能力ある人いないかなぁ…。

暇があればあとめときます。

315 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/07(土) 21:05:21 ID:bU14wb7I
まとめwikiに管理人さんはいないのかな?

前スレに投下されたやつとか、どうやってまとめればいいか分からん…
読み返したいやつとかあるんだけどな…

「管理人さん=まとめてくれる人」って訳じゃないのかな?

316 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/07(土) 22:21:25 ID:pIx5oeoP
管理人さんがいないみたいだね…。
Wikiの編集ならやり方は調べればでるし、
意外と簡単だったりするけど…。

読み返したいやつ、言ってくれればまとめるよ。
…前スレのURL忘れたけど。

317 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/07(土) 22:23:03 ID:pIx5oeoP
と、前スレは>>1にあるんだった。
早とちりスマソ。

318 :1-668:2009/02/07(土) 23:47:23 ID:LK6C98mZ
…戻ってきてもいいですか?
長くバックれこいてた身で恐縮ではあるんですが…
前に落としてたやまとssは詰まりっぱなしだけど、短編は
投下して行けると思うので…

…願わくば、何卒。

319 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/08(日) 01:28:24 ID:OMyoeFDq
もちろんです!嬉しいですよ戻ってきてもらって!

320 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/08(日) 10:10:48 ID:jVJzj6tv
>>316

お願い出来ますか?
基本的に前スレ、現行スレを含め、まとめられて無いやつ読みたいです。
大変なら無理にとは言いません。出来ればでお願いします。

>>318

大歓迎ですよ。書いてくれる方が増えるのは嬉しい限りですから。

321 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/08(日) 23:11:35 ID:qs0JMgSi
すみません。前スレのものもまとめたかったのですが、
前スレは過去ログいきになってました…。
見る方法がわからないので、前スレはムリです。ごめんなさい。

ですが、現行スレから始まった連載物、短編(僕の以外)
をまとめていこうと思います。
失敗するかもですが、出来れば責めないで下さい。(汗

322 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/08(日) 23:42:37 ID:TmfyH1aM
過去スレってそれぞれ幾つまで逝ってる?
ウチでログあるのは
初代スレ…1001
2話目…778
3話目…816
4話目…812
までなんだが。
スレ容量の限界で大体この辺で落ちてると思うんだけどね。

323 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/08(日) 23:51:49 ID:VVGY9iPk
初代::1001(442KB)
2話目:888(500KB)
3話目:816(500KB)
4話目:812(500KB)

現行(5話目):322(198KB)

324 :龍二:2009/02/09(月) 19:38:01 ID:o0uqDHfV
どうも、SS投稿3週間ぶりの龍二です。
>>321で言いましたとおり、連載物や短編はまとめますが、
僕自身が自分の作品をまとめるのは自重しておきます。

そして、昨日、今日にかけてまとめて下さった方、乙です。
もしかしたら僕自身忙しくてまとめられない可能性があるので、
これからもよろしければ、おねがいします。

さて、今回投下させて頂きますのは、
「光る世界を君に。」です。

>>282の「*」に不快な気分を持たれた方はスルーをお勧めします。
それでは、しばらくのあいだ、よろしくお願いします。

325 :龍二(光る世界を君に。):2009/02/09(月) 19:39:37 ID:o0uqDHfV
「何か用?翔太。」

「…じ、……じつは…。」

なんだなんだ、重い雰囲気かもしだしちゃってるな。

「もしかして、オレはこのままお前に告白でもされるのかな?」

「いや!違うよ。…あ、いや、そうなのかも。」

……は?なにを言っているんだ彼は。軽く頭でもぶつけたのだろうか?

「…、好きだ。」

「へ?」

「好きだ、好きなんだ!!……みゆきさんの事が!!」

パクッ、とオレは隠し持っていたピコピコハンマーで翔太の頭を打つ。

「なぜそんなことをオレに言う必要があるのだ。」

「それは…、その、なんだ。」

何回もオレにコレを伝えたくて練習したんだろうな、と思った。
練習すればするほど言葉はいいにくくなる。それが重大な事ならなおさらだ。

326 :龍二(光る世界を君に。):2009/02/09(月) 19:40:12 ID:o0uqDHfV
というか、そんなヒマがあるんだったら、さっさとみゆきさんに思いを伝えろよ、と言いたい。
早いトコ、「告って!ミスって!おーまいがっ!!」ってなってくればいいものを。

「て、手伝ってくれないか?……あのな、影人!お、オレ!
今日こそ、みゆきさんに告白したいんだ。」

……はい?

オレは耳を疑った。

そんな重要なこと、もっと信用できるヤツに頼めよ、と。
まず転校したてのヤツにそんなこと頼むヤツがいるかか?と。
というかオレ、キミとはそこまで話したことなかったよね?と。

「頼れるのは影人だけなんだ!頼む!」

「お前…。友達本当にいるのか?」

「いるよ!そりゃあもう!でもこういう事を頼めるのは…!!」

教室の角っこ。後ろではみゆきさんがこなたさん達と弁当を食べに行こうと準備をしている。
すると、今朝の二人の優しい雰囲気が脳裏によみがえった。

「……いいよ。協力する。でもさ、一体何をすればいいの?」

「えっとな…。」

327 :龍二(光る世界を君に。):2009/02/09(月) 19:41:10 ID:o0uqDHfV
……全く、勇気がないにも程があるというものだ。
放課後の屋上に呼び出す程度の事、自分でなんとかできるだろうに。

けれど、オレの頭には翔太の言葉が浮かんでいた。

『頼れるのは影人だけなんだ!頼む!』

沢山、クラスメートがいて、そしてクラスをまとめる副委員長なのだ。
慕われているだろうし、友達がいないなんてまずありえないだろう。

そんな中で、転校したばかりのオレを選んでくれた。
それが、たまらなく嬉しかった。

「みゆきさ〜ん。」

オレはいつもの調子でみゆきさんに話しかける。

「はい?なんでしょう、影人さん。」

「翔太が『みゆき殿へ。屋上にて待つ。赤松より』だとさ。」

「ほぉ…。それはつまり委員長の座を賭けての決闘というわけですね…。」

ほら、やっぱりだ。オレは何度も確認した。
こんな果たし状チックな伝言で本当にいいのか、と。

328 :龍二(光る世界を君に。):2009/02/09(月) 19:41:39 ID:o0uqDHfV
翔太は『率直に言いたいことを伝えたほうがわかりやすいハズ』と
なかなかに事をメチャクチャにしてくれそうな推測をした。

「なんて、冗談ですよ。翔太さんが屋上でまってるんですね?」

そういうと、みゆきさんはこちらにペコリ、と小さく礼をすると、
屋上に向かって歩いていった。

スマン、翔太。お前が正しかった。
今、みゆきさん達とオレがすごく仲がいいとしても、
3年間ずっとあの子の事を見てたヤツの方が、あの子の事はよく知ってるよな。

……うまく、いくといいな。……アイツ…。

オレは家に帰ると、アイツがみゆきさんと仲良くやっている情景を
思い浮かべながら、微笑みながら眠りに落ちた。

副委員長の恋、か。相手は委員長。…いまどき珍しいくらいの純愛だな。
みんな、きっとビックリするだろうな。
いきなりみゆきさんに彼氏ができてるなんて知ったら。

329 :龍二(光る世界を君に。):2009/02/09(月) 19:42:49 ID:o0uqDHfV
「おはようございます。」

今日も早起きしたオレは、先生達に挨拶を交わす。
そして、オレは早々と教室へ向かった。結果を聞くためである。

「おはよ〜、翔t……。なっ……どした、翔太。」

そこには抜け殻のような顔をした翔太がたたずんていた。
ってか、そこ、オレの席なんだがな。それにしても…。

「なんだ、みゆきさんと一緒には来なかったの?
せっかく付き合い始めたんだし、登下校を共にするくらいは…。」

「影人…。」

「ん?」

「ふられた。」

「は?」

「ごめんなさいって。」

「嘘だろ?」

「ほんと。」

「ほんとに?」

「ほんと。」

330 :龍二(光る世界を君に。):2009/02/09(月) 19:44:17 ID:o0uqDHfV
「……いや!だって、昨日の朝だってあんなにいいムードだったじゃん!?
何があった、翔太!アレは確実にフラグどころかウェディングエンド確定だったし!?」

「他に…。好きな人がいるって…。ずっと前から好きなんだって…。」

意外だ。

正直いって意外だ。

みゆきさんがずっと前から好きな人がいただなんて。

そしてそれが副委員長である翔太じゃないだなんて。

「な、なぁ…。翔太。」

とにかく、オレはフォローを入れようとする。
このままじゃ、コイツ死にかねない。

…などと思っていると、いきなり翔太は顔をあげ、
オレに拳を突き出す。その拳は親指を立て、GOODサインを作っていた。

331 :龍二(光る世界を君に。):2009/02/09(月) 19:45:05 ID:o0uqDHfV
「次は影人の番だ。当たって砕けてもいいじゃないか。
そんときは、仲間だ。もし成功しても、心から祝ってやる。」

まさか、翔太は自分が振られたというのに、
告白できないオレの事を先に心配しているのか…?

「どちらかというと仲間が欲しいだけ。」

「…おい。」

「とにかく、僕と同じ方法じゃなくてもいい。人の失敗で学べ。
多分、僕はあせりすぎたんだ。だから僕もまだあきらめない。
その前に、影人の成功をみて、それで算出した方法で勝利を掴みたいのさ。」

……それは『オレが成功した方法』を盗み取りしたいだけじゃないのか?
別にオレはそれでもかまわないのだが、一番の問題は…。

「なんでいきなり告レ、かなぁ。心の準備ってのがまだ…。
というか憧れのままでよかったんだけどさ?告白して振られるよりかは、
このままの状況のほうがオレにとっては嬉しいし。」

「ヘタレ。」

「悪かったな。」

告白するかしないかなど、オレに選ぶ権利があるはずだ。
好きなら告れってどこの中学生だよ。

332 :龍二(光る世界を君に。):2009/02/09(月) 19:45:25 ID:o0uqDHfV
「まぁ……。」

コン、と突き出された翔太の拳に拳をぶつける。

「このままでも変わりはしないだろうな。
……でも、オレはまだ縁と話したことはあまりないんだ。
ちょっとくらい様子見をして、だな。」

すると翔太は笑みを作り、「お前も頑張れよ」といいたいのか、
二度うなずく。それに乗って俺もうなずいた。

「じゃあ僕も、もうひとつの愛を成功させてみせるよ!!
まっててください!かがみさ〜〜〜んッッ!」

か、かがみさんって…。みゆきさんはどうなった?
あきらめないって……。あ、そうか。みゆきさんをじゃなくて、恋をか。

アイツの立ち直りが早かったのはコレが理由か。
こりゃかがみさんにも振られたらオシマイだな、アイツ。

とにかく、オレの席をのっとっていた翔太は走り去ったので、
オレは席に座って軽く寝ることにした。何せあと1時間はあるのだから。

「か、かがみさん!?いつからいたんですか〜〜!?」

翔太の叫び声が廊下から聞こえてきたが、気にしない事にしておいた。

333 :龍二(光る世界を君に。):2009/02/09(月) 19:53:59 ID:o0uqDHfV
今回は以上です。

翔太君、この小説ではマジメでありながらメッチャ元気になってます。
元気というか単純?まぁそれはいいとして。

この作品もそろそろまとめを作ろうかと思います。
あ、Wikiじゃなくて他サイトのアレですよ?w

Wikiでもいいのですが、自分の作品をまとめ、
自分の作品でWikiのスペースを減らすというのはどこか気が引けて…。


P.S.「この作品について」
ちょっと暴力的なシーンが含まれるかもしれません。
ドロドロの恋愛関係?なんかイヤですね。

なんだかんだで性描写(18禁)を含みそうなので、
そのときは直接投下は避けます。

……18歳になってもないのに18禁を書く僕って…。

334 :322:2009/02/09(月) 20:48:40 ID:naGaF2AI
>>323
dクス。…ってウチも2話目は888まであったわスマンw
ギコナビのスレ一覧の表示が違ってるから勘違いした(汗)。

昨日あたりからうpしてる人もいるようなんで、こちらも編集方法見て何とかしてみよう。

335 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/10(火) 06:18:37 ID:CsiNZgMA
乙です!それにしてもみゆきさんの好きな人って一体…

336 :龍二:2009/02/10(火) 21:34:55 ID:uSbXSoRa
どうも、木川 龍二です!
「光る世界を君に。」は実は結構先まであらかじめ
書いてあったり。なので今日も続きを投稿させていただきます。

さて、今回投下させて頂きますのは、
「光る世界を君に。」です。

>>282の「*」に不快な気分を持たれた方はスルーをお勧めします。
それでは、しばらくのあいだ、よろしくお願いします。

337 :龍二:2009/02/10(火) 21:35:57 ID:uSbXSoRa
…しかし、どうしたものだろう。実際ながら、オレには翔太みたいに
告白する勇気などない。いや、翔太もなかったんだろうが、
アイツはそれに打ち勝った。オレじゃあ勝てる気は全くしない。

「わかるか?だから思い込みというものは…。」

ひかる先生の授業だというのに、オレは告白の事が頭から離れなかった。
どうすれば的確に思いを伝えられる?というか、
話したこともそこまでないような男に告白されてOKなど出すだろうか?
むしろOKを出す方が、遊び人だな、なんて思ってオレの中で印象を悪くしてしまう。

オレは、承諾されたいのか?それとも、断られたいのか?
……自分で自分がよくわからなかった。

「…で、この箱の中には猫が…。さて、光乃!何匹いることになると思う?」

「え、うぇ!?」

しまった。完全に聞いてなかった。
しかし、焦るな。オレ。そうだ。KOOLになれ。

338 :龍二:2009/02/10(火) 21:36:55 ID:uSbXSoRa
あの箱からは猫が入っているような気配はしない。泣き声もしないではないか。
しかし、何匹入っているかと質問することによって一匹以上という答えに誘導させている。
…ということは、コレは罠だ!ボクを陥れるためにメロが仕組んだ罠だ!!ならば答えはッ!

「0匹だあぁっ!!」

「ちっがーうッ!!」

ひかる先生からチョークが三本一斉にすさまじい速さで飛んでくる。
というか、飛行してくる。……ふぅ、負けたよ。先生。

スコーンッ!!

想像以上にすさまじい音を奏でたチョークは粉と散り、
オレの視界がグラッとずれ、オレはその場に倒れこむ。

「ま、まさか…。チョークでこの威力だと……?」

「だ、大丈夫か光乃!?予想以上に当たりが良すぎて…。」

「ナイスパンチだったぜ…?先生。」

「わ、私はパンチなんかしてないぞ!?本当に大丈夫か!?
ちょ、手でグッドサインを作りながら倒れるな!どこのターミネーターだ!
じ、自習だ!お前達、今日は自習!私は光乃を保健室に連れて行ってくる!!」

ひかる先生の力ではオレをおぶるのはムリだったようで、
気を失ったオレは先生に引きずられて行くこととなった。

339 :龍二:2009/02/10(火) 21:38:05 ID:uSbXSoRa
「なぁ、先生。」

「ん?」

保健室で頭を冷やしているオレは、看病してくれている
ひかる先生に語りかけた。

「…先生は、恋って、したことある?」

「…ん〜。」

先生は少し考えるが、あっさりと答える。

「あるぞ。」

「誰にです?」

「聞くなよ!…といいたいところだが、結構バレてるしな。
広がるのも時間のうちだし、教えておいてやるか。」

コホン、と先生が咳払いをすると、先生はそこで
お茶を入れているふゆき先生を指差す。

340 :龍二:2009/02/10(火) 21:42:01 ID:uSbXSoRa
変だ。なんて断言できる空気はそこになかった。
普通は変なんだろうけど、なぜかこの二人を見ていると
変だなんて感覚が全く生まれて来なかった。

よくわからない。わからないけど、全く変じゃない。
言葉にできない、不思議な感じ。まるで普通に男の人と女の人が愛し合うように。
…絆?友情?いや、多分それ以上の何か…。

よくわからないまま、俺は思った事をそのまま口にした。

「変なんかじゃ、ないと思いますよ。とてもお似合いです。」

「まさか、それが言いたくてそんな野暮なこと聞いたのか?」

「いえ、そうではなく…。先生。
先生はふゆき先生に告白するとき、
どんな感じで告白しました?教えてください。」

すると先生は渋った顔をしてうつむき、腕を組む。
そして困った雰囲気を出しながら先生は呟いた。

「恋愛相談、か…。私の一番の苦手分野だ。」

341 :龍二:2009/02/11(水) 00:54:45 ID:4KHFx4Q2
今回は以上です。
わけあって終了宣言が遅れました。

忘れてたとかじゃないんだからね!?
いや、ホント。ホント……ごめんなさい。忘れてました。

一応、もう一度書いて置きますが、これは主人公×縁なつみではなく、
主人公×桜庭ひかるです。オリキャラとくっつけるのは気が引ける…。

主人公の名前がひらがなじゃないのが自分で少し不満だったり。
よければ脳内変換しちゃって下さい。それでは、龍二でした。

ちなみに、名前に作品名を書くのを忘れてしまいました。すみません。

342 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/11(水) 01:04:11 ID:PFgk0+kc
GJ!
しかしKOOLってw
全然COOLになれてないw

343 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/12(木) 01:27:31 ID:Gm3DHrle
オリジナルになりますがストーリーを作りました!
投下していいですか?

344 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/12(木) 02:34:58 ID:ClfXQGH1
どうぞ!

345 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/12(木) 11:17:10 ID:Gm3DHrle
>>343です
では投下させていただきます!

346 :SEI:2009/02/12(木) 11:45:28 ID:Gm3DHrle
コンプレックス・・・
人間必ず一つや二つは持っているものだ
先生「おいこら、身体測定やるからしっかり並べ」

ある人は自分の外見に。ある人は自分の性格に。
この俺、古橋篤志もその一人だ。
先生「次、古橋」
俺のコンプレックス、そうそれは・・・

先生「古橋・・・160cm」
低い身長だ・・・

347 :SEI:2009/02/12(木) 12:05:04 ID:Gm3DHrle
俺はいま、自分の身長に絶望している。
「・・・また伸びてなかった・・・」
現在高校3年生。中学2年の頃から身長はストップしてしまっていた。
「まずい・・・1ミリも伸びてなかった・・・」

「あ〜つし!」
ばっちーーーん!!背中に走る衝撃+激痛。
こんな痛い呼び方するのは一人しかいない。
小学校からの幼なじみ・・・

「日下部!もっと普通に呼び止めろ!!」
みさお「いいじゃあん、あたしらの仲だろう」
あやの「みさちゃん。かなり痛そうだったわよ・・・」
みさお「そうか?普通に叩いたんだけど」

あれで普通だと!?一瞬口から魂が抜け出たぞ!

「で、俺になんか用?」
みさお「あぁそうだった。あっつー(俺のあだ名)、背伸びた?」

348 :SEI:2009/02/12(木) 12:21:40 ID:Gm3DHrle
このやろー、知ってて聞いてるのか?伸びてないのを!
「伸びてなかった。160cmのまま」
日下部「へっへ〜ん。あたしは少し伸びてたよ」
「・・・・・なに?」
日下部「身長162cmだったぜ!」

親指をグッと立てているみさお。
なんだろう、あの親指を折ってしまいたい衝動にかられた。

ショック。あまりにもショック。まさかみさおより低いなんて。
「ご、ごめん。俺、ちょっと用があるから・・・」
ショックを隠しきれない俺は、自分のクラスへ戻ることにした。

349 :SEI:2009/02/12(木) 12:24:33 ID:Gm3DHrle
今回はここまでです。
ちなみに主人公の身長は実際の僕の身長です。
では、失礼します

350 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/12(木) 15:10:53 ID:LThA4Avj
乙です!

351 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/13(金) 19:14:58 ID:+//hSts9
まとめ更新されてたな
純愛シリーズだけだったけど

>>349
スレ違いな気もするが贅沢は言いません


352 :霧波:2009/02/14(土) 23:30:10 ID:HePwRyv2
お久しぶりです、霧波です。

バレンタインものを書いてるんですが今日中に出来上がりそうもないです(T_T)

後日になってしまいますが出来上がり次第投下してもよかですか?

353 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/15(日) 00:48:49 ID:n23/gwge
>>352
ダメなんていうヤツは多分このスレにはいないんだぜ
完成待ってます

354 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/15(日) 02:23:36 ID:d7CjaJq0
>>353
そんなコト言うと、言ってみたくなるのが人情wwwww


言うだけならタダだから言うw「ダメだ」



それはさておき。
ゆっくりと文章の推敲するヨロシ

355 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/15(日) 02:57:04 ID:sEIvXI4/
>>352 駄目だ。どんなに良い作品を作ったのだとしても、作った本人が体調不良で倒れたりしたら元も子もないからな。ちゃんと落ち着いてから投稿した方がいい 別に気にしているわけではないんだが

356 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/15(日) 02:58:43 ID:0Sebqyep
開国してくださいよ〜って言うペリーに
めっちゃ男らしい声でボディビルが「ダメだ」
って言うフラッシュ思い出した。どうでもいいけど。

SSが増えるのはすごくいいことだぜ!
期待してます。

357 :通りすがりの仮面ラ○ダーマニア:2009/02/17(火) 19:16:42 ID:/RaCio5i
初デス。発売からもう一年以上。続編の予兆無し(涙)。けれど望みは棄ててません!
閑話休題。『桜藤祭のクロスができるスレ』って知ってる方いませんか?
『らき☆すたクロススレ』で、「スレ違いだ」と不評を呼びまして。(9割以上同一人物でしたが)
長文スンマソ(謝)

358 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/17(火) 22:01:03 ID:QRFQUZDo
そういや昔このスレで桜藤祭とハルヒのクロス作品投下した人がいたな。
その人は直ぐに違うスレに移ってたみたいだから
ここはクロスオーバーものは投下しちゃ駄目なんじゃない?

359 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/17(火) 22:05:52 ID:q//Al1S4
ここはあくまでらきすたのスレだからな クロスはダメだろ

360 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/17(火) 22:11:10 ID:JQwKX++H
>>358
適した過疎スレがpinkのほうにあって、そっちに誘導されたってだけみたいだけど?
それに自主的に退いてるだけで、割と許容されていた(もちろん、内容が良ければ、の話)。

361 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/18(水) 14:39:23 ID:rN0J5ZD1
昔に比べたら職人も減ったなぁ

362 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/18(水) 14:44:03 ID:iRkHFpza
クロスさせるなら、vipがいいんじゃね?
自分でスレ立てして、投下する。



ただ、ながらは嫌われる傾向があるので、やるなら書き溜めしてからの方がいいな

363 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/23(月) 08:56:15 ID:l04pjkMr
期待age

364 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/27(金) 23:24:51 ID:V/MkQyPA
もう人がいないな
このスレも時間の問題か

365 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/27(金) 23:37:33 ID:Q2vPVR0o
しかし本当にヤバいな・・

366 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/28(土) 00:40:21 ID:4D0VFmIJ
期待age まとめを更新しようとする人もSSを描こうとする人もいなくなってしまったからな

367 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/28(土) 01:54:33 ID:j/O9jb4u
もう一つの桜藤祭のスレはボチボチなのにな・・・

368 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/28(土) 18:37:43 ID:FHmTrySy
アイ○スにハマって途中で止まってる作品……さっさと完結させて投下すっかな……



まぁ気長に待ってくれw9割方は書き上がってるから

369 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/28(土) 21:25:08 ID:4D0VFmIJ
待ってるよ 期待age

370 :龍二:2009/02/28(土) 23:35:00 ID:pdA7Wk30
受験戦争であまり更新できませんが、
僕はまだまだやりますよっ!

……新しい神が舞い降りるまでの繋ぎですが。

371 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/28(土) 23:42:17 ID:4D0VFmIJ
自分からしたらあなたも十分神なんですがね

372 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/02/28(土) 23:43:59 ID:O1cqEUhq
つかさと結婚(>_<) http://mocodo.ddo.jp/i/mova/

373 :2438:2009/03/03(火) 22:13:36 ID:+fJ+8fVm
みなさん、お久しぶりです。

『ひかげの花』の続きを投下します。

374 :ひかげの花:2009/03/03(火) 22:16:12 ID:+fJ+8fVm
次の日の昼休み、俺は屋上にいた。

「………」
「………」

きまずい…

謝らなきゃいけないと思いつつもふんぎりのつかず、どうしようか迷っているところにつかささんとみゆきさんの作戦で俺とこなたさんは二人きりで屋上で昼飯を食べることになったのだった。

こなたさんはまだ昨日のことを怒っているようで、自分からは口を開こうとしない。
俺の方から謝らなきゃ…とは思っても、うまくきっかけがつかめなかった。

「なにか…」
「え?」
「何か話があるんじゃないの?黙ってちゃ何も伝わらないよ」

なんでみんなに言わなかったの?…
ひかげちゃんに昨日言われた言葉が頭をよぎった。
そうか…言葉にしなくちゃ伝わらないよな…
俺は昨日みんなに問い詰められたとき、本当の理由が恥ずかしくて何も言えなかった。
俺からすれば、真剣に考えて、キスをしなかったとしてもそれを伝えなければ、みんなからすれば何も考えていないのと変わらない。
こなたさんをはじめとしたみんなが怒るのは当然のことだった。


375 :ひかげの花:2009/03/03(火) 22:17:40 ID:+fJ+8fVm
俺は意を決して、昨日ひかげちゃんに言った言葉を、こなたさんに伝える。
こなたさんはしばらく黙った後

「そっか…」

と言った。

「まあそういうことなら○○君の意志を尊重するしかないね」
「ありがとう」
「でも私たちも真剣に劇のことを考えていたんであって、決して軽い気持ちでやってたわけじゃないからね」
「うん、分かってるよ」

分かってる…
真剣に考えていたからこそ俺の態度に対して真剣に怒ったのだ。
それに気づいたとき、俺は本気でこの劇を成功させたいと思った。
本気になって劇に取り組んでいるみんなと一緒に、最高の舞台を完成させたいと思ったのだ。

こなたさんと俺が仲直りした後、雨降って地固まるというべきか、クラスの雰囲気はより一層良くなった。
それからの時間は、桜藤祭の準備と劇の練習に追われ、本当にあっという間に過ぎて行った。
今までは転校してきたばかりということで遠慮しがちだった俺も積極的に劇の演出や演技などに対して意見していった。
そしていよいよ本番の前日になった。


376 :ひかげの花:2009/03/03(火) 22:18:31 ID:+fJ+8fVm
「今日までみなさん練習お疲れ様でした。今日はゆっくり休んで明日の本番に備えてください」

「いよいよ明日だねー」
「そだね、なんとか準備も間に合いそうでよかったよ〜」
「つかさはよく頑張ったわよ。○○君も私の代役、予想以上によくやってくれて助かったわ」
「あれ〜、かがみ。いつもは○○君に対して結構厳しいのに、今日は優しいねー。デレモードなのかな〜」
「ば、そ、そんなことないわよ!」

いつも通りこなたさんにかがみさんが突っ込む。
この数日間ですっかり見慣れた光景になったことでクラスになじんだんだなという実感がもてた。
そんなことを感じていると廊下側からみゆきさんの声がした。

「○○さんにお客さんですよ」

誰だろう?俺を訪ねてくる人に心当たりはなかった。
みゆきさんに呼ばれて廊下に出ると、そこにはひかげちゃんが立っていた。


377 :2438:2009/03/03(火) 22:33:36 ID:+fJ+8fVm
今回は以上です。

早く戻ってきたいと思いながら、投下が月1ペース…しかも今回短いorz
待ってくださっている方(いればですが)に申し訳ないです。

次回こそは少なくとも今月中にあげたいなぁ(願望)

感想、意見、批判などあったらお願いします。

では!



378 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/03/03(火) 22:59:27 ID:i1fObHgm
乙です!待ってましたよ。やばい嬉しすぎて涙が…

379 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/03/03(火) 23:54:12 ID:mfQihA1s
乙です!

今日22時ごろ、今日がひな祭りだと気付き、ひな祭りネタを二時間で作ってみました

このスレで2作目ですが…投下しようと思います

380 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/03/04(水) 00:11:14 ID:iRvdwn3N
「ねぇ、こなたさん……なんで俺はこんな格好をさせられてるんだ?」

「まぁまぁ、いいじゃないか。似合ってるんだし」

「とりあえず理由を説明してくれ」

俺は放課後こなたさん達にいきなり体育館に連れてこられ、なぜか和服を着せられてる。
皆は俺の姿を見て笑ったり、まじまじと見たりと十人十色だ。

「え〜とね。やっと受験も終わった事だし、何か思い出になることをしたくて…」

つかささんが困ったように笑いながら俺の質問に答える。
あまり答えになってないが…

「それで…この服装の意味は?」

俺は少し大げさに両手を広げ、和服を皆に見せるように強調した

「アンタ…今日はひな祭りでしょ?」

かがみさんが「ハァ…」とため息をつきながら俺を見る

381 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/03/04(水) 00:12:38 ID:iRvdwn3N
「あ〜なるほど。すっかり忘れてたよ。でもこんなことしていいの?」

そう言われてみれば…と思った。
それなら自分の目の前にある大きな階段状の雛壇を見ても納得できる。

「先生にはちゃんと許可をとってあるので大丈夫ですよ」

みゆきさんが顔に右手を添えにっこりと微笑んだ。
さすがそういういうところには抜かりがないな。

「いやぁ、でも〇〇君の和服似合ってるねぇ。一部には萌え要素だよ?」

「ホントっすよ。これは後でネタにしますね」

「さすがひよりんデス、楽しみデスネ」

「勘弁してくれ…」

相変わらずこなたさん、ひよりちゃん、パティちゃんはろくでもない感想を述べてくれる。

「似合ってるのかなぁ…?」

3人に誉められて悪い気はしなかったが、どうも動きづらいし服がブカブカで立ってるだけでも疲れる。

「いえ、本当に凄く似合ってて格好いいですよ。ね、みなみちゃん?」

「うん…。先輩…とても似合ってます」

「あ、ありがとう。2人とも」

382 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/03/04(水) 00:14:10 ID:iRvdwn3N
ゆたかちゃんは少しモジモジしながら、みなみちゃんは少し目を伏せながら俺の事を誉めてくれた。
少し、気恥ずかしいが素直に嬉しかった。

「〇〇〜。何にやけてんだってヴァ」

ドンッ

「うわっとっ」

「あはは、みさちゃんたら…」

ゆたかちゃんとみなみちゃんの方を見ていたら、突然横からどつかれたので何かと思いその方向をみると、みさおさんとあやのさんがいた。
多分どついたのはみさおさんだろう

「ったく…この服装だとすぐに転びそうになるんだからな…」

一度足元を確認し、しっかりと地に足をつける

「ほ〜。そうなのか、面白そうだな。」

ヤバイ…と気付いた時にはもう遅かった。

ドンッ

みさおさんはニヤリと笑うとにまたどついたのだ。

最初は踏張れたがやはり馴れないせいもあり、俺の身体はどんどん傾いていく。

383 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/03/04(水) 00:16:15 ID:iRvdwn3N
ポスッ

ん…?
転んだと思ったのだが、身体止まって何か柔らかいものに支えられている。

俺はそれを支えにして立ち上がりその方向を見た。

「こんにちは。先輩…」

「永森さん…」

転びそうになった俺を支えてくれたのは永森さんだ。

永森さんはあれから桜籐祭の記憶を全てなくしてしまったが、八坂さんの紹介で俺達はまた仲良くなったのだ。

「さっきはありがとね。そういえば八坂さんは?」

俺は辺りを見回すが八坂さんはいない。

「こうは、原稿を上げなきゃって先に帰りました。それで私が代わりにここに…」

永森さんは少し顔をしかめて答えた。

「あらら…それは災難だったね…でも無理しないで帰ってもいいんだよ?」

親切のつもりで言ったのだが、永森さんは少し目を伏せて


384 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/03/04(水) 00:17:10 ID:iRvdwn3N
「大丈夫ですよ。私、少しでも…先輩と一緒に…」

と聞こえるか聞こえないかの声でつぶやいてまた目を上げた。

「え〜、なんだかんだで皆勢揃いなんだね」

俺は桜籐祭を共にした仲間が久しぶりに集まったことの嬉しさで、笑顔になりながら皆を見回した。
受験が忙しくて、桜籐祭後はいつもの4人以外とは一緒にいる機会がほとんどなかったし。


「そうね、それじゃ皆揃った事だしそろそろはじめよっか〜」

かがみさんが賑やかな皆を手拍子でなだめ、言った。

「待ってましたぁ!」

こなたさんが我先にと叫び、皆がそれに続いて拍手した。

しかし、俺は全く話に付いていけない。

「えっと…これから何を始めるの?」

話の腰を折らないように俺はつかささんにこっそり尋ねた。


385 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/03/04(水) 00:18:10 ID:iRvdwn3N
「〇〇君にはまだ話してなかったね。これから女の子はくじ引きで雛壇の場所を決めるの。もちろん男雛は〇〇君役」

なるほど、俺が呼ばれたのはそのためか。
ただの人数合わせか…

いつの間にかつかささんも皆の輪の中にまざっている。

「さて、どうしようか」

役とやらが決まるまで俺は暇なので少し遠めに皆を見ていた。

不思議に思ったことは、皆1人ずつくじを引いているのだが、やけに1人1人が長い。
まるで何か強いお願いをしているみたいだった。

でも、あやのさんだけはやけに短かったな…

「じゃあ、皆いっせ〜のせでくじを見るわよ」

皆が引き終わるとかがみさんが皆を促した

「いくわよ、いっせ〜の!」

386 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/03/04(水) 00:19:57 ID:iRvdwn3N
ーーーーーーーーーーーー


「うぅ、ツイてないぜ〜。一番下かよ〜」

「まぁまぁ、みさちゃん。私もそうなんだし」

「今日は朝の運勢が悪かったんだってヴァ…」

下を見ると、みさおさんの愚痴をあやのさんが聞いている。
どうやらみさおさんが左大臣であやのさんが右大臣のようだ。

「くぅっ、悔しいっす!」

「わたしも残念でしたネ」

「あわわ、ちょっと運がなかったなぁ…」

「残念…」

「今回は仕方ありませんね…」

みさおさん達の上には、ひよりちゃん、パティちゃん、ゆたかちゃん、みなみちゃん、みゆきさんがいる。

皆残念そうな顔をしているが、どの場所がよかったのだろうか?


387 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/03/04(水) 00:21:18 ID:iRvdwn3N
この場合だと
ひよりちゃんが太鼓
パティちゃんが大皮
ゆたかちゃんが小太鼓
みなみちゃんが笛
みゆきさんが謡
だろう…

「ん〜…近かったのに残念だなぁ…」

「次は、あの場所になれるといいな…」

「う〜。あと少しだったのになぁ」

俺のすぐ下にこなたさん、かがみさん、つかささんがいる。
3人とも上を向き、俺の方を向いて少し不満な顔をしている。

「俺…何かしたっけ…」

覚えのない行動を必死になって考えたが、隣の子の明るい声により思考を遮られた。



388 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/03/04(水) 00:25:22 ID:iRvdwn3N
「先輩っ!」

隣を見ると永森さんが満面の笑みを俺に向けてくれた。
桜籐祭にも、これまで話していたときも見たことのない笑顔だ。
その笑顔は誰にもない魅力があり、正直面食らってしまった。

「先輩、どうしたんですか…?顔赤いですよ…?」

「あ、あはは。大丈夫だよ」

不思議と心臓が高鳴る。
永森さんを直視できない。
なんだろう…?

この気持ちは、今はうまくは表せないが、いつか自分で表現できる日がきっとくるだろう。


でも、この後俺は黒井先生が雛壇の写真を撮るまで、永森さんとうまく話せなかった。

写真を撮り終わり、帰ってる間、俺は上を見上げ満天の星に向かって呟いた


「卒業前にいい思い出も作れた…あと、自分の気持ちを近い内にしっかり伝えよう…君に…」


ここまでです
最後の方は急いでて適当な感じがしました、すみません

二時間で書いたので誤字脱字があるかもしれませんが…

感想もできればお願いします

389 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/03/04(水) 00:58:37 ID:Gx2jYfEm
お二方GJ!今回も楽しく読ませていただきました!

390 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/03/04(水) 08:36:06 ID:MpqIwxC7
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 やまと!やまと!
 ⊂彡


391 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/03/04(水) 21:43:48 ID:wRCPskCQ
GJ!やまとが眩しすぎるぜ!

392 :2−14:2009/03/06(金) 22:49:44 ID:tVijnrVr
皆さん、覚えてらっしゃるでしょうか?
前スレで『○○side〜』というタイトルで書いていた者です。
前回書いてから3カ月近くたってしまいましたが、続きを投下したいと思います。

「かがみside〜ラキレボ編』『幕間編』と来て『らきメモ編』の第1話になります〜

393 :かがみside〜らきメモ編:2009/03/06(金) 22:51:31 ID:tVijnrVr
「こなちゃん、おめでと〜!」
 「つかさ、ありがとう」
 そんな光景を見ながら、私はとりあえずホッとしていた。
 今日は、こなたと祐一くんの受験結果の発表日。
 2人共、一度失敗してるからどうなるかを心配していたけど・・・
 (こなたは合格と・・・後は)
 「後は、祐一さんだけですね」
 みゆきが心配そうな声で言う。
 「もう戻ってきてもいい頃なんだけどね〜」
 つかさも不安そうな様子を見せる。
 2人が合格出来たら、そのまま遊びに行けるように私達は学園に来ていた。
 「大丈夫でしょう?私とみゆきが付きっきりで勉強教えたんだし」
 それに、祐一くんも必死に勉強していた。
 その努力は、私が一番よく知っている。
 「でも、かがみはスパルタだったよね〜最後の3日間とか本気で死ぬかと・・・」
 「仕方ないでしょ!アンタ達は、それぐらいやらないと、合格出来るかどうか怪しかったし」
 最後の3日間は、私は祐一くん、みゆきはこなたに徹底的に教えていた。
 (でも、私は嬉しかったかな・・・)
 いつも、祐一くんの周りには、こなたやつかさ、みゆき達がいるし・・・
 こういう機会でも無いと、祐一くんの近くには居れなかっただろうし。
 
 “ガラッ”

 不意に教室のドアが開く音がした。
 そして、祐一くんが入って来た。
 「祐一くん、お帰り〜!!」
 「結果は?だいじょぶだった!?」
 こなたとつかさの言葉に答えずに祐一くんは顔を下げたまま入って来た。
 (も、もしかして・・・ダメだったの?)
 祐一くんは私達4人の前まで来ると顔を上げて――――
 「みんな、ありがとう!!」
 そう言って親指を立てた。

394 :かがみside〜らきメモ編:2009/03/06(金) 22:52:23 ID:tVijnrVr

  「全く・・・まぎわらしいことすんな!」
 「ゴ、ゴメン!!ちょっとビックリさせようと思っただけなんだよ」
 「この状況で、顔下げたまま入って来たら、誰だって落ちたと思うでしょうが!」
 「まあまあ、かがみさん、落ち着いて下さい」
 怒る私を宥めるみゆき。
 「お姉ちゃん、みんな合格出来たんだし、今日は怒るのはやめようよ」
 つかさの言葉にようやく落ち着く私。
 「でもさ、本当に良かったよ〜みんな進学先決まってさ」
 「そうね。誰か一人だけ浪人生なんてことにならなくて良かったわよ」
 こなたの言葉に同意する私。
 教室で帰る準備をしながらそんなことを話していると・・・
 「そうやな〜そんなことになってたら、ウチとしてもアフターケアーが大変になるところやったわ」
 「あ、黒井先生」
 教室の入り口のところに黒井先生が立っていた。
 「泉、永瀬。合格おめでとさん」
 『ありがとうございます!』
 2人揃って挨拶するこなたと祐一くん。
 「お前ら2人が最後やったからな〜進学先が決まってなかったのは、ようやくウチも肩の荷がおりたわ」
 「ご心配おかけしました」
 頭を下げる祐一くん。
 「そうや、これでやっと『あの話』が出来るんやな・・・」
 こなたを見ながら言う黒井先生。
 「黒井先生、どうしたんですか?」
 「お前ら、桜藤祭の劇のことなんやけど・・・もう1回やって見る気あらへんか?」
 「桜藤祭の劇って・・・『Fate』の劇のことですよね?どうしてですか?」
 祐一くんの問いに黒井先生がもう一度聞き返す。
 「いやな、ウチの学園も含めて、ここらへんの学校は卒業生達が交流するイベントがあるのは知ってるやろ?」
 黒井先生の言うとおり、陵桜学園周辺の卒業生達は、卒業式の直前に指定された学校に集まり、交流するというイベントがある。
 確か・・・フィオリナ女学院とかが対象だったかしら?

395 :かがみside〜らきメモ編:2009/03/06(金) 22:53:11 ID:tVijnrVr
「で、今年はウチの学園が指定されてるんやけど・・・」
 「確か、各校の卒業生達が何か出し物をするのが伝統なんですよね」
 「そうや、で今年は『演劇』がテーマになってしもてな」
 みゆきの問いに、頭を押さえながら言う黒井先生。
 「それで、私達の劇なんですか?」
 「桜藤祭の時に、見てた他校の先生方からも絶賛されてな、ぜひもう一回見てみたいという声も多いんや」
 「なるほど・・・」
 「主役の泉が、まだ進学先が決まっていなかったしやな。『とりあえず生徒達の意見を聞いてみます』ということで話を止めといたんや。泉どうやろか?」
 「う〜ん・・・でも他のみんなの意見も聞いてみないと」
 「あ、ここにいるメンバー以外はやってもいいって言ってたで」
 こなたの質問をフォローする形で答える黒井先生。
 「どうする?みんな?」
 「私は大丈夫ですよ。卒業式前の最後の思い出にもなりますから」
 「私も〜みんなで手作りでする作業も楽しいし」
 「俺もいいよ。思い出は一つでも多い方がいいし」
 「みゆきさん、つかさ、祐一くんはOKと。かがみは?」
 こなたに問われて私は考える。
 (う〜ん・・・また注目を浴びて舞台に立つのはちょっと恥ずかしいけど、楽しかったのも事実だし・・・)
 「いいわよ。みんながやるって言うのなら」
 「・・・とか言いつつ、自分が一番やりたがってるかがみ萌え」
 「なっ、ち、違うわよ。私はそんなこと思ってないわよ!!」
 こなたの言葉に慌てて反論する私。
 「よし、分かった。じゃあ他校の先生方にはそう伝えておくわ。お前ら、合格祝いでハメ外すんやないで〜」
 黒井先生はそう言って教室を出て行った。


396 :かがみside〜らきメモ編:2009/03/06(金) 22:54:17 ID:tVijnrVr
「はぁ〜・・・」
 ドサッと椅子に腰を下ろす祐一くん。
 「どうしたのよ〜疲れたの?」
 買って来たジュースの片方を祐一くんに渡す。
 「あ、ありがとう。かがみさん」
 ジュースのキャップを開けてそれに口を付ける。
 「こなたさん達は元気だね〜」
 学園を出た後、私達はゲームセンターに遊びに来ていた。
 祐一くんの視線の先には、ダンスゲームで遊んでいるこなたやそれを見ているつかさやみゆきの姿がいた。
 「俺、もう年なのかも・・・」
 「何、言ってるのよ、もうちょっとシャキッとしなさい!」
 笑いながら言う祐一くんに思わずツッコミを入れる私。
 「ああ、そうだ・・・」
 祐一くんは何かを思い出したようにカバンを探すと、ある物を私に差し出した。
 「かがみさん、これありがとう」
 そう言って祐一くんが差し出したのは、私があげたお守りだった。
 「これのおかげで合格出来たみたいなものだし・・・ありがとう」
 「べ、別に大学に合格出来たのはアンタの努力のせいでしょう、感謝されることなんて何もしてないわよ」
 「でも、かがみさんに貰ったこのお守りのお陰で受験も落ち着いて望めたし。本当にありがとう」
 そう言って笑う祐一くん。
 その顔を直視出来なくて、思わず視線を逸らす私。

397 :かがみside〜らきメモ編:2009/03/06(金) 22:55:07 ID:tVijnrVr
「あ〜だけど、良かったな〜」
 「何がよ?」
 「大学。かがみさんと一緒で」
 「なっ・・・」
 祐一くんの言葉に思わずドキドキする私。
 (そ、それって・・・)
 「だって、こなたさん達とは離ればなれだし、一人でも知り合いがいる方がいいなって」
 「あ・・・そ、そうよね」
 (そうよね・・・それ以上の深い意味なんて・・・あ、そうだ)
 私は今思いついたことを祐一くんに提案する。
 「じ、じゃあさ・・・今度、一緒に見に行く?その・・大学?」
 「え?」
 「入学する前に、大学の雰囲気を感じておくのもいいと思うんだけど・・・どう?」
 「いいね〜いつにする?」
 「今度の日曜なんかどう?」
 「日曜?」
 祐一くんは首を傾げると、残念そうに言った。
 「ゴメン。その日は先約があるんだ」
 「あ、そうなんだ。じゃあしょうがないか・・・」
 (残念・・・せっかく祐一くんと2人きりになれるかと思ったのに)
 私がそんなことを考えてると―――
 「2人共、話終わった〜〜〜?」
 こなたがニヤニヤしながら私達に話しかける。
 「な、何よ、こなた。そんな顔して」
 「いや〜2人がいい雰囲気だったんで話掛け辛くてね〜」
 「ち、違うわよ!別にそんなんじゃ・・・」
 「いや〜お熱くていいですな〜」
 「こ〜な〜た〜!!」
 からかうこなたを私は追いかけまわした。

398 :かがみside〜らきメモ編:2009/03/06(金) 22:55:54 ID:tVijnrVr
(う〜ん、なるほどあんな感じなのね)
 私は歩きながら、大学の感じを思い出していた。
 私と祐一くんが通う大学は都内にあるんだけど、今日見てきた感じでは騒々しくもなく落ち着いて勉強出来そうだった。
 (帰ったら、祐一くんにも教えてあげよう)
 私がそんなことを考えながら歩いていると・・・
 (!?)
 ある洋服屋さんの中に知り合いを見つけたからだ。
 (祐一くん!?)
 そこには、私との用事を断った祐一くんの姿があった。
 それだけなら、私もそんなに驚かない。私が驚いたのは―――
 その隣にみゆきがいたから。
 (ゴメン、その日は先約が―――)
 こないだの祐一くんの言葉が脳裏に蘇る。
 (なんだ・・・みゆきとデートならハッキリそう言えばいいじゃない・・・)
 2人が出口に向かって来るのが見えた。
 私は慌ててその場から離れる。
 2人が店を出るのを確認してから、私は逆方向に歩きだす。
 私は真っ直ぐに前を向いて歩いていた。
 ―――下を向くと涙が溢れて来るのが分かったから―――

399 :2−14:2009/03/06(金) 23:00:01 ID:tVijnrVr
今日はここまでです。

かがみのライバルはこなたかつかさというパターンが多いので、
今回はみゆきさんにして見ました。

ラキレボ編からの流れも踏まえてこういう展開にしてみました

次回は基本ゲームのらきメモ編をベースに書いていきたいと思います。

なるべく早く書くようにしますので・・・

400 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/03/06(金) 23:37:42 ID:GDVyodVY
乙!次回を楽しみにしてるよ

401 :388:2009/03/06(金) 23:55:46 ID:Vf5zWfTB
なるほど…みゆきさんは新しいですね

あまりにも素晴らしすぎて、僕のSSはあなたの足元にも届かないです(笑)

402 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/03/07(土) 00:40:27 ID:/GI7MUjO
乙です!いやあかがみいいよね

403 :2438:2009/03/08(日) 17:16:14 ID:Rg2JI6Vo
>>399
乙です!
待ってましたよー。
かがみのかわいさをよく引き出していると思います。
あなたの書くSSのような空気を自分でも出したいと思ってるんですかなかなかうまくいきませんorz
続きも期待してます。


『ひかげの花』の作者です。
前回の続きを投下したいと思います。
今回も短いです、ってか本当は前回と今回の投下分をまとめて投下しようと思っていました。
が、とある事情によりあんな形になりました。
言い訳ですが、今回も短くなり申し訳ありません。

では、投下します。

404 :ひかげの花:2009/03/08(日) 17:18:08 ID:Rg2JI6Vo
「ひかげちゃん!?」

思わぬ来客に俺は驚いた。

「なんでこんなところに?」
「お姉ちゃんが文化祭の日を今日だと勘違いしてて…」

なるほど。あのお姉さんならありえそうだ。

「で?そのお姉ちゃんは?」
「田村さんと話してくるって一年生の教室行っちゃった」
「ついていかなかったの?」
「同人誌の話なんて聞いてても私は面白くないし、それに…」

ひかげちゃんはそこで何かを言いかけて、しかし顔を赤くしてうつむいてしまった。

「それに?」
「べ、別に○○に会いたかったとか、そういうわけじゃなくてなんとなく暇だったから来てみただけだよ!」
「別になにも言ってないけど…」
「と、とにかくお姉ちゃんがどうしても行こうって言うからついてきただけなんだから!」
「でも、わざわざひかげちゃんが会いに来てくれてうれしいよ」

この間の一件以来、思ったことは素直に言うことにしている。
とにかくどんな形であれひかげちゃんに会えたことで内心喜んでいる自分がいた。
その言葉を聞くと、ひかげちゃんは顔だけでなく全身真赤になってしまった。
頭の上にやかんを置いたら湯気でも出てきそうな勢いだ。

405 :ひかげの花:2009/03/08(日) 17:19:02 ID:Rg2JI6Vo
「ば、ばか!だからそんなんじゃないってば!」

ひかげちゃんが必死に否定するのがかわいらしかった。

「も〜ほんと最悪だよ。お姉ちゃんが勘違いしなければ、あの電車賃でハンバーガーだって食べられたのに〜」
「じゃあさ。せっかく来てもらったことだし、一緒に帰ろうか?ハンバーガーくらいならおごるよ」
「本当に?」

俺の言葉にキラキラ目を輝かせながら反応する。
ひかげちゃんの家が貧乏なのはすでに本人から聞いていたがこれほど食いついてくるとは…

「じゃあ行こうか」
「うん!」

教室を出て行こうとするとぐいと腕を後ろに引っ張られた。

「あの〜、○○君?」

こなたさんだ。

「警察のお世話にはならないようにね」

余計なお世話だ、と心の中で突っ込んだ。

わかってるよ。とでも言うかのようにこなたさんは笑っていた。


406 :2438:2009/03/08(日) 17:23:08 ID:Rg2JI6Vo
以上です。

本当に短い…orz

あまりに申し訳ないんで、お詫びというわけではないですがおまけとしてちょっとしたものを書いてみました。
今回投下した本編のanother side的なものを書いてみました。

では、おまけ投下行きます。

407 :ひかげの花〜おまけ〜:2009/03/08(日) 17:26:07 ID:Rg2JI6Vo
すべての練習が終わりあとは本番を残すのみとなった。
やるべきことはやった、という満足感の残る教室の中私たち4人は話していた。

「○○さんにお客さんですよ」

○○君が呼び出されたことで、私とつかさとかがみは3人で取り残されることとなった。

「誰だろうね、お客さんって?」
「ん〜、あれ?あれってひかげちゃんじゃない?」
「本当ね。なんで今日来てるのかしら?」
「それはともかくなんだかあの二人、いいふいんき(なぜか変換できない)ですな〜」
「そういう会話では分かりづらいネタをやるな」
「なんのこと?」
「あ〜、つかさは分からなくていいから」

「それはともかくいつの間にあの二人、あんなに仲良くなったのかしら?」
「ん〜、嫉妬ですか〜??柊かがみさん」
「ば、ばか。そんなんj…」

「ば、ばか!だからそんなんじゃないってば!」

「……」
「……」
「かがみもびっくりのツンデレキャラだね〜」
「あ、すごい真っ赤になっちゃってるよ」
「今はデレモードだね」

408 :ひかげの花〜おまけ〜:2009/03/08(日) 17:27:08 ID:Rg2JI6Vo
「う〜ん、○○君がロリコンなら私有利かと思ってたんだけどね。天然萌えならつかさ、ツンデレ萌えならかがみ、メガネ属性ならみゆきさんだと思ってたんだけどな〜」
「おい、一人で話を進めるな」
「まさか、リアル小学生のライバルが出現するとはね。相手がリアルじゃかなわないよ。しかもツンデレじゃあね…」
「何の話?」
「属性の話だよ、つかさ」
「俗世居?」
「そうそう、俗世に居る有象無象が…って違うよ、つかさ」
「こなたの言うことは理解できなくていいわよ。つかさ」

「にしてもあの年齢差は一歩間違えば犯罪ね」
「間違わなくても犯罪のような気も…」
「さ、さすがに○○君はそんな人じゃないよ〜」
「まあそうだけど。一般人から見たら危険よね」
「一応釘は刺しとこうか」

少しだけやっかみの気持ちもあったのかもしれない。
廊下の方に歩いて行き、階段の方へ向おうとしている○○君の腕をつかんだ。

「警察のお世話にはならないようにね」

私の言葉を聞いた○○君は呆れたように笑った。
その目が『余計なお世話だ』と言ってるのが分かった。

わかってるよ、そんな意味を込めて私も笑い返した。


409 :2438:2009/03/08(日) 17:29:28 ID:Rg2JI6Vo
以上です。

おまけ書いてる暇あったら本編の続きかけよ!!って突っ込みはしないでください(笑)
自分でもそう思いますorz

また、感想、批判などあったらお願いします。

410 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/03/08(日) 21:24:16 ID:R3SKersL
「ふいんき」じゃ変換できないわなww
「ふんいき」だぜ
漢字のお勉強はちゃんとしましょう

411 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/03/08(日) 21:44:28 ID:wgTBcua4
最近そのネタを使う人があんまいなくなったから知らない人がいても仕方ない

412 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/03/09(月) 07:06:03 ID:hanHVqh9
実際アニメ23話でもこなたが使ってたネタなんだがな

413 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/03/09(月) 09:37:45 ID:H1IhKrrq
ふいんきネタ…
そういえば最近見なくなったな

414 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/03/09(月) 11:28:11 ID:oXVUpzbb
>>409
乙です!今回も楽しく読ませてもらいました!

415 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/03/18(水) 00:03:58 ID:ZJoDJMVa
初デス。よろしくお願いします。

416 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/03/18(水) 00:09:13 ID:kHbe4lGV
投下中だったらゴメンナサイm(_ _)m
ここのスレって『クロスオーバー』って大丈夫ですか? できればで良いので、ご返答お願いします。

417 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/03/18(水) 00:09:31 ID:+sOlXVnX
限定版が1980円て買いなの?

418 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/03/18(水) 00:21:44 ID:w4tfbt3r
>>417
制服を邪魔だと思わないなら。

419 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/03/19(木) 13:05:44 ID:BPU3NjOo
>>416
さすがに場違いかと
もっとしかるべき場所で書いた方がいい


420 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/03/19(木) 15:53:12 ID:BO6ccLra
こなたと恋愛とかそう次郎が許さんだろ

421 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/03/20(金) 01:24:43 ID:nDk2J07L
投下中だったらゴメンナサイ。416です。
>>419さん、そうですか。(ToT)
最後の悪あがきとして、実は『クロス』じゃなく、『行き過ぎたパロディ』なんですが・・・・・・・・・・ダメ?・・・・・・・ですよね。
ありがとうございます!ご迷惑をおかけしました!!
m(_ _)m

422 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/03/20(金) 08:26:24 ID:p+Ah8cA3
所「これはちょっと見たいんじゃないかなあ」
たけし「別に投下してもいいんじゃねえの?」
東山「僕は見たいですよ」

世界まる見えの三馬鹿もこういってる。投下してもいいんじゃないの?

423 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/03/28(土) 03:18:35 ID:tE484Pb7



424 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/03/31(火) 01:38:07 ID:euiPvmCR




425 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/04/02(木) 03:41:32 ID:vz/t2Ptt
む・・誰もいないのか?

426 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/04/02(木) 04:06:42 ID:kwjxqpH0
51

427 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/04/03(金) 10:51:30 ID:vLyJU97M
ようやっと完結させたから、後で投下するわw

428 :泉こなたの憂鬱:2009/04/03(金) 14:01:52 ID:vLyJU97M
「むう……。」
「どうしたのよ、こなた。難しい顔をして。」

 体育の授業前、更衣室での着替えの最中。
 とあるコトでちょっと悩んで唸っていると、親友である柊かがみが声を掛けてきた。

「うう……。やっぱさ、男の子って胸がない女の子よりも、胸の大きい娘が好きだよねぇ……。」

 自分の胸元を見ながら、私は呟くようにかがみに訊いてみる。

「アンタ、ずっと前に『貧乳はステータスだ!希少価値だ!』って言ってなかった?」
「言ってました……。」

 でもその言葉を言ってたのは、まだ彼、葛葉雷堂くんがいなかった頃だしなぁ……。

429 :泉こなたの憂鬱:2009/04/03(金) 14:03:22 ID:vLyJU97M
 文化祭である桜藤祭の直前にやってきた、時季外れの転校生。

 私達は桜藤祭までの数週間、とても信じられないような数々の不思議な体験を共にし、友情を育んできた。
 少なくとも私の親友達である柊かがみ、柊つかさ、高良みゆきの3人はそういう認識のはず。

 ……だけど私は、違った感情を密かに育てていた。
 所謂恋心という奴である。

 普段から「○○萌え」だとか、「○○は私の嫁」だとか言ってる、世間で言うところのヲタな私が、リアルで恋をしてるだなんてちゃんちゃらおかしいかもしれないけど、
雷堂くんと一緒にいるとドキドキして、「うあー、私、顔赤くなってないかな?」とか「心臓の音、聞こえてないよね!?」とか考えて、内心でかなりテンパってる。

430 :泉こなたの憂鬱:2009/04/03(金) 14:04:45 ID:vLyJU97M
「むう……。こんな時ばかりはお母さんに似たコトをちょっとばかし恨むぜぇ……。」

 詮無いコトとは思いつつも、幼い頃に亡くした母親にちょっとだけ文句を言いたくなる。
 「世の中、おとーさんみたいな男の人ばかりじゃないんだぞ!」と。

 ……まぁでも、お母さんに非はないんだし、今更そんな愚痴を言っても始まらないんだけどね。

「なに?雷堂くん絡み?」
「ふぉッ!?」

 かがみの言葉に思わずヘンな声を出してしまう。

「やっぱりか。」

 かがみがニヤニヤとした笑みを顔に張り付ける。

「そうだとは思ってたけど、やっぱりアンタ、雷堂くんが好きだったわけね。」
「ふぉぉッ!?ひょっとしてバレバレですかッ!?」

 どうしよう!これは非常にマズいのでは!?
 次に雷堂くんと顔合わせる時、どんな顔すればいいんだろう……?

431 :泉こなたの憂鬱:2009/04/03(金) 14:07:16 ID:vLyJU97M
「ああ、やっぱ知らぬは本人達のみだったか。」
「にゃッ……にゃんですとッ!?まさかつかさやみゆきさんも知ってるのッ!?」
「呼んだ?こなちゃん。」

 既に着替え終わったつかさが、自分の名前が会話に上がったせいか、とてとてとやってくる。

「泉さん、かがみさん、早く着替えないと授業に遅れて……
あら?泉さん熱でもあるのですか?顔が真っ赤ですよ。」
「うにゃッ!?」

 みゆきさんの言葉で、慌てて頬に両手を当ててみる。
 ……うわぁ、なんか頬が熱い。これは明らかに茹でダコみたいに真っ赤になってるわ。

「違うわよ、みゆき。雷堂くん絡みよ。」
「……ああ、なるほど。」
「だからこなちゃん、こんなに真っ赤なんだー。」

 うそーん!みゆきさんにならともかく、つかさにまでバレバレだったとは……。泉こなた、一生の不覚!

432 :泉こなたの憂鬱:2009/04/03(金) 14:09:13 ID:vLyJU97M
「ん?あれ?
かがみさぁ、さっき『知らぬは本人「達」のみ』って言った?」
「ええ、言ったわよ。全く、アイツも相当ニブいわよね。」

 ……てコトは少なくとも雷堂くんにはバレてないってコトか。流石ギャルゲーの主人公。

「こないだのお昼、アンタ達が飲み物買いに行ってた時にも、その話題で相当盛り上がったわよね。」
「ええ、あの時は泉さん達をネタに笑ってたのがバレないか、ちょっとだけヒヤヒヤものでした。」

 かがみの言葉で、みゆきさんがちょっとだけ思い出し笑いをする。

「こなちゃんって、結構健気だよね〜。ジャンケンで一人負けして、飲み物の買い出しに行くコトになった雷堂くんに、
『一人で5本持つの辛いだろうから、私も付いていってあげるよ』って言って付いてったよね。
で、こなちゃん達が教室から出ていったのを確かめてから、私が『こなちゃんって、絶対雷堂くんのコト好きだよね〜』って言ったら……。」
「あれで本人は周りに気付かれてないって思ってるんだから、もう噴飯モノよねー。」
「うああああああ…………。」

 しゃがみ込んで頭を抱える。

433 :泉こなたの憂鬱:2009/04/03(金) 14:12:09 ID:vLyJU97M
 ううう……、穴があったら入りたい。
 この場にトラップツールとネットがあったら、落とし穴調合して、ぬこダイブで自分からハマるのに〜!

「ほら、さっさと着替えなさい。授業遅れるわよ。」
「ううっ……なんかみんなの顔が修羅のように見えるよ……。」







 その日の放課後。

 雷堂くんは何か用事があるらしく、先に帰ってしまっていて、久々に女の子4人だけで帰路に就くことになった。

「じ──────っ。」
「あっ……あのっ?どうされました?泉さん。」
「じ───────っ。」
「てかアンタ、どこ見てんのよ……。」

 むう、やはりみゆきさんの胸は大きい。
 ファニーフェイスに巨乳って、ホントどこのエロゲのヒロインだよと内心でツッコミながらも、自分の胸元を見てたら溜め息の一つや二つはつきたくなる。

「……なんか元気ないわね、アンタ。」

 かがみんに言われなくとも自覚してるよ……。

434 :泉こなたの憂鬱:2009/04/03(金) 14:14:11 ID:vLyJU97M
「あ〜あ、どっかに擦ったら魔神が出てきて、願いを叶えてくれる魔法のランプとか、4次元ポケット持った青ダヌキでも落ちてないかな〜?」
「あるわけないでしょ。
大体不思議現象はこないだの出来事だけでお腹一杯よ。」

 ……そりゃ私も、あの時の出来事一つ一つは今思い返すと楽しかったとは思うけど、もっかいやり直せ!っていうのはノーサンキューかな。
 朧気ながらしか覚えてないけど、なんかすごく重い物を支えたり、崖から落ちそうになった雷堂くんを引っ張り上げようとしてたような気がする。

「ねぇこなちゃん、もしそんなのがあったらどんなお願いをするの?」
「どうせアンタのコトだから、下らない願いでしょ?
例えば『萌え萌えな女の子のフィギュアが欲しい!』とか。」

 ……はいはい、どうせ私はそんなキャラですよ。

435 :泉こなたの憂鬱:2009/04/03(金) 14:16:28 ID:vLyJU97M
「何だっていいじゃん。そういうかがみんは、『楽にダイエットができる薬が欲しい!』とかじゃないの?」
「なッ……。そ、そんな訳ないじゃないッ!」

 ありゃりゃ、図星か。

「なるほど、かがみんは現在絶賛ダイエット中、と。チェックだチェック!」

 そんなセリフと一緒に、存在しないメモ帳に書き込みする振りをする。

「私は、絶対寝坊しなくなる目覚ましが欲しいな。」
「わたくしは、絶対に虫歯にならない歯磨きセットが欲しいです。」

 ……なんか、みんな深刻だねぇ……。

「そういうアンタはどんな願いを叶えてもらいたいのよ?」

 むう、やはり私に矛先を向けるか。

「……笑わない?」
「保証しかねるわね。」
「じゃあ言わない。」

 私は口を尖らせてそっぽを向く。


436 :泉こなたの憂鬱:2009/04/03(金) 14:18:13 ID:vLyJU97M
「わかったわよ。笑わないから言ってみなさい。」
「じゃあ、笑ったらチョココロネ一週間分奢りね。」
「はいはい。で、何よ?こなたの叶えてもらいたいお願いって。」
「…………。」

 一瞬、沈黙。そして意を決し口を開く。

「……もう少し、胸を大きくしたい……。」

 消え入りそうなぐらい小さい声で、私はそう口にする。

「……ぷッ……!」

 かがみの口から漏れる破裂音。そして堰を切ったように溢れ出す笑い声。

「あはははははッ……!ついこないだまで『貧乳はステータスだ!希少価値だ!』とか言ってたクセに……!」

 むう、やっぱり笑われた!だから言いたくなかったのに……。

「……あ。それが今日の体育の授業のあのセリフに繋がるのか。」

 急に笑うのをやめたかがみが、そう呟く。

「……だって、雷堂くん、ハルヒで誰が好きかって訊いたら『俺はみくるちゃん派かな』とか言ってたし、きっと巨乳派なんだよ。」

437 :泉こなたの憂鬱:2009/04/03(金) 14:20:33 ID:vLyJU97M
 たまたま雷堂くんと話をしてた時にハルヒの話題となり、彼の好みをさり気なく調べようとして振った話題。
 そして返ってきた答えが、先程のものである。

「つかあんた、いつもオタクが悪い意味でニュースに取り上げられる時、『私らオタクが、常に現実とフィクションを混同させているとミスリードさせる報道するなー!』って言ってるわよね。
同じコト、今のアンタにも当てはまるんじゃない?」
「……あっ。」

 確かに。
 それに、彼がみくるちゃんスキーだからといって、=巨乳好きとは限らない訳で。

 てかハルヒヒロインの中で一応、一番の常識人な訳だし(未来人という設定はあるものの)。

「あ、でも常識人が好きだったら、私なんかお呼びじゃないかも……。」
「アンタは何一人で自己完結してんのよ。」
「あの……、自己完結は一人でするものでは?」

 みゆきさんが的外れなツッコミをする。
 ううむ、やっぱ可愛いなこの人。

438 :泉こなたの憂鬱:2009/04/03(金) 15:04:51 ID:vLyJU97M
「そうじゃなく、一人で訳わかんないコト言ってないで、ちゃんと判るように説明しなさい。」
「つまり、こういうコトだよかがみん♪」

 みさきち曰く「Dはある」らしい二つの膨らみに手を伸ばし、それに手を触れる。

「なッ……!?」
「ダイエットしてるなら、その無駄な贅肉、私によこせw」

 そう言ってから揉んでみる。
 おお、こりゃかなりのボリュームで。
 この弾力、そしてこの指先に伝わる感触。なるほど、これが男の子を惹きつけてやまない要素なのかも♪

「ア ン タ ねぇ〜……!!」

 ガッシ!ボカ!スイーツ(笑)

「あ痛ぁッ!!」

 脳天にかがみんのカミナリが落とされる。

「殴るわよ、マジで!」
「もう殴ってる〜……。」

 うう……こりゃきっと頭にでっかいコブが出来てるよ……。

「全く、どうしてアンタはこうなるの判ってて私にちょっかい出すかなぁ……。」
「そこに、かがみんのおっpごめんなさいもうしませんだからその握りしめた拳をおろして下さい……。」

439 :泉こなたの憂鬱:2009/04/03(金) 15:12:00 ID:vLyJU97M
 軽い冗談のつもりだったけど、ただならぬ気配を感じ取って、私はただ平謝りに徹する。
 その甲斐あってか、かがみは一言「まったく」と呟いて、掲げた拳をおろしてくれた。

「大体、みゆきを見てれば胸が大きいのがいかに大変かわかりそうなものなのに……。」
「うん、萌えるね♪」
「なんか言った?」
「イエ、ナンデモアリマセン……。」

 再びなにやら恐ろしい気配を察知し、私は言葉を引っ込める。

「胸が大きいと、なかなかサイズの合う下着もありませんし、何よりも肩が凝ってしまって……。
そして、肩こりがひどいと、歯の方も痛くなってきて……。」

 涙ながらに語るみゆきさん。
 可哀想だとは思うけど……やっぱ萌えるな。

「あ……あのね、よく聞く話だけど、その……男の子に揉んでもらうと大きくなる、って言うけど……。」

 空気を読まずにそんないかにも男の子が喜びそうな発言をするなんて……つかさ、恐ろしい子!!

「つかさ〜、あんた自分で何言ってるかわかってんの?」
「あ……はうぅ〜。」

 顔を真っ赤にして俯くつかさ。
 ううむ、どうして私の親友はこうも萌え要素を持った人が多いんだろう。

440 :泉こなたの憂鬱:2009/04/03(金) 15:27:56 ID:vLyJU97M
「……でもそれ、意外とグッドアイデアかも♪今度、雷堂くん攻略作戦の一環に使ってみよう。」
「アンタはまたそういったコトを、臆面もなく言えるな。」
「ふっふっふ……。恋する乙女は無敵んぐなのだよ、かがみん。」
「そんなコトやるぐらいなら普通に告白しろよ……。」
「う……。」

 わかってるけど、さ。
 やっぱいざ告白となると、どうしても二の足を踏んでしまう。
 うう……恋する乙女は無敵んぐだけど、告白してフラれたりしたらダメージ大きすぎるよ……。「でもこなた、アンタぼやぼやしてる暇ないわよ。」
「へっ、どうして?」
「アイツ、ああ見えてなかなか人気あんのよ?
こないだもクラスの子に『紹介して』って頼まれたし。」
「mjd?」
「大マジよ。」

 確かに雷堂くん、見た目はかなりイケてる部類に入るし、さらに時季外れの転校生という肩書きも付いてる。

 転校生はイケメン、若しくは美少女でなければいけないという法律だってあるし、雷堂くんはその基準を十分満たしてる。

441 :泉こなたの憂鬱:2009/04/03(金) 15:29:38 ID:vLyJU97M
 今までは文化祭でそれどころじゃなかった娘達が「よく見ると、転校してきた彼、結構イケてない?(C.V.くじら)」となるのは自然な気がする……。

「まぁアンタがその子らに比べたら断然有利な訳だけど、それでも油断してると泣きを見るのはアンタだからね。」
「うう……知らなかった……。」

 ギャルゲ歴ウン年のこの私としたコトが、恋は情報戦だというコトをすっかり忘れていたとは……。

「まぁ頑張りなさい。必要なら、お膳立てはしてあげるから♪」
「私もこなちゃんに頑張って欲しいな。きっとこなちゃんと雷堂くん、お似合いだと思うし♪」
「そうですね。端から見ても、相性は抜群だとわたくしも思いますよ。」
 かがみ、つかさ、みゆきさんが戦意喪失しかけた私を励ましてくれる。

「……心の友よ〜!!」

 私は本当にいい親友を持った。いろんな意味で、だけど心からそう思った。

442 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/04/03(金) 15:30:39 ID:vLyJU97M
とりあえずここまでにしとくか。

続きはまた次回。



さるさえなきゃ一気に投下してもよかったんだが……

443 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/04/03(金) 17:28:11 ID:eNh0PA/K




444 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/04/03(金) 19:18:30 ID:sj0VGVK0
葛葉雷堂って名前はどうかと思うが……
主人公名もパロの内ってんじゃなけりゃもう少し考えるか○○にでもしたほうが良いんじゃね?

445 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/04/03(金) 19:45:02 ID:vLyJU97M
ウチの主人公がその名前だからw



まぁ気にしないでくれ。
別に悪魔召還したりとかしないしwwwww



うん、名前は気にすんなw

446 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/04/03(金) 22:23:52 ID:x32Yi7K/
>>445
まぁ名前は微妙だが乙。
あまり草wwwは生やさないほうがいいぞ。
続きがんがれ。

447 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/04/04(土) 09:43:24 ID:1ktYQrfZ
乙です!続き楽しみにしてます!

448 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/04/05(日) 12:40:38 ID:895CMsDI
test

449 :龍二:2009/04/05(日) 13:29:05 ID:895CMsDI
キタ!規制解除キタ!これで書ける!!

どうも、木川龍二です。
3週間程前から巻き添え規制を喰らってて、
SSの投下ができませんでした。

規制が解除され、やっと投下できる状態になったので、
今夜にでも書き溜めされているSS文章を投下させていただきます。
よろしくお願いします。

450 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/04/06(月) 09:29:22 ID:Irl6C3dd
楽しみにしてますよ

451 :龍二:2009/04/06(月) 16:23:10 ID:+SGpNVnX
お久しぶりです、龍二です。
やっとこさ巻き添え規制が解除されたので、
書き溜めていたSSを投下させていただきます。

前話までのまとめ。(多々、修正アリ)
http://ncode.syosetu.com/n0788f/

進行状況をお伝えするブログ。
http://ameblo.jp/26310

さて、今回投下させて頂きますのは、
「遠く、どこまでも近いモノ」です。

>>252の「*」欄に嫌悪を抱いた方は、スルーする事をオススメします。
それでは、少しの間お付き合い下さい。

452 :龍二:2009/04/06(月) 16:24:41 ID:+SGpNVnX
「攻略開始。昨日キチンと言っておいたと思うんだけどね。」

攻略開始…?ああ、昨日のか。
確かに女の子に起こしてもらって、朝っぱらからその顔が見れるというなら、
好感度はリミッターを破壊してどこまでも伸びるだろう。

「でも…。攻略するのはこなたさんだよね?それなのになんで…。」

ちらっ、と、やまとさんを見つめる。
やまとさんは依然として顔をうつむけたままだった。

「いやはや、失敗だったね。まさか今日も皆さんおそろいとは。」

こなたさんが周りを見ながら苦笑してみせる。
他のみんなは、こなたさんと目が合うたびに顔をうつむける。

「「「わ、私は…。」」」

全員が一度に口を開き、そして全員が先を譲る。
そのようなどぎまぎした空間で冷静なのは、3人くらいのものだった。

453 :龍二:2009/04/06(月) 16:25:30 ID:+SGpNVnX
「私は関係ないですからね?やまとに連れてこられただけだし。」

こうさんが口を開く。すると、やまとさんも口を開いた。

「わ、私はただ…、そう、そうよ。記憶を一緒に取り戻すって決めたじゃない。
あなたの家を見る事で、何か変わるかな〜、なんて思っただけよ。」

「あ、やまとさんはなんかツンデレっぽくなってるけど、
ただいきなりキミが起きたから焦ってるだけだよ。
ちょっとジャンケンで盛り上がっててね。
負けたからああいう状況になってたの。勘違いしないように!」

「意外と期待したのに、見事にフラグを両断してくれてありがとう、こなたさん。
で、なんでこなたさんがやまとさんに『さん』付けなの?」

「キミだって似たようなもんでしょ〜。」

確かに。まぁ、オレの場合デフォルトでほぼ全員に『さん』付けなんだが。

「あの…。私ってそんなに老けてみえる?」

いや全くそんなことはないのだが。

454 :龍二:2009/04/06(月) 16:26:10 ID:+SGpNVnX
否定の言葉を口にだそうとする前に、こなたさんが言った。

「いや〜。前から『さん』付けだったしね?
苗字じゃなくて名前で呼んだのはこれが始めてだけど。」

それを言うと、こなたさんはムスッとした顔をする。

「とにかく、攻略は失敗。…全く、なんだろね、このハーレムフラグ。
劇にも結構影響するんだし、ちょっとぐらい空気を読んでくれてもいいのにね〜。」

そういえば、なぜ今日も全員が家に来たのだろう?
かがみさんも、つかささんも、みゆきさんも、みさおさんも…。
パティさんや、ひよりさんも、ここに来る理由など、ないだろう。

「「「あの…。」」」

こなたさんの言葉に答えるように、ほぼ全員が同時に口をあける。
(そりゃあ、10近くの集団の何人かがしゃべっても、
何人がそして誰が喋ったかなど、把握することは難しいだろう。)

「「「あ、どうぞ。」」」

そして、また同時に先を譲る。
なんだこの空間は…。空気が重い。耐えられない。

「ちょっとオレ、準備してくるから待っててくれよ!」

そういってオレは部屋から抜け出し、準備にとりかかった。

455 :龍二:2009/04/06(月) 16:32:52 ID:+SGpNVnX
……サトシ君は部屋から抜け出した。
きっと、この重い空気に耐えられなかったのだろう。

……はぁ。攻略開始!なんて宣言したものの、
いきなりこれじゃあ、攻略しようがないね。

「で、どうしてみんないるのかな?
劇の内容をシロウが総受けな内容にでもしたいの?」

みんなは首を振りつつも、何も言えないままでいた。
……みんな、私と同じなのだろうか?

劇。

これが私達の最後の記憶。
劇をやってから、その後がどうしても思い出せない。

でもその後に、すごく大切な何かがあったはず…。
それが、思い出せない。

みんなも一緒なのだろうか?

…みんなも……。
……劇の後………。

456 :龍二:2009/04/06(月) 16:39:31 ID:+SGpNVnX
「劇の後だよ!ああ、完璧に思い出した!!」

オレは部屋から抜け出し、洗面所に来ていた。

昨日の朝、みんながオレを起こしに来たとき、
薄らかに劇の後の記憶を思い出していた。

それを、完璧に思い出してしまったのだ。

「…ってことは、みんなは記憶は消えてないんだし、
このことは覚えてるって事か…!?」

そうだとしたら、なんという怖い状況だ。
オレは、あの仲良しグループの殆どと劇の後に……。

「……いや、オレはそんな気はさらさらないんだ!!
そんなの、『前の』オレが勝手にやったことだろう!?オレは女こましじゃない!!」

自分に言い聞かせるように叫び続ける。
母さんが心配そうな声で話してくるが、のんきにお話できる状況じゃあない。

「…じゃあ、オレの部屋では今頃…?」

……修羅場ってヤツか…?

…『前の』オレの……バカ……。

457 :龍二:2009/04/06(月) 16:48:54 ID:+SGpNVnX
今回は以上です。

全選択肢を通っている超やりこみ派の『前の』主人公に惑わされる主人公。
主人公だけ記憶が無く、代わりに劇のあとの記憶があり、
メンバーだけに記憶があり、代わりに劇のあとの記憶がありません。

修羅場とみせかけて微妙な位置。
それでも主人公は修羅場だと勘違いしてしまって…!?

ってな状況です。どんな状況だよ。

久しぶりに書いたもんで、文の成り立ちが不自然かもです。
そのへんは勘弁していただけると嬉しいです。
それでは、龍二でした〜。>w<ノシ

458 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/04/06(月) 20:32:19 ID:Rypus/ka
通りすがりの読者だ!
乙です!待ってました!

459 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/04/06(月) 22:51:29 ID:Irl6C3dd
待ってましたよ。乙です!

460 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/04/13(月) 13:22:54 ID:hHbZg/Fm
やはり・・誰もいないのか?

461 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/04/13(月) 14:46:37 ID:fwMlP/7I
期待あげ

462 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/04/14(火) 22:05:16 ID:HHwZgVQM
龍二が命綱か。お前がやめたら誰もいないから
とりあえず続けてくれ、頼む。

ついでに上げ

463 :GREN@想い出のつづき ◆.V03vEgrME :2009/04/17(金) 00:13:46 ID:hyIetTFp
もはや何度目の「おひさしぶりです」なのやらorz
どうも、通りすがりの執筆担当、俺です。

微妙に過疎りつつあるなか、龍二氏の存在はありがたいものです。
がんばってくださいね。

さて、日付的には昨日になっちゃうんですが、パティの誕生日なので記念SSをお持ちしました。
つ ttp://blogs.yahoo.co.jp/homurabe_2000/59088355.html
UP自体はなんとか昨日の日付の内にできましたw
題して「すぷりんぐ☆ぶるーむ」


他の作品とかもやってる関係もあってか、最近らき☆すた関連でネタが浮かぶことが少なくなりましたorz
誕生日ネタをやりきった後はさらにペースが落ち込む可能性大です。
まぁ、たまに「こんなヤツがいたなぁ」と思い出してくれれば、その頃合には出てくるかもしれません。
まだまだこのスレとはお付き合いする所存ですので、よろしくどうぞ。

464 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/04/17(金) 10:10:46 ID:An5aaeBG
乙です!お久しぶりですねえ〜 自分はあなたの作品好きですよ。

465 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/04/17(金) 22:15:47 ID:Yh+dgVOh
乙!!アンタの作品、大好きだw
龍二氏と同じくこのスレを支えていってくれ。

466 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/04/17(金) 22:23:39 ID:uyo/OY1l
>>463
お久しぶりです〜。
ゲーム発売から早1年3ヶ月、モチベーションも安定しなくなるでしょうから
無理せず気の向いた時でいいのでまた書いて下さいね。

467 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/04/19(日) 20:20:13 ID:VVjyKor+
一年以上たっているのに話を考えられる人はすごい
ネタないのに

468 :GREN@想い出のつづき ◆.V03vEgrME :2009/04/22(水) 22:51:31 ID:4vV1qaMW
>>464-466
乙コメありがとう御座います。
誕生日だとしてももうネタが枯渇しまくりで死活問題ですorz
ひょっとしたらお知恵を拝借するかもしれません。そのときはどうぞよろしく。

>>467
この状況下でもネタ停まらず書いてる龍二氏は素晴しいとしか。
今回のパティの誕生日ネタは、一部、別口で考えていた桜藤祭SSネタだったんですよね。
こなたメインでフルメンバー出してお花見するという。いろいろあって書けなかったんですが、誕生日ネタに困ったのでストックから引っ張り出してきたとw

実は長編でアテがないわけではないんですが、全力でクロスなんですよ…

電王の。

以前なぜかギャルゲ板にあった「らき☆すたの世界にモモタロスが乱入したら」スレに書き込んでいたネタを
もういっそ桜藤祭設定ベースで書いちゃうかとか思ってたんですが、その矢先に当該スレが消滅しちゃったんですよね…
さすがにネタがネタなのでここでやるべきか否かってのがびみょーなところではあるんですけどねw

469 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/04/23(木) 10:43:36 ID:bqRYB7AG
>>468そういえばふと思い出したんですが、前にあなたのらきすたSS書庫に「〜くらいまっくす」っていう全員ENDのやつがあったんですが今ありませんよね?何か理由があって消したんですか?答えていただけるとうれしいです。バカっぽくてごめんなさい

470 :GREN@想い出のつづき ◆.V03vEgrME :2009/04/23(木) 17:51:34 ID:2eSPI1hW
>>469
あー、あれは元々ブログには掲載してなくて、HPへの公開に際して書き下ろしたモノなんですよ。
つ ttp://island.geocities.jp/homurabe_2000/ex.html

ご参考までに自HP・桜藤祭コーナー
つ ttp://island.geocities.jp/homurabe_2000/raki_index.html

トップページ
つ ttp://island.geocities.jp/homurabe_2000/

…また残ってる作品も再掲載の作業しないとなァ…

471 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/04/23(木) 17:56:57 ID:bqRYB7AG
そうだったんですか、わざわざありがとうございます

472 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/04/27(月) 23:19:45 ID:i8s/rmB4
http://www.youtube.com/watch?v=Ad80EQCbLFI
らきすた最新情報♪

473 :霧波:2009/04/29(水) 01:00:30 ID:cEDBalQw
お久しぶりです。
ゴタゴタとネタ詰まりで、前に言っていたバレンタインSSが停滞してしまいました。ホントすまんですm(_ _)m

それと質問なんですが、桜藤祭でループの初日が主人公の転校初日な理由って本編で書かれてましたっけ?

474 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/04/29(水) 05:12:15 ID:i6hZCF1s
お久しぶりです。書かれてなかったような気がします

475 :霧波:2009/04/30(木) 00:15:57 ID:fNoNJCDm
返答ありがとうございます。

それと今書いてるものがもうすぐ出来ますので出来次第投下させてもらいますね

476 :GREN@想い出のつづき ◆.V03vEgrME :2009/04/30(木) 01:19:17 ID:SLG4cans
お疲れ様ですー。
久々に新作が来るということで軽くワクテカです。
お待ちしておりますぜ、霧波氏!

さて、当方もめずらしく短いスパンで新作書いてみました。
題して、くえすちょん☆ふろむ ゆー
つかさメインですよっと。

つ ttp://blogs.yahoo.co.jp/homurabe_2000/59223380.html

最近つかさと入力して変換すると一発で「士」と出たりするんですよね…


現状:ゆたちゃんメインで掌編×1本、こなたメインでコメディっぽいのを(短編〜中編程度)1本予定。

まぁ、求職中につき、どうなるかはぶっちゃけ未定ですがw(笑い事か

477 :霧波:2009/04/30(木) 01:49:20 ID:fNoNJCDm
GRENさん
読ませていただきました。ってか悶えさせていただきました(笑)つかさ可愛すぎッス!次も楽しみにしてますね(^-^)

さて、こちらも投下、の前に注意事項。
1、主人公の名前は真堂ゆう
2、厳密には桜藤祭シナリオのお話(ヒロインはちゃんといるけどね)
3、所々本編とは違うけどそこは笑ってスルーで(^-^;)

それでは投下します。タイトルはMEMORIES〜星桜とひとつの約束〜です

478 :MEMORIES〜星桜とひとつの約束〜:2009/04/30(木) 01:51:04 ID:fNoNJCDm
好きな人が出来た。

「これで時間が進むわ。もはやループすることはない」

時間のループなんてトンデモな事に巻き込まれながらも、俺は大切なあの子と何度も想いを重ねあった。だから…、

「ループしていた時の記憶は消えてしまうわ。恐らく、今夜中には……」

そう言われた時も、俺達の絆は消えないって信じてたんだ。そう、

「そして、時間の抵抗の影響であなた達2人の関係も…、確実にリセットされることになるわ」

悲痛な面持ちをした永森さんに言われるまでは……。

479 :MEMORIES〜星桜とひとつの約束〜:2009/04/30(木) 01:54:43 ID:fNoNJCDm
「なっ!?」
「えっ…!?」

突然言い渡された事に、俺は驚きを隠せなかった。隣にいる彼女、泉こなたもショックが大きいのかうつむき茫然としているみたいだ。

「ど、どういうことだよ!せっかくループすることもなくなるっていうのにっ!」
「ゆ、ゆうくん!?落ち着こうよ!」
「落ち着いていられるかよっ!やっと…、やっとここまできたってのに一体どうし…」

グイッ
パンッ!

「いい加減落ち着きなさいよっ!」

頬に痛みが走る。かがみさんが顔を自分の方に向かせビンタをしたのだ。

「永森さん、痛がってますよ」

そうみゆきさんに言われて、いつの間にか自分が永森さんの肩をかなり強く握っていたことに気づいた。

「ご、ごめん。俺……」
「大丈夫よ。気持ちは分からなくもないから」



480 :MEMORIES〜星桜とひとつの約束〜:2009/04/30(木) 01:58:03 ID:fNoNJCDm
永森さんの肩から手を離し、目をつぶり深く深呼吸をする。………うん、大分落ち着いたな。
俺は改めて、永森さんに質問をした。

「なあ永森さん、どうして俺とこなたさんの関係がリセットされちゃうんだ?」
「理由は2つ。1つはあなたと泉さんとの関係がループ中に起きたことだからよ」
「一体どういうことよ?」
「泉さんと真堂くんが関係を持ったのはループの最中、そしてループ中にあった出来事の記憶が消えてしまう。だから、泉さん達が付き合ったって事実まで無かったことになってしまうってことよ」
「そして2つ目。これはみんなにも関係することだけれど、彼とみんなとの接点がループ中の出来事しかないからよ」
「……もしかして、こなたさんだけでなく私達もゆうさんを忘れてしまうという事ですか?」
「察しがいいわね」
「えぇ〜っ!?どうして〜!?」



481 :MEMORIES〜星桜とひとつの約束〜:2009/04/30(木) 02:04:11 ID:fNoNJCDm
「ループは、始まりがゆうさんの転校初日で終わりが桜藤祭の花火です。つまり私達は、ループ中以外のゆうさんと会ったことはないということになります。だから、ゆうさんと私達はお互いに面識がほとんどないクラスメート、という間柄になってしまうという事ですよね」
「…ええ、その通りよ」

一連の説明を聞いて、みんなは絶句しているようだった。

「そんな…。せっかく、せっかくここまで頑張ってきたのにっ!こなたさんの事も、みんなのことも忘れちゃうなんて…っ!」
「ねぇ永森さん、どうにもならないの?」
「せめて、ゆうくんとこなちゃんだけでもいいから覚えておく事って出来ないのかな?でなきゃ2人ともかわいそうだよっ」
「…ごめんなさい、こればっかりは私にもどうすることができないの」
「そう、ですか…」

落胆するみんな。泣いているんだろうか、時折鼻をすする音も聞こえる。
ようやくみんなと前に進められるはずだったのに。悔しさや悲しさで頭の中がいっぱいで、俺はただただうつむいて拳を握り締めていた。


482 :MEMORIES〜星桜とひとつの約束〜:2009/04/30(木) 02:08:32 ID:fNoNJCDm
どれほどそうしていただろうか。不意に、

「大丈夫だよ」

と、声と共に握り締めていた手が誰かの両手に包まれていた。隣を見ると、目に涙を溜めながらも笑顔のこなたさんがいた。

「私、ゆーくんのこと絶対忘れないよ」

俺の手を包んでいたこなたさんの両手に力がこもっていくのが分かる。

「もしゆーくんが私との記憶をなくしちゃっても、またゆーくんに好きになってもらえるように頑張るから」
「こなた…」
「もしみんなとゆーくんがお互いの事覚えてなくても、私が絶対にまたみんなが仲良くなれるように頑張るから」
「こなちゃん…」
「今までの出来事を思い出せなくても、今よりたくさんの楽しい思い出を作れるように頑張るから」
「泉さん…」


483 :MEMORIES〜星桜とひとつの約束〜:2009/04/30(木) 02:12:45 ID:fNoNJCDm
「だから…わぷっ!」

俺はこなたさんを抱きしめ、優しくキスをした。

「んっ……、はぁ。ゆーくんいきなり過ぎだよ」
「こなたさん、ありがとう。」

抱きしめた腕に少しだけ力を入れた。忘れないように、離れないようにと想いを込めて。

「俺も忘れないよ。ループ中にみんなと体験した事も、今あるこの想いも。時間の抵抗だろうがなんだろうが全部ぶっ飛ばしてでも手放したりしない。こなたさん、大好きだよ」
「うん…。私も大好きだよ、ゆーくん」



484 :MEMORIES〜星桜とひとつの約束〜:2009/04/30(木) 02:17:00 ID:fNoNJCDm
その時、星桜が光を放ち始めた。

「な、なんなのっ!?」
「どうやら、そろそろお別れみたいね」
「お別れ?」
「船が飛び立つ準備が出来たのよ」
「もう行ってしまうんですね…」
「えぇ。ループが解けた以上、イレギュラーである私がいると問題が起きるかもしれないから」

永森さんから球状の光が出てきた。あれが今まで永森さんの中にいた人なのだろう。

「泉さん、真堂くん。私からは何も出来ないけれど…、あなた達ならきっと大丈夫。そんな気がするわ」



485 :MEMORIES〜星桜とひとつの約束〜:2009/04/30(木) 02:21:54 ID:fNoNJCDm
そう言うと、永森さん(光)は星桜の中に入っていった。そして、

「うわ〜、綺麗〜!」

星桜の花びらが光を纏いながら舞い散り始めた。

「幻想的ですね…」
「そうね。ひとひらひとひらが光を放ってまるで雪みたい」

みんな、その光景に見とれているようだった。そんな中、こなたさんが口を開いた。



486 :MEMORIES〜星桜とひとつの約束〜:2009/04/30(木) 02:26:02 ID:fNoNJCDm
「ねぇ、ゆーくん。約束、していいかな?」
「約束?どんな?」
「もし今日のこと2人とも覚えてたらさ…、今度初雪が降ったときもこうやって手を繋いで星桜の前にいよ?」

そう言いながら笑顔を浮かべていたけれど、こなたさんの手は震えていた。やっぱり不安なんだろう。俺は、震えているこなたさんの手を強く握り出来うる最高の笑顔を浮かべた。

「うん、約束だよ。でもそこは‘もし’じゃなくて‘絶対’ね。さっきも言ったでしょ。俺は忘れない、万が一こなたさんが忘れても絶対に思い出させてあげるからさ」
「…うん。ありがと、ゆーくん」

俺は舞い散る桜の花びらを2つ手に取り一枚をこなたさんに手渡した。

「これ、持っておこうよ。今日の約束の証ってことでさ」
「うん」

俺とこなたさんは花びらを握り締めながら散っていく星桜を見続けた。


487 :MEMORIES〜星桜とひとつの約束〜:2009/04/30(木) 02:30:42 ID:fNoNJCDm
星桜の花びらが残り少なくなってきたとき、俺はやたらと頭がぼーっとし始めた。疲れや眠気とはまた違う、言うなれば頭の中が真っ白になっていく感じだ。他のみんなもそうなのか、不安がっていた。

「なんなのこれ、頭がぼーっとする…」
「ふぁ〜…立ったまま夢見てる気分だよ」
「恐らく…これが時間の抵抗なんでしょう」

花びらが減るにつれて五感も薄れていくのが分かる。少し離れた位置にいたせいか、かがみさん達はもう見えない。俺は力を振り絞って、隣にいるこなたさんと向き合い抱き合った。

「ゆー…くん」
「こなた…さん」

次第にこなたさんの輪郭が薄れ、声も途切れ途切れにしか聞こえない。それでも、抱き合った感覚だけは手放さないようにありったけの力を腕に込めた。けれど、それすらも感じなくなってしまった。
真っ白な世界の中、俺は意識がなくなる間際にこなたさんの、

「大好き」

と言う声と笑顔が見えたような気がした。

488 :MEMORIES〜星桜とひとつの約束〜:2009/04/30(木) 02:36:27 ID:fNoNJCDm


「……んぅ」

目を覚ました俺は体を起こし、時計を見る。時間は…いつもより少し遅いくらいかな?それにしてもやけに体がだるい。風邪でもひいたかな?
まぁ、そんな事も言ってられないんだけど。なんたって今日は桜藤祭、クラス合同の劇に使う大道具の最終チェックもしなければならないし。さっさと起きなきゃな。

「よっとぉ!……ん?」

気合いを入れて立ち上がると、開いた手から何かが落ちた。

「これ…桜の花びら?どうしてこんなのを…?」

頭を捻ったところで答えが出るはずもなく、俺は花びらをゴミ箱に入れようとした……が、

「ん?」

不意に桜の花びらが光を帯びた気がした。



489 :MEMORIES〜星桜とひとつの約束〜:2009/04/30(木) 02:38:31 ID:fNoNJCDm
「気のせい、かな?……まぁいいや」

俺は家を探して蓋付きの小さな空きビンを見つけると、その中に花びらを入れた。

「これで良しっ……て、何してんだろ俺は」

自分で自分のしたことにツッコむってのも変だよなぁ。まぁ、出どころが不思議だし不思議なパワーでも宿ってそうだからお守り代わりにでも持っておこう。制服のポケットにそれを入れ時計を見る

「うわやべっ!こんな時間かよっ!」

俺は急いで支度をし、家を飛び出した。気がつけば、朝のだるさはいつの間にか消えていた。

490 :霧波:2009/04/30(木) 02:51:15 ID:fNoNJCDm
以上です。
多分、ってか確実に読んだ方は「なんじゃこのシメは〜っ!」と思われるでしょうがこのMEMORIES、二部構成もしくは三部構成を考えて書いてるんです。始めに言うのマジで忘れてました(^_^;)
一応第二部は終盤まで書けてるんですがネタ詰まりの可能性を考えて第二部「MEMORIES〜この白い雪と〜(仮)」の投下予定は未定ってことでm(_ _)m
でわ、感想待ってますノシ

491 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/04/30(木) 07:25:12 ID:Jco7LFQJ
いきなりビンタとはwww
さすがかがみはウザいなwwwww

492 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/04/30(木) 08:12:37 ID:kDVXBcaY
それは確かにw
でも切なくていい話だったと思います。乙でした

493 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/04/30(木) 12:22:21 ID:FCzZTzlF
乙です。良い話でした、続き楽しみにしてます

494 :霧波:2009/04/30(木) 21:42:27 ID:fNoNJCDm
感想ありがとうございますm(_ _)m

>>491さん
古今東西、錯乱気味の人にはビンタっていうお約束にのっとってみただけでそこまでの他意はないんですけどね。途中までビンタ役はみゆきさんの予定でしたし(^_^;)

495 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/05/08(金) 21:18:44 ID:ATzkY4cS
保全

496 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/05/09(土) 10:30:28 ID:7cWFTV53
あげ

497 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/05/13(水) 12:45:31 ID:o0W/GgTv
誰かwikiにまとめてる人っているのか?

498 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/05/13(水) 16:44:59 ID:22Q5KcwX
いないんだろうな 更新履歴3/28で止まってるし

499 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/05/19(火) 01:41:45 ID:I9Hrn2/2
いてくれると書く気になるんだがなぁ……そんなこと言いつつ居なくても書いてるんだけど


500 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/05/19(火) 10:34:10 ID:6KmBokGQ
編集は誰にでも出来るらしいが、俺は無理だ…パソコンがないからな

501 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/05/25(月) 13:39:37 ID:pKdmQrl+
エンディングの後日談的なもの書いてるけど、やっぱ難しいな
SS定期的に書いてる人尊敬する

502 :GREN ◆.V03vEgrME :2009/05/27(水) 23:16:45 ID:ZlUu16po
お疲れ様です。
ひよりんの誕生日のことをすっかり忘れていた不良プレイヤーです。

ともあれ、遅ればせながら記念SSをお持ちしましたのでご賞味くださいませ。

つ ttp://blogs.yahoo.co.jp/homurabe_2000/59514850.html

題して「すけっち☆すいっち」

思えば、桜藤祭ネタだけでもう30作近いのか…思えば遠くに来たもんだ(トオイメ

503 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/05/28(木) 08:39:36 ID:ehyjmk/g
GJ! なんて甘いんだ…好きだぜこういうの 乙でした!

504 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/05/28(木) 11:20:51 ID:TswuSNBL
>>502
ひよりんはかわいいなぁ。

505 :泉こなたの憂鬱:2009/05/28(木) 23:17:52 ID:wrKGxb/0
今日はこなたの誕生日だな。

今日中にすべては無理だが、続きを投下するぜ。


前に投下したのいつだっけ……orz

506 :泉こなたの憂鬱:2009/05/28(木) 23:20:25 ID:wrKGxb/0
 家に帰り、夕飯をとってお風呂にも入り、部屋に戻って、PCを立ち上げる。
 今後の雷堂くん攻略のための参考資料というコトで、エロゲでも……。
 そう思ってた時、部屋のドアがノックされる。

「お姉ちゃん、ちょっといいかな?」

 ドア越しから、ゆーちゃんが遠慮がちな声で呼んでいた。

 幸いまだエロゲは起動前だったので、ゆーちゃんを部屋に招き入れる。

「ごめんね、こんな夜遅くに。」
「ううん、どーせいつも徹夜するから大丈夫だよ。
それで、どうしたのゆーちゃん?」
「うん……あのね。葛葉先輩って、彼女とかいるのかな……?」

 えッ……!?まさかゆーちゃん……!?

507 :泉こなたの憂鬱:2009/05/28(木) 23:23:59 ID:wrKGxb/0
「今日ね、クラスの子に紹介して、って頼まれたんだ。」

 あ、そういうコトか。
 ゆーちゃんがライバルだったら、どうしようかと思った。

 病弱で思わず守ってあげたくなる妹系萌えキャラを地で行くゆーちゃんと、ヲタ丸出しな私……。勝負にならないね、私の負け的な意味で。

「一応いないと思うよ。そんな話訊かないし。」

 うん、訊いたコトない。

 そもそもいたら困る。

「そっか、いないんだ。よかったね、お姉ちゃん♪」
「ふぇッ……?」
「だってお姉ちゃん、葛葉先輩のコトが好きなんでしょ?
夕食の時も『雷堂くんが、雷堂くんが』って、葛葉先輩の話ばかりしてたと思うんだけど。」

 ……してたかも。
 そういえばおとーさん、なんか面白くなさそうな顔してたような。

「一応ね、その子には『今はいないけど、ちょっと厳しいと思う』って伝えとくから、安心していいよ。」

 むぅ……、ゆーちゃんにまでバレてるというコトは、岩崎さんやひよりん、パティ、アニ研繋がりで八坂さんにまで伝わってると考えた方がいいな。
 ……特に八坂さんあたりは面白おかしく友達に伝えてそうだ。

508 :泉こなたの憂鬱:2009/05/28(木) 23:27:30 ID:wrKGxb/0


「はっくしょん!」
『こう、風邪?』
「ううむ、誰か噂してるのかも。泉先輩あたりかな?」
『徹夜ばかりして少し体調崩してるんじゃないの?
あんなよくわからないマンガばかり描いてないで、少しは規則正しい生活送った方がいいわ。』
「なに?やまと心配してくれてるの?」
『別に。それで、その泉先輩と葛葉って人の話の続きは?』
「おおっ、気になるかね?それでね……。」





509 :泉こなたの憂鬱:2009/05/28(木) 23:33:58 ID:wrKGxb/0
 それから、何日か経った後の昼休み。

「あー、超おなか減ったし♪♪」
「こなたさん、微妙にネタが古いよ……。」

 隣の席から的確なツッコミを入れてくれたのは、私の好きな人……葛葉雷堂くんである。

「お昼にしようよ。もうすぐかがみも来ると思うから、机くっつけて。」
「はいはい。」

 周りの机を動かして並べてると、お弁当を手に持ったつかさとみゆきさん、やや遅れてかがみもやってきて、いつもの仲良し5人組によるお昼タイムが始まる。1日で最も楽しい時間だ。

 そこに……。

「お〜い、葛葉ぁ〜。お前に客だぞ〜。」

 教室の入口からクラスメートの白石くんが、声を張り上げて雷堂くんを呼ぶ。

「客?誰だろう……。
あ、ごめんねみんな。ちょっと行ってくるよ。」
 そう言って雷堂くんは席を立つと、廊下の方に歩いていく。

 廊下に視線を向けてみると、見慣れない女子生徒が俯き加減で立っていた。

 はっ!もしやこれはッ!

510 :泉こなたの憂鬱:2009/05/28(木) 23:40:53 ID:wrKGxb/0
「告白、ね。」

 ボソッとかがみが呟く。

「あっ……。」

 頭をハンマーで殴られたような衝撃が私の体を突き抜ける……。
 手に持ったチョココロネからは、チョコがトロリとはみ出て、そのまま制服のスカートに垂れ落ちる……。

「うにゃッ!?チョコがッ!」

 叫んだところで手遅れ。
 すかさずつかさとみゆきさんがウェットティッシュを差し出してくれるが、スカートにはチョコの跡がベットリと付いてしまった……。

「あは……あはは……、何やってんだろ、私……。」

 自虐的に笑う。
 私が告白を先延ばしにしてたから、他の娘に先を越されてしまった……。
 我ながら、なんて馬鹿なのだろう……。
 こないだかがみが言ってた「ぼやぼやしてると他の娘に先を越される」という言葉が、とうとう現実になってしまった……。

「初恋は実らない、って本当だったんだね……。」

 さっきの娘、女の私から見ても結構可愛かったな……。

511 :泉こなたの憂鬱:2009/05/28(木) 23:49:29 ID:wrKGxb/0
「……まだ彼があの娘と付き合う、って決まった訳じゃないでしょ。
今ならまだ間に合うわよ。追っかけて『ちょっと待った』コールして来なさい。」

 ちょっと待ったコールって……。

「……かがみん、今時ねるとん何て誰も知らないと思うよ?」

 じゃあなんで私は知ってるのかというと、言わずもがなおとーさんの影響。

「う……うるさいわね。ラノベよ、ラノベ!ラノベにそんな展開が……。」
「まぁ、そういうコトにしときましょうw」

 多分、今のはかがみ流の遠回しな励ましだったんだろうな。

「ありがと、かがみ。少し元気が出て来たよ。」
「べ……別にお礼を言われるようなコトしてないわよ!」
「んふふふ……ツンデレなかがみ萌え♪」
「誰がツンデレだ!」
「おー!鬼だ……。鬼がおる!!」
「こぉ〜なぁ〜たぁ〜……!!」

 少し調子に乗りすぎたせいか、かがみが怖い顔で拳を握り締めていた。

「うぇッ……!?逃っげろ〜!!」

 かがみの拳の制裁から逃げるように、私は席を立って教室外に出る。
 かがみを怒らせたから逃げ出しました、って風に見えるよね?

512 :泉こなたの憂鬱:2009/05/28(木) 23:57:38 ID:wrKGxb/0






 しかし、勢いで教室を出たものの、果たしてどこに行けばいいのか。

「よう、チビッ子じゃん。どしたんだ?一人でさー。」
「柊ちゃん達は一緒じゃないの?」
「あっ、みさきちに峰岸さん。」

 どうしようかと思案していたところで、峰岸さんとみさきちに声を掛けられる。

「うん、ちょっと……ね。」

 誤魔化すように言葉を濁す。

「そーいや、さっき葛葉の奴が見知らぬ女と中庭の方に行くの見かけたぜ。」
「中庭!?」

 となると、星桜の樹のあたり……?

「急いだ方がいいんじゃない?あの雰囲気だと、きっと……。」
「ごめん峰岸さん!また今度ね!」

 私は、挨拶もそこそこにダッシュで中庭に向かう。

 空腹で全力疾走はキツいけど、このまま流れに任せて後悔するよりはマシ!
 この時だけは自分の身体能力に感謝!

513 :泉こなたの憂鬱:2009/05/28(木) 23:59:52 ID:wrKGxb/0
……日付変わるし、さるが恐いし、キリがいいから今日はここまでにするさー



また間が空くかもしれんが……なんくるないさーw

514 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/05/29(金) 03:04:41 ID:3RX8lqn9
乙です!続き待ってます

515 :霧波:2009/05/31(日) 00:25:52 ID:zd72XW/t
GRENさん乙です。毎回悶えさせてもらってます(笑)

>>513さん乙です。続き期待してますね(^-^)

俺もなんとかして早くMEMORIES書き上げなければ(-公-;)

516 :ゆう:2009/05/31(日) 19:42:27 ID:chL4NoDQ
皆様、お久し振りです。
以前『純愛シリーズ』を投下していた「ゆう」と申します。

長らく間を空けてしまってすみませんでした。
前回投下から約半年経ってしまいましたが、
出来ましたら、またここで投下させて頂きたく思います。

では、お詫びは後にして、まずは投下で罪滅ぼししたく思います。

今回も例に洩れず、

・ゲーム主人公設定
・ただし、ゲーム内容はあまり出ない
・ループの記憶をほとんど忘れている

と、なっております。


では、投下させて頂きます。

題名は「純愛〜みさおの記憶〜」になります。

それでは、よろしくお願いいたします。

517 :純愛〜みさおの記憶〜 1:2009/05/31(日) 19:44:26 ID:chL4NoDQ
「…みさお…」
「お、おまえ!? 何でこんなとこいんだ!?」

目の前にいる見覚えのある顔に、日下部みさおは顔を赤くしながら慌てる。

「みさお。俺、みさおが好きだ」
「…はぁぁ!? い、いきなり何…」

だが、そこまで言ってみさおは黙り込んでしまった。
ドキドキする心臓の鼓動に紛れて、喜びが見え隠れしている。
それだけではなく、みさおは何か大切な事を忘れている気がした。

「…なぁ、アタシ…」

みさおが言葉を発しようとすると、
目の前の男がみさおを優しく抱き締めた。

「なっ! なにすんだ!」
「みさお…」

自分の名前を呼びながら、その相手はゆっくり顔を近付けてくる。

(…あれ? この感じどっかで…)
「って、それどころじゃねぇ! やめろって!」
「…ダメか?」

みさおが抵抗すると、相手が哀しそうな顔をして見つめてくる。

518 :純愛〜みさおの記憶〜 2:2009/05/31(日) 19:46:01 ID:chL4NoDQ
「…あ、うぅ…」

その顔に、何故かみさおはそれ以上抵抗出来なかった。

「みさお…。大好きだ…」

そう呟きながら、二人の距離がどんどん短くなっていく。

(〜〜ッ! ――や…)





「やっぱダメだぁっ!」

掛け布団を蹴飛ばして、ガバッと身体を起こす。

「…んぁ? …あ〜…、夢かぁ…」

夢で良かったという安堵と、どこか残念な気持ちがごちゃ雑ぜになり、みさおはベッドに突っ伏す。

「…何でおまえが出てくるんだよ…、○○…」

みさおは、そう呟きながら、ゆっくりとベッドを降りて部屋を出て行った。




着替えも終えて部屋でボ〜ッとしていると、
携帯が音を鳴らして電話の着信を知らせる。
相手が誰かを確認すると、みさおは携帯をとり電話に出た。

519 :純愛〜みさおの記憶〜 3:2009/05/31(日) 19:47:23 ID:chL4NoDQ
「もしもし、あやのかぁ? どしたんだ?」
「うん、お菓子作ったからどうかなって。食べる?」

電話を掛けてきたのは、みさおの親友峰岸あやのだった。

「おう! 食べる食べるぅ! アタシも暇してたからすぐ行くぜ!」
「うん、じゃあ待ってるね」

電話を切ると、家にあったペットボトルのジュースを片手に
あやのの家へと駆け出して行った。




「あ〜や〜のぉ♪ 来たぜー」
「いらっしゃい、みさちゃん♪」

玄関まで出迎えたあやのに連れられ、楽しげな声のするリビングへと向かう。

「あれ? 誰か来てんのか?」
「うん、柊ちゃんと妹ちゃん、それと高良さんが来てるよ」
「お、柊来てんのか」

リビングへと入ると、机に山盛り置いてあるお菓子を囲んで、
柊かがみ、つかさと高良みゆきが楽しそうにお喋りしていた。

520 :純愛〜みさおの記憶〜 4:2009/05/31(日) 19:48:45 ID:chL4NoDQ
「…お菓子の量ハンパなくね?」
「妹ちゃんと作ってると、気付いたらこんなに…」

うずたかく2メートルはあろうかと言うくらい積まれているお菓子を前に、
3人は将棋崩しをするように慎重にお菓子を取っていた。

「なんで一ヵ所に積み上げんだっ! 小皿に分けるかなんかしろって」
「最初はそうしてたんだけどね? 柊ちゃんが早く食べたいからって…」
「峰岸っ! 余計な事言わなくていい!」

お菓子の山の向こうから、かがみが声だけで抗議してくる。

「なんだよ柊〜♪ 食いしん坊だなぁ〜」
「はわわわ…、ごめんね日下部さん」
「つかささん、日下部さんはかがみさんの事を言ったのでは?」

食べる手を緩めない――、むしろ高速化していくみゆきにやんわりと突っ込まれ、
つかさはお菓子でパンッパンになった頬を赤らめる。

「そか、『柊』じゃわかんねぇか」

そこまで言って、何か掛け合いに物足りなさを感じた。

521 :純愛〜みさおの記憶〜 5:2009/05/31(日) 19:50:28 ID:chL4NoDQ
「…あれ? チビッ子は? それに○○もいないな」

キョロキョロと辺りを見渡しながら、誰にともなく尋ねる。
お菓子の影に隠れてしまっているのかと思ったが、そうでもなかった。

「あの二人ならそろって遊びに行ってるわよ?」
「なんでも、イベントがあるそうで、
朝からお出かけされているそうです」

二人の言葉に、みさおは表面上気にした素振りを出していないが、
心のどこかがザワついていくのを感じた。

「…ふ〜ん、そうなのか。こんなに美味いお菓子が食えないなんて、可哀相にな」

そう言いながらお菓子を一つ掴んで口に放り込む。
本来なら甘い口当たりが広がるはずが、
何故かみさおには『甘い』と感じられなかった。

522 :純愛〜みさおの記憶〜 6:2009/05/31(日) 19:51:45 ID:chL4NoDQ
――その頃イベント会場では――

「はい、○○くん」
「? 何? この紙切れと…、お金」

会場入口で何やら話し合っているこなたと○○がいた。

「イベント戦略図と実弾(軍資金)だよ。夏コミなんかに比べたら小さいけど、
大手サークルも参加してるから。油断してると…、死ぬよ?」
「え? ここ戦場? 俺兵士?」
「似たようなものだね。――では、これよりブリーフィングを始める!」
「…はぁ」

――ズビシッ!

「痛いっ! なんでチョップすんだよ!」
「返事が違う! 『イエス・サー!』だっ!」
「…い、イエス・サー」

雰囲気に酔ったのか、ブリーフィングと名付けられた
壁サークルパシリルートの説明は30分近くかかった。

「以上だ! 何か質問は?」
「…ありません」
「良かろう。では作戦開始! 諸君の健闘を祈る!」
「諸君って、俺だけ――」

そう言おうとした時、後ろから地響きのような歓声が上がる。
驚いて振り向くと、イベント参加者であろう人達が
片手を突き上げて盛り上がっていた。

523 :純愛〜みさおの記憶〜 7:2009/05/31(日) 19:53:26 ID:chL4NoDQ
「こういうイベント参加する人達って、結構ノリ良いからね〜♪
○○くんも負けてらんないよ?」
「…はは…、ぜ、全力を尽くすよ」
「何かあったらすぐに連絡してね? 助けてあげるよ♪」
「ああ、こなたさんも何かあったら連絡してくれよ?
すぐに駆け付けるから」

○○がそう言うと、こなたは顔をサッと伏せる。
ほんのり染めた頬を隠して、そのまま会場へと走って行った。

「気合い入ってるなぁ。…よしっ! こなたさんを失望させないようにしないとな」

○○は気合いを入れると、人の渦巻く会場へと足を踏み入れて行った。




――数時間後――

そこには鬼の形相のこなたと、正座している○○が会場入口の休憩所にいた。
ただし、こなたはベンチの上に立ち、○○は床に正座している。

「○○二等兵…、もう一度事情を聞こうか…」
「え、え〜と、壁サークルに歩いて向かってたら
何やら人の壁に押し込まれて、気が付いたら入口に戻されて…」

524 :純愛〜みさおの記憶〜 8:2009/05/31(日) 20:05:45 ID:chL4NoDQ
「…で?」
「もう一回突撃しようとしたら、赤いサンバイザーみたいなものを被った暑苦しい人に
『お客様は神様だぁ〜!!』って…、…なぜか…、殴り飛ばされて…」
「……で…?」
「……今まで、気絶してました…」

最後は消え入りそうな、か弱い声で呟く。
最初こそベンチで横たわる○○を見て心臓が張り裂けんほどビックリしたが、
寝ているだけだと分かった時は目と鼻と口をアロンアルファでとめてやろうかと思った。
だが、本気で申し訳なさそうにする○○に、
こなたはすっかり怒りが消え失せていた。

「…仕方ないなぁ…。あんなに入る前に言ったのに! 油断すると死ぬって!」
「…返す言葉もない…」
「…楽しみにしてたんだよ? 壁サークルの本…」
「……」
「絶望した! 一番のお楽しみがない戦果に絶望した!」

頭を抱えながら、こなたは地面に平伏す。

「ご、ごめんって…。…え〜っと、…そうだ! これからどっか遊びに行こうよ! 俺が奢るからさ!」

525 :純愛〜みさおの記憶〜 9:2009/05/31(日) 20:07:05 ID:chL4NoDQ
しどろもどろになりながら○○が提案すると、どんよりオーラをまとっていた
さっきまでとは打って変わって元気になる。

「ホント〜♪ じゃあじゃあ〜、ケーキバイキング奢ってもらおうかな!」
「ず、随分元気になったね…?」
「オタク心と秋の空ってね! ほらほらぁ! お詫びにしっかりリードしてよね♪」

そう言いながら、こなたは○○の手を掴んで走り出す。

「おわっ! って、そんなに急がなくても…」
「時間は待ってくれないのだよ〜? 早く走りたまへ!」

半ば強引に○○の手を引きながら、二人は雑踏の中へと消えていった。




すっかり夜も更けた頃、シティホテルから○○とこなたが出てきた。

「いゃ〜、流石にホテルのケーキバイキングは凄いね!」
「…あぁ、種類も値段も桁違いだったな…」

輝かんばかりの笑顔をしたこなたとは対照的に、
○○はすっかり軽くなった財布を眺めて涙ぐんでいた。

526 :純愛〜みさおの記憶〜 10:2009/05/31(日) 20:09:08 ID:chL4NoDQ
「…遠慮しないんだもんな…」
「今日満たされるハズだった心に比べたら、全然足りないけどね!」
「…それを言ってくれるなよ」
「むっふふ〜♪ これでしばらくケーキ三昧だねぇ(=ω=.)」
「…バイトしなきゃ…」

さらに肩を落としながら、○○がトボトボ歩いていると、
視界の中に手が差し出される。
それを根元までたどると、こなたが猫口のまま手を差しのべていた。

「? どうしたの?」
「しっかりリードしてもらうって言ったじゃん?
家に帰るまでちゃんと手を引いてもらおうかな〜ってね♪」
「あぁ、そうか。分かったよ、じゃあ帰ろうか」

差し出されたこなたの手を引きながら、
○○は駅までの道のりを歩いて行く。

「シティホテルから出て来た若い男女…。ひよりんが見たら喜びそうだねぇ〜♪」
「色気より食い気だらけの一日だったくせに、何言ってんだよ」
「むぅ、照れ隠しだったかも知れないじゃん…」
「ホテルでの会話は『あれ取って』『コーヒーお願い』の二個だったな」
「…ぐむ」

527 :純愛〜みさおの記憶〜 11:2009/05/31(日) 20:10:37 ID:chL4NoDQ
そんな会話をしながら歩いていると、
前方から聞き覚えのある声がしてきた。

「一体どれだけお菓子作ってんだ!
食い尽くすのにこんな時間になってんぞ!」
「ご、ごめんね日下部さん」
「日下部っ! つかさを責めないでよ!」
「大変美味しかったですよ?」

あやのの家でようやくお菓子を食べ終えたみさお、かがみ、つかさ、みゆきだった。

「あれ? ○○くんじゃない。こなたも一緒?」
「やっほ〜かがみ〜ん♪ 皆は何してたの?」
「峰岸さんの家でお茶会してたよ〜。こなちゃん達は?」
「あぁ、俺達は――」

説明しようとする○○を遮って、こなたが口を挟む。

「今までホテルに居たんだ〜♪ いやぁ、すっごく『良かった』なぁ〜♪」

やけに『良かった』を強調してこなたが言った。
思春期真っ盛りの女子高生だ。『ホテル』『良かった』から
連想したものに、あるものは顔を赤らめ、あるものは放心してしまっている。
みさおは、こなたの言葉を聞きながら辛うじて自分を保っていた。

528 :純愛〜みさおの記憶〜 12:2009/05/31(日) 20:12:30 ID:chL4NoDQ
(…ホテル? また、ど〜せチビッ子がデタラメ――)

そう思いながらふと見ると、しっかりと繋がれた手が目に入る。
視線に気付いたのか、○○は慌ててこなたとの手を離した。

「ほ、ホントにホテル行ってたんだ?」

かがみが恐る恐る聞くと、こなたは満面の笑みで答える。

「もっちろん! それはもう夢のような――」
「ち、違う! いや、違わないけど違う! 皆が考えてりような事は無かったって!」

慌てて○○が否定する。かがみ達は興味津々といった感じで話をしているが、
みさおには先程から何も聞こえなくなってしまった。

(そか…、あの二人そういう事だったんだな)
(…別にいいんじゃね? アタシには関係ねえし――)

そう心の中で否定しても、みさおの中には
得体の知れないザワつきが広がっていた。
それはあっと言う間に全身を包んだかと思うと、
胸の辺りを痛い程切なく締め付けていく。

529 :純愛〜みさおの記憶〜 13:2009/05/31(日) 20:14:36 ID:chL4NoDQ
――上手く呼吸が出来ない――
――胸が焼けるように辛く、痛いくらいに切ない――

『これ以上ここに居たくない』

そう思ったみさおは、捲し立てる様に告げる。

「も、もう遅いからアタシ帰る――じゃ、じゃな」

誰にも喋らせる間を与えずに、みさおは足早に消えて行った。




身体が熱かった。
胸だけじゃない。目も、耳も、手も、顔も。
みさおの全てがどんどん熱を帯びていった。
その熱が限界に達した時、頬に一番熱い雫が流れ落ちた。

「――うぅ…」

その一粒を皮切りに、涙が止めどなく流れ落ちてくる。
足早に歩きながら、みさおは泣いていた。
頬を撫でる風が、涙の跡を冷ましていく。
だが、次から次へと流れてくる涙が、それを再び熱くしていった。

(…とまんねぇ。な、なんで、だよ…)

涙を拭いながら歩くみさおの脳裏に、桜藤祭での場面がフラッシュバックする。

530 :純愛〜みさおの記憶〜 14:2009/05/31(日) 20:16:23 ID:chL4NoDQ
――四苦八苦しながら、突然の代役に一生懸命な○○――
――舞台で役になりきる○○の横顔――
――咲き誇る星桜の木の下で感じた○○の温もり――

(――あぁ…、そか…。アタシ、何で忘れてんだろ…)

涙の熱によって、心の底から沸き上がる暖かい気持ち。

(――そっか…、アタシこんなに…、こんなに○○が好きだったんだ…)
(だから、いつも、夢で、見てたのか…)
(…大切な想いを、絶対、忘れないように…)

急ぎ足で家に着くと、みさおは声を上げて泣き出した。
悔しくて、哀しくて、寂しくて。
何より、誰よりも大切な○○への想いを、
今まで忘れていた自分が許せなくて。

――もっと早く思い出していれば、○○と手を繋げたのは自分かも知れないのに――
――○○と一緒に遊べたのは自分かも知れないのに――
――○○と結ばれたのは、自分かも、知れないのに…――

そんな思いがみさおの心を引き裂いていく。

――もう時間は戻らない――

そんな絶望的な現実が、みさおを暗く、切なく包み込んでいった。

531 :純愛〜みさおの記憶〜 15:2009/05/31(日) 20:18:26 ID:chL4NoDQ
――翌日――

「日下部がお休み?」
「うん…、みさちゃん調子悪いからって…」
「そう言えば、昨日も帰る時様子がおかしかったのよね」
「帰る時? 何かあったの?」
「あぁ帰りに○○くんとこなたにあったのよ。そしたら日下部が急に帰っちゃって…」
(…何かあったのかしら?)
「私達もビックリしたけどね。いきなりこなたが
『ホテルで良い思いした』なんて言い出すもんだから」
「ホテル?」
「そ、なんかホテルのケーキバイキング行ってたって」
(…二人でデートしたのが羨ましかったのかな…?)
「あ〜、でも日下部は全部聞く前に帰ったから、
もしかしたら…、え〜っと、…その…、ア、アダルトな方向?
そんな感じに勘違いしてるかも…」

ようやくあやのは理解した。と同時に『何とかしなければ必ず悪い方向に向かう』、そう思っていた。

――キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン――

朝のHRの予鈴が鳴り響く。

「柊ちゃん、先生に保健室行くって伝えてくれる?」

532 :純愛〜みさおの記憶〜 16:2009/05/31(日) 20:20:08 ID:chL4NoDQ
「ん? 峰岸もどっか調子悪いの?」
「…ちょっとね」

そう言い残すと、あやのは隣りのクラスへと足早に向かった。




予鈴が鳴り自分の机についていた○○の前に、あやのが静かにやってきた。
だが、その顔にいつもの穏やかな笑みは無く、
威圧感を感じる程真剣な顔をしていた。

「峰岸さん? どうしたの?」
「○○くん、ちょっといいかな? お話があるの」

いつもの声質と違い、言葉の端々にも感じられる圧力に、教室中が静まり返る。

「…うん、いいよ。みゆきさんごめん、先生には早退って言っといて」

○○はみゆきからの返事を待たず、教室から出て行くあやのの後を追った。




気持ちいい青空と、朝の澄んだ空気が流れる屋上に、あやのと○○がいた。

「○○くん、みさちゃんお休みなんだって」
「日下部さんが? 昨日は元気そうに――」

そう言いながら、○○は引っ掛かりを感じる。

533 :純愛〜みさおの記憶〜 17:2009/05/31(日) 20:22:16 ID:chL4NoDQ
(…元気? 違う、元気とかじゃなくて――)
「…『日下部さん』なの…?」

瞬間的に入った思考状態を、あやのからの言葉で中断する。

「…それって、どういう――」
「――『みさお』――じゃ、ないの?」

一言ずつ、○○に届くようにハッキリと言葉にするあやの。

――『みさお』――

そう聞いた時、○○の頭に断片的な映像がフラッシュバックする。

――フォロー……あんがと。そんだけ、んじゃ――
そう言いながら、バツが悪そうにしている顔。

――んじゃ、いくぞ。セリフ忘れたとか言うなよ?――
体育館で二人だけの世界に集中している顔。

そして…

――好きだから! おまえの事好きだから!――
顔を赤くして、想いを残す事無く、懸命に伝えようとしている顔――

フラッシュバックが止んだ時、一体どこにあったか分からない程、みさおへの想いが溢れ出してくる。

(…そうだ、そうだよ。――俺は――!)
「…思い出してくれた?」

あやのの言葉に、○○は顔を上げて頷く。

534 :純愛〜みさおの記憶〜 18:2009/05/31(日) 21:04:52 ID:chL4NoDQ
「…峰岸さんは覚えてたの?」
「うん、全部。二人しか知らない告白のシーンまでしっかりと♪」
「…なんで知ってんの?」
「恐らくみさちゃんも、つい昨日まで覚えて無かったと思うの。
でも、その想いまでは消せなかったハズだから、きっといろんな形で
みさちゃんに気付かせようとしてたんじゃないかな?」
「あれ? 聞いてる?」
「だから、想いを取り戻した今、みさちゃんは
昨日の出来事を勘違いしたまま、きっと自分を苦しめてるの」
「もしもし?」
「本来なら私が干渉するような事じゃないんだけど…」
「ねぇ、会話してくれよ…」
「――○○くん」
「はい」

穏やかな感じでもなく、威圧感とも違う、祈りに近い雰囲気に○○は圧倒される。

「――みさちゃんを、助けてあげて…」

みさおを思う気持ちは恐らく誰より強いのだろう。
異性に向ける気持ちとはまた別に、あやのもみさおが大切なのだ。
あやのからのひたむきな友愛を受けて、○○は力強く頷いた。

「――あぁ、任せて」

そう告げると、○○はみさおの家へと駆け出して行った。

535 :純愛〜みさおの記憶〜 19:2009/05/31(日) 21:06:34 ID:chL4NoDQ
みさおは、カーテンを閉め切った部屋で、ベッドの上に膝を抱えて座っていた。
その目には大きな隈が出来ている。
目を閉じると、昨日の出来事が鮮明に浮かぶ。

――繋いだ手、幸せそうなこなたの顔――

それらが目を閉じる度に頭の中で再生され、結局一睡も出来なかったのだ。

無視して寝ようと試みたが、想いを取り戻したみさおには
直視するに耐えられない光景だった。

(何で今頃…、バッカじゃね…)

自虐的に自分を責める。
夢に○○を見る度に疑問にこそ思ったが、深く考える事は無かった。
○○と会う度に落ち着かなかったが、それを『好き』だと認識しなかった。

(…全部…、遅すぎたんだな…。はは…、ホント、馬鹿みてー)

枯れ果てたと思える程流した涙がまた溢れ出す。
何度目か分からない後悔をしていると、来客を知らせるチャイムが鳴り響く。

(…郵便か?)

そうこうしていると、再びチャイムが鳴った。
荷物であるなら出ない訳にもいかず、みさおはパジャマのまま玄関を開けた。

536 :純愛〜みさおの記憶〜 20:2009/05/31(日) 21:08:15 ID:chL4NoDQ
走りながら、○○は考えていた。

(どうすれば…、どんな言葉を掛ければみさおに届くだろう…)

みさおが苦しんでいる理由の見当はついていた。
だが、それをどんなに細かく、分かりやすく説明しても
こなたと遊んでいた事実は変わらず、
自分の行動を正当化して弁明しているようで嫌だった。

(――違う。伝えるべき事はそんな事じゃない!)

息を切らせながら、○○はたった一つの事を伝えようと決意する。
しばらく走っていると、何度か見た事のある家へと辿り着いた。
膝に手をついて呼吸を整えると、○○はインターホンを押した。




みさおはドアを開けたまま固まっていた。

(あれ? 今日平日だよな?)
(時間的に1限が始まってるし)
(――あ、アタシパジャマ着たままじゃん…)

目の前にいる○○を眺めながら、あらゆる思考がみさおの頭を駆け巡る。

537 :純愛〜みさおの記憶〜 21:2009/05/31(日) 21:09:48 ID:chL4NoDQ
「…みさお…」

○○から呼ばれて、みさおは思考を中断すると、
じわじわと現実感が襲ってくる。

「お、おまえ!? 何でこんなとこいんだ!?」

昨日から止まらなかった溢れんばかりの想い。
その対象者が目の前にいる事と、パジャマ姿が相俟って、みさおは顔を真っ赤にする。

「聞いてくれ、みさお…。俺、みさおが好きだ」
「――ッ!」
「桜藤祭の時、星桜の木の下で言った事は全部本気なんだ」
「……」
「友達とかじゃない。こなたさんにも、かがみさんにも、
…こんな気持ちにはならない。…俺は、みさおが、大好きなんだ」
「………」
「……言いたい事はそれだけ。…本音を言えば、もっと話したい事は沢山あるけど、今はこれだけ。
どんな気持ちよりも、一番大切で、一番大きな俺の想いを知って欲しくて…」

そう言うと、○○は困ったような笑顔を浮かべる。

「今日は…、帰るよ。明日、学校で会おうな」

そう告げて帰ろうとする○○を、みさおは背中の服をキュッと摘んで引き止める。

538 :純愛〜みさおの記憶〜 22:2009/05/31(日) 21:11:30 ID:chL4NoDQ
「…待てよ…。自分ばっかり言いたい事言いやがって…」

うつむいていて表情は分からないが、言葉の端々に怒りを感じる。
○○はゆっくり振り向きながら、みさおの手を軽く握る。

「…怖いんだ。今までみさおへの気持ちを忘れてたんだよ、俺…。
そんな俺の事、みさおが好きで居てくれるのか…。それを知るのが、怖いんだ…」

みさおは、○○の言葉を下を向いたまま聞いていた。

「…だから、今日は帰――」
「アタシ言ったよな? 殴る時は殴るって」

みさおが遮るように言い放つ。その表情は未だ窺い知れない。

「…目ぇ閉じて歯ぁ食いしばれ…」

怒りのせいか、声を震わせながらみさおが呟く。
○○は、みさおに許して欲しい一心で、目を閉じて顔を強張らせる。




――ちゅっ――




少しして感じられたのは、ふわりとした女の子の優しい薫りと、唇に触れた柔らかい感触だった。
○○が驚いて目を開けると、目に涙を浮かべながら睨むみさおの顔があった。

539 :純愛〜みさおの記憶〜 23:2009/05/31(日) 21:14:48 ID:chL4NoDQ
「…みさお…?」
「…どうしていいか分かんねぇんだ…」
「……?」
「お前に名前を呼ばれるのが嬉しくて…。好きだって言われんのが嬉しくて…」
「……」
「忘れられてたのが哀しくて…、でもアタシも忘れてて…、
それに、思い出してくれたのがまた嬉しくて…」
「…うん…」
「全部ごっちゃになってわかんねぇんだ。
…でも、たった一つだけ分かってる事があったから…」

言葉を続けながら、みさおは涙を流していた。
拭うのも忘れ、真直ぐ○○を見つめながら告げる。

「…その気持ちを、行動にしたんだ。…お前が好きだって、気持ちを…」

みさおは、握られていた手をギュッと握り返す。
次々と溢れる気持ちが少しでも伝わるように
愛しさを込めて、強く、強く。
その手を○○もまた強く握り返し、みさおの身体を抱き寄せる。

「ごめん…、ごめんな、みさお…。忘れてて…、ごめんな…」
「…もう、良いってヴァ…。それ以上謝ると怒るぞ」

○○の胸の中からみさおが脅す。
しかし、到底迫力は無く、ただその可愛らしさに○○はより強く抱き締める。

540 :純愛〜みさおの記憶〜 24:2009/05/31(日) 21:17:14 ID:chL4NoDQ
「…もう、離さないから…。ずっと、俺の横に居てくれるか?」
「…聞くまでもないだろ。――ま…、今度こそ長い付き合いに出来りゃ良いな」
「…あぁ、ずっとずっと一緒だ」

○○の鼓動に抱かれながら、みさおは悔しそうに呟く。

「ちぇっ、何かアタシばっかり喜んでんな」
「ん? …じゃあさ、もう一回キスしてくれる?
さっきのは一瞬な上に、目を閉じてたからよく分かんなかったんだよ」
「…ったく、しょうがねぇなぁ…」

○○からの申し出に頬を染めながら頷くと、みさおは○○との距離をゼロにする。

「…ん…、んぅ…」

少し長く繋げた唇を、名残惜しそうに離す。

「…こ、これでいい――うむぅ!?」

唇を離して一息つく間もなく、○○が再び唇を重ねた。

「…んぅ〜…! くちゅ…、ちゅ…」

かなり濃厚なやつをされて、みさおは○○を睨む。

「――ぷはっ! な、なにすんだっ!
あ、あああんな濃いのすんなよっ!」
「ご、ごめん…。ほら、桜藤祭の時は出来なかったろ?」
「…でもよぉ…」
「気持ち良くなかった? …イヤだった?」
「…………良かったけど……」

541 :純愛〜みさおの記憶〜 25:2009/05/31(日) 21:19:39 ID:chL4NoDQ
みさおはポツリと呟くと、ずっと引っ掛かってた事を問い質した。

「そう言えばさ、『良かった』で思い出したけど、この前チビッ子と、ホテルに居たんだよな…?」
「うん、帰りに会った時だよね?」
「…あれさぁ、チビッ子と何してたんだ?」
「あれ? あの時はこなたさんと一緒にケーキバイキングに」
「ケーキバイキングぅ? 何、お前そんなん好きなのか?」
「あぁ、違う違う。こなたさんの付き添いで行っただけだよ」

みさおは喜びと脱力感に満たされていくのを感じた。

「ごめん…。もう行かないからさ」
「…いいよ、ケーキバイキングくらい…」
「違うよ、もう他の子と遊びなんか行かないって事だって」
「当たり前だっ! 今度は本気で殴んぞ!? …本気で、泣くぞ…」

怒りと、願いの込められた言葉に、○○はみさおの頭を撫でながら誓う。

「うん…、二度と泣かせたりしない。――みさおは、笑った顔が一番可愛いんだからな」
「――ッ! …バカヤロ…」

542 :純愛〜みさおの記憶〜 26:2009/05/31(日) 21:20:59 ID:chL4NoDQ
想いは、記憶の元に構築される。
だが、一度出来上がった想いは、記憶ではなく心に依存する。
これから先、何を忘れようとも、二人の想いが消える事は無い。
みさおがみさおである限り。
○○が○○である限り。

「なぁ…? ○○…」

みさおはゆっくりと腕を○○の背中に回し、自分の心と想いが不変である事を伝えるよう、目一杯の笑顔を向けて告げた。




「大好きだぜ!」


FIN

543 :ゆう:2009/05/31(日) 21:23:43 ID:chL4NoDQ
以上で本編の投下を終わります。

では、ついでではありませんが、引き続きオマケの投下を行ないます。

544 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/05/31(日) 21:39:36 ID:OVrAOseg
さらにオマケとな・・・?
GJすぎるぜ!

545 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/05/31(日) 22:01:04 ID:KRK5TJoV
あえて突っ込みたい
こなたよ、楽しみにしてた壁サークルは自分で回れ

546 :純愛〜みさおの記憶(オマケ)〜 1:2009/05/31(日) 22:06:11 ID:chL4NoDQ
――晴天の広がる空の下――

屋上から走って行く○○を、峰岸あやのはジッと見送っていた。

「…そっか、○○くん思い出しちゃったんだね」

声がする方を見ると、泉こなたが屋上の入口から姿を表す。

「泉さん…?」

様子を見ていたのであろうこなたは、仕方ないと納得しながらも、哀しそうな表情をしていた。

「やっぱ○○くん攻略は難易度高かったか…。
まぁ、彼の心はみさきちで埋まってるもんね。入る隙間なんか無かったよ」
「泉さんも…、○○くんを…?」
「信じられない? フラれた〜! って泣き叫んだ方が良かった?」
「そ、そんな事…」

少し棘のある言い方に、あやのは少し面食らう。

「…ごめん…、八つ当たりだよね、これじゃ…」

哀しげな笑顔を作りながら、こなたが続ける。

「…最後のチャンスかなって…、そう思ってアタックしてたんだけど…」
「……」
「ダメだね。どんなに忘れてても、一番大切な想いはしっかり根付いてたよ」

そう呟くこなたを眺めていると、あやのはこなたの頬を流れる雫に気付いた。

547 :純愛〜みさおの記憶(オマケ)〜 2:2009/05/31(日) 22:08:04 ID:chL4NoDQ
「…本気…、だったんだけど、な…」
「泉さん…」

親友を思うあまり、あやのは周りの事を把握しきれていなかった。
こなたがなぜ○○と二人だけでいたのか。
それを考えれば、こなたの涙は予測出来ていたはずだった。

「…ごめんなさい…。泉さん…、ごめんなさい…」
「……謝る事なんか無いよ。私も二人が忘れてる事に付け込んだんだから」
「…そんな言い方しちゃダメだよ。泉さんの心が可哀相…」

そう言うと、あやのの目から一筋の涙が流れた。
こなたに対する罪悪感があやのの心を締め付ける。

「…峰岸さん…」
「ごめんね…、泉さんごめん…」

顔を覆って泣き出すあやのを、こなたは慌ててなだめる。

「い、いいってば。誰か一人しか選べない事なんだから」
「…うん、ホントに、ごめんね…?」

涙を拭いながらお互い謝る光景に、二人は少しだけ可笑くなる。

「…そうだ、お詫びに今度お菓子作ってくるね? 泉さんにあげる」
「ホント? やたーーっ!」

548 :純愛〜みさおの記憶(オマケ)〜 3:2009/05/31(日) 22:09:39 ID:chL4NoDQ
ニパッと笑顔を見せて喜ぶこなたを見て、
あやのは『みさちゃんが二人いる…』と思い微笑ましくなる。
お菓子で喜ぶところや、好きになる相手も同じになるこなたを
みさおとダブらせながら、二人はどんなお菓子が食べたいかなど話しながら屋上を後にした。

数日後、あやのとかがみがお昼の用意をしていると、
こなたがお弁当片手に、教室へとやってきた。

「あやのさ〜ん! お菓子もらいに来たよ〜♪ 一緒にお昼も食べようよ〜♪」
「あ、泉さん」
「むぅ〜! そんな他人行儀なのはダメダメ!」
「あ、う…、うん。ごめんね? ――こなたちゃん」
「ん♪ よろしい! で、お菓子はどこ〜?」

キャイキャイと楽しそうにお菓子をつまむ二人を見て、かがみは目を丸くする。

「…アンタ達、いつの間にそんな仲良くなったの?」

そう尋ねるかがみに、こなたは人差し指を
左右に振りながら「チッチッチ」と舌をうつ。

「乙女の事情を詮索するもんじゃないよ〜? かがみぃ〜ん♪」
「そうだよ、柊ちゃん。泉…、じゃなくて、
こなたちゃんとっても良い子なんだから」

549 :純愛〜みさおの記憶(オマケ)〜 4:2009/05/31(日) 22:11:13 ID:chL4NoDQ
そんな事を話していると、少し落ち込んだみさおが教室に入ってきた。

「あれ? 日下部じゃない。どうしたの?
○○くんとご飯食べるんじゃなかったの?」
「…○○課題で忙しいからお昼食べる暇ないって…」

それを聞いたこなたは、ニヤリと猫口になってつっこむ。

「なるほど、それで帰ってきたんだ。
みさきちじゃあ一緒に居ても力になれないもんね〜♪」
「うるせっ! ってかなんでチビッ子がここにいんだよ!」

からかわれてジロッとこなたを睨むと、あやのが真剣な声でみさおを諌める。

「そんな目で見ちゃダメよ? こなたちゃんも私の大切な友達なんだから」

かがみからではなく、あやのから言われて、目を裂けんばかりに見開く。

「こなたちゃんも、みさちゃんをあまりからかわないであげて?」
「分かってるよ〜。ちょーっとした冗談ってやつ?」

目の前で広がる現状に、みさおは半ば呆然としていた。
すると、廊下を走る音が近付いてきて、○○が勢いよく教室に入ってきた。

「みさおっ! ごめん、待たせた。さぁ、一緒にお昼食べよう?」

550 :純愛〜みさおの記憶(オマケ)〜 5:2009/05/31(日) 22:14:57 ID:chL4NoDQ
○○がそう言うと、みさおは一目散に○○の胸に飛び込む。

「〜っ! 遅えよ〜! 寂しかったじゃんかぁ!」
「ご、ごめん。次の課題を忘れててさ…」

人目につくこともはばからず、○○とみさおは抱き合っている。

「…ねぇ、二人とも? …ここ一応学び舎なんだけど…?」

やんわりと、所々に棘を仕込みながら、かがみがつっこむ。

「んぁ? いーのいーの。アタシは気にしねえから。な? ○○」
「ん? 俺はみさおがいいなら別に気にしないよ」
(…言ってろ、バカップルが…)

なんら気にする様子のない二人に、かがみが心でつっこむ。

551 :純愛〜みさおの記憶(オマケ)〜 6:2009/05/31(日) 22:16:55 ID:chL4NoDQ
ふとこなたを見ると、凄まじい程感情を込めた目で二人を見ていた。

「みさきちめ〜…! いつかその場所奪っちゃるからな!」
「絶っ対渡さねえぞ! ここはアタシんだっ!」
「ふっふっふ…、上等じゃないの。ギャルゲで鍛えたフラグ管理と、
エロゲで鍛えたテクニックで○○くん骨抜きにしちゃる!」
「させるかっ! ○○の腕の中も、○○自身も何一つやんねえからな!」

縄張り争いをする野良猫がニャーニャー吠えるかのように、
こなたとみさおが吠えまくっている。

(…困っちゃったな…、どっちも応援しずらいもの…)

その様子を眺めながら、やがてくる二人からの愚痴トークのために
お菓子を沢山用意しなければと、あやのは一人考えていた。

後日、こなたから怒濤のアプローチとスキンシップを浴びて、
それに嫉妬したみさおに、スキンシップという名のデンプシーロールを浴びて
不憫に思ったあやのに介抱してもらったのは、また別のお話。


FIN

552 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/05/31(日) 22:20:38 ID:OVrAOseg
乙!これでまた一週間乗り切れる…!

553 :ゆう:2009/05/31(日) 22:27:41 ID:chL4NoDQ
以上でオマケの投下を終了します。

まずは、お詫び申し上げます…。
約半年もの間、SSの投下が出来ず、すみませんでした。
これだけの間が相手しまったら、何を言っても言い訳にしかなりません。
ただただ、申し訳なく思っています。

…もし良ければ、これからもここでSSを投下させて下さい。
よろしくお願いいたします。



>>544さん
ありがとうございます。
久々過ぎて、ちょっと緊張しましたが、
そう言ってもらえると嬉しいです(^-^)


>>545さん
確かに、一番の楽しみと言うなら、自分で行くのが自然ですね。
行動を自然に見せるのがまだまだ未熟ですね…。
もっともっと勉強します。
ご指摘ありがとうございますm(_ _)m

554 :ゆう:2009/05/31(日) 22:31:36 ID:chL4NoDQ
「相手」ではなく「空いて」でした…、切腹。


>>552さん
そう言って頂ければ嬉しいです(^-^)
なんとか時間を作って、また来週の日曜に上げられるよう頑張ります!

555 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/06/01(月) 13:37:06 ID:erpePxgP
きた!ゆうさんの新作きた!これで勝つる!!
今回は主人公も忘れてる設定ですか……記憶に関する設定パターンが豊富で読んでて楽しいです
らきメモみさおルート初見時の衝撃が甦るようでした、みさお可愛いよみさお
次は誰で来るのかwktkしつつ続きいつまででも待ってます!

……ところで、あやの→こなたの呼称は「泉さん」ではなく「泉ちゃん」がデフォでは?

556 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/06/01(月) 17:21:05 ID:KH9IQiRJ
乙でした! またあなたの作品が見れるとは・・・!
あやののこなたへの呼び名が名字から名前に変わっていくのが
個人的に好きです。 どれだけ時間がたっても、次の作品を
楽しみにしております!

557 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/06/01(月) 19:40:31 ID:Bnc+aL1W
GJ!ゆうさんお帰りなさいです!それと書こうとする志しは認めますが、無理はいけませんよ?きちんと体調管理しながら書いて下さいね?次回作も楽しみにしています。乙でした!

558 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/06/02(火) 03:42:16 ID:Ixof+p5O
ゆうさんの新作ktkr!!
まとめで一気に読んで、話の進め方に引き込まれました!
次回も楽しみにしております!

これでまとめの方も帰ってきてくれないかな〜…
自分だとやり方、見ても良く分からないので…

559 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/06/07(日) 12:16:57 ID:JSU4FQtT
ネタがないからけいおん!あたりのキャラと
絡ませてみるか?

560 :2438:2009/06/07(日) 23:20:46 ID:gEmc5aZW
みなさん、お久しぶりです。
すっかり忘れ去られているとは思いますが、『ひかげの花』の作者です。

前回の投稿からだいぶ間があいてしまい申し訳ないのですが、一応続きが書けたので投下したいと思います。

561 :ひかげの花:2009/06/07(日) 23:22:31 ID:gEmc5aZW
学校の近くのバーガーショップで軽く食事をした後、俺はひかげちゃんを家に送り届けるべく、二人でひかげちゃんの家に向かっていた。

「それで劇の方はうまくいきそうなの?」
「まあなんとかね。あのリハーサルの後は練習も順調だったし」
「そっか。楽しみにしてるからね」

そう言ってひかげちゃんは俯く。
言葉とは裏腹に、その顔はちっとも楽しみにしている顔ではなかった。

「どうしたの?」
「ううん。なんでもない。ただね、うらやましいなって…」

予想もしない言葉がひかげちゃんの口から出てきたことに俺は驚いた。

「○○ってすごいなって思うよ。なんか輝いてるっていうか」
「そんなことないよ」
「そんなことあるよ。劇の主役とか、そういう光のあたる所にいれるのって誰でもできることじゃないもん」
「そんなことないって。たまたま代役でそうなっただけで」
「でもたまたまでもみんなから注目されるような重要な役割につけるってすごいことだよ。私には無理だもん」
「そ…」

反論しようとしたらひかげちゃんの手にさえぎられる。

「○○君とお姉ちゃんってなんか似てるの。いっつもきらきらしててまぶしいもん。二人とも前向きで、みんなからも好かれてて…。名前だってね。お姉ちゃんがひなたで、わたしはひかげでしょ?昔っから自分の名前嫌いなんだ」

「そうかな?」

「ほら見てよ」



562 :ひかげの花:2009/06/07(日) 23:23:21 ID:gEmc5aZW

俺が指をさした先はちょうど路肩にある木の根元で、一日のどの時間でも到底日が当らなそうな場所だった。
そして、そこには二輪の花がひっそりと、だけど力強く咲いていた。

「確かに、ひなたってさ、光が当たってて眩しく見えるよね。でも、日が差すと必ずそこには日蔭ができるんだよ。逆にいえばさ、日蔭があるからこそひなたがあるって考えることもできるんじゃないかな」

それは劇の練習をしていくうちに俺の中で芽生えた気持だった。
舞台で使う小道具をつくってくれるつかささん、自分は出れなくても一生懸命俺に演技指導をしてくれるかがみさん、全体を仕切ってまとめてくれるみゆきさん。
裏でたくさんの人が頑張っているからこそ俺は輝かしい舞台の上に立てる。

そして、舞台の上だろうと、裏方であろうと、その仕事の素晴らしさには全く差がないんだ。

だから…

「たとえ目立たなくても、ひかげちゃんにはひかげちゃんのいいところがあるし、そこを好きになってくれる人もいるよ、絶対」

ひかげちゃんは俺の言葉に対してなんのリアクションも返してこなかった。
やばい、くさすぎたかな・・・
そんな心配はひかげちゃんのある行動で、吹き飛んでしまった。

「寒い…」

そうひかげちゃんが呟くと同時に、右手に温かい感触を感じる。
確かにここのところ夕方になると冷えるようになってきた。
時折吹く風に、身を縮める。
ひかげちゃんの手はあったかかった。

二輪の花が寄り添うように風に揺られていた。



563 :ひかげの花:2009/06/07(日) 23:24:44 ID:gEmc5aZW
_____


いよいよ桜藤祭の当日になった。
もうすでに開演の準備は終わって、あとはその時を待つのみとなった。
舞台裏で俺はかつてないほどに緊張していた。

「おはよー、○○君」
「あ、おはよう、こなたさん」
「なんかぎこちなくない、ひょっとして緊張してる?」

俺からすればむしろこなたさんが全く緊張していない風に見えるのが不思議でしょうがない

「まぁ、緊張したってどうなるわけでもないしね」

そう言えばこなたさん、前の公開リハの時もこんな感じだったな。
改めてこなたさんの楽観的な性格に驚かされた。

「あ、そう言えば宮河姉妹をさっき見かけたよ」
「え、ホント?ひかげちゃんやっぱり来てくれたんだ」

こなたさんがニヤッと笑う。



564 :ひかげの花:2009/06/07(日) 23:25:45 ID:gEmc5aZW
「私は、姉妹両方が来たって言ったのに、○○君が気になるのは妹の方だけなんだ」
「いや、べつにそう言うわけじゃ」
「いいよいいよ、○○君がロリコンだってことは周知の事実だから」
「う…」
「私にもチャンスあると思ったんだけどなぁ」
「え…?」
「ううん、なんでもないよ」

『ただいまより、3年生の合同舞台を開演いたします』

「いよいよ始まるね、じゃあ集中していこう」
「わかってるよ」

舞台の幕がゆっくりと上がる。
俺は目を閉じてひとつ、深呼吸をした。



565 :ひかげの花:2009/06/07(日) 23:26:33 ID:gEmc5aZW
_____



「お〜い、○○ー、起きろー」

顔をあげるとそこにはひかげちゃんがいた。
えっと、ここはどこだ。
周りを見渡して、ここが校舎裏の星桜の木の木陰であるということに気づく。
そうだ、劇が終わった後、疲れが一気に出て、眠くなって、それで…

「ちゃんと起きてる?なんか寝ぼけてない」
「大丈夫だよ…劇はどうだった?」
「なかなかやるじゃん」
「ほんとに?夢中だったから自分じゃうまくできてたかわかんなかったけど…」
「よかったよ、すごく…かっこよかった」
「え?ちょっと良く聞こえなかったからもう一回言って」
「な、なんでもないよ!で…まあお疲れ様ってことでちょっと渡したいものがあって」
「本当に?ありがとう」
「じゃあ目ぇつぶって」

なんだろう…
少し期待しながら俺は言われたとおり目を閉じる。

「届かない…」
「え?」


566 :ひかげの花:2009/06/07(日) 23:27:40 ID:gEmc5aZW
「い、いや…なんでもないよ!」
「ところでもう目開けていい?」
「え?あ〜…う、うん、いいよ」

目を開けるとひかげちゃんの手には花が握られていた。

「それって…金木犀?」
「うん、うちお金ないから…こんなのしか用意できなくて…ごめんね」
「ううん、すごくうれしいよ、ありがとう」
「ほんと!?」

はじけたような笑顔のひかげちゃんを見てなんだかこっちも嬉しくなってしまった。

ひかげちゃんと話した後、なんだか少し一人になりたい気分だったので、俺は自分の教室へと向かっていた。
B組の教室は劇のための道具や衣装などが置いてある控室のような状態になっているので今なら誰もいないはずだ。
そう思ってドアを開けると、みゆきさんが一人残って、委員会の仕事だろうか、何かの作業をしていた。

「あ、○○さん。お疲れ様でした」
「みゆきさんもお疲れ様」
「いろいろありましたけれど無事成功して本当によかったですね」
「そうだね。俺もみゆきさんには迷惑かけちゃったし」

当然、リハーサルの時のあの事件のことである。

「そうですね。どう責任をとってもらいましょうか?と言いたいですが、○○さんの演技がとてもよかったのでそれで許してあげます」
「本当に?」


567 :ひかげの花:2009/06/07(日) 23:28:36 ID:gEmc5aZW
全身の力が緩む。
これで俺の桜藤祭における最後の懸念は去った。

「いい香りですね」

俺の手に持っている金木犀の香りのことだろう。

「その花はどうされたんですか?」
「ひかげちゃんがお疲れ様ってことでくれたんだ」
「そうなんですか、ひかげちゃんから…」

そう言ってみゆきさんはなんだか嬉しそうに微笑んだ。

「その花の花言葉を知っていますか?」

花言葉…たしか花それぞれについている合言葉みたいなものだよな?
花言葉というものがあることは知っているが、かといって金木犀の花言葉が即座に出てくるほど知識があるわけではない。

「知らないなー、みゆきさん知ってるの?」

みゆきさんはその言葉には答えず、教室のドアの方へ向って行った。
そして教室を出る直前、笑顔で振り返って言った。


568 :ひかげの花:2009/06/07(日) 23:29:59 ID:gEmc5aZW
「その花の花言葉は、初恋です」

みゆきさんの言葉の意味が一瞬分からなかった。
きょとんとしている俺を置いてみゆきさんはすでに教室を出て行ってしまった。
誰もいない教室で、俺は手に持った金木犀を見つめた。

金木犀の匂いを思いっきり吸い込む。
頭の中に浮かんだのは、ひかげちゃんのあどけない笑顔だった。



569 :2438:2009/06/08(月) 00:06:37 ID:fqx3Gntl
以上です。
これで『ひかげの花』は一応完結です。

主人公をロリコンにしたいという願望と、高校生と小学生の絡みをどうしていいかわかんないという技術のなさから、こんな中途半端な結末になってしまいました。
最後のひかげが花を渡すシーンを書きたくて、作り始めましたが、こんなに長引くとは…orz
本当に投下が遅れてしまい、申し訳ありませんでした。

次回作は未定
エピローグ的なものの考えもあったりなかったり
何かお題を出してくれれば考えるかもしれませんw

感想、批評などあればお願いします。



570 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/06/08(月) 00:35:53 ID:sYOrUcnS
GJ! 金木犀とは良いもの持ってきますね〜 楽しく読ませていただきました、次回を楽しみに待っています 乙でした!

571 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/06/12(金) 02:22:22 ID:/X1Hr8J/
きたいあげ

572 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/06/12(金) 02:26:01 ID:zoKUpC2j
>>570
お前のアナルを一日中見つめていたいよ

573 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/06/12(金) 16:55:57 ID:/X1Hr8J/
丁重にお断り致します。

574 :龍二:2009/06/16(火) 21:17:53 ID:LoC3m7tx
ホスト永久規制の巻き添えにより
二ヶ月あまり何も書けなかった龍二です。

携帯を購入しましたので、やっとこさSSを
投下できる環境を手に入れました。

ですので、まずは二ヶ月前に返信できなかったコメントを
この場を借りて返信させていただきます。

>>458-459
待っていたなど…、僕には過ぎたお言葉です。
乙コメ、ありがとうございます!

>>462
ありがとうございます!
それにしても命綱ですか…。先ほどに続き、僕には過ぎたお言葉です。

>>GRENさん
自分はGRENさんのような、前からいる神がもう一度光臨するまでの
つなぎですので、書き続けはしますが、やはり神には近づけません…。

このスレをROMってる頃からあなたの作品は大好きです!
これからもおねがいします!

>>465
まだまだこのスレにはお世話になるつもりです。
これからもよろしくお願いします。

575 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/06/16(火) 23:19:13 ID:5pV9aHFL
お帰りなさいです!

576 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/06/18(木) 14:32:29 ID:+wAPABAi
待っていましたぞ・・・
小説は楽しみにしてるけど無理しないようにな

577 :霧波:2009/06/18(木) 21:53:58 ID:EJTnqTuP
お久しぶりです。
今書いているMEMORIES第二部が結構長くなってしまってるので前半後半と分けて投下したいと思います。

ってなわけでMEMORIES〜この白い雪と〜前半部分投下します。

578 :MEMORIES〜この白い雪と〜:2009/06/18(木) 21:56:47 ID:EJTnqTuP
最近、よく同じ夢を見る。
学校にある、何年も咲いてないと言われている星桜。それが満開に咲き、花びらが舞い散るのを俺は隣にいる人と見ている。隣にいる人は姿は見えず、声も聞こえないが確かにそこにいるって分かる。そして、その人が夢の中の俺にとって大切な人だと言うことも……。



579 :MEMORIES〜この白い雪と〜:2009/06/18(木) 21:59:12 ID:EJTnqTuP
「……また、あの夢か」

あの夢を見た後は、ひどく体がだるく感じる。しかも近頃見る頻度が増えているので、最近の悩みの種になっている。

「ったく…、見るんならせめて隣にいる人位写せっての」

自分自身に愚痴を吐きつつ、のそのそと着替えを始める。そして、最後にポケットにビンを入れ着替えを終える。

「桜、か…。もしかして、あの夢ってこれのせいか?」

ポケットの中のビンを手に取り見てみる。中には、あれから全く姿を変えない桜の花びらが入っていた。

「普通、何かしら変化あるはずだよなぁ?」

そう一人呟き、ビンをポケットに入れる。気になるんなら捨てりゃいいんだろうけど、俺は未だにそれを持ち歩いていた。

「って、考え事してる場合じゃないな」

俺は家を飛び出た。季節は冬。転校後すぐにあった桜藤祭から、既に数ヶ月がたっていた。



580 :MEMORIES〜この白い雪と〜:2009/06/18(木) 22:02:18 ID:EJTnqTuP
ビュゥーーッ

「うぉっ!あーもぅ、さみぃ…」

流石にこの時期になると、風が冷たくて登校も3割増しで億劫になる。これで隣に可愛い彼女でもいりゃ話は別なんだけど、

「おーっす、真堂」
「ん。おはよーさん」

現実はこんなもんだ。女っ気など全くなし、華に欠ける学校生活を送っている。

「おはよー」

教室に入り、席に座る。朝ぼーっと考え事していたせいか予鈴ギリギリだった。これもあの夢のせいだよ。そんな事を考えてると、

「みんなおはよーさん。ほな、出席とるでぇ」

担任の黒井先生がやってきた。

「荒井〜…、井川〜…、泉〜…、泉は遅刻か、ホンマしょうがないやっちゃな」

その時、教室の扉が勢いよく開き、

「先生タ〜イム!遅刻じゃないよっ!」

泉さんが教室に入ってきた。
泉こなた。ちっちゃい、アホ毛、ロングヘアー、オタクと特徴の塊みたいな女の子。席も斜め前と近く、他の女の子よりか少しは話す程度の間柄だ。
どうやら先生の説得に失敗したらしく、トボトボとこちらに歩いてくる。



581 :MEMORIES〜この白い雪と〜:2009/06/18(木) 22:05:11 ID:EJTnqTuP
「おはよ、泉さん。災難だったね」
「おはよ、真堂くん…。もぅ朝から最悪だよ〜」

そう言って席につく泉さん。これももう見慣れた風景だよなぁ。

「ほな、今日も1日しまってこーな」

野球のような声を掛けて黒井先生は教室からさっていった。
そして数時間後

「んぅ…ねみぃ」

俺は眠気に負けそうになっていた。あの夢を見た日は眠りが浅いのか、いつもこんな感じなんだよな。しかも最近は見る頻度が増えたせいか眠気も倍増しだ。
前には、説明をしている黒井先生が見える。授業は…後10分か。俺は見つからないと信じて、目を閉じて寝ることにした。

……気がつくと、俺は満開の星桜の前に立っていた。学校では初めて見るこの見慣れた夢だが、ひとつだけいつもと違うところがあった。

「…あったかい」

それが誰かに抱きしめられているのだと気付いたのは、数秒たった後だった。相変わらず姿は見えない。だけど何故か、この人は幸せそうな表情をしていると分かった。しばらくすると、

「…やくそく…」
「これ……声だっ!」



582 :MEMORIES〜この白い雪と〜:2009/06/18(木) 22:11:24 ID:EJTnqTuP
初めて聞こえた声に驚きつつも、俺は耳を澄ませてみた。

「…ゆき…………さくら……」
「くそっ、途切れ途切れで分かんないな」

この人がとても大事な事を言っている。どうしてかそれは分かるのに、途切れ途切れな上に消えそうなほど小さな声のせいで、上手く聞き取ることが出来ない。
そして一通り何かを言い終えると、どんどん感覚がなくなってゆく。

「待って!一体君は誰なんだ!?何を言おうとしてたんだよっ!?」

そう叫び終わると同時に、俺の意識はなくなった。

スパーンッ!

「……んぅ」
「や〜っと目ぇ覚ましたか、真堂」

気がつくと、俺は机に突っ伏して寝ていたみたいだ。とりあえず2発目回避のために顔を上げとこう。

「お目覚めの気分はど……ってどうしたんやっ!?」

黒井先生が俺の顔を見るや驚いている。周りを見ると、他の人も驚いた顔をしてる。顔に変な跡でもついたのかな?自分で顔を触ってみると理由がよく分かった。

「あれ?なんで俺…泣いてんだろ」

知らないうちに俺は涙を流していた。



583 :MEMORIES〜この白い雪と〜:2009/06/18(木) 22:17:37 ID:EJTnqTuP
「も、もしかして強く叩きすぎたか?」
「い、いや。全然痛くはなかったんですけど…」

俺は涙を止めようとするも、壊れた蛇口みたいに止まる気配がない。

「だ、大丈夫なんか?真堂」
「…すいません、ちょっと顔洗ってきていいですか?」
「あ、ああ。かまへんで。ゆっくりしてき」
「はい、すいません…」

教室を出た俺は、顔もそのままに屋上に向かっていた。正直、授業を受けるなんて気分になれなかった。
それから俺は、あの夢を見るために学校で何度も寝てみたのだが、あれから一度も見ることが出来ずに教科担当に怒られるばかりだった。
そんなこんなで数日たったある日。

「今夜初雪が降る可能性があります。通勤通学には厚着をして出かけた方がいいかもしれませんね。」

俺は朝ご飯を食べながら天気予報を見ていた。

「雪かぁ。最近冷えるもんな〜」

雪と聞いて、俺はこの前学校で見た夢を思い出していた。

「あの夢でも‘ゆき’って言ってたっけ…」

まぁ雪のことを言っていたかなんて分かんないんだけど。考えても仕方ないし俺は家を出ることにした。
学校の近くまできた頃、俺は後ろから声をかけられた。



584 :MEMORIES〜この白い雪と〜:2009/06/18(木) 22:28:56 ID:EJTnqTuP
「真堂くん、おっはよー」

振り向くとそこには泉さんがいた。

「ん、おはよ。泉さん」

そして、俺達は取り留めのない話をしながら学校に向かった。

「そういえばさ、今日初雪降るらしいね」
「初雪、か…」
「…どうかした?急に暗い顔になったけど」
「あ、んーん。何でもないよ。ちょっと夢でね」
「夢?」
「そそ、なんか変な夢なんだけどね。目がさめたらほとんど覚えてないんだけど、雪みたいなのが降ってる中で隣にいる誰かと話をしてるの」
「へ〜」

夢と聞いて、俺はあの時見た夢をまた思い出していた。夢…、雪…、隣にいる誰か…、もしかしたら……。
俺は半信半疑ながらも聞いてみることにした。

「ねぇ泉さん」
「うん?どうしたの?」
「さっき言ってた夢ってさ。もしか…」
キーンコーンカーンコーン
「うわわっ!予鈴鳴っちゃったよ。真堂くん急ごっ!」

タイミング最悪、と思いながら俺は泉さんの跡を追った。


585 :MEMORIES〜この白い雪と〜:2009/06/18(木) 22:32:54 ID:EJTnqTuP
その後、俺は泉さんに夢の事を聞こうとするも、奇妙な程タイミングが会わず結局放課後になってしまった。泉さんは、またもやタイミング悪く、俺が黒井先生に頼まれた用事をしてる最中に既に友達と帰ったようだった。

「しょうがないや、明日にでもまた聞こっと」

俺も家に帰ることにした。

「ふぅ…」

家に帰ってきてから1時間程たっただろうか。俺は、ベッドの上で何度目か分からないため息をついた。理由は勿論一つしかない。

「夢の事、聞けなかったな…」

泉さんが見たっていう夢の話、それがどうしても頭から離れないのだ。
普通に考えれば夢が他人と一致するなんて有り得ない。あったとしても天文学的な確率なはずなのに。それでも聞きたい。いや、聞かなきゃならないとさえ思ってる自分がいる。

「ストーカーかイカレた人かっての…」

そして寝返りを打ちつつため息をまた一つ。

「……はぁ。一眠りしたら気分変わるかな」

掛け布団をかけ直し目を閉じる。疲れてたのか驚くほど早く意識がなくなった。


586 :MEMORIES〜この白い雪と〜:2009/06/18(木) 22:36:16 ID:EJTnqTuP
気が付くといつもの夢を見ていた。満開の星桜を隣にいる誰かと見ている夢。ただいつもの夢とは違う。体には、学校で見たときと同じように抱きしめられているぬくもりを感じていた。

「確かこの後…」

俺は聞き逃さないように耳を澄ませ、待つことにした。

「……ゆーくん。約束……かな?」

聞こえた!続きを聞き漏らさないように神経を集中する。

「もし今日……覚えて……初雪……星桜……いよ?」

前よりかよく聞き取れる。そして、しばらくすると他の声も聞こえた。

「……持って……約束…証……」
「これは…、俺の声?……」

俺の声が消えると同時に、前みたいに感覚がなくなっていく感じがする。そして意識がなくなる直前、桜の花びらが見えた気がした。


587 :MEMORIES〜この白い雪と〜:2009/06/18(木) 22:38:16 ID:EJTnqTuP
目を開ける。あの夢を見た後特有のだるさはあるけど、意識ははっきりとしてるし、夢の内容も鮮明に覚えている。

「約束…、初雪…、星桜…、証…、最後に見えた桜の花びら…」

俺は、机に置いてあるビンを手に取った。その中にはいつもと同じ、変化のない桜の花びらが入っていた。

「やっぱり、こいつが関係してるんだろうな。だとしてもあんな状況、今まで一度も経験したことないぞ。それに、俺の事をゆーくんなんて呼ぶやつなんて一人もいないし…」

所詮はただの夢、こんなに悩むなんて馬鹿らしいのかもしれない。けどあのぬくもりが、あの声が、ただの夢なんかじゃないってのを心の奥の方で感じている。

「はぁ…。気分転換に外にでも出るか」

俺は着替えを済まし、一旦躊躇するも花びらを入れたビンを上着のポケットに入れ外に出た。


588 :MEMORIES〜この白い雪と〜:2009/06/18(木) 22:44:36 ID:EJTnqTuP
外は曇っていた。日中より日がないぶん一層寒さが増した気がする。
俺はあてもなくぶらつくことにした。けれどどこにいても、何をしてても、夢の事が頭から離れることはない。
気分転換できない以上外にいてもしょうがない。もう帰ろうと思い、気を紛らわせるために入ったゲーセンから出てみると、外の景色が変わってることに気づいた。

「雪…降り始めてたんだ」

空からしんしんと降りしきる雪、それを見て、俺は夢の風景を思い出していた。

「…まさかな」

あれは夢、ただの夢。そう思いながらも俺は足早に星桜に向かっていた。
学校に着き、一直線に目的地に向かう。そして星桜に続く最後の角を曲がり木に近づく。

「……当たり前だよな」

そこには枯れ果てた星桜があるだけで誰もいなかった。

「何を期待してたんだか、俺は。誰もいるわけないのにさ」

ポケットの中のビンを取り出し、まじまじと見る。やっぱり変化なんかない。

「やっぱりただの夢か…。」

帰ろうと思い後ろを向く。すると、その先から走ってくる人が見えた。その人は俺のよく知ってる人物だった。



589 :霧波:2009/06/18(木) 22:46:40 ID:EJTnqTuP
とりあえずこれで前半部分は終わりです。後半は出来次第投下します。

590 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/06/18(木) 22:50:28 ID:CPjUE9yp
なんという焦らし・・・GJ!

591 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/06/18(木) 23:01:27 ID:+wAPABAi
ここでか・・・ここでなのか・・・!
続きを楽しみにしながらいつまでも待ってます!

592 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/06/19(金) 03:04:08 ID:GqYFyzaS
GJ!いや〜見事な構成と焦らしですねえ、続き楽しみにしています 乙でした!

593 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/06/19(金) 11:38:47 ID:cijZ3GdJ
くっ!ここで次回に続くとは!
続きを首を長くしてのんびり待ちます、乙でした

594 :龍二:2009/06/19(金) 18:00:01 ID:FKaK98AF
>>575さん
ただいまです!
これからもよろしくお願いします!

>>576
待たせたな!!(スネーク風に

……言ってみたかっただけなんです
ごめんなさいごめんなさい。

無理しないていどに頑張ります!

>>霧波さん
前半終了タイミングがうますぎるww

構成、文章ともに素晴らしいです!
後半wktk。


ども。お久しぶりです龍二です。
久しぶりすぎて結構書いた文章が貯まってます(^^;

「遠く、どこまでも近いモノ」
の続きを投下させていただきます。

よろしくおねがいします。

595 :龍二:2009/06/19(金) 18:07:08 ID:FKaK98AF
前話までのまとめ。(多々、修正アリ)
http://ncode.syosetu.com/n0788f/

進行状況をお伝えするブログ。
http://ameblo.jp/26310

※注意

*この作品は「らきらきメモリアル」の続きではなく、
ストーリー全体の続編に近いものになっています。

*原作で語られていなかった部分などを、作者の解釈で
作品中で語っていることがありますのでご注意下さい。

*この作品は原作では名前が決まっていないキャラ等に
名前を付けているものがあります。

*主人公の性格がちょっとばかり変わっています。
正確に言うと『主人公ですが主人公ではなくなっています。』

*この作品は「白石」や「あきら」に「おとなし」など、
ゲームに登場しなかった(又は直接関係しなかった)キャラが登場します。

この「*」の内容に不信感を抱きになられた方は、
ご覧にならずに飛ばすことをオススメ致します。

それでは、「遠く、どこまでも近いモノ」をご覧下さい。

596 :龍二:2009/06/19(金) 18:10:05 ID:FKaK98AF
キーンコーンカーンコーン…。

始業のチャイムが鳴り響く。

登校時間は生き地獄そのものだったといえる。
ギスギスした雰囲気だったか、さほどひどくはなかったかさえわからない状況。
そのなかで男子であるオレが一人取り残されるのだ。

しかも、周りからの視線もかなり気になった。
つまり、オレは超絶ブロークンハート状態だったって事だ。

とにかく、オレは授業の準備をし、ノートを開く。
…そういえば、みんなは劇の練習はできているのだろうか?
オレは色々とありすぎて、まだ原稿さえ読んでいない。

…そういえば、本当に色々あったなぁ。
こんな体験、普通に生きていてだれが体験できるものだろうか。
この学校に転校してきて、全てが変わった。例えば、初日。

597 :龍二:2009/06/19(金) 18:11:10 ID:FKaK98AF
「いきなり自分が記憶喪失者として扱われた。だが、実際そうなようだ。
時間のループだとか、宇宙人がなんだとか、今はよくわからないが…。」

自分の回想が綺麗な声で読み上げられていく。
…読み上げられていく?あれ、この流れって…。

「サッ♪トッ♪シッ♪」

「う゛っ!殺意が……。」

ゴスッ!!

オレの頭に拳骨が打ち落とされ、痛感がほどばしる。

「ふぐり!!」

「日記を書くなんて授業内容にした覚えはないんやな、これが〜。」

前に見たような流れで、授業は終わっていった…。

598 :龍二:2009/06/19(金) 18:16:39 ID:FKaK98AF
そして、昼休み。

「サトシ……先輩。」

一年中満開のこの桜の木の下で佇んでいるところ、
聞き覚えのある声が聞こえた…。みなみさんだ。

「どうしたの?みなみさん。」

記憶は、何度でもよみがえる…。
この桜の木の下で、劇の後、オレは彼女と唇を……。

……交わしたか、交わしていなかったかもわからない、
微妙なタイミングでその世界の時間は途切れた。わからないのだ。それが、切なかった。

しかも、それがこのみなみさんとだけではない、その事実がたまらなく嫌だった。
『前の』オレは、年下の子にも、そして一人だけでなく何人もに手を出した。
もし、オレだったら…。どうしていただろうか?

…決まってる。オレなら、キッパリ一人に決める。そのハズだ。
それが、みんなを傷つけない最高の方法であり、間違いのない選択肢だから。

599 :龍二:2009/06/19(金) 18:18:48 ID:FKaK98AF
……なら、この子達からだれか一人を選ばなければいけなくなったら、
オレは、誰を選ぶ?…誰を、選べる?

…やめよう。この子達は『前の』オレを好きでいるだけであって、
『この』オレがそんなことを考える意味はない。
しかも、選ぶだなんて、人を物のように考えるのはよくないことだ。

「サトシ先輩…?」

「おっと、ごめんみなみさん。考え事をしてたよ。」

「その考え事って…、劇の後の事、ですか?」

図星だ。

それはそうだろう。彼女達はこの事で修羅場を繰り広げているのだから。

600 :龍二:2009/06/19(金) 18:20:41 ID:FKaK98AF
『前の』オレよ…。お前は、なんでこんな事をしたんだ?
そして…、なんでお前はここまでみんなに好かれているんだ?

「…うん。そうだよ。」

「ですよね…。……おかしいですよ。
……今までの記憶はあるのに、……劇の後の記憶だけないなんて。」

「だよね。今までの記憶がサッパリ消えていて、なんで劇の後の記憶だけあるん……?」

あれ…?今、みなみさんはなんて言った?

今までの記憶はあるのに、劇の後の記憶だけない?
それって、逆じゃないか?

「……逆です。…私達に無い記憶は、劇の後の記憶だけですよ。」

そして逆にみなみさんに指摘される。……一体、どういうことだ?

601 :龍二:2009/06/19(金) 18:23:29 ID:FKaK98AF
私達、といったという事は、さきほどオレの部屋に来ていたみんなのことだろう。

つまり…、みんなは今までの記憶があり、劇の後の記憶がなく、
オレは今までの記憶がなく、劇の後の記憶がある…。そういうことか?

「そ…そうだね。」

一応、オレはうなずいておく。

「……先輩は劇の時、…すごく頑張ってましたよね。
……とっても迫力があって、吸い込まれるようでした…。だから…私は…。」

「………。」

覚えて…いない。

「……先輩?……先輩、まさか…。」

「…うん。ごめん。……覚えてないんだ。劇の後の事以外…。」

「…!!劇の後、ですか…!?」

みなみさんは目を丸めて驚いていた。
それはそうだろう。先ほどの話を聞くに、みんなは劇の後の記憶が無い。
そのみんなにとって、劇の後の記憶はとても知りたいものであるのだから。

602 :龍二:2009/06/19(金) 18:27:44 ID:FKaK98AF
そして、オレにとって一番思い出して欲しくない記憶なのだが…。

「…よければ、教えてくれませんか?
……私たちにとって、一番思い出したい記憶なんです。」

…みんながオレに協力してくれている中で、
オレだけがわがままでみんなに何も教えないなんて、やってはいけない事だ。

「実は…、劇の後…。」

オレは、劇の後に起きたことを話した。
…でも、それをみなみさん以外のみんなにもした、という事は話さなかった。




話せなかった。

603 :龍二:2009/06/19(金) 18:29:35 ID:FKaK98AF
「そう……ですか…。やっぱり、間違いじゃあ、なかったんですね…。」

「…?間違いって?」

「先輩。」

みなみさんは真剣な表情になる。
その表情に、オレも少し黙る。

「先輩…、私は…。」


「いつだって変わらない…。先輩の事が…、好きです。」


……あッ…。

心が痛むのが、わかった。

604 :龍二:2009/06/19(金) 19:11:41 ID:FKaK98AF
以上です。

久しぶりにかいたので名前欄に題名付けるのを
わすれていました……。申し訳ない。

続きは書けしだい投下させていただきます。
それではまた!

605 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/06/19(金) 22:04:19 ID:GqYFyzaS
GJ! ついに修羅場が…?次回を楽しんにしています。乙でした!

606 :GREN ◆.V03vEgrME :2009/06/20(土) 23:24:56 ID:ibeTiek5
おお!龍二氏、霧波氏…両雄が並び立ったよ! たよ!

さぁて、これで負けてられなくなって来たわけだが…
ここしばらくディケイドネタにどっぷり漬かってたからなァ……(言い訳

そろそろ脳内で発酵しかかっているみゆきさんネタを掘り起こす作業に戻ろうかな。

607 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/06/21(日) 10:21:56 ID:SLlZxHTM
お久しぶりです。楽しみにしていますね!

608 :GREN ◆.V03vEgrME :2009/06/23(火) 00:44:53 ID:q3tJn3bB
お疲れ様です。

予告どおり、みゆきさんSSです。
題して「らぶらぶ☆ぷれす」
…我ながらなんつー恥ずかしいタイトルをつけたのやらorz
つ ttp://blogs.yahoo.co.jp/homurabe_2000/59781825.html

次はどうしよう…

609 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/06/23(火) 05:14:25 ID:dzeR0jJe
GJ! 可愛らしいみゆきさんを有難うございます。続き楽しみにしています。乙でした!

610 :霧波:2009/06/25(木) 01:22:44 ID:EbtmhC5Z
GRENさん新作乙です!
みゆきさんかわいいなぁ。胸で窒息死されてぇ(笑)

でわ、こちらも負けずに投下投下。MEMORIES〜この白い雪と〜、後半スタートです

611 :MEMORIES〜この白い雪と〜:2009/06/25(木) 01:26:58 ID:EbtmhC5Z
「泉…さん?」
「真堂くん、なんでここに?」
「ちょっと気になることがあってさ。泉さんは?」
「真堂くんも?。実は私もなんだ。今日さ、夢の話したじゃん?あの時言い忘れてたんだけど、その夢の場所がここで、しかも咲かないはずの星桜が満開に咲いてるんだよ」
「…それで夢の中で初雪と約束って言葉が出てくる、とか?」
「えっ?何でそれを…」
「…ねぇ泉さん?もしかしてその夢を初めて見たとき桜の花びらを持ってなかった?」

俺はポケットからビンを取り出して泉さんに見せた。

「う、うんっ。持ってたよ」

泉さんは生徒手帳を取り出した。その中には桜の花びらが挟まれていた。

「実はさ、俺も同じ夢を見てたんだよ。それで今日ここに確かめにきたんだ。そしたら泉さんがここに来て、もしかしたらと思ってさ…」
「じゃあ、夢の中のあの人って真堂くんだったの?」
「まだ、かもしれないってだけなんだけどね」

俺と泉さんは二人で星桜を見上げた。変わった様子は何もない。それに、俺も泉さんも何かを思い出すなんてこともなかった。
それからどれくらいそうしていただろうか。辺りは暗くなりはじめ、雪の降る量も増えてきていた。



612 :MEMORIES〜この白い雪と〜:2009/06/25(木) 01:31:43 ID:EbtmhC5Z
「うわっ!もう二時間もたってたんだ。」
「げっ!本当だ。そりゃ、周りも暗くなるわけだね」
「雪もかなり降ってきちゃったしね〜。…んで、真堂くん何か変わりはあった?ちなみに私はサッパリだけど」
「残念だけど俺もなしだよ。」
「そっかぁ…。ヤッパリただの夢ってことなのかな?」
「そうゆう事だね」
「はぁ…。寒い中二時間も待ったのは何だったんだろーね。手も氷みたいに冷たくなっちゃったよ」

そう言うと、泉さんは両手を口の前に持っていき息を当て手を暖め始めた。

「は〜っ、は〜っ。むぅ、全然暖まらないや。ほらほら、真堂くん触ってみてよ。ホントに氷みたいだから」

そう言って、泉さんは手を差し出してきた。

「どれどれ」

俺は、差し出された手を握ってみた。すると

「うわ、ホントに冷た…っ!?」

泉さんの手を握った瞬間、強烈な頭痛が襲ってきた。

「くぅっ!な、なんだよ、これ……ぐぁぁっ!」
「いたたっ!ど、どうして急に……んっ!」

あまりの痛さに膝を突く。泉さんにも頭痛が起きているようで、同じように膝を突いてしまっている。そして、頭痛はさらに強くなり、俺の意識はもうろうとしてきた。



613 :MEMORIES〜この白い雪と〜:2009/06/25(木) 01:35:33 ID:EbtmhC5Z
(も、もう…だめだ……)

しかし、気を失いそうになったその時、

(あきらめないで。時間の抵抗に打ち勝って…)

見知らぬ女の子の声が聞こえると同時に、頭痛が少しおさまってきた。泉さんの方を見ると、俺と同じように頭痛が緩和されているようで、さっきより少し楽になった様子だった。
しかしそれも数秒の事で、頭痛はまた痛みを増し始める。そしてそれと同時に、再び女の子の声が聞こえてきた。

(ごめ…なさい…。わた……限界……。はや……証を……!)

途切れ途切れの声でそう言うと、女の子の声は聞こえなくなった。

(証?証ってなんだよ!……あれ?)

ふと自分の胸ポケットがうっすら光を放ってることに気付いた。そこはあの桜の花びらを入れている場所だった。

(証…。もしかして!)

泉さんを見てみる。すると、やはりさっき生徒手帳をしまった場所が光っていた。俺は、痛みをこらえて泉さんに話しかけた。

「泉さん…うぐっ!は、花びらを…」
「え……あっ!?」

声を聞いた泉さんが、花びらが光を放ってることに気付く。俺と泉さんは、どんどん強くなる痛みに耐えながら花びらに手を伸ばし、それを掴んだ。その時、



614 :MEMORIES〜この白い雪と〜:2009/06/25(木) 01:39:11 ID:EbtmhC5Z
(思い出して…)
(思い出せっ!!)

頭の中に自分とさっきの女の子の声が響き、頭の中にいろんな場面が浮かび上がった。
星桜の下で誰かと抱き合ってる場面。見知らぬ女の子と難しい顔で話をしている場面。体育館で何かを支えてる場面。そして、あの夢の場面。

「ねぇ、ゆーくん。約束、していいかな?」

声が聞こえる。しかも今までの途切れ途切れの感じは全くない。

「約束?どんな?」
「もし今日のこと2人とも覚えてたらさ…、今度初雪が降ったときもこうやって手を繋いで星桜の前にいよ?」

隣にいる誰かがそう言うと、夢の中にいる俺はその人の手を繋いだ後、舞い散る桜の花びらを二つ掴んでその内の一つをその人に渡した。

「これ、持っておこうよ。今日の約束の証ってことでさ」
「うん」

いつもの夢の終わりのように周りが白くなり始める。そして、頭の中に声が響く。

(頼む、思い出してくれ。俺と、大切なあの子の…×××さんのためにも…!)

その声を最後に俺の意識は途絶えた。


615 :MEMORIES〜この白い雪と〜:2009/06/25(木) 01:42:06 ID:EbtmhC5Z

「…んぅ。あれ?」

気が付くと、俺は地面に倒れていた。

「えっと。確か星桜の前で頭痛が起きて…、そうだ!泉さんは?」

隣を見ると、俺と同じように倒れてる泉さんがいた。

「泉さん!泉さんっ!起きてっ、起〜き〜ろ〜っ!」
「うぅ…後五分ね…」
「んなお約束はいいからっ!風邪引いちゃうよ?」
「ん…あれ?なんで私寝て…」
「寝てたっていうか気絶してたんだけどね」
「気絶ぅ?……あっ!」
「思い出した?」
「うん。でも…」

立ち上がった泉さんは腕を組み何か難しい顔をし始めた。

「どうかした?」
「真堂くんさ、花びらを掴んだとき何か見たり聞こえたりしなかった?」
「え?えーっと…。あっ!」

瞬間、女の子と自分の声、そして濃霧がかかったかのようにボンヤリとしてる映像が頭に浮かんできた。

「確かに見たり聞いたりしたよ。ただ、見たものに関してはなんてゆうか…もやみたいのがヒドくて何かを見た、って程度しか覚えてないけど。」
「そか。声の方は?」
「そっちはおもいだせたよ。女の子と自分の声でさ」
「「思い出して(だって)(じゃない?)」」


616 :MEMORIES〜この白い雪と〜:2009/06/25(木) 01:45:01 ID:EbtmhC5Z
「…やっぱり全く同じかぁ」
「後は最後に自分の声で「思い出せ」って。その時夢の中に出てきた人の名前を言ってた気がするんだけど」
「ノイズみたいのが邪魔で聞こえなかったんでしょ?」
「泉さんもそうだったんだ…」
「それにしても、『思い出して』かぁ。って事は、やっぱりあの夢に出てきてたのは私と真堂くんで、私達はそれを忘れてるってわけなんだろね…」
「でもさ、俺記憶喪失になったことなんて一度もないよ?」
「それを言うなら私だってなったことないよ。むぅ…まさか前世ネタとか?」
「いやぁ、それはさすがに…」
「せめて、もう一回見れたらなぁ。あの頭痛はなしでさ」

確かにあれをもう一回見れたらとは思う。だけど見方が分からないのでどうしようもない。

(えーっと…。頭痛が起きたあの時なにをしてたんだっけ)

泉さんと会って、星桜の下で話をして、それから…。

「そうだっ!」
「ふぁっ!驚かさないでよ〜」
「あ、ごめんごめん。それより泉さん、手を握らせてくれない?」


617 :MEMORIES〜この白い雪と〜:2009/06/25(木) 01:48:54 ID:EbtmhC5Z
「手?構わないけどそうゆう行動は下校時とかのがポイント高…」
「いやいや、そうゆうんじゃないから」
「なーんだ。でもどうして?」
「さっき頭痛が起きた時のこと思い出しててさ。あれが見えた状況を再現してみればいいんじゃないかなって」
「おーっ。真堂くんGJ!でも、もしかして頭痛がまたくるんじゃない?」
「あー…。なら頭痛がきたら手を放すって事で」
「おk。んじゃ、はい」

俺は差し出された泉さんの手を握った。そして数分後、

「……なんにも起きないね」
「うーん。やっぱダメかぁ」
「あっ!そういえば!」
「泉さんどうしたの?」
「あの時さ、これを掴んでたなって」

そう言って泉さんが見せたのは生徒手帳だった。

「そっか、花びらか!」

俺は空いている手でビンを掴んだ。しかし、

「……なにもおきないね。」
「むぅ、ハズレだったか」

お互いにため息をはく。俺は目の前の星桜を見上げた。

(星桜、夢、忘れてる(らしい)記憶、あの声。わかんないことだらけだな…)


618 :MEMORIES〜この白い雪と〜:2009/06/25(木) 01:51:10 ID:EbtmhC5Z
「ねぇねぇ真堂くん」
「ん?」
「考え中のとこ悪いんだけどさ」
「うん、どうかした?」
「いつまで手を繋いでるのかなぁと。まぁ真堂くんが繋いでたいなら構わないけど?」
「あっ!ご、ごめんね。今離すから」

俺は泉さんと繋いでた手を離そうとした。けど、その瞬間泉さんの表情が変わって見えた。

(気のせいかな?けど…)

一瞬だけ見えた泉さんの悲しそうな表情が気になって、俺は手を離すことが出来なかった。

「あれ?離さないの?」
「うん。駄目かな?」
「いやいや、構わないよ。ってか、あんな顔されたら断れないって」
「あんな顔?」
「うん。スッゴく悲しそうな顔してたよ」
「えぇっ?そんな顔してた?」
「うん。まぁほんの一瞬だったけどね」
「でも、泉さんだって悲しそうな顔してたじゃん」
「えーっ?私そんな顔してないよ?」
「いやいや、一瞬だったけど確かにしてたよ。だから離すのをやめたんだし」

それから数分間、同じようなやりとりを繰り返したが泉さんに、

「まぁあったかいんだしさ、もうどっちでもいいじゃん?」

と、言われたので手を繋いだままでいることにした。



619 :MEMORIES〜この白い雪と〜:2009/06/25(木) 01:55:15 ID:EbtmhC5Z
「それにしても『思い出して』か…。」

ふいに星桜を見上げて泉さんがつぶやいた。

「泉さんどうかした?」
「ん〜。もしさ、あれが本当に私と真堂くんで、なぜか忘れちゃってるけど付き合っていたんだったら、忘れるまではどんな感じで過ごしてたのかな〜って」
「ん〜、そうだな〜。普通にどっか遊びに行ったりとかしてたんじゃないかな。あ、泉さんオタクだしそれ系の店とかにも連れて行かれてたりして」
「ちょっ。さすがの私でも彼氏連れでそーゆうトコには行かないよ。……多分だけど」
「多分って…。なんか店巡りに連れ回されてるのが安易に想像できるよ」
「む〜、否定できないかも」
「あははっ」

もし泉さんと付き合っていたんだとしたら、か。隣にこの子がいる日常を想像してみる。すると、なぜだか全く違和感を感じない。まるでそれが当たり前だと頭と心にインプットされてるようにも思えた。



620 :MEMORIES〜この白い雪と〜:2009/06/25(木) 02:01:34 ID:EbtmhC5Z
(これも忘れてる記憶のせいなのかな。だとしたら、これからも泉さんと一緒にいれば少しずつ思い出せるのかも…)
「…ぇ、ねぇったら!」
「えっ、あ、ごめん。ちょっと考え事してた」
「も〜っ。話しかけてる女の子を無視するなんてギャルゲーだったら好感度一気に0だよ?」
「ごめんごめん。それでどうかした?」
「うん、私思ったんだけどさ。もしかして、これからも今日みたいに一緒にいれば何か思い出していけるんじゃない?」

どうやら、今まさに考えていたことを泉さんも思いついていたようだった。

「俺もそれを考えてたんだ。今、忘れてる記憶を思い出すための方法ってそれぐらいしかなさそうだしね」


621 :MEMORIES〜この白い雪と〜:2009/06/25(木) 02:03:08 ID:EbtmhC5Z
「そだね。んじゃ改めて。明日からよろしくね、ゆーくん」
「ゆ、ゆーくん!?」
「これから仲良くしてくわけだしね。真堂くん、なんて他人行儀な呼び方はしたくないもん。それと、私の事も名前で呼んでね」
「あ、あぁ。よろしくね、い…じゃなくて、こなたさん」
「ん、よろしい。それじゃ、帰ろっか〜」
「だね。寒いし」

俺とこなたさんは手を繋いだまま家に帰ることにした。
その日、俺は夢を見た。いつものようにほとんどが分からないままだったけど、隣にいる人の手の温もりだけは鮮明に感じることが出来た。


622 :MEMORIES〜この白い雪と〜:2009/06/25(木) 02:13:34 ID:EbtmhC5Z
あの出来事から数週間たった。あの夢を見た後の特有のけだるさは、以前よりか少し強く感じる。もしかしたらあの時の出来事が関係してるのかもしれない。
それに、今のところあれ以降何かを思い出せた事は一度もない。それらは少し歯がゆいけど、マイナスな事ばかりではない。

「あ、ゆーくん。おはよ」
「お、こなたさん。それにみんな、おはよう。って、つかささん随分眠そうだね」
「つかさね、昨日やってたホラー映画見ちゃったせいで寝付けなかったみたいなのよ」
「わわっ。お姉ちゃん、それ内緒にしてほしかったのに〜」
「あはは。そういやみゆきさんはあの映画見た?」
「はい、ですが途中から怖くなって変えてしまったので最後までは見ていないんですよ」



623 :MEMORIES〜この白い雪と〜:2009/06/25(木) 02:16:12 ID:EbtmhC5Z
かがみさん、つかささん、みゆきさん。あの出来事の次の日からの友達。紹介してくれたのは勿論こなたさんだ。いわく、

「私と仲良かったんだったら、きっとみんなとも仲が良かったはずだから」

らしい。みんないい人で、知り合ったあの日から今日まで楽しい思い出ばかりだ。出来ればもっと早くから知り合えてれば良かったなとも思う。

「そういえば、今日は雪が降るかもしれないそうですね。」

気が付くと映画の話の区切りがついていたらしく、みゆきさんがそう言い出した。

「らしいわね。予報じゃ朝から降るって言ってたかしら」
「え、マジで!?俺傘持ってきてないよ」
「降ったらいれてあげようか?」
「いやいや、こなたさんの傘小さいから無理でしょ。しょうがないや、傘取りに戻るね。みんなは先行ってて」
「え?でも遅刻しちゃうかもよ?」
「まぁ一時間目には間に合うように急ぐよ。じゃ、また後で」

俺はみんなと別れ家に向かって走った。


624 :MEMORIES〜この白い雪と〜:2009/06/25(木) 02:19:39 ID:EbtmhC5Z
家に向かう途中、顔に冷たいものがあたる。雪が降り始めたのだ。

「雪か…。そういえばあの日以来だな」

俺は走りながら今までの事を思い出していた。あの日から、俺もこなたさんもお互いなるべく一緒いることにはしてる。けど、二人とも記憶が戻る気配は全然ない。
まぁ、なにをすれば記憶が戻るかなんてサッパリなわけで、可能性がありそうなことを片っ端から試してくしかないんだけどさ。

「ホントに戻るのかな。ってか、戻ったとしたらどうするつもりなんだろ」

そういや、戻った後のことってあまり考えたことはなかったな。それについても今度話してみ…、

ドンッ!
「うわっ」
「キャッ!」

やばっ!考え事に気を取られすぎてたかな。とりあえず、ぶつかった女の子に謝らなきゃ。

「ごめんっ。大丈夫?」
「え、ええ。平気よ」

お互いほぼ同時に立ち上がる。そして女の子の顔を見たとき、感じたことのない何かが頭をよぎり俺は無意識のうちに言葉を発した。

「…久しぶり」
「えっ?」



625 :MEMORIES〜この白い雪と〜:2009/06/25(木) 02:22:24 ID:EbtmhC5Z
言ってからハッとした。初対面の女の子相手に何言い出してんだ俺は!

「あっ!いやその…、人違いだった。ごめん」
「い、いえ…」

いたたまれなくなった俺は、もう一度ごめんと謝ると家に向かって走り出した。
その場から離れた後、俺はさっきの女の子の事を思い出していた。陵桜の制服、茶色の髪、赤いリボンとポニーテールを二つに分けたような髪型。初対面なはずなのに、知っている人物だと分かる妙な感覚。

「永森…やまとさん……」

雪が降り続ける中、無意識に口からでたその名前。それは、近いうちに本人からの自己紹介で初めて知る『はず』の名前だった。

626 :霧波:2009/06/25(木) 02:28:38 ID:EbtmhC5Z
てな感じでMEMORIES第二部終了です。
第三部まで引っ張ったのはいいけど…只今第三部執筆状況0%、ネタ枯渇気味となかなかにヘヴィーな感じなんで投下予定は未定です。気長におまちくださいm(_ _)m

感想待ってますノシ

627 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/06/25(木) 12:28:24 ID:T09FxqBW
乙です!
こなたの言動が「らしい」感じでいい味出てますね〜
そしてやまと登場にテンション上がってきましたよ
今後の展開を楽しみにしつつ気長に待ちます


628 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/06/25(木) 21:02:05 ID:0NdOC9Yx
GJ!記憶を思い出すために仲良く始めたりやまととのやりとりといい、予測を遥かに凌いでいました!続きいつまでも待ってます。乙でした!

629 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/06/25(木) 23:37:48 ID:InwaE0zT
今回も楽しく読ませていただきました。
次も楽しみにして待っています!乙でした!

630 :GREN ◆.V03vEgrME :2009/06/28(日) 00:07:39 ID:NfQdIypF
霧波氏乙でした。
続きが楽しみにしています。

先日のみゆきSSで表現不足を指摘され、当該部分をちょろっと修正。




……そろそろ、エロでも書こうかなァ……




631 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/06/28(日) 08:36:29 ID:vPReNoiT
自分は構わないと思いますが、>>1にまとめへの投稿を勧める文があるのでそちらに書いた方がよろしいかと思います。楽しみにしています!

632 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/07/12(日) 15:07:39 ID:XJkEaYgF
アイドルマs…マイスター保守

633 :GREN ◆.V03vEgrME :2009/07/13(月) 00:33:46 ID:XzHdFcZ4
>>632
個人的には楽しみにしていますw
ただ本音を言えばやはり桜藤祭続編が欲しかった…

…まあ、なければないで脳内妄想すればいいんですけど。


ふと思い立って「夏」をテーマに1本。
久々に掌編ではなく、前後編にて短編に毛が生えた程度のシロモノになりそうです。
題して『なつぞら☆ぐらふぃてぃ』
つ ttp://blogs.yahoo.co.jp/homurabe_2000/59978707.html

後編がいつになるか分かりませんが(ぇ

634 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/07/13(月) 14:03:44 ID:fTogmSMt
GJ!普段とは違うこなたの姿、だからこそ引き立つ彼女の良さを感じました。後編待ってます 乙でした!

635 :霧波:2009/07/13(月) 23:15:19 ID:A3noTEhu
GRENさん乙です!
後編楽しみに待ってますね。

さて、負けじとこっちも投下しますよ。タイトルは「アナタノオト、キミノネツ」です。どぞ

636 :アナタノオト、キミノネツ:2009/07/13(月) 23:18:58 ID:A3noTEhu
俺の彼女であるかがみさんは、よくこなたさんやパトリシアさんなどからツンデレツンデレ言われている。
それを本人は頑なに否定してるわけなんだけど、俺もこなたさん達の意見に賛成だ。だってみんなといる時は、

「ねぇねぇかがみ。聞きたいんだけどさ」
「ん?なによ、こなた」
「ゆうくんとふたりっきりでいる時はどんな感じでデレてるの?」
「はぁ?」
「だって気になるじゃん?彼氏に対してかがみんがどんなデレッぷりを発揮してるかさ」
「別に普通よ。みんなといる時と変わらないわね」
「え〜っ、かがみツンデレなのに〜?」
「ツンデレ言うなっ!」
「いいもん。ゆうくんに聞くから」
「えっ!?いや、俺に聞かれても…」
「さぁさぁ恥ずかしからずに。ユー言っちゃいなよ」
「う、うーん。そうだな〜……はっ!?」

じーーっ(言うなよ。と、言ってるかのような目)

「ふ、普通だよ?普段通り」
「え〜っ!そんな返答つまんないよ〜。ツンデレなのにデレがないなんてさ」
「つまんなくて結構よ。後、いちいちツンデレ言うな!」

と、こんな感じなのに。



637 :アナタノオト、キミノネツ:2009/07/13(月) 23:25:19 ID:A3noTEhu
「あ、あの。かがみさん?」
「ん…。な〜に〜」
「そろそろ抱きつくのをやめて離れた方がよろしいかと思うんだけど。学校の屋上だし。しかも、もうすぐ午後の授業のチャイムなるしさ」
「別にいいじゃない。私達以外誰もいないんだから。…もしかして嫌だった?」
「そんなことあるわけないって。いいよ、このままで」
「ん。あんがと」

ぎゅ〜っ!

幸せそうな顔で抱きしめている手に少しだけ力が入るかがみさん。2人っきりの場合は終始こんな感じなのだ。



638 :アナタノオト、キミノネツ:2009/07/13(月) 23:28:18 ID:A3noTEhu
「それにしても」
「うん?どうしたの」
「みんなといる時と変わらない、ねぇ…」
「っ!?」
「お、一気に顔が赤くなった」
「だ、だって仕方ないじゃないっ!ああ言わないとこなた絶対にからかおうとするだろうし。それに、正直になんて言えないし…」
「まぁ確かに、2人っきりの時は四六時中手を繋ぐか腕を組んでるか抱きしめ合ってる、なんて言えないよな〜」
「く、口にしないでよ!恥ずかしいんだから…」
「いやいや、今まさに抱きしめ合ってるのに恥ずかしいもなにもねぇ」
「う、うっさいわね。それ以上言うと怒るわよ」
「はいはい」

そう言うと、かがみさんは頬を膨らましそっぽを向いた。まぁ、それでも俺に抱きついたままなんだけど

「ごめんごめん、もうからかわないよ」

そう言って俺はかがみさんの頭を撫でた。付き合ってから分かったことだけど、かがみさんは頭を撫でられるのが好きみたいで、拗ねたりした時にはこうしてあげるとすぐに機嫌が直ったりする。現に今も、

「もう…。調子いいんだから」

なんて言って、頬を赤くしながらこっちを向き直してくれてるし。



639 :アナタノオト、キミノネツ:2009/07/13(月) 23:31:06 ID:A3noTEhu
「そういえばさ」
「うん。なに?」
「なんでかがみさん、手を繋いだり抱きついたりするのがそんな好きなの?」
「べ、別にいいじゃないの。もしかして…、やっぱり嫌とか?」
「嫌なわけないじゃん、俺だってこうされるの大好きだし。ただ純粋に気になっただけだよ」
「そ、そう?ならよかった。で、こうするのが好きな理由よね。色々あるけど…、一番はやっぱり『音』かな」
「音?」
「ええ。こうやってるとね、ゆうくんの鼓動がよく聞こえるの。ドクン、ドクンって。で、それを聴く度に、ゆうくんがそばにいてくれてるってすごく感じれて。それが好きなの」

そう言って、かがみさんは抱きしめている両手に少し力を入れ俺の胸に耳を当てた。そうしている時のかがみさんの顔はとても穏やかで幸せそうに見えた。



640 :アナタノオト、キミノネツ:2009/07/13(月) 23:38:16 ID:A3noTEhu
「ねぇ」
「うん?どうかした?」

その状態のまま、かがみさんが話しかけてくる。

「さっき、ゆうくんこうされるの好きだって言ってたじゃない?」
「うん。確かに言ったね、大好きだって」
「さっきの質問そのまま返すみたいになっちゃうけど、ゆうくんのこうされるのが好きな理由ってなに?」
「うーん、そうだな。例えば抱きついた時や腕組んだときに当たるおっぱ…」
ギューッ!!
「痛たたたっ!つねらないでっ!冗談です!軽いジョークです!!」
「もう。ちゃんと答えなさいよね」
「は、はい…。俺がこうされるのが好きなのは『熱』を感じれるからかな」
「熱?」
「理由はかがみさんと似てるけどさ。こうやってると、かがみさんの体温を凄い感じられるんだ。んで、そのたびに思えるんだよ。こんなに大切だって思える人がそばにいて幸せだ、ってさ。」

そう言って俺はかがみさんを抱きしめている手に少しだけ力を入れた。

「好きだよ、かがみさん。今も、これからも、絶対に離さないからね」
「私だって離さないわ。好きよ、ゆうくん。これからもずっとそばにいてね…」



641 :アナタノオト、キミノネツ:2009/07/13(月) 23:41:02 ID:A3noTEhu
そう言って俺達はキスをした。屋上に吹く風は少し冷たかったが、そんなのが気にならないほど心も体も温かかった。

「まぁさっき言ったのが理由の一つだってのは間違いじゃないけどね。おっぱ…」
ギューッ!!!
「いって〜〜っ!」

同時刻、屋上の扉前・・・

「うわ〜。お姉ちゃんもゆうくんもあつあつだね〜。見てるだけなのに私の方が恥ずかしくなってきちゃうよ」
「さすがかがみん。ナイスなデレッぷりだねぇ」
「でもお二人とも幸せそうですよね。なんだか羨ましいです」

ちなみに俺達が覗き見されてたのに気付いたのは、教室に戻ったときにこなたさんから、

「昼休みはお楽しみでしたね」

と、言われたときであり、しばらくの間からかわれ続ける事になってしまったのであった。

642 :霧波:2009/07/14(火) 00:01:01 ID:A3noTEhu
以上です。
分かる方もいるかもしれませんが、タイトルの一部は『はちぇまれ』で有名なある人の歌からとってます。それにしても甘々なのって結構難しいと知った今日この頃。

それでもあまあまなものをかきたい。だってにんげんだもの きりは

643 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/07/14(火) 11:30:28 ID:dlf0kft4
GJ!ヤバいって可愛すぎて鼻血出そうになりましたよ 乙でした!

644 :☆SHADOW☆:2009/07/14(火) 23:11:46 ID:UM5YHVq1
>>633
続き楽しみにしています。
できれば早めに(ry

645 :牛乳帝国:2009/07/20(月) 22:20:22 ID:qMmXLgk7
唐突でスマンが即興で主人公の顔を描いてみた
10分くらいで描いたものなので期待はするな

牛の中の主人公図
・目:つかさ・みゆきと同じ←口調からそんな感じ(色はてきとう)
・髪型、毛色:たまに出てくる後姿から

ttp://www.uploda.tv/index.php?mode=pass&idd=0033109
パス:outousai

646 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/07/21(火) 00:09:21 ID:kesInR/K
>>645
こんなイケメンでは感情移入出来ないのでダメです

647 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/07/21(火) 00:53:48 ID:3bnOHvWx
そういや俺も昔主人公をイメージで描いたが某K1みたいになったなぁ・・・
そういえばここってまとめサイトに画像保管庫があるけど絵投下しても大丈夫なの?
SSは最近書いてないからきついんだけど、絵ならなんとかできるかもなんだが・・・

648 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/07/21(火) 07:40:07 ID:38R0HSGr
大丈夫だとおもいますよ〜

649 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/07/21(火) 10:16:49 ID:jGRBA0KK
ギャルゲの主人公なら目を隠せ

650 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/07/21(火) 19:09:10 ID:T0mnXK9m
もうちょい普通っぽいというか素朴さがあるイメージ

651 :☆SHADOW☆:2009/07/22(水) 09:48:38 ID:z1LGmjGC
髪の色、黒じゃ・・・。
でも、いいと思いますよ??

652 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/07/22(水) 22:37:12 ID:cPAorkHr
>>647だけど便乗して自分のイメージで主人公描いてみた
らき☆すた風で描こうとしたけどなんかうまくいかなかったから
自分画風+目が描いてあるからそういうのが苦手だったらスルー推奨で
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org269852.jpg.html
パス:lsro

653 :暗黒のパン屋さん:2009/07/25(土) 20:58:03 ID:FCFdoHAr
久々に投稿します。誰を書くか決めてません。希望があれば書きます

654 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/07/25(土) 21:22:27 ID:EsXZfYs9
かがみをお願いしてもよろしいですか?

655 :暗黒のパン屋さん:2009/07/25(土) 22:20:11 ID:FCFdoHAr
>>654
ふむ。一回ゲームして、内容練って来ます

656 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/07/25(土) 22:30:22 ID:EsXZfYs9
宜しくお願いします。

657 :☆SHADOW☆:2009/07/26(日) 02:31:10 ID:0RKLRw+L
あぁ…やまとか、こうのが読みたい……。

658 :GREN ◆.V03vEgrME :2009/07/27(月) 01:20:42 ID:4bVpNHvx
お疲れ様です。1日1作執筆奏上! などと無謀かつアホな目標立てている俺です。

【なつぞら☆ぐらふぃてぃ】の後編をお届けにあがりましたー

つ ttp://blogs.yahoo.co.jp/homurabe_2000/60058458.html


霧波さん>
いやー、相変わらずの名作ぶり。刺激になるです。
そして最近まで名前の読みを「きりなみ」だと思ってましたごめんなさいorz


659 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/07/27(月) 08:23:58 ID:+qUoCe4l
GJ! 待ってました!夏に相応しいいい作品ですね〜 乙でした!

660 :☆SHADOW☆:2009/07/27(月) 19:04:10 ID:jIkgCyVg
>>658
夏だ!海だ!

いや〜、おつかれです。
全力でweb拍手させて(ry
えっと…いくつネタをお使いで……。
毎日朝晩ブログを見ています。次も待ってます。
有り難うございました。がばてね。(何を?

661 :☆SHADOW☆:2009/07/27(月) 20:48:09 ID:jIkgCyVg
>>658
さっき気づきました。
「前編」と書いてますが、「後編」ってことでいいんですよね…?

662 :GREN ◆.V03vEgrME :2009/07/27(月) 20:56:36 ID:4bVpNHvx
>>661
え? アレ?

…うわ、ホントだorz

修正しておきまーす(滝汗

663 :☆SHADOW☆:2009/07/27(月) 22:03:57 ID:jIkgCyVg
>>662
おお、もう修正されてる!!
意外とすぐできるもんなんですね。

664 :GREN ◆.V03vEgrME :2009/07/30(木) 00:18:32 ID:f/jzf8sc
>>663
まぁ、もとがブログですからw
修正は容易いです。


665 :☆SHADOW☆:2009/07/31(金) 15:14:10 ID:QP1agAAu
>>664
あ〜……
それもそうか……(汗)

666 :GREN ◆.V03vEgrME :2009/08/01(土) 00:33:35 ID:EJHQGv5d
おつかれさまです。
一貫献上!…もとい、一本献上にあがりましたー。

つ ttp://blogs.yahoo.co.jp/homurabe_2000/60080320.html
題して【ぶらいんど☆たっち】

アイドルマイスターはこうちゃん先輩含むオールキャストの模様。
…あれ? やまとがいない……だと?

667 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/08/01(土) 01:01:44 ID:NgKs8i45
GJ!まさか目隠しをみなみがするとは…予想外で楽しめました 乙でした!

668 :☆SHADOW☆:2009/08/01(土) 01:23:51 ID:cbTPWLPz
≫666
ギリギリまで誰かわからなかった…。はじめはつかさかゆーちゃん辺りかな??とか思ってたけど、まさかみなみちゃんとは!
期待はずれでした(いい意味で)!!

『ネット』(←ここ強調)アイドルマスターのサンプル画像(?)には永森さん写ってた気がするようなしないような……。
あ、写ってただけか……??

669 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/08/07(金) 07:35:29 ID:QQ9fGk/8
ドロドロものがみたくなってきたわ

かがみんとつかさがとりあてる間に
なぜかまつりさんのもとへいく主人公とか

670 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/08/13(木) 19:01:14 ID:wEg+4O8K
そろそろ終わりそうだけど・・・あげ

671 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/08/17(月) 05:58:21 ID:fclM18F7
まだ終わらんよ

672 :龍二:2009/08/20(木) 21:57:10 ID:babmYh03
どうも、2ヶ月ぶりです。
夏休みだというのにPCが大破して、書き溜めしていたSSが消え去った龍二です。

新PCを買って、新PCを買う前に携帯で書き溜めしなおしていたので、
やっとこさ投下できる状態になりました。

なんか主人公の絵が二枚ほど上がっていたようですが、
見れないようで残念です。正直、見てぇ。(自重汁

さてさて、今回は
「遠く、どこまでも近いモノ」の続きを投下させていただきます。

>>595の内容に不信感を抱かれた方はスルーをお勧めします。


それでは、「遠く、どこまでも近いモノ」をお楽しみください。

673 :龍二 遠く、どこまでも近いモノ:2009/08/20(木) 21:58:34 ID:babmYh03
痛んだ心は何のため?
この子のため?自分のため?

これはきっと、この子のためだ。

「……ゴメン。」

「…。」

即答、だった。
あまりの即答に、みなみさんも言葉を出せないでいた。

別に、いやだとかそういうわけじゃあない。
みなみさんは綺麗で、しっかりしてて、それでもちょっとツメが甘いところがあって……。
正直、平均以上。オレには過ぎた人だ。

けれど、今彼女は誰に告白した?

『いつだって変わらない。』
でもオレは『前の』オレから『変わっている。』

……つまり、みなみさんが好きなのは『前の』オレで、
その気持ちは『この』オレに向くことはないということではないか。

仮に違ったとしても、オレは断っている。
『前の』オレが築いてきた友人関係に、オレが割り込み奪うのは罪悪感があったから。

674 :龍二 遠く、どこまでも近いモノ:2009/08/20(木) 21:59:39 ID:babmYh03
「しっかりするんだ、みなみさん。」

オレはみなみさんの目を見て言った。

「前のオレはここにはいない。いまここに立っているのは、君が好きなサトシじゃない。」

みなみさんを諭すように言うと、
みなみさんは先程まで沈めていた顔を笑顔に変えた。

「……なんだ。そういうことですか。よかった。……嫌われているのかと…。」

独り言のようにみなみさんは呟いた。
意外に単純だなぁ。可愛いけど。

そんなことを考えていると、みなみさんの手がオレに触れる。

675 :龍二 遠く、どこまでも近いモノ:2009/08/20(木) 22:00:03 ID:babmYh03
「…サトシ先輩。」

みなみさんは両肩を持ったオレの手を握ると逆にオレを諭すように話しかける。
まるで、何もわからない赤子に、優しく教えを説く母のように。

「私が変わっていないように、
……先輩も何も変わってはいないんですよ?」

「…どういうことだい?わけがわからないよみなみさん。」

みなみさんはくるり、と体を翻すと、オレと反対方向にあるきだす。

「……その『わけ』が解ったら、
もう一度ここで……思いを伝えます。」

みなみさんは去り際に、そんなことを言った。

「待って!どういうことだよ、みなみさ…」

キーンコーンカーンコーン……。

オレが後を追おうとした瞬間、
何の捻りもないいつものチャイムが校内に鳴り響いた。

676 :龍二 遠く、どこまでも近いモノ:2009/08/20(木) 22:01:22 ID:babmYh03
授業中、オレは集中できないでいた。
というか、もう集中出来ないのが当たり前になってきている。

オレはみなみさんの言ったことを考え直し、今まで手に入れた手がかりと照らし合わせる。
…全く答えは出て来ない。

かれこれノートを3ページも使って考察をしているが、
1+1=3であることを証明する問題のようになかなか答えが出て来ないのだ。

…いつもならここで、ななこ先生がこの考察を読み上げたあと、
リズミカルにオレの脳天を引っ叩いていただろう。

だが、今回のオレは一味違う。

それは、いつものようにななこ先生に授業以外の事をしているのを
バレたりリしないよう、厳重な注意と頻繁な前方確認で先生の動きを見通しているから……。

自慢げに悩内で作戦を説明していたオレは目を疑った。
……先生が、消えた!?

馬鹿な。そんなはずはない。オレの前方確認は完璧だったはずだ。
ならどこに見失った!?後ろ?いや、まさか……。

「なぁにを忙しげに書いとるんかなサトシ〜?」

したからニュッと生えてきた手がオレのノートを奪う。
しまった……!!下段攻撃は予想外だった!

677 :龍二 遠く、どこまでも近いモノ:2009/08/20(木) 22:02:05 ID:babmYh03
「い、痛いです先生。別にいいじゃないですか。
時間がループしてたってことはこの授業今までに何度もしたんでしょ?
だったら誰だって100点取れる……。」

「誰の為にやっとると思っとるんや!
そのループ中の記憶をなくしとる奴がここにおるやないか!
……それと。」

先生はオンラインゲームのPT編成をノートに書き込んでいる泉さんを指差す。
泉さんはそれに気づくと素早く落書きノートを授業用ノートと入れ替える。

あれでバレてないとでも思っているのだろうか…。

「ループ中から換算しても一度もまともに授業を受けてないヤツもおるし。」

「た、大変ですね先生……。」

オレはさりげなくノートを奪い返そうとするが、
先生はノートを持った手を上に上げ、チッチッとオレに指を振り、ノートに目を通す。

「う〜ん、お前のノートを見るに、すこしづつ真意に近づいてるようやないか。
正直ようわからんけど。攻略本見取るようでおもろいわ。
ん〜、で……『変わっていない』のが…、ん?岩崎?岩崎……。」

先生はオレのノートを興味津々に読む。
そして、「まぁ頑張れや!」と言って、ノートでオレの頭を一発しばいたあと、
ノートを机の上にポンポン、と置いた。

678 :龍二 遠く、どこまでも近いモノ:2009/08/20(木) 22:02:46 ID:babmYh03
休み時間。オレは迷うことなくみなみさんの教室に向かった。
理由はもちろん、あの言葉の意味を聞くためだ。

だが、みなみさんの姿は見当たらない。休み時間が始まって間もないというのに。
トイレかどこかだろうか?みなみさんには悪いけど居場所を聞き出そう。

「アナタはシなない…。ワタシがマモるもの。」

「ぱ、パティちゃん!」

「いいッスねー二人とも!映えるッス!」

みなみさんがいないからか、パティさんがみなみさんの役をしていた。
まったくひよりさんも暇だなぁ。

「あれ、サトシ先輩〜。」

ゆたかさんがとてとて、と小走りで走って来る。 あ、こけた。
颯爽と出てきたパティさんがゆたかさんを抱え上げ、こちらにあるいてくる。
パティさんに抱きかかえられたゆたかさんはそのままオレに話しかける。

679 :龍二 遠く、どこまでも近いモノ:2009/08/20(木) 22:04:25 ID:babmYh03
「どうしました?サトシ先輩。」

みなみさんといつも仲良しなゆたかさんなら
みなみさんの行き場所を知ってるかも知れない。

「ゆたかさん。みなみさん、今どこにいるかな?」

「みなみ……さん?」

ん?反応が微妙だ。名前を間違えたかな?

「岩崎さんだよ。ゆたかさんと仲がいい。」

ゆたかさんはパティさんと目を合わせる。

パティさんは顔を横に振った。
ひよりさんも同じだった。

680 :龍二 遠く、どこまでも近いモノ:2009/08/20(木) 22:30:03 ID:babmYh03
「えーと、サトシ先輩?」

「え、なんだい?ゆたかさん。」





「みなみさんって、誰?」





「は?」



オレは、耳を疑った。

681 :龍二:2009/08/20(木) 22:32:33 ID:babmYh03
今回はここまでです!

そういえば携帯から小説投下できるの忘れてた。
これからはPC大破したら携帯で投下しますw

続きは書け次第投下します。
それではまた!

682 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/08/21(金) 07:14:12 ID:rJGldfiy
GJ!待ってましたよ〜、まさかみなみがそんな…続きが楽しみです。乙でした!

683 :GREN ◆.V03vEgrME :2009/08/28(金) 04:40:18 ID:i3ZHI7i7
お久しぶりです。
発売から1年をとうに越えても、今もなおここに人がいることに驚きと、感謝を改めて。

さて、つかさでSSです。
題して【ぐるーみんぐ☆あっぷ】 はいそこ、じゃじゃ馬とか言わない。

つ ttp://blogs.yahoo.co.jp/homurabe_2000/60191462.html

だいぶ夜勤には慣れてきたけど、休日の使い方が難しいぜ…

684 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/08/28(金) 10:27:17 ID:Iptag9Z5
GJ!髪をいじる女の子って可愛いですよね〜 楽しく読ませていただきました、次回も楽しみにしていますがお身体に無理のないように 乙です!

685 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/08/29(土) 00:09:50 ID:d+Fqm53n
>>683
凄く面白かった!
つかさが彼女だったらこんなふうにいちゃいちゃできるんだろうなぁと想像していた通りの話だった。
とても優しい気持ちになれたよ

686 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/09/02(水) 20:39:32 ID:pV4GRoS6
期待あげ

687 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/09/09(水) 15:37:16 ID:4iWijQP5
あげ

688 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/09/09(水) 19:15:40 ID:f7F+Ca4a
あげ

689 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/09/18(金) 22:56:55 ID:nbpXaZL8
期待あげ

690 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/09/19(土) 12:22:00 ID:6KYuNH+w
さげるなよ

691 :GREN ◆.V03vEgrME :2009/09/25(金) 07:56:11 ID:qHjdLAMO
どうもおひさしです。

久々に掌編一本お持ちしました。

題して「はんど☆せらぴー」

つ ttp://blogs.yahoo.co.jp/homurabe_2000/60306472.html

そろそろネタが枯渇してきたかなぁ…(トオイメ

692 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/09/25(金) 23:49:38 ID:bzLL086Y
GJ!主人公の暖かさとゆたかのか弱さがよく出ていて良いものだと思います。乙でした!

693 :リュウガ:2009/09/26(土) 23:36:19 ID:PozDGVpT
どうも、このレスに書き込むのが始めてのリュウガと申します。
以後、お見知りおきを・・・

ちょっと思いついたネタがあるので、投稿してもよろしいですか?

694 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/09/27(日) 08:13:31 ID:nOKgkpqT
>>693
よし、wktkしてるから投稿してくれw

695 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/09/27(日) 13:07:26 ID:TMVN7U++
>>693
つーかいちいち投稿するのに伺いを立てにゃならんほどここの連中は偉くないぞw

696 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/09/27(日) 13:35:37 ID:e+H3xI7E
まったくだ どちらかというと投稿者≧住民だからな 気兼ねなく投稿してくれると嬉しい限りだ

697 :リュウガ:2009/09/28(月) 02:03:13 ID:ptLOEusU
それでは、ありがたく投稿させていただきます。

「ねぇ、○○君。」

「ん?何、こなたさん?」

○○はこなたの方を向いていった
そして、こなたはニタニタと笑いながら翔を見た

「ぶっちゃけ、みゆきさんとは何処まで進んだの?」

すると、飲んでいたコーヒー牛乳を噴出しそうになったので
口に手をあて必死に噴出されようとしている我がコーヒー牛乳を押さえた
まったく、いきなり何を言うんだこの子は・・・・

「ごほっ・・・ごほっ・・・」

「だ、大丈夫ですか!?○○さん!?」

あぁ、背中をさすってくれるみゆきさんが天使に見えるのは
気のせいではないだろう。

「いや〜、受験の合間を縫って何をしてるのかなーって思って。」

こなたが笑いながら言った
すると、つかさとかがみは興味津々な顔で二人を見た・・・

「あ、あのさ・・・そーゆーのは時と場所を考えていってください・・・」

「え?じゃあ、時と場所を考えたら言っていいの?」

言う訳ないでしょ!?と心で叫びながら三人を見た

698 :リュウガ:2009/09/28(月) 02:05:37 ID:ptLOEusU
「じゃあ、みゆきさんに聞いてみよっかな〜♪みゆきさ〜ん♪実際何処まで進んだの〜?」

ニタニタとした顔でみゆきさんを見ないで!
ほら!顔が赤くなってる!!!

「え、えぇっと・・・そのぉ・・・」

あっ、目があった・・・
やばい・・・ちょっと顔が赤くなってきたかも・・・

「へぇ〜、初々しいねぇ〜二人とも〜♪」

「ってか、そんな事聞くな。」

かがみさんが軽くツッコミを入れた所で、つかささんが言った

「でも、お姉ちゃんも○○君とゆきちゃんとの関係知りたいって言ってたじゃん。」

「つ、つかさー!!!!」

その後、三人から問い詰められたが奇跡的にチャイムが鳴り
一命を取り留めたのであるが
後日、また聞かれたのは言うまでも無い。

699 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/09/28(月) 20:14:12 ID:s1QyCaHU
終わり?


ん〜、ちょっとオチが弱いかな。
シチュ自体は悪くないから、もーちょいパンチ効かせて欲しいかなと個人的に思う。


もっと自分の妄想に素直になってもいいんだぜ?
主人公を自分に置き換えて、もっとキャラとあんなコトしたい、こんなコトしたいというのをドバーッと出しちまえYO。行き過ぎない程度にw

それが多分一番萌えるw


俺の個人的な意見だけどなw
とりあえず乙。
またなんか思い付いたら遠慮なく投下して欲しい。楽しみにしてるからな

700 :リュウガ:2009/10/01(木) 06:04:29 ID:UaXQvDwN
なんか、すいません。いきなりしゃしゃり出た駄文作者が変な投稿をして・・・
これからも、投稿するかもしれませんが、よろしくお願いします。

701 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/10/01(木) 10:25:27 ID:ICcGrN00
>>700
気にせずにどんどん投下しちまえYO!

702 :☆SHADOW☆:2009/10/03(土) 23:23:42 ID:FYMy8OP4
>>700
そうだYO!

703 :霧波:2009/10/07(水) 03:29:09 ID:C8Nw6wzy
こんばんは、超お久な霧波です。
今霧波がウンウン唸って進行中のMEMORIES第三部が難航しまくり(ネタが全く出ねぇよ的な意味で)なんで一本投下しますね。まぁ、その投下物もMEMORIES絡みなんですけどね(^_^;)
では投下します。タイトルはMEMORIES〜もうひとつのピース〜です。

注意事項及び第一部>>477第二部前半>>578第二部後半>>611

704 :MEMORIES〜もうひとつのピース〜:2009/10/07(水) 03:32:39 ID:C8Nw6wzy
最近、私は同じ夢ばかりを見ている。
満開の大きな桜の木。私はそれに背を向け、目の前にいる人達に話しかけてる。だけどその人達の顔も、自分が何を話しているのかすら分からない。
分かってることは、その人達が陵桜学園の制服を着ていること。そして、

「これが、私が残せる最後の手助け…」

夢の終わりに頭に響く私のではないような私の声と、ひとひらの桜の花びら。



705 :MEMORIES〜もうひとつのピース〜:2009/10/07(水) 03:33:51 ID:C8Nw6wzy
「ん…もう朝?」

窓から差し込む光で私は目を覚ます。しかし、まだ頭は覚醒しきってないのか酷くぼーっとする。原因は分かっている、あの夢だ。
あの夢を見た日は、今日と同じように目覚めが悪い。確証はないがあの夢のせいだと、そんな気がするのだ。

「ふぁ…。とりあえず学校行く準備しなくちゃ」

時期的には辛いが冷たい水で強制的に目を覚まし、朝食を済まし、制服に着替える。そして、私はポケットから生徒手帳を抜き出し、それに挟んでる『あるもの』を見た。

「…やっぱり、あの夢の原因はこれなのかしら…」

それは、ひとひらの桜の花びら。こうの通ってる学校の学園祭(桜藤祭って言ってたかしら)の当日、朝起きた私が握っていたものだ。
どこからともなく出てきて私の手のひらに握りしめられていたそれ。
それに加えて最近見るようになったあの夢。正直不気味だし、繋がりがあるって思わない方がおかしい。
けれど、私は捨てられずにいる。何故かは分からないけど、捨ててはいけないような気がするのだ。



706 :MEMORIES〜もうひとつのピース〜:2009/10/07(水) 03:35:28 ID:C8Nw6wzy
ピロリロ〜、ピロリロ〜
「っ!?」

突然鳴りだした携帯の着信音で現実に戻される。我ながら、考え事をしてると他のことが目に入らなくなるのは悪い癖ね。
携帯を開ける。どうやらメールだったようだ。受信ボックスを開くと見知った名前が目に入った。

八坂こう

内容を見ると、前に出かけたときに遅刻したお詫びに、放課後お茶でもどうかという内容だった。
そういえば、私からもこうに伝えることがあったんだ。早速、こうにOKの返事を送る。ついでに携帯で時間を見てみると家を出るにはちょうどいい時間帯になっていた。

「いってきます」

そう言って玄関を開ける。季節は冬、初雪が降った日から数週間がたっていた。



707 :MEMORIES〜もうひとつのピース〜:2009/10/07(水) 03:39:07 ID:C8Nw6wzy
「えっと、私はおしるこにしよっかな。やまとは水羊羹でいいんだよね?」
「ええ。ただしこっちのセットね」
「げっ!それ高い方じゃん」
「いいじゃない。遅刻したお詫びなんでしょ?」
「はいはい、分かりました。すいませーん」

放課後、私はこうと一緒にお気に入りの甘味屋にいる。普段は頼まない少し高めのものにしたけど、いつも待たされてるんだしこれくらいは当然よね。
そんなことを考えていると、

「そういややまと。この間のあれ、どうなった?」

と、こうが出されたお茶をすすりつつ聞いてきた。

「私に決まったわよ。通うのは明日から、道案内はよろしくね」
「ホントに!?やったねっ!」

満面の笑みを浮かべ喜ぶこう。その姿を見てると、頑張って良かったと思えてくる。
私の通ってる学校には見聞修学という制度がある。
各学年の代表一名が他校に一ヶ月間転入し見聞を広めるという国内、しかも狭い地域限定での留学のようなものだ。そして、今年の二年の修学先はこうの通ってる陵桜に決まったのだ。


708 :MEMORIES〜もうひとつのピース〜:2009/10/07(水) 03:40:53 ID:C8Nw6wzy
勿論、代表は一名しかなれないのでいつも倍率は極めて高いのだが、選抜のためのテストで一位を取り昨日決定の知らせを聞いたのだ。(まぁ、今回は頭のいい人が殆ど参加しなかったし、人数も少なかったのが幸いだったんだけど)

「いやー、私も頑張って手伝ったかいがあったよ」
「そうね。勉強関係であんな真剣になってるこうなんて初めて見たもの」
「ひどいなー。ま、自分でもそう思うけど」
「でも感謝してるわ。私の苦手な科目がこうの得意科目だったおかげで随分助かったもの」

修学先を聞かされたその日、こうにこの事を話したら、

「マジ!?受けてみようよ。私も勉強手伝うからさ」

と、嬉々として手伝ってくれたのだ。実際受かったのはこうの助力も大きいと思う。

「いや〜、でも受かってホントよかった。一緒に登校するのなんか中学以来だから、明日が楽しみだよ」
「楽しみなのはいいけど、いつもみたいに待ち合わせに遅刻しないでよ?」


709 :霧波:2009/10/07(水) 03:43:58 ID:C8Nw6wzy
「分かってるよ。あ、そうだ!明日は授業終わったら学校案内してあげるね。学食とか私の部室とか冷たいしょうが湯売ってる自販機とかさ」
「ありがと。しょうが湯が売ってる自販機以外は案内よろしくね」
「え〜っ。ノリ悪いぞ〜」
「悪くて結構よ。……あ」
「ん?どうかした?」

私は、ふとあの夢の事を思い出した。夢の中で私の目の前にいた人達は陵桜の制服を着てた。なら、あの場所も陵桜にあるんじゃないか。もしかしたら、あの夢の原因も分かるかもしれない。

「ねぇ、こう。陵桜に桜の木ってある?」
「桜?うん、あるよ。正門のとこに」
「あるのはそこだけ?」
「そうだね。……あ、後は星桜があったか」
「星桜?」
「うん。校舎裏にある大きめの桜なんだ。でも、もうずっと咲いてないらしいし枯れちゃってるって噂だよ」
「……そう。教えてくれてありがとね」

あの夢の場所は、おぼろげだけど正門ではなかったような気がする。けど、一番可能性が高そうな星桜はずっと咲いてないって言うし…。やっぱりただの夢なのかしら。

「んで、桜がどうかしたの?」
「ううん、なんでもないの」


710 :MEMORIES〜もうひとつのピース〜:2009/10/07(水) 03:45:42 ID:C8Nw6wzy
「そっか。……て、あっ!もうこんな時間じゃん。やばっ!遅れるかも…」
「なにか約束でもあったの?」
「うん、後輩とね。早く行かなきゃ!」
「そうね。その子を待たせても悪いし出ましょう」

会計を済ますとこうは、

「それじゃあね!明日、楽しみにしてるよ」

と言いながら駅の方へ走っていった。いつもながらの風景を見ながら、私は明日から一ヶ月間、またこうと一緒の学校へ行く事への期待と少しの不安を抱きながら家路についた。

「行ってきます」

いつものように家を出る私。ただ一つだけ違うのは着なれてない新しい制服。昨日学校から渡された陵桜の制服だ。まだ少し気恥ずかしいけどすぐに慣れるでしょ。
ちなみに、今この場には私一人。こうは私が家を出る三分前に寝坊したと連絡があったので、先に行くと伝えてある。念のため、昨日のうちに陵桜への行き方を調べといて本当によかった。


711 :MEMORIES〜もうひとつのピース〜:2009/10/07(水) 03:49:11 ID:C8Nw6wzy
学校へ向かう途中、顔に冷たいものが当たる。

「雪…、もう降り始めたんだ」

そういえば数週間ぶりの雪って天気予報で言ってたわね。
……あ、そういえば確かあの日からだったっけ。私があの夢を見始めたの……、

ドンッ!
「キャッ!」
「うわっ」

いたた…、考え事してたせいで周りが見えてなかったわ。本当にこの癖どうにかしなきゃ。

「ご、ごめんっ。大丈夫?」
「え、ええ。平気よ」

お互いほぼ同時に立ち上がる。そしてぶつかった相手を見たとき、私は妙な感覚がした。
知らない人なのにどこかで覚えてるような感覚。私、この人とどこかで会った気が…。その時ぶつかった男の人が、

「…久しぶり」
「えっ?」

と、私に話しかけた。その目はまっすぐに私を見てるのに何か違うものを見ているような感じがした。


712 :MEMORIES〜もうひとつのピース〜:2009/10/07(水) 03:50:48 ID:C8Nw6wzy
けどそれも一瞬の事で、男の人は急に顔を真っ赤にし、

「あっ!いやその…人違いだった。ごめん」
「え、ええ…」

そう言った後、もう一度謝ると走り去ってしまった。
その場に一人残った私はさっきの人を思い出していた。特徴があるわけではないのに何故か強く印象に残っている。それは多分、顔を見たときのあの妙な感覚が関係してるって気がする。

「久しぶり…」

そう無意識に私は呟いていた。それはさっきの人が言ったことを反芻しただけなのか、それとも……。

713 :霧波:2009/10/07(水) 04:04:02 ID:C8Nw6wzy
以上です。でわ第三部、MEMORIES〜memories are here〜(仮)を気長にお待ち下さい。
感想お待ちしてますm(_ _)m


714 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/10/07(水) 23:03:35 ID:Gs7B3Cct
GJ!待ってましたよ!いつまでも待ってますのでこれからも頑張って下さい!

715 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/10/22(木) 17:45:47 ID:+lMTuzvc
http://lotte-fits.jp/dance/play_dance.php?v=7m58J5-N0Dw
らきすたの映画近日公開!?


716 :GREN ◆.V03vEgrME :2009/10/23(金) 10:53:40 ID:E1RMpy1o
>>713
おお、お久しぶりです。そしてGJ!
やまとと主人公の邂逅…そして始まる物語…こちらも気になりますねぇw
がんばってくださいませ!

さて、こちらも。

つ ttp://blogs.yahoo.co.jp/homurabe_2000/60424917.html

つかさメイン。題して【おーたむ☆ぶらいど】

どうぞよろしく。

717 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/10/23(金) 17:44:22 ID:4ubudmMJ
GJ! ブーケを手渡し=結婚フラグ成立ですね、わかります。ところで読んでいて気になったのですが、柊家の長女はまつりさんではなく、いのりさんなのでは? ともあれ素晴らしいSS投下、乙です!

718 :GREN ◆.V03vEgrME :2009/10/23(金) 20:53:11 ID:E1RMpy1o
>>717
感想&ご指摘どうもです。直しておきました!

719 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/10/23(金) 21:41:28 ID:4ubudmMJ
おお! お仕事早いですね!これからも頑張って下さい!

720 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/11/13(金) 05:05:17 ID:ZjlWVfTu
あげほ

721 :GREN ◆.V03vEgrME :2009/11/15(日) 10:44:46 ID:s8howpS5
お久しぶりです。前回がつかさだったからってわけではないのですが、かがみで掌編をお届けなのです。

題して「ぐっどないと☆こーる」

つ ttp://blogs.yahoo.co.jp/homurabe_2000/60518411.html

大学生になったメンバーを書くのは初めてかも。…7巻は未所持なのですがw

722 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/11/16(月) 12:04:30 ID:5kPvHn/f
>>721
毎度乙です!

このダダ甘っぷりが堪りませんw

723 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/11/16(月) 14:52:02 ID:8oXuO8xL
>>721 GJ!寂しがり屋で甘えん坊、やはりかがみはかあいいなあ〜 乙です!

724 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/11/29(日) 18:48:28 ID:hH9HptVu
かがみが主人公よりパチンコにはまってしまう話
つかさがまつりに主人公を寝取られてしまう話
先生が生徒に手をだして逮捕される話

さあどれがいい?


725 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/11/29(日) 19:02:54 ID:ZqvYep3m
  三           三三
      /;:"ゝ  三三  f;:二iュ  何でこんなになるまで放っておいたんだ!
三   _ゞ::.ニ!    ,..'´ ̄`ヽノン
    /.;: .:}^(     <;:::::i:::::::.::: :}:}  三三
  〈::::.´ .:;.へに)二/.::i :::::::,.イ ト ヽ__
  ,へ;:ヾ-、ll__/.:::::、:::::f=ー'==、`ー-="⌒ヽ   ←>>724
. 〈::ミ/;;;iー゙ii====|:::::::.` Y ̄ ̄ ̄,.シ'=llー一'";;;ド'
  };;;};;;;;! ̄ll ̄ ̄|:::::::::.ヽ\-‐'"´ ̄ ̄ll


          oノ oノ
          |  |  三
 _,,..-―'"⌒"~⌒"~ ゙゙̄"'''ョ  ミ
゙~,,,....-=-‐√"゙゙T"~ ̄Y"゙=ミ    |`----|
T  |   l,_,,/\ ,,/l  |
,.-r '"l\,,j  /  |/  L,,,/
,,/|,/\,/ _,|\_,i_,,,/ /
_V\ ,,/\,|  ,,∧,,|_/


726 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/11/30(月) 00:53:40 ID:4cVPxIi+
Aだな

727 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/12/04(金) 07:56:30 ID:udlcOB4J
主人公がかがみとつかさの二股かける話
みゆきのおっぱい触る話
主人公がから揚げつくってもらう話
さあどれがいい

728 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/12/04(金) 08:38:24 ID:CBozLJO9


729 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/12/04(金) 09:48:10 ID:0Bswcidl
3で

730 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/12/05(土) 03:29:33 ID:6YUMGapP
つか3は誰に作ってもらうんだ?

731 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/12/05(土) 07:04:56 ID:Bojk/59F
>>730
こなたに決まってるだろjk

732 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/12/06(日) 14:17:16 ID:qr7jdg8N
かがみ「○×!唐揚げ作りすぎちゃったからどう?」

主人公「・・・おお、そうか・・・じゃ、いただくわ」

かがみ「感謝しなさいよっ!///」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

主人公「・・・かがみが作ってきたらしい・・ 今日はコレ食べるわ・・・
こなた「そうだね せっかくかがみんが○×君の為に作ってみごとなツンデレぶりを発揮しながらくれたんだもんね・・・」

主人公「悪いなこなた・・いつも作ってもらってるのに今日は食べられなくて・・」

かがみ「いいよ いつも○×君を独り占めしてたんだもん、今日ぐらいわね♪」

主人公「悪りー、明日は唐揚げちゃんと食べるからさ」

こなた「うん♪食べてね、でも ○×君の誰にでも優しいのは私としてはちょっと心配・・・」

主人公「大丈夫だよ 何があってもこなたが一番だ」

こなた「////そんな事 言われたら照れちゃうよ///」

こうですか><

733 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/12/08(火) 06:42:41 ID:J/9iM1xG
そのイチャイチャしてる所をかがみに覗き見されてるわけですね

734 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/12/22(火) 08:05:40 ID:9H7IJ7IM
あれ、本スレ消滅?

735 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/12/22(火) 10:33:26 ID:aDrjNXkJ
何で本スレだけ?

736 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/12/22(火) 10:47:48 ID:MDTf5lI7
980超えてから24時間書き込みが無かったから

737 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/12/22(火) 16:43:06 ID:Tg7Mvdu9
なんじゃそりゃ

738 :名無しくん、、、好きです。。。:2009/12/22(火) 17:05:20 ID:hNop2xSa
ルール

739 :名無しくん、、、好きです。。。:2010/01/09(土) 23:31:37 ID:gdfkf/R0
らきらきメモリアル、ギルヴぁメッシュとの初共演終了後

いずみ「うまく演じるコツですか・・・」
主人公「うん、やっぱり練習量を増やすしかないかな?」
いずみ「士郎ですよねぇ・・・うーん」
主人公「あれ?若瀬さん、あの作品知ってるんだ?」
いずみ「に"ゃ!?い、いや、お兄ちゃんが、このゲーム好きで・・・!!(し、しまったー!!)」
主人公「これって、ゲームだったんだ?こなたさん達の話を聞いてるだけだと、色んなメディアに展開してるようで、
    元が漫画なのか、ゲームなのかわからなかったんだけど」
いずみ「あ、い、いや、えーと、お兄ちゃんがですね・・・」

その翌日の昼休み

いずみ「先輩、これ、資料です・・・」
主人公「これって、いわゆる同人誌ってやつ?」
いずみ「あー、えーと、ですね”お兄ちゃんが”持っていて、私は読んだことないんですけど・・っ」
主人公「(なにか知られたくないようだなぁ)う、うん・・・無理しなくていいよ?」
いずみ「そ、そんなことはっ」

740 :名無しくん、、、好きです。。。:2010/01/10(日) 04:52:31 ID:x8ucCMtQ
>>739
花火が上がらないままラストまで期待!

741 :名無しくん、、、好きです。。。:2010/01/12(火) 05:33:15 ID:hGulEgbg
ごめんなさい、ちょっと短編で描いてみたのですが、ちょっとこの先は自分では無理そうですorz
長くすると、つまらなくなるのが俺クオリティorz

742 :名無しくん、、、好きです。。。:2010/02/07(日) 03:25:54 ID:MfFetEYW
h

743 :名無しくん、、、好きです。。。:2010/02/11(木) 21:20:28 ID:SS7FuooV
半年以上間が空いたけど、>>512の続き投下するよー(=ω=.)/



……ホントは年内に終わらせたかったが、規制に巻き込まれてタイミング逸したのは内緒だw

744 :名無しくん、、、好きです。。。:2010/02/11(木) 21:21:38 ID:SS7FuooV
 全力で階段を駆け降り、黒翼の天使よろしく髪をたなびかせながら中程から踊り場まで飛び降り、着地と同時に必殺Vターン!
 数段飛ばしで次の踊り場まで駆け降り、天才ラインメーカーもびっくりなライン取りでくるっと手すりの脇を回って、廊下を全力疾走!
 何度か人とぶつかりそうになるけど、月光ダンシングステップで華麗に回避!静かなる弾丸の異名は伊達じゃない(そんな二つ名なんか、持ってないけどNe)!

 そうしてたどり着いた中庭。
 星桜の樹の前で、雷堂くんと、さっきの女の子が向かい合っていた。

 その場に乱入しようと考えたけど、ある思考が頭を掠めたので、渡り廊下の壁を背にしゃがみ込む。

 あの娘、もしかして物凄い勇気を振り絞ってこの場にいるんじゃ……。



745 :名無しくん、、、好きです。。。:2010/02/11(木) 21:23:43 ID:SS7FuooV
 見たところ下級生っぽいし、告白する相手は上級生で、しかも面識なんて殆どないはず。
 なのに雷堂くんに告白しようとこの場にいる。
 果たして、その勇気ある行動を邪魔していいのだろうか……。

 私は、ずっと雷堂くんのそばにいた。
 その立場に甘えて、今日まで告白できずにいた。

 だけどあの娘は、今、勇気を出して雷堂くんに自分の想いを伝えようとしてる。

 私だって雷堂くんが大好きだ。正直諦めたくはない。

 けど告白する勇気がなかった……。

 彼女と私と雷堂くんとの物理的な距離……これはその差だ……。
 勇気を出した者と立場に甘えてしまって行動を躊躇った差。

 彼女と雷堂くんが付き合うなら、なんか許せそうな気g「ごめん……」ってええええ!?

 ひょっとして雷堂くん、告白を断った!?

746 :泉こなたの憂鬱:2010/02/11(木) 21:26:00 ID:SS7FuooV
 私は渡り廊下の壁の陰で息を潜めながら聞き耳を立てる。

「……俺さ、好きな人がいるんだ、実は。」

 Ω ΩΩ<な……なんだって────!?

「……だから、気持ちは凄く嬉しいけど、君の想いに応えるコトができない。本当にゴメン!」

 ……そっか、雷堂くん好きな人いるんだ……。 どんな人なんだろう……?もしかしたら前の学校の人なんだろうか?

 そんな風にぐるぐるとまとまらない思考に耽ってると、雷堂くんに告白した娘が走って校舎内に入っていった。

 幸か不幸か、私がいた側とは別の方向の校舎に入っていったため、私に気付くコトはなかったようだ。
 ……って、これってある意味マズいシチュエーs「こなたさん。」
「うぇいッ……!?」

 はっ、つい声を出してしまった……。

747 :泉こなたの憂鬱:2010/02/11(木) 21:28:05 ID:SS7FuooV
「心配しなくても、バレバレだったから大丈夫だよ。」

 私は観念して立ち上がる。

「どーしてわかったの?」
「座ってても丸見えだったよ、そのアホ毛。」
「あ……。」

 私のトレードマークともいえる、うにょんと天を差すくせっ毛、通称アホ毛。

 そんなに高くない壁に背を預けて座ってたら、そりゃ丸見えですわな……。

「そんなコトより、どうしてオッケーしなかったのさ?かなり可愛い娘だったのに勿体無い。」
「あれ?訊いてなかった?好きな人がいるから断ったんだけどな。」

 やっぱり聞き間違いとかじゃなかったか……。

「好きな人って、誰?」
「禁則事項ですw」

 むう、ハルヒネタで誤魔化すか。
 だけどうやむやにしてたまるかッ!

「教えないと抱き付く。」
「ちょっ、なんで!?」
「その娘からヤキモチ妬かれて修羅場になればいいんだッ!えいッ!!」

 私は雷堂くんの腕にしがみつく。


748 :泉こなたの憂鬱:2010/02/11(木) 21:30:50 ID:SS7FuooV
 ……私って最低。こんなコトして雷堂くんが好きな人に振られたら、きっと嫌われるよね。

 でも、今だけ……今だけでいいから、雷堂くんを私が独り占めしたい。
「ちょっ……こなたさん、胸当たってるって!」
「当ててるんだもん……。」

 いくら胸が小さくたって、腕を抱きしめちゃえば私にだって雷堂くんを誘惑するコトできるもん。「……早く答えないと、好きな人に見られちゃうかもよ?」
「こなたさん……?なんか今日は変だよ?」
「変でいいもん……。」

 雷堂くんの腕をさらに強く抱きしめる。
 ……ここまでしてるんだから、気付いてよ……。

「早く白状しろ……。」

 気が付くと、私の瞼から涙が一粒こぼれ落ちていた。

749 :泉こなたの憂鬱:2010/02/11(木) 21:32:36 ID:SS7FuooV
「こなた……さん?」
「うぅっ……ぐすっ……。
少しは、私のコトも見てよ……。そして気付け!このギャルゲー主人公!
あまりにも鈍い男の子は、2次元だと萌えるけど、リアルだと罪なんだよ……。」

 溢れる涙を拭わず、私は雷堂くんの腕を離し、そのまま雷堂くんの顔を見上げる。

「……私はッ……!ぐすっ……キミがッ……。」

 雷堂くんが欲しい。

 雷堂くんの心が知りたい。

 雷堂くんが大好き。

 世界で一番大好き。

「……キミが……好きなのに……。」

 でも、雷堂くんには好きな人がいて……。それはきっと、私なんかじゃ太刀打ち出来ないような素敵な女の子で……。

「……ゴメン、迷惑……だよね。
これ以上一緒にいたら、ホントに誤解されるよね……。
だから……、もう、行くね……。」

 雷堂くんから一歩離れ、きびすを返し、さっきの女の子みたいに私は雷堂くんに背を向けてその場から去ろうと、地面を蹴った。

750 :泉こなたの憂鬱:2010/02/11(木) 21:34:52 ID:SS7FuooV
「待って!こなたさんッ!!」

 その瞬間、雷堂くんが私の腕を捕らえ……。

「わきゃッ……!?」
「うわッ……!?」

 唐突に腕をつかまれたせいか、既に地を蹴っていた私はバランスを崩して倒れ込む。……雷堂くんを巻き添えにして。

 そして、あろうことかまるで私は雷堂くんに押し倒されるような格好で地面に倒れる。
 おまけに、ご丁寧に雷堂くんの右手が私の胸の上に乗った状態で……。

「うわわわッ!ごッ……ごめんッ!!わざとやった訳じゃ……!」

 慌てて飛び退く雷堂くん。

 状況を理解できないせいもあって、私は声を発するコトが出来なかった。
 胸を触られたけど、それで雷堂くんを責め立てようとか、嫌悪感だとか、そんな気持ちは全くなく、いっそこれを既成事実として、責任を取ってもらおうかという考えと、
雷堂くんの好きな人に見られてたら修羅場確実かもしれない、悪いコトしたから謝らなきゃという思考が、天使と悪魔の姿を象り、心の中でガチバトルを繰り広げていた。

「えっと……、大丈夫?その……色々と……。」
 雷堂くんが手を差し出し、私を起こしてくれる。
 半ば茫然自失としたまま、上半身だけを起こして、雷堂くんの顔を見る。

「……雷堂くんの……エッチ。」
「はうあッ……!!」

751 :泉こなたの憂鬱:2010/02/11(木) 21:41:39 ID:SS7FuooV
 思わず口を突いたのはそんな言葉。

「……でもね、私の中での雷堂くんへの気持ちは、全然目減りしないんだ……。
普通の女の子なら、悲鳴の1つや2つ上げるのに、私、おかしいのかな……?」

 普通の娘なら、100年の恋も冷めるのかもしれない。
 だけど、雷堂くんへの恋心はますます熱くなるばかり。これ、なんて拷問?

「やっぱり私じゃ駄目?
私、雷堂くんになら何されてもいい。それぐらい大好き。だから、雷堂くんも私を好きになってよ……!!」

 また涙が頬を伝う。
 ここまで想ってるのに、私の想いは雷堂くんには届かないの……?

「こなたさん……。」

 雷堂くんはポケットからハンカチを取り出すと、私の涙を拭ってくれる。

「あのさ、俺が好きな人っていうのは、こなたさんなんだ。」
「えっ……?」

 雷堂くんが……私を……好き?

「嘘……。」
「今嘘ついたら、俺、超極悪人だよ。
自分が好きだと言ってくれる女の子に向かって、『実は俺も』→『本当に?』→『嘘ですた』って、それなんてオーバーキル?」

 笑いながらそんな風に言う雷堂くん。

「でも……だって……。」
「こなたさん、テンパって俺が答える暇くれなかったと思うんだけどw
……まぁ最初に俺がちょっと誤魔化したのが一番悪いけど。」

752 :泉こなたの憂鬱:2010/02/11(木) 21:45:48 ID:SS7FuooV
 そういえば……。
 雷堂くんが告白されてて、雷堂くんモテるからこれからも同じようなコトがあるかもしれないって思って、
それが嫌で思わず大胆な行動に……。

 自分の行動を思い返すと、物凄く恥ずかしくなってきた……。

「でも驚いたな。こなたさんってかなり大胆なアプローチするんだね。」
「あっ……あれはッ……、混乱してて正常な判断できなくてッ……。」

 ホント、いくら混乱してたとはいえ、あんなエロゲのヒロインみたいな行動取るなんて……。

「混乱しすぎでしょw」
「うああ……!!」

 誰かッ!落とし穴を私に仕掛けてッ!!
 ドスガレオス、ダイミョウザザミ、ショウグンギザミ、モノブロス、ディアブロスがいても構わないからッ!!

「けど、そこまでこなたさんに想ってもらってたなんて嬉しいよ。
実を言うと、俺さ……初めて会った時からこなたさんのコトが気になっててさ。」

 初めて会った時……。
 雷堂くんが転校してきた日、夜更かしが過ぎて寝坊しちゃって、遅刻しそうになって猛ダッシュで学校に向かってたら、同じく遅刻ギリギリの雷堂くんと正面衝突しちゃったんだっけ。

 あの日から不思議な出来事が始まって、そして私の恋も始まって……。

753 :泉こなたの憂鬱:2010/02/11(木) 23:11:43 ID:SS7FuooV
「実は、私も……。
キミが私とぶつかって、一緒のクラスに転入してきた時から雷堂くんが気になってきて……。
ほら私さ、こんな性格じゃん?だから雷堂くんやみんなと一緒にはしゃいだりしてて、なかなか雷堂くんに『好き』って気持ちアピールできなかったんだけど……。
でも、ずっとドキドキしっ放しで、顔も赤い時もあったかもしれない。
最近はゲームしてても、アニメ観てても、ふと気付いたら雷堂くんのコト考えてて……。
趣味もおぼつかなくなるぐらい雷堂くんが好き……大好き。
きっと……ううん、絶対に運命の出会い、って奴だよねコレ。私と雷堂くんは出会うべくして出会ったんだよ。」

 私は雷堂くんの手を取る。

「こなたさん……。」
「雷堂くん……。」

 見つめ合う。


754 :泉こなたの憂鬱:2010/02/11(木) 23:16:04 ID:SS7FuooV
「…………ッ!?」

 ドアを開くと、そこには意外な人物が立っていた。

「うぉうッ……!って、岩崎さん……?」

 扉一枚隔てた向こう側にいたのか、顔を真っ赤にした岩崎さんがそこに立っていた。

「あっ……あのっ……。別に盗み聞きするつもりではなくて、泉先輩と葛葉先輩がなにか揉めてるような雰囲気がしたので、それで気になって……。
あのっ……本当にすみませんでした!」

 一方的に状況を喋るだけ喋って、岩崎さんは1年の教室がある方へ走り去っていった……。
 ……むう、まさか岩崎さんにまで見られてたとは……。


755 :泉こなたの憂鬱:2010/02/11(木) 23:19:25 ID:SS7FuooV







「……とゆー訳で、私達付き合うコトになりますた。」

 教室に戻り、先にお昼を取っていたかがみ達に私はそう報告する。

「おめでとう!こなたに雷堂くん!」
「こなちゃん、雷堂くんおめでとう〜!」
「泉さん、葛葉さん、おめでとうございます。」

 かがみ、つかさ、みゆきさんが私達に祝福の言葉を掛けてくれる。

「ありがとう、かがみさん、つかささん、みゆきさん。
……なんか、照れるな。」

 雷堂くんがやや頬を染めながら照れくさそうにかがみたちにお礼を言う。

「まったく、やっとくっついたか、って感じよこっちは。」
「かがみも恋をすれば私の気持ちがわかるよ。
恋って結構バイタリティいるから、案外ダイエットになるかもよ〜?」
「……ふむ、それなら雷堂くんに恋してみようかしら。」
「そッ……それだけはマジでやめて────!!」

 ううっ、なんかかがみにすっごい弱味を握られたような……。

756 :泉こなたの憂鬱:2010/02/11(木) 23:21:21 ID:SS7FuooV
「冗談よ。雷堂くんがそんなに好きなら、そのつかんだ手を離しちゃダメよ。」
「大丈夫。俺は離す気がまったくないから。」

 雷堂くんが私の手を握る。

「私だって!」

 そして私も彼の手を握り返す。

「はいはい、ごちそうさま。
頼むからあまり私達の前でバカップルぶりを見せつけないでよ。」
「……でも、こなちゃん達幸せそうでいいな。」
「そうですね、少し羨ましくもあります。」

 この二人なら、望めばすぐに彼氏の一人や二人できてもおかしくないんだけどな。
 そう考えると、彼女達がライバルじゃなくてよかった、って思う。

757 :泉こなたの憂鬱:2010/02/11(木) 23:24:05 ID:SS7FuooV







「いやー、見慣れた通学路も雷堂くんと一緒だとなんか新鮮だなー。」

 放課後、みんなと別れて私と雷堂くんは二人っきりで帰路に就いていた。

 かがみ達と別れてから、どちらからともなく手を繋いで歩く道は、冬の訪れとともに日に日に短くなる日照時間のために暗くなった道すら、まるで光り輝くレインボーロードのようにすら思える。

「また大袈裟な。
……でも、確かになんか新鮮かも。」
「だよね!」

 雷堂くんの同意を得られ、私のテンションはMAXまで上がる。

「でも、なんか不思議な気がする。雷堂くんと二人っきりで帰るのってこれが初めてなはずなのに、前にもこうして二人っきりで帰ったような気がする。」
「こなたさんも?俺もなんか以前に、こうしてこなたさんと帰ったような気がするんだよね。」
「もしかしたら、『記憶から抹消された桜藤祭の準備期間』あたりに一緒に帰ったのかもしれないね。」
「そうかもね。……でも、誰一人として桜藤祭の準備期間のコトを覚えてないのも不思議な話だよね。」
「陵桜学園7不思議の8つめ、誰も準備期間の記憶がないのに、無事に開催された桜藤祭……。」

758 :泉こなたの憂鬱:2010/02/11(木) 23:31:00 ID:SS7FuooV
 ひゅ〜どろどろどろ〜、という口で効果音を出すと、雷堂くんはウケてくれた。

「あっ、ここが私の家なんだ。」

 いつもよりも家にたどり着くまでの所要時間が早い気がしたけど、楽しい時間はあっという間に過ぎるもの。

「えっと……雷堂くん、また明日……。」

 そう言って名残惜しい気持ち一杯で家に入ろうとしたら……。

「あっ、待ってこなたさん。」
「ん?なに?」

 振り向いたら、やや顔を上気させた雷堂くんがそこにいた。

「……キス、しない?」

 雷堂くんからの唐突な申し出。心拍数が一気に跳ね上がる。でもイヤじゃない。

「……うん、しよっか。」

 雷堂くんの方に向き直り、顎を上げて目を閉じる。

 ……なんだかこうやるのも初めてじゃない気がするけど、この後に訪れるであろう感触は思い出せない。
 雷堂くんとキスするのは、本当に初めてなのかも。

759 :名無しくん、、、好きです。。。:2010/02/11(木) 23:36:59 ID:SS7FuooV
 やがて唇に柔らかな感触。
 私、雷堂くんとキスしてるんだ……。そう認識したら物凄く幸せな気持ちになった。
 ……雷堂くんとキスしてた時間はどのぐらいだったのだろうか。
 どちらからともなく触れ合っていた唇を離し、目を開ける。
 顔を真っ赤にした雷堂くんと目が合う。

「……そ、それじゃ!また明日!」

 気恥ずかしさに耐えきれなくなったのか、雷堂くんは自分の家の方に走っていった。
 その背中に向け、私は声高らかに叫ぶ。

「雷堂く〜ん!大〜好き!」



 家に入ると、おとーさんが玄関先で仁王立ちしていた。

「こなた、さっきまで一緒にいた男子とはどういう関係なんだ!?」

 むう、おとーさんに見つかってたか。

「私の彼氏だよ。」

 事実だけを淡々と告げる。

「な……なんだって────!?そんなの、お父さん認めませ───ん!!」

「別に認めてもらう必要ないでしょ。ていうか、娘の恋愛に口出ししないでよ。」

 まったく、この人はいつまでたっても娘離れが出来ないんだから……。

760 :泉こなたの憂鬱:2010/02/11(木) 23:39:22 ID:SS7FuooV
「こなたが悪い男に引っかかってないか、お父さん心配なんだよ〜。」
「雷堂くんのコト悪く言うと、いくらおとーさんでも許さないよ?」

 にこやかな顔で拳を作ってみる。

「そんなに心配なら、会って話してみればいいじゃん。おとーさんもきっと気に入るよ。
それとも、娘が選んだ人が信じられない?」

 必殺の言葉を投げつける。

「こ……こなたぁ〜……。」

 がっくりとうなだれるおとーさん。ふっ、勝ったwwwww

「……付き合うコトは許しても、まだ結婚は許さん!」
「心配しなくても、高校生の身で学生結婚する理由なんかないよw」

 大学生になったらわかんないけど。

「それより、今日のご飯なーに?私お腹ペコペコ〜!」
「そ、そうだよな〜。じゃあ、飯にするか〜!
こうなったらこなた、その人のコトをkwskお父さんに話しなさい。聞いてやろうじゃないか〜!」
「わかったよ〜。じゃあ着替えるついでに、ゆーちゃん呼んでくるね。」

761 :泉こなたの憂鬱:2010/02/12(金) 09:40:57 ID:q+ViKt3e







「ふぅ……。」

 ご飯を食べてお風呂に入り、部屋に戻ると充電器のケーブルに差してある携帯を手に取る。
 そしてアドレスから雷堂くんの番号を呼び出し、ドキドキしながら通話ボタンを押す。
 2、3コール後、雷堂くんの携帯と繋がる。

『こっ、こなたさん!?ど、どうしたの急に?』

 雷堂くんの声は、裏返っていた。
 夕方の出来事がフラッシュバックする。
 確かに気恥ずかしかったけど、だけど私達は恋人同士なんだからと自分に言い聞かせ、私は声を発する。

「あ……あのね、ちょっと雷堂くんの声が聴きたくなっちゃってさ。……迷惑だった?」
『そ、そんなコトないさ。実は、俺もこなたさんのコト考えて、声、聴きたいなって思ってたから。』
「本当?よかったー。」
 こんな些細なコトでも、気持ちが通じ合うって幸せなコトなんだね。

「そういえば、今日の夕飯の時にね……。」

762 :泉こなたの憂鬱:2010/02/12(金) 09:42:41 ID:q+ViKt3e
 話したいコトは山ほどある。

『へぇ、そうだったんだ。』

 だけど、それは全て他愛ない話で……。

「でさー、かがみがね……。」

 それこそ、明日話してもいいようなどうでもいい内容で。

『あはははは。それ、面白いな。』

 だけど、それでも今、話したかった。

「そうそう、実は雷堂くんに聴いて欲しい曲があるんだ。明日CD貸してあげるけど、今ちょっと聴いてみてよ。」

 CDコンポにCDをセットして、再生ボタンを押す。



♪そっと繋いだ繋いだ手に 気持ちが鼓動がほら伝わるよ不思議
♪もう夢でもウソでもない 明日も明日もねぇまた逢えるね


763 :泉こなたの憂鬱:2010/02/12(金) 09:44:12 ID:q+ViKt3e



 そう。また明日、雷堂くんに逢えるのだ。

「あっ、もうこんな時間だ。」

 楽しいひとときの時間の流れは非情なぐらい早くて……。

『本当だ。もう寝ないと明日遅刻するな。』

 もっと雷堂くんとお話したい。でも時間は止まってくれない。

『こなたさんは、また徹夜するの?』

 だから……。

「ううん、今日は私も早めに休むコトにする。」
 雷堂くんと一秒でも長く話したいから……。

『そう?それじゃ、また明日、学校でね。』

 私は明日を早く迎えに行く。

「うん。おやすみ、雷堂くん。また、明日。」

 明日もまた雷堂くんに逢える。

『うん。おやすみ、こなたさん。』

 明日がすごく待ち遠しい。

764 :泉こなたの憂鬱:2010/02/12(金) 09:46:34 ID:q+ViKt3e
 恋のパワーって、本当にすごい。
 私のヲタ趣味を上回るぐらいにすごい。
 マンガやアニメ、ゲームの恋人達は、こんな風に幸せな気持ちでいたんだね。

 私達の物語は今始まったばかり。

 この物語の結末は誰も知らない。

 だけど……。

 絶対……!

 幸せな結末を迎える。
 ……大好きな人とともに。

 幸せな気持ちを胸に抱いたまま、私はベッドに潜り込む。



 ──夢の中でも、雷堂くんに逢えますように──




───END───

765 :泉こなたの憂鬱:2010/02/12(金) 09:50:14 ID:q+ViKt3e
てな訳で、泉こなたの憂鬱、完結


つまらない駄文でスレ汚しサーセンwwwww


また機会あったら荒らしにくるかもしれないけど……犬に噛まれた程度に思ってくりゃれ

766 :名無しくん、、、好きです。。。:2010/02/20(土) 16:57:28 ID:ZNJTirZA
既出かもだが理想郷で
1スレ目でつかさSS書いてた人が他のSSも載せてるね

767 :名無しくん、、、好きです。。。:2010/04/09(金) 01:14:26 ID:Q0HeYddz
あげ

768 :名無しくん、、、好きです。。。:2010/04/16(金) 02:10:13 ID:UgmJgwQp
テスト

769 :名無しくん、、、好きです。。。:2010/04/27(火) 04:48:58 ID:FgYuva7j
主人公「ひかる先生、シャツ出てますよ、ほら…」
主人公「ひかる先生、おべんと付けてどこ行くんですか」
主人公「ひかる先生、ネクタイ曲がってますよ」
ひかる「うるさいなぁ〜…ふゆきかお前は」

主人公「ひかる先生、髪の毛くしゃくしゃですよ」
ひかる「いいだろ、少しくらい」
主人公「駄目ですよ、せっかくの可愛い顔が台無しになりますよ、もう」
ひかる「なっ可愛い!?…お世辞はよせ」
主人公「いや別にお世辞じゃないですけど…よく見たら整った顔立ちしてると思いますよ、ひかる先生」
ひかる「〜!?」

770 :名無しくん、、、好きです。。。:2010/05/23(日) 18:31:23 ID:D2Dbl+ak
もう人いないのかな
最近このスレの存在に気づいたんだけどね
まだ需要あるならまとめwikiの方更新しようかとか考えてるんだが・・・

あげ

771 :☆SHADOW☆:2010/05/23(日) 23:50:27 ID:hCvAkTN/
確かに最近人減った気が…しなくもない。
でも需要はまだあるさ!!きっと。

772 :名無しくん、、、好きです。。。:2010/05/24(月) 10:05:19 ID:Ph/h4CFk
>>770-771
まだだ!まだ終わらんよ

773 :名無しくん、、、好きです。。。:2010/05/25(火) 13:16:28 ID:IcAZ9Y6R
今書いてるよ、てぃーちゃーずるーと
まとめてくれるならモチベーションが上がる。
このままではいつ完成するか分からん。オレは悪くないカルドセプトが悪いんだ

774 :名無しくん、、、好きです。。。:2010/05/25(火) 21:13:21 ID:5eAlpP8v
けいおんや化物語、ハルヒにいってしまったからじゃないか?
今日朝みて久々にみにきたお

775 :名無しくん、、、好きです。。。:2010/06/05(土) 00:41:05 ID:eGaTGH6o
過去板残ってたりしないのかね〜まとめられてないSSもかなりあったし…ひかげルートはよかった 人気再来と活性化を期待してあげ

776 :名無しくん、、、好きです。。。:2010/06/08(火) 23:00:51 ID:v/jPk0tW
http://imepita.jp/20100608/542220

こんな展開らしいけど。
追加要素期待できるかな。

777 :名無しくん、、、好きです。。。:2010/06/11(金) 18:34:55 ID:oqmvoq6z
ファミ通に新情報あったぞ。新シナリオが追加されているらしい

778 :名無しくん、、、好きです。。。:2010/06/14(月) 22:41:48 ID:OYX+J0Ch
やったああああああああああああPS2持ってなかった俺歓喜
発売したらある程度人が戻って活気が出ることを祈る
ちょっとやる気でてきたから話考えてみようかな

779 :名無しくん、、、好きです。。。:2010/06/20(日) 01:02:41 ID:StN6bsP7
やまとが攻略できるといいなぁ・・・

780 :名無しくん、、、好きです。。。:2010/06/26(土) 10:05:17 ID:mfMsqD1g
保守

781 :名無しくん、、、好きです。。。:2010/07/20(火) 02:15:30 ID:g2YkFXQP
最近過疎ってるね〜 保守

782 :名無しくん、、、好きです。。。:2010/08/04(水) 21:10:33 ID:6TUNlafV
新参が保守にきましたよっと

783 :名無しくん、、、好きです。。。:2010/08/14(土) 05:44:47 ID:Yn3IdoMg
画像クレ

784 :名無しくん、、、好きです。。。:2010/09/05(日) 05:06:58 ID:WcU822uR
他所でだけど桜藤祭ネタSSがあったよ
ttp://www34.atwiki.jp/luckystar-ss/pages/1647.html

785 :名無しくん、、、好きです。。。:2010/10/03(日) 05:00:57 ID:9XgFgGPc
アニメ板が規制で書き込めないので
こっちで質問

OVAで
魔法をリセットするために
かがみが言った呪文
「こ○○た〜い」 だけど
ピー音が入ってて意味わかんないんですけど

786 :名無しくん、、、好きです。。。:2010/10/04(月) 19:18:35 ID:g1j1xhJA
【速報】「ファンが怖くなった」…声優の平野綾さんが芸能界引退
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/nissin/1285228112/

787 :名無しくん、、、好きです。。。:2010/10/12(火) 19:44:26 ID:u1AaFwoP
まだ残っているという事実におねーさんびっくりだ。

もしもう一度だけでも盛り上がる事があれば、
2話目や3話目の頃に無理やり捻り出した甲斐があったというものだが

788 :名無しくん、、、好きです。。。:2010/10/26(火) 06:32:35 ID:WzBuNGjU
PSPのリメイクがでて、
そっちの方がプレステ2より、性能が良いので
わざわざ、1000円のプレステの方には
手を出さない方が無難ですか?

それとも、マニアは、両方買いですか?
でも、どっちも同じストーリーなんだよね?
追加要素以外は


789 :名無しくん、、、好きです。。。:2010/10/27(水) 00:19:54 ID:h2c49TBF
まぁ、PSP版にない要素もあるし・・・
1000円なら買っても良いだろう

790 :名無しくん、、、好きです。。。:2010/11/21(日) 21:47:32 ID:0gjJqp7i
まずい、後1ヶ月しかない
発売前に書き終わらん

791 :龍二:2010/12/17(金) 22:07:02 ID:ov+zz8fD
こんなこと、コテつけて書き込むのもアレだけど
リメイク版発売に向けてある程度書いてあったんで、
発売後少ししたら投稿しやす。

でも今までの文章の厨二っぷりにうわあああってなったから
慎重に推敲しつつゆっくりと、ということで。

792 :名無しくん、、、好きです。。。:2011/01/07(金) 01:08:50 ID:3C95Lv/+
時をかける男女にて、かがみん以外の3人と合流した後

教室に入ると、例の如く次元を越えてしまう
主人公「うわ!?」
こなた「ま、また飛ばされる!?」
========================================
つかさ「あれ?ここ…」
こなた「学校の体育館裏、だね」
みゆき「時期は何時頃なのでしょう?」
つかさ「飾りつけとかあるから、桜藤祭の前じゃないかな」
主人公「そうだね、しかもかなり完成に近付いてきてる感じだし、前日とかかも」

こなた「わ、わ!?」
みゆき「泉さん?どうしました?」
こなた「あ、あ、あ、あそこ…」
つかさ「あそこにいるの○○くんと…?」
主人公「ええ!?田村さん!?…しかも…」
みゆき「抱き合ってますね…///」
主人公「な、なな、なんであんな事になってるんだ…?」
こなた「もう少し近づいてみようよ〜(ニヤニヤ)」

続く?

793 :792:2011/01/07(金) 01:12:24 ID:3C95Lv/+
うあああ、記載漏れ><
○○くん、とは主人公のことです><
桜藤祭をプレイした時の主人公の名前で妄想していただければ幸いで御座います><

794 :792:2011/01/08(土) 00:02:45 ID:bJJmjp+d
前回の続き

(時)ひより「先輩が笑ってたり、演技するとこ、私……………好きっス」
(時)主人公「ありがとう。そんなこと言ってくれるの、田村さんだけだよ」
(時)ひより「そ、そのほうがいいっス。私一人だけにしてもらえると……
       すごくうれしいっスから……」

みゆき「……///」
つかさ「……///」
こなた「2828w」
主人公「…こなたさん…
    そのニ、ハチ、ニ、ハチってなに…?いや、予想はつくけどさ…」

とそこへ、後ろから足音が響いてきた。
パティが何かを探している様子で、近づいてくる。

こなた「やばいっパティだ!」
つかさ「な、なんというけーわい><」
こなた「このままだと、ひよりん達に水を差しちゃいそうだよ!」
主人公「……もう、見つかっちゃってもいいんじゃない……?」
こなた「ダメだよ、ここはもう、二人にイくとこまでイってもらわなきゃw」
主人公「それってどこに行けばいいんだ…」
みゆき「それより、私達も隠れましょう。見つかってしまっては厄介です」

続く?

795 :名無しくん、、、好きです。。。:2011/01/08(土) 15:52:49 ID:1fmGlT1J
921 :カタログ片手に名無しさん :11/01/08 15:49 ID:???
http://twitter.com/karubiimunomono/status/23631613271216128
コンプティーク2011年2月号の「らき☆すた」で青少年健全育成条例ネタ

796 :名無しくん、、、好きです。。。:2011/01/09(日) 20:46:52 ID:KJ8BLHzn
続く!

797 :792:2011/01/10(月) 01:42:43 ID:hVrxzhsv
続き行きます><

こなた達は草陰に隠れるが、パティが主人公とひよりを見つけてしまうのは時間の問題だ。

こなた「こうなったら…」
つかさ「なにか浮かんだの?」
こなた「うん、古典的かつお約束の方法だけど、この小石を向こうへ…」

こなたは、主人公とひよりのいる方向とは逆の方向に石を投げる。

カサッ!
パティ「?
    向コウ?」
みゆき「パトリシアさんが離れていきますよ」
こなた「大成功〜♪」
主人公「………」
こなた「○○くん、テンション低い〜
    もっと喜ぼうよ」
主人公「喜ばしいことなのかどうか、わからないっていうのが本音だよ…」

と、そこへ、またフラッシュ。

つかさ「わっ><」
こなた「また飛ばされる!?」

その後、かがみんとの合流イベントへ続く。

『フラグON』
このイベントを見ることにより、次週から、らきらきメモリアル・ひよりルートの桜藤祭前日イベントにて、パティの邪魔が入り、キス未遂だった場面で
邪魔が入らなくなり、本当にキスしてしまう展開になります。

798 :792:2011/01/10(月) 01:45:44 ID:hVrxzhsv
すいません『終了』の2文字を描き忘れました。
以上になります。

799 :名無しくん、、、好きです。。。:2011/02/04(金) 19:01:33 ID:ehMybBRW
保守

800 :名無しくん、、、好きです。。。:2011/02/09(水) 13:01:01 ID:OwGmxgB1
最近盛り上がり薄いので

801 :名無しくん、、、好きです。。。:2011/02/09(水) 13:01:46 ID:OwGmxgB1
最近盛り上がり薄いので

802 :名無しくん、、、好きです。。。:2011/02/09(水) 13:03:37 ID:OwGmxgB1
近々投稿するかもしれませんので・・・・よろしくお願いします

803 :名無しくん、、、好きです。。。:2011/03/15(火) 21:24:17.42 ID:+MjXQ+6a


804 :名無しくん、、、好きです。。。:2011/03/18(金) 01:09:34.32 ID:frON+Yj1
あげ

805 :名無しくん、、、好きです。。。:2011/04/16(土) 23:10:51.50 ID:sgW/EHjK
あげ

806 :名無しくん、、、好きです。。。:2011/05/17(火) 08:39:47.62 ID:yDDAJEN7


807 :名無しくん、、、好きです。。。:2011/06/12(日) 19:20:14.19 ID:8rbYQ6At


808 :名無しくん、、、好きです。。。:2011/06/15(水) 13:00:02.54 ID:v1FZVUzn


近々と言ってもう4ヶ月になりますが、他ので割りとバタついてるんで
もうちょいかかります。
逆に一度投稿したら反動で一気に来そう・・・・・

809 :名無しくん、、、好きです。。。:2011/06/30(木) 10:06:20.95 ID:3RahQ5Ka


810 :名無しくん、、、好きです。。。:2011/07/29(金) 10:42:05.92 ID:PrKPOdwe


811 :名無しくん、、、好きです。。。:2011/08/10(水) 14:50:14.78 ID:XDE2dtQx
保!!!

812 :名無しくん、、、好きです。。。:2011/08/31(水) 16:09:47.86 ID:t2g6obbf
ほしゅ

813 :名無しくん、、、好きです。。。:2011/08/31(水) 16:15:34.95 ID:9yhYP+gX
ほs

814 :名無しくん、、、好きです。。。:2011/09/23(金) 13:52:03.56 ID:Yt5ejxIy
かがつかスレで話の端にこなたがちょっとかえあんだだけで青虫と発狂していた池沼自治厨はかがつかスレへ帰ってください

【らき☆すた】かがみ×つかさに萌えるスレ 9
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1280670481/

こいつはこなたが絡むたびに火病を起こし粘着しかがつかスレから職人を追い出しました
自分好みの独裁スレ地上の楽園を築き上げるも、本人はネタ出しの才能全くなしのただのバカ
スレは衰退しアニメキャラ個別板から漫画キャラ板へ、さらに追い出され漫画サロンという僻地板へ

自治厨の大部分は発達障害のくせにかまってちゃん
ご多分にもれず人が多いつかさスレに図々しく入り込んできました

かがつか厨はさっさと巣へ帰れ


815 :名無しくん、、、好きです。。。:2011/09/23(金) 15:09:49.60 ID:Yt5ejxIy
かがつかスレで話の端にこなたがちょっと絡んだだけで青虫と発狂していた池沼自治厨はかがつかスレへ帰ってください

【らき☆すた】かがみ×つかさに萌えるスレ 9
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1280670481/

こいつはこなたが絡むたびに青虫と火病を起こし粘着して、かがつかスレから職人を追い出しました
自分好みの独裁スレ地上の楽園を築き上げるも、本人はネタ出しの才能全くなしのただのバカ
スレは衰退しアニメキャラ個別板から漫画キャラ板へ、さらに追い出され漫画サロンという僻地板へ

自治厨の大部分は発達障害のくせにかまってちゃん
ご多分にもれず人が多いつかさスレに図々しく入り込んできました

かがつか厨はさっさと巣へ帰れ

816 :名無しくん、、、好きです。。。:2011/09/26(月) 20:19:02.97 ID:E2fD/Soh
           _,/:: : : : :/: : : : : : .:;: : : : : : : : : :/__,..-::‐:─;ァ'
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       〈:::::::::::ト、;/::::λ:/: : :; : ::λ:: :/:.: : : : : ;イ: :/  |:: :|:::. .. . . . . .ヽ、::\
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       ∨:::|: :j:::::::::::∧:/: ::(__,ノ:/:_:_;/\/::/,    ,|;イV::: : : : : : : : : ハ:: : :\
         ヽj: ::|::::::::::::::∧:: : : :;:マテ弐ァ、 /:/'"   ,∠j:;/_∨::: : : |: : : : : :|ー-、_::\
           |: :::|::::::::::::::::::}:.:: ;/'´f‐':ハ;;:}` j:/    ,ィチ弐テ7:::: : : :|:: : : : : :|     ̄`
           |: :.::|-:‐:‐:r:‐':;::イ   Vゞィ:;リ '´    ん';ュ:} ,'ハ:: : : :j::: : : :;i:.:|
        j: : :::|: : :::r|: :/V´ ,  `-‐'"       V:ィ:;リ,/:::|: : :;/:::: : :;イ:.:j
        |: : :.:|: : ::{ |;/ゝ (j ゛        ` `ー"/:::::|: ::/}:::. : :/ |:/
        |: : :.:∨: ::ヽ、__,,    /´ ̄`ー--、,     {:::::::|:;/ |::: :/  ´
        |: : : ::|:ヽ、:.: : : :`ゝ.、__ ヽ、____:;;ノ    j:::::::j/:| |:::/   
        |: : :.::|::::::::;>-──-、::`>‐-、_     ,.ィ´::::::::::::| j;/
        |: :.:.::|:;r,'´    r-‐、 \::::::::::::∧:::爪:::.:/|:::::::::::::::| '´
        |: ::::;/'´        `~⌒`ー-、::ヘ:::ノ:::/ .|::::::::::::::|           ,r‐‐、
        |::/{               ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ┬┬、 _,ノ ,/二__
         /  j                            ヘi | |~   r‐-‐'
        \  `ヽ                            } | |   メ、



817 :名無しくん、、、好きです。。。:2011/10/06(木) 15:40:52.04 ID:L9VwdvNw
630 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2011/10/06(木) 15:27:00.63 ID:sPGVu+CQP [1/2]
ん?

らきすた、またゲーム化?

818 :名無しくん、、、好きです。。。:2011/11/16(水) 09:39:25.32 ID:CRRGia5o

     ー=_ヽ-― '''"´     - 、__ニニ⊃、
    _/´      _,..- ''"´ヽ、_ ニヽ
   r     _,.. :‐: :/:/l: :l: :ヽ: : :、:\   ヽ
   l   ィイ´ / ./: /:/ !: l、: : ',: : :':,、:ヽ   ',
    ',  '/: : :/: :/_/l:'  !: l_ヽ__l:,: :l: ',;ヘ!;;;、   l
    ', /イ: :.,: :´l:/`!'  ヽ:! ヽ:.l`: l: l、;;;;;;/  /
      、 l: :イ: : l下≧、    ィ≦沂l:.|l:/ヽ'´ /     ちょ、ちょっと! ジロジロ見ないでよねっ・・・///
      ',l:/ !: :,ハ ∨ソ    Lソ /!:〃    /
       、 ヽ:l {、/// '  ///,l-:/    /       わ、私は・・・・アンタが・・初めての相手なんだから・・・・・///
         ヘ    > _っ_,. .</   ,
       l: :.、.    ヾ,  ,ソ´    ,イ         ほ、ほら! 見てないでアンタも脱ぎなさいよっ///
       /: : :,l           //:.|
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    /:/: : : :/   ゝ_  ..:::  、   ノ: : : :.
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